JPS608677Y2 - 海苔養殖用支柱 - Google Patents

海苔養殖用支柱

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JPS608677Y2
JPS608677Y2 JP10729979U JP10729979U JPS608677Y2 JP S608677 Y2 JPS608677 Y2 JP S608677Y2 JP 10729979 U JP10729979 U JP 10729979U JP 10729979 U JP10729979 U JP 10729979U JP S608677 Y2 JPS608677 Y2 JP S608677Y2
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JP
Japan
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main pipe
pipe
cultivation
seaweed
support
Prior art date
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JP10729979U
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JPS5626550U (ja
Inventor
隆義 中曽根
豊 大屋
達美 岩田
Original Assignee
宇部日東化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、海苔の養殖用資材である海苔養殖用支柱に
関する。
海苔の養殖において数多く使用される海苔養殖用支柱は
、長さが8〜l1mの棒状物であって、従来は専ら竹が
使用され、この竹からなる棒状の支柱を海中に多数突き
立てて、これに海苔養殖用の網を吊持する吊綱を結びつ
けるのである。
この場合、吊綱の結びつけは、養殖用網が勝手に滑り落
ちたり、あるいは垂れ下がったりしないように確実に行
なう必要がある。
このためには、比較的強靭であり、また所定間隔で節が
自然に配列されている竹材が、海苔養殖用支柱の資材と
して最も適しているとされ、従って、竹材を使用した海
苔養殖用支柱が長年使用されてきた。
竹材ならば、その節にて吊綱の結び目の滑り落ちが係止
されるからである。
しかし、竹材の場合、海苔養殖用支柱としての使用に供
せられる6〜8.5mの長さのものを多量に用意しなけ
ればならないので、どうしても均質なものが得がたく、
また比較的短期間のうちに腐蝕あるいは変質して使用に
耐えなくなってしまうという問題があった。
そこで、近年、竹の代用品として合成樹脂材料を海苔養
殖用支柱として使用することが考えられるようになって
きた。
また、均質な竹材が得られなくなってきた事情もあって
、合成樹脂材料でもって海苔養殖用支柱を構成する必要
性も高まってきた。
しかし、その合成樹脂材料でもって海苔養殖用支柱を構
成する場合も、従来においては、その外径を一様に形威
せずに、天然の竹をそのまま模して、吊綱の結び目の移
動を係止する節に相当するものを形威しなければならな
いとされていた。
このように、従来の海苔養殖用支柱は、竹あるいは竹と
同様の形状的構成を有するものでなければならないと一
般に信じられていたのであるが、しかし、このような竹
あるいはその代用品からなる支柱による海苔の養殖は、
非常に手間のかかるものであった。
というのは、海苔養殖用支柱より養殖網を吊持する方式
の海苔養殖の場合、海苔の生育状況に応じて養殖網の高
さ位置を頻繁に変えてやらねばならず、さもないと、養
殖網に海苔以外の有害生物が繁殖したり、あるいは海苔
が死滅したりする。
このようなことを生じさせずに、海苔だけを生育させる
ような最適養殖環境を作り出すためには、養殖網の高さ
位置を常に調節する必要がある。
また、赤潮が発生したような場合には、急拠海苔網を海
面上に持ち上げて避難させることも行なわなければなら
ない。
しかし、従来の支柱による海苔養殖では、その養殖網の
位置を変えるために、海苔養殖用支柱と養殖網とを連結
している吊綱の結び目を解いて、位置を改めて再度結び
直すという作業を膨大な数の海苔養殖用支柱の各1本づ
つについて行なわなければならず、従って、その作業は
非常に面倒でかつきわめて能率の悪いものであった。
また、従来の海苔養殖用支柱は、養殖網を吊持する鋼の
結び目が滑り落ちるのを竹の節によって係止するという
思想であるから、養殖網の保持位置は、その節の間隔に
よって段階的にしか設定できず、海苔養殖に最適な条件
を設定するための微妙な高さ位置調節などは行ない難く
、従って、必ずしも海苔養殖のための最適な環境を与え
られるものではなかった。
この考案は、以上のような問題に鑑みてなされたもので
、その目的とするところは、海苔の養殖の能率を大幅に
向上させるとともに、養殖のための最適な環境条件を簡
単に与えられ、さらに耐久性にすぐれ長期間使用できる
ような海苔養殖用支柱を提供することにある。
第1図は、この考案による海苔養殖用支柱の一実施例を
示したもので、このものは先ず、比較的大きな外径を有
し、かつその外径が一様で外表面が平滑に形成された合
成樹脂管からなる主パイプ1に、比較的小さな外径を有
する合成樹脂管からなる副パイプ2を延長方向に接続し
である。
主パイプ1は、海苔養殖用支柱として機能するために、
その長さは6〜8.5mに設定し、全体として8〜l1
mになるようにしである。
上記主パイプ1および副パイプ2は、第2図に示すよう
に、それぞれガラス繊維からなる補強繊維束を熱硬化性
樹脂で一体に結着してなる中間層3aの内周面および外
周面を、熱可塑性樹脂3by3cで被覆してなる三層構
造のプラスチック製パイプ状物で構成されている。
ここで、上記内層および外層を構成する上記熱可塑性樹
脂3b、3cは上記中間層3aを構成する熱硬化性樹脂
と化学的親和性を有するものが使用されている。
また、上記主パイプ1と副パイプ2の接続部は、円パイ
プ1,2間での段差をなくすべくテーパー状に形成され
た熱可塑性樹脂製継手4で構成されている。
上記中間層3aを構成する熱硬化性樹脂としては、不飽
和ポリエステル樹脂が使用されている。
内外層3b、3Cは、上記不飽和ポリエステル樹脂と化
学的親和性を有する熱可塑性樹脂例えば、ABS、 A
S、ポリスチレン等のポリスチレン系樹脂が使用されて
いる。
また、外層3cは、例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ルの如き熱可塑性樹脂でもよい。
上記主パイプ1についてさらに述べると、先ず、この主
パイプ1の外径は、海苔養殖用支柱として養殖網を吊持
するための実用的見地から少なくとも3蝕以上に設定さ
れている。
また、この主パイプ1は、上述したように、6〜8.5
mの長さ11を有するとともに、その下端が後述する挿
入端部5によって閉塞され、さらに、その下端から2〜
3mの位置12に主パイプ1の内部と外部とを連通させ
る直径4〜6TIrInの小孔が設けられている。
上記挿入端部5は、実施例では、円柱状部5aの一端に
テーパー状挿入部5bを一体に連接させたもので、円柱
状部5aを上記主パイプ1の下端に圧入して接着するこ
とにより上記主パイプ1の下端の開口を密に閉塞してい
る。
この挿入端部5は、塩化ビニルの如き熱可塑性樹脂で形
成されている。
さて、以上のように構成された海苔養殖用支柱6は、第
3図に示すように、従来の竹あるいはこれと同形状の海
苔養殖用支柱と同様に、海中に突き立てて海苔養殖網を
吊持する支持体として使用される。
しかし、この考案による海苔養殖用支柱6の場合は、前
述したように、補強繊維束を熱硬化性樹脂で被覆してな
る強化プラスチック製パイプ状物で構成され、さらに上
記パイプ状物の内層および外層を構成する上記熱可塑性
樹脂層が上記中間層を構成する熱硬化性樹脂と化学的親
和性を有することにより、中間層が直接海水に晒される
のが防止され、これにより補強繊維であるガラス繊維が
浮き出たりする等の繊維強化樹脂特有の劣化現象が防止
され、従って、従来の海苔養殖用支柱よりも耐用寿命が
大幅に伸び、長期間使用しても、その状態、特に外表面
の状態は当初の状態が保たれる。
また、上記副パイプ2は、この部分を海面に位置させる
ようにすることにより、海上からの視認を容易にすると
ともに、比較的外径の小さな部分が海面付近に位置する
ようになるので、潮流等に対する流圧抵抗を小さくする
ことができる。
また、上部での重量が軽いので自重によるしなりを防止
することができる。
さらに、上記主パイプ1は、その外表面が熱可塑性樹脂
3Cで被覆されているので、海草、貝等の生物が付着し
難くなっている。
しかし、ここでさらに重要なことは、まず、上記主パイ
プ1を構成する合成樹脂管が、その外表面を熱可塑性樹
脂で被覆されているとともに、その外径が一様で外表面
が平滑に形成されていることである。
このような材質的および形状的構成を有することにより
、養殖網7aの含銅7bを上記主パイプ1に結びつけた
とき、この含銅7bに養殖網7aからの引張り力がかか
つていない状態では、その結び目7cは主パイプ1の一
様な外径と平滑な外表面とによって上下に自在に移動さ
せられるが、含銅7bが養殖網7aを吊持している状態
では、含銅7bに引張り力がかかり、すると、結び目7
cには主パイプ1の外表面を垂直に押すような向きを持
つ力が加わり、これにより含銅7bの結び目7cの部分
と主パイプ1の外表面との間に摩擦力が生じ、この結果
、結び目7Cの移動が係止される。
この摩擦による係止力は、上記主パイプ1の外表面が、
例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニルの如き熱可塑性樹
脂で構成されている場合は、養殖網7aを吊持するのに
充分な大きさが得られる。
これにより、養殖網7aの高さ位置の調節は、結び目7
cを解いたり結び直したすせずに、含銅7bを持って結
び目7Cを上下に移動させるだけという、極めて簡単な
操作だけで行なえるようになり、従って、海苔の養殖の
能率を大幅に向上させることができる。
また、養殖網7aを固定する高さ位置は、結び目7Cが
どの位置でも含銅7bを離したところで摩擦係止される
から、段階的ではなく連続的に自由に選ぶことができ、
これにより、養殖に最適な吊持高さを細かく設定するこ
とができ、従って、海苔養殖のための最適な環境条件を
簡単に作ることができる。
さらに、上記主パイプ1は、その下端が閉塞されている
ので、これを海底に突き刺して立てた場合に、海底の土
砂等が主パイプ1内部に入り込んで詰るのが防止される
とともに、その下端から2〜帥の位置に上記主バイブロ
の内部と外部とを連通させる小孔1aが設けられている
ので、波を被ることなどによって主パイプ1内に入り込
んだ水は、その小孔1aから速やかに排出されて主パイ
プ1内に水が溜るのが防止され、これにより主パイプは
上部が重くならないので、風による振れを小さく抑える
ことができ、安定に海苔養殖網を吊持し続けることがで
きるようになる。
ここで、仮に上記主パイプ1に水が溜るようなことがあ
ると、主パイプ1はその水による上部の重量増加によっ
て、わずかな風によっても大きく振動しやすくなって、
養殖網を安定に吊持てきなくなるが、ここではそのよう
なことは完全に防止されるようになっている。
特に、上記小孔1aを、主パイプ1の長さ6〜8.5m
に対して、主パイプ1の下端から2〜3rnの位置に設
けたことは、その小孔1aが土砂等により目詰りを防止
できる十分な高さを得ると同時に、主パイプ1の上部、
特に海面上に出る部分に水が溜るのを防止するのに十分
な低さを得るものである。
以上のように、この考案による海苔養殖用支柱は、比較
的大きな外径を有し、かつその外径が一様で外表面が平
滑に形成された合成樹脂管からなる主パイプの一端に比
較的小さな外径を有する合成樹脂管からなる副パイプを
延長方向に接続したものであって、上記主パイプは、補
強繊維束を熱硬化性樹脂で一体に結着してなる中間層の
内周面および外周面を熱可塑性樹脂で被覆してなる三層
構造からなる強化プラスチック製パイプ状物で構成され
たもので、さらに、この主パイプは6〜8.5mの長さ
を有しかつその下端が閉塞されているとともに、その下
端から2〜3mの位置に上記主パイプの内部と外部とを
連通させる小孔が設けられてなるもので、これにより、
海苔の養殖の能率を大幅に向上させるとともに、養殖の
ための最適な環境条件を簡単に与えられ、さらに耐久性
にすぐれ長期間の使用を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による海苔養殖用支柱の−実施例を示
す一部断面正面図、第2図はそのA−A断面図、第3図
はこの考案による海苔養殖用支柱の使用状態を示す斜視
図である。 1・・・・・・主パイプ、2・・・・・・副パイプ、3
a・・・・・・中間層、3 人端部、 ・・・吊綱、 bv3c・・・・・・熱可塑性樹脂層、5・・・・・・
挿1a・・・・・・小孔、7a・・・・・・海苔網、7
b・・・7c・・・・・・結び目。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 比較的大きな外径を有し、かつその外径が一様で外表面
    が平滑に形威された合成樹脂管からなる主パイプの一端
    に比較的小さな外径を有する合成樹脂管からなる副パイ
    プを延長方向に接続したものであって、上記主パイプは
    、補強繊維束を熱硬化性樹脂で一体的に結着してなる中
    間層の内周面および外周面を熱可塑性樹脂で被覆してな
    る三層構造からなる強化プラスチック製パイプ状物で構
    成されたもので、さらに、この主パイプは6〜8.5m
    の長さを有し、かつその下端が閉塞されているとともに
    、その下端から2〜3mの位置に上記主パイプの内部と
    外部とを連通させる小孔が設けられてなる海苔養殖用支
    柱。
JP10729979U 1979-08-04 1979-08-04 海苔養殖用支柱 Expired JPS608677Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10729979U JPS608677Y2 (ja) 1979-08-04 1979-08-04 海苔養殖用支柱

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JPS5626550U JPS5626550U (ja) 1981-03-11
JPS608677Y2 true JPS608677Y2 (ja) 1985-03-28

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514475B2 (ja) * 1991-04-01 1996-07-10 株式会社千石 卵割機及びこれを利用した調理器
JP2520831B2 (ja) * 1992-10-30 1996-07-31 株式会社千石 割卵供給装置

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JPS5626550U (ja) 1981-03-11

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