JPS608725Y2 - ピンと止具とからなる装身具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、通常貴金属等で形威したピンと止め具とからな
る装身具に関するものである。

従来、後端に動物、花、その他種々のキャラクタ−を図
案化した装飾体や宝石等を取付けたピンを、洋服の胸元
やえり又はマフラーや帽子等に挿し通したり、ネクタイ
に挿通したのちピンの先端に止め具を着脱自在に取付け
て前記ピンが抜は落ちないようにした装身具が使用され
ている。

これら従来のピンと止め具とからなる装身具は、ケース
の内部に装填したコレツクチャック又は複数個のボール
をばねにより押圧せしめ、前記チャック又はボールを常
時収速状態を保持するよう構威し、ピンの先端部を前記
チャック又はボール間の中心に挿入したときのばねの弾
発力に抗して開口したチャック又はボールにより前記先
端部を挟圧保持するようにし、ピンが挿着箇所より抜出
、脱落しないようにしである。

しかしながら前記ピンの止め具は比較的小さな部材であ
るので、その内部に設けるコレットチャック又は複数個
のボール、およびばね等は極めて小型に形威せざるを得
す、その製造、組立てが困難であり故障しやすかったり
耐久性及びピンの挿脱操作に難があった。

本案は構造を簡単にし、製造及び組立をし易くするとと
もに、ピンの挿脱が容易にかつ安全確実にできるように
し、しかも長茎の使用に耐えるようにしたものである。

以下、本案の実施例を図面において説明する。

本案の止め具１は、金、銀、プラチナ等の貴金属材料に
より有底の略円筒状のケース２を形威し、底３の中心に
、すなわちケース２の中心軸線上に円形の挿通孔４を設
けるとともに側壁５に端面６に開口した切欠状の窓７を
形成しである。

窓７は端面６に開口せず、側壁５の一部にケース２の内
外に貫通した枠孔状に形成してもよい（図示せず）。

ケース２の開口端部８には、ケース２と同一材料により
形成した蓋９を被着しである。

蓋９は、ケース２の開口端部８の外面及び蓋９の内面に
それぞれねじを設け、前記両者のねじを噛合させて被着
するか、接着剤により落脱不能に被着するか、嵌合によ
り堅固に被着してもよい。

ケース２及び蓋９は絞り成型又は切削その他従来公知の
加工法により形成し、材料には前記貴金属の他、貴金属
メッキ、着色、又は塗装た種々の金属、合成樹脂材料を
使用できる。

ケース２及び蓋９はその断面形状を有底の円筒状に形成
する他、有底の多角筒状に形成してもよい（図示せず）
。

ケース２の中空部１０内には、直角の略四辺形状に折曲
げるとともに、一方及び他方の自由端１１及び１２を互
いに離間して対向した帯形状のばね部材１３を、自由端
１１及び１２が底３に対向して近接するよう挿入すると
ともに他方の自由端１２を一方の自由端１１と底３の内
面との間に互いに離間して位置せしめである。

一方の自由端１１には、底３に設けた挿通孔４に合致し
て対向した孔１４を設けである。

一方の自由端１１と底３との間に互に離間して位置した
他方の自由端１２は、ケース′２の中心軸線と直交した
上方向（以下、図面において下側を下、上側を上という
。

）の弾発力を付与した弾発部１５にほぼ直角方向に連続
して形成してあり、弾発部１５が下方向に移動するのに
ともない下方向に移動する。

弾発部１５にはノブ１６を堅固に突設してあり、ノブ１
６の頭部を窓７より外方に突出し、前記頭部を押圧又は
解放することにより、弾発部１５及び他方の自由端１２
をケース２の中心軸線と直交した下方向に移動又は原位
置に復元することができるようにしである。

又、他方の自由端１２には、その端面１７に背向した内
面１８より対向内面１９方向に漸次拡幅し、かつ、前記
方向を挿通孔４より長寸に形成した長孔２０を設けであ
る。

長孔２０は、下方の内面１８と上方の内面１９間の略中
央部の、即ち長寸方向の略中央部の箇所２１を挿通孔４
の直径と同一寸法の幅に形成するとともに、前記箇所２
１をケース、２の中心軸線より上側、即ち挿通孔４の中
心より弾発部１５方向に位置しである。

後端に宝石や種々のキャラクタ−を図案化した装飾体２
３を取付けたピン２４は、その先端部２５を衣服やネク
タイ等に挿通できるように針状に形成するとともに、そ
の外径を挿通孔４よりわずか小型に形成してあり、挿通
孔４、長孔２０、および孔１４に挿通可能となっている
。

次に、本案の止め具に装身具用ピンを挿着する操作につ
いて説明する。

装飾体２３を取付けたピン２４の先端を挿通孔４に垂直
に対向する。

止め具１はノブ１６を弾発部１５の弾発に抗して押圧し
、自由端１２をケース２の中心軸線と直交した下方向に
移動させ、長孔２０の長寸方向の略中央部の箇所２１を
、即ち挿通孔４の径と同一幅に形成した箇所を挿通孔４
の中心線よりわずか下方に位置させた態勢を保持する。

こののち、ピン２４の先端部２５を挿通孔４より長孔２
０および孔１４に順次挿通し、ノブ１６の押圧を解除す
る。

このとき、弾発部１５は自体の弾発力により原位置方向
へ弾発するとともに自由端１２は上方向へ移動しようと
する。

ピン２４の先端部２５は、長孔２０の長寸方向の略中央
部の箇所２１に衝接するとともに弾発部１５の弾発力に
より上方へけん引され、前記箇所２１にくさび状に挟圧
保持され、さらに挿通孔４および孔１４の中心線に直交
した上方向の内面に圧接せられ、ピン２４は止め具１に
抜出不能に挿着される。

止め具１よりピン２４を離脱するには、ノブ１６を押圧
して挿通孔４及び孔１４の上方向の内面とピン２４の先
端部２５との圧接を解除し、さらにノブ１６を押圧して
、ピン２４の先端部２５を挿通孔４及び孔１４の、前記
中心線に直交した下方向の内面に当接せしめたのち、さ
らにノブ１６を押圧して長孔２０の前記箇所２１にくさ
び状に挟圧保持されたピン２４の先端部２５を、拡幅形
成した長孔２０の上部位置に解放し、次にピン２４の前
記挿入方向と反対方向に引き抜く。

本案は上記のように構成し、装身具用ピンを止め具にピ
ンを着脱するものであるが、ピン２４に貴金属又はその
他の材料により形成した鎖（図示せず）の一端を連綴し
、その他端を止め具１に連綴して使用時における装飾効
果を増大させるとともに、使用中のピン２４の抜出によ
る紛失防止としてもよい。

以上のように本案は、極めて簡単な構成より戊るので、
製造、組立てが簡単であり、故障を惹起する虞れもない
、又、ピンは離間した２つの孔に圧接されることと、原
位置に復帰する弾発力を付与した弾発部の弾発方向に漸
次拡幅した長孔内にくさび状に挟圧保持されることと相
俟って、抜出不能に確実に挿着でき、しかもその着脱操
作が容易である。

更に、使用時においてピンの先端はケース内に位置する
ので、身体に突き刺さることもなく安全である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本案の止め具の断面図、第２図は第１図左側面
図、第３図は第１図■−■断面図、第４図は第１図の止
め具に装身用ピンを挿通した断面図、第５図は第４図■
−■断面図である。 １・・・・・・止め具、２・・・・・・ケース、３・・
・・・・底、４・・・・・・挿通孔、７・・・・・・窓
、１０・・・・・・中空部、１１・・・・・・一方の自
由端、１２・・・・・・他方の自由端、１３・・・・・
・ばね部材、１４・・・・・・孔、１５・・・・・・弾
発部、１６・・・・・・ノブ、１７・・・・・・自由端
１２の端面、１８・・・・・・長孔２０の下方内面、１
９・・・・・・内面１８の対向内面、２０・・・・・・
長孔、２１・・・・・・長孔２０の中央部の箇所、２３
・・・・・・装飾体、２４・・・・・ゼン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装飾体２３を取付けたピン２４と、側壁に窓７を設け、
   底３にピン２４の挿通孔４を中心軸線上に設けた筒状の
   ケース２の中空部１０内に、底３に対向した一方の自由
   端１１および底３と一方の自由端１１との間に互いに離
   間して位置させた他方の自由端１２とを有するばね部材
   １３を設けた止め具とからなる装身具であって、ばね部
   材１３の他方の自由端１２には前記中心軸線と直交方向
   の弾発力を付与し、窓７に面した弾発部１５をほぼ直角
   方向に連続させて形威し、弾発部１５には窓７より突出
   したノブ１６を設け、さらに、ばね部材１３の一方の自
   由端１１に挿通孔４に対向して合致せしめた孔１４を設
   けるとともに、他端の自由端１２に弾発部１５に向かっ
   て漸次拡幅し、かつ長手方向中央部の箇所２１を挿通孔
   ４の直径と同一寸法の幅に形威した長孔２０を、前記中
   心軸線より弾発部１５側に設けた、ピンと止め具とから
   なる装身具。