JPS60869Y2 - 洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、洗濯室の底部に設けた回転翼の裏側に回転翼
と一体的に回転する裏羽根を設け、この裏羽のポンプ作
用により、洗濯室内の液を吸込水路を通してポンプ室へ
吸込み、そして洗濯室内上部に取付けたリントフィルタ
ーへ送って液中に含まれる糸屑等を捕獲する洗濯機に関
し、吸込水路の洗濯室との連通部分を覆う多数の通水孔
を有するカバーが糸屑等で詰まることのないようにして
、ポンプ室へ常に充分な量の液を吸引して多量の液をリ
ントフィルターへ送って多くの糸屑を捕獲できるように
するものである。

以下図面に基き説明する。

１は洗濯機機枠で内部に洗濯槽２と脱水外槽３とが並設
され、脱水外槽３には脱水槽４が、洗濯槽２の底部には
回転翼５が夫々設けられている。

６はタイマー７．８等を内装した制御箱である。

前記洗濯槽２の底部から右側後方コーナ一部の上方に亘
って窪み部９が形成され、この窪み部９は多数の通水孔
１０を有するカバー１１で覆われ、洗濯槽２は、このカ
バー１１によりカバー１１の表側である回転翼５を有す
る洗濯室１２と、裏側である溢排水室１３とに仕切られ
る。

カバー１１は上下に分かれており、下側カバー１１′は
溢排水室１３底部より突設したボス１４にネジ止め１５
されており、上側カバーＩＶは、その下端を下側カバー
１１′の上端に係合しく第３図参照）、その両側に突設
した爪１６を溢排水室側面の溝１７に係合しく第２図参
照）、その上端を制御箱６底部より押えることで取付け
られている。

溢排水室１３の最底部には排水口１８が開口され、この
排水口１８の周縁に、溢水管１９の下端が密接したり周
縁より離れたりして排水口１８を閉じたり開いたりする
。

溢水管１９の下端にはバッキング２０が嵌着されている
。

２１は溢水管１９を上下動する操作ワイヤーで、その上
端は操作摘子２２に連係され、嫡子２２の回動により溢
水管１９を上下動し排水口１８を開閉する。

溢水管１９の上部は上下に伸縮自在な蛇腹ホース２３よ
りなり、このホース２３の上部には操作腕２４が取付け
られ、この操作腕２４の先端が上側カバー１１“に設け
た縦長のスリット２５より洗濯室１２へ突出しており、
この先端に取付けた嫡子２６をスリット２５に沿って上
下動することにより、前記ホース２３が伸縮腰その上端
開口である溢水口２７の高さを任意に調整できるもので
ある。

上側カバー１１″には、前記溢水口２７へ水を導き溢水
性能を向上させる案内部２８が形成されている。

案内部２８には整流用リブ２９が複数突設されている。

前記回転翼５は、洗濯室１２底部に形成した円形凹所の
翼室３０内に配設されている。

この翼室３０の底部には翼室中央と前記溢排水室１３の
底部とを連通せしめる凹状の連通路３１が形成されてい
る。

又洗濯槽２の右側前方コーナ一部の上端から洗濯槽底部
そして前記翼室３０に至る凹溝３２が形成されている。

翼室３０の回転翼５の周囲には、翼室３０底部と共同し
てポンプ室３３を形成する第４図の如きリング状枠体３
４が配設されている。

この枠体３４は、ポンプ室側壁となるその環状側面３５
の下端より一体に張出した一対の取付片３６を翼室３０
の底部にネジ止め３７することにより取付けられる。

３８はネジ穴である。前記側面３５下端には更に、前記
連通路３１の回転翼軸３９寄り以外を覆うカバー４０が
一体に張出されている。

前記環状側面３５にはポンプ室３３内と前記凹溝３２と
連通する開放部４１が形成され、枠体上面４４より凹溝
３２の下方を覆う送水カバー４２が一体に延設されてい
る。

この上面４４には、複数の放射状小突部４５が形成され
ている。

これは洗濯時に依類が触れて洗浄力を向上せんとするも
のである。

而して回転翼５の裏面には放射状の裏羽根４６か形成さ
れており、裏羽根４６の回転によるポンプ作用にて、前
記洗濯室１２内の液を、カバー１１の通水孔１０より溢
琲水室１３内へ更に連通路３１及び連通路３１のカバー
４０で覆われてない部分４７を介してポンプ室３３へ吸
込みζこの吸込んだ液を圧力を高めて前記送水カバー４
２て覆われた凹溝３２へ送出するものである。

即ち前記連通路３・１のカバー４０で覆われてない部分
４７がポンプ室３３の吸込口となり、溢排水室１３と連
通路３１とが吸込水路４３となり、前記環状側面３５の
開放部４１が吐出口となるものである。

第３図で４８は回転翼５を駆動するモーターである。

前記洗濯槽の右側前方コーナ一部に設けた凹溝３２内に
は、吐出パイプ４９が嵌合されている。

吐出パイプ４９の下端は、前記送水カバー４２で覆われ
た凹溝３２内と連通するよう送水カバー４２内に嵌め込
まれ、一方上端５０は、溢水口２７より上位にて洗濯室
１２内へ向けて折曲され、この上端開口５０と対応して
袋状のリントフィルター５１が取付枠５２に着脱自在に
取付けられている。

そして前記吐出口４１より吐出された液は、吐出パイプ
４９及びリントフィルター５１を通つ°て洗濯室１２へ
放出されるものである。

かかる構成のものにおいて、洗濯やすすぎ時回転翼５が
回転すると、裏羽根４６のポンプ作用により、洗濯室１
２内の液は、第３図矢印の如くカバー１１の通水孔１〇
−溢排水室１３と連通路３１よりなる吸込水路４３−吸
込口４７−ポンプ室３３−吐出口４１−送水カバー４２
て覆われた凹溝３２と吐出パイプ４９より戒る吐出水路
５３−リントフィルター５１−洗濯室１２という経路で
循環される。

この際液中に含まれていた糸屑等はリントフィルター５
１にて捕獲され、一旦捕獲された糸屑等は、リントフィ
ルター５１が溢水口２７より上位に取付けられているの
で、洗濯室１２内の水流によって再び洗濯室１２内へ流
出されることはなく、確実に捕獲されてゆく。

ところて従来より回転翼の裏側に設けた裏羽根のポンプ
作用により、洗濯室内の液を吸込水路を通してポンプ室
へ吸込みそして洗濯室内上部に取付けたリントフィルタ
ーへ送って糸屑等を捕獲せんとするものが考案されてい
るが、従来のものでは、吸込水路の洗濯室との連通部分
を覆うカバーの通水孔が、糸屑等で詰まり易く、そのた
めポンプ室へ吸引される液の量が減りリントフィルター
へ充分な量の液が通過せず、糸屑を満足に捕獲できなく
なる傾向があった。

そこて本考案は、カバー１１に設けられる通水孔１０を
、円形にすると共にカバー１１に洗濯室１２内へ突出す
る凸部５４を設けてこの凸部５４上に設けたものである
。

又通水孔１０相互の間隔（第５図においてして示す）を
１ｏｒｒｒＩｎ以上としたものである。

このようにすることにより、前記凸部５４に第５図の如
く衣類Ｃが頻繁に接触し、この際に通水孔１０に引掛か
つていた糸屑等Ｅが矢印の如く衣類に伴なって動いて通
水孔１０より抜は出し、通水孔１０に糸屑等が詰まるの
を防止するものである。

特に通水孔１０が円形になっているので糸屑等が抜は出
やすい。

又糸屑は複数の通水孔に跨ってからみ付く傾向があるが
、実験によると通水孔相互間の間隔を１０ＴｒＩｎ以上
とすれば、この傾向も弱まり一段と通水孔１０に糸屑等
が付着しにくくなる。

第６図及び第７図は他の実施例を示す、前記凸部５４を
通水孔１０毎に設けるのではなく、細長い凸部５４を設
けてこの凸部上に複数の通水孔１０を設けたものである
。

従って本考案によれは、吸込水路４３の洗濯室１２との
連通部分にあるカバー１１の通水孔１０が糸屑等で詰ま
りにくくなり、常に充分な量の洗濯室１２内の液をポン
プ室３３へ吸込んでリントフィルター５１へ送ることが
でき、多くの糸屑を捕獲することができるものである。

又カバーに設けた凸部５４が衣類に接触することにより
洗濯板の作用をし、洗浄力を向上させることができるも
のである。

特に本実施例の如く吸込水路４３として溢排水室１３を
利用した場合は、カバー１１の通水孔１０が詰まりにく
くなるということはそれだけ排水性能を良好に保つこと
ができるという働らきにつながり、特筆である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を示し、第１図は洗濯機の平面図、第２図
は回転翼を除いたところの同要部平面図、第３図は第２
図■−■線に基く断面図、第４図はリング状枠体の斜視
図、第５図は要部の動作説明図、第６図及び第７図はカ
バーの他の実施例で第６図は正面図、第７図は第６図■
−■線に基く断面図である。 ５・・・・・・回転翼、１０・・・・・・通水孔、１１
・・・・・・カバー、１２・・・・・・洗濯室、３３・
・・・・・ポンプ室、４１・・・・・・吐出口、４３・
・・・・・吸込水路、４６・・・・・・裏羽根、４７・
・・・・・吸込口、５１・・・・・・リントフィルター
５３・・・・・・吐出水路、５４・・・・・・凸部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 洗濯室の底部に設けた回転翼の裏側に、回転翼と一
   体的に回転する裏羽根を設けると共に該裏羽根の回転に
   よるポンプ作用にてその吸込口から液を吸込み吐出口か
   ら吐出するポンプ室を形成し、前記吸込口とその一端が
   連通した吸込水路の他端を前記洗濯室と連通せしめると
   共に、前記他端を、多数の通水孔を有するカバーで覆い
   、前記通水孔は前記カバーに形成した洗濯室内へ突出す
   る凸部上に開口せしめ、前記吐出口には、前記洗濯室内
   上部に取付けたリントフィルターへ向かつて開口する吐
   出水路を接続してなる洗濯機。 ■ 前記通水孔相互間の間隔を１０ｗｎ以上としてなる
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の洗濯機。 ■ 前記通水孔を円形とした実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の洗濯機。