JPS608539Y2 - モ−ルド整流子 - Google Patents
モ−ルド整流子Info
- Publication number
- JPS608539Y2 JPS608539Y2 JP6488080U JP6488080U JPS608539Y2 JP S608539 Y2 JPS608539 Y2 JP S608539Y2 JP 6488080 U JP6488080 U JP 6488080U JP 6488080 U JP6488080 U JP 6488080U JP S608539 Y2 JPS608539 Y2 JP S608539Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- molding material
- molded
- boss
- elastic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は整流子片とボスの間をフェノール樹脂などの合
成樹脂を主成分とする成型材料でモールドしたモールド
整流子の構造に関するものである。
成樹脂を主成分とする成型材料でモールドしたモールド
整流子の構造に関するものである。
本考案ではモールドされた成型材料部分を複数個に分断
することにより整流子片(銅)、ボス(鉄)、および成
型材料(樹脂)のそれぞれ異なった熱膨張率から生ずる
熱応力を分散させ、大形かつ高温時の運転に耐えるモー
ルド構造を提供しようとするものである。
することにより整流子片(銅)、ボス(鉄)、および成
型材料(樹脂)のそれぞれ異なった熱膨張率から生ずる
熱応力を分散させ、大形かつ高温時の運転に耐えるモー
ルド構造を提供しようとするものである。
第1図は従来のモールド整流子、第2図はこの考案の実
施例のそれぞれ縦断面図である。
施例のそれぞれ縦断面図である。
第1図のモールド整流子は、整流子片1と片間マイカ(
図示せず)を交互に積層して環状とし、整流子片の切欠
き1aには補強リング2がリング支え(図示せず)を介
して挿着される。
図示せず)を交互に積層して環状とし、整流子片の切欠
き1aには補強リング2がリング支え(図示せず)を介
して挿着される。
ボス3と環状となった整流子片1の相互位置を型を使用
して固定し、その同心状間隙にフェノール樹脂などの合
成樹脂を主成分とする成型材料4をホットプレスで圧入
し、加熱硬化させて製作する。
して固定し、その同心状間隙にフェノール樹脂などの合
成樹脂を主成分とする成型材料4をホットプレスで圧入
し、加熱硬化させて製作する。
このようにして作られた従来公知のモールド整流子の運
転中の状態では、コイル(図示せず)との接続部分1b
がコイルよりの熱を受け、またブラシ(図示せず)との
摺動面がその摩擦熱で整流子片1の外周面が一番温度が
高くなり、回転軸中心に向って温度が低くなる。
転中の状態では、コイル(図示せず)との接続部分1b
がコイルよりの熱を受け、またブラシ(図示せず)との
摺動面がその摩擦熱で整流子片1の外周面が一番温度が
高くなり、回転軸中心に向って温度が低くなる。
従って整流子片1が回転軸方向にも円周方向にも熱膨張
し、ボス3は比較的熱膨張しない。
し、ボス3は比較的熱膨張しない。
この両者にはさまれた成型材料4は熱歪みを受ける結果
となる。
となる。
また成型材料4は一般に前記加熱硬化する時に化学反応
で収縮するので、それ自体の歪みも内蔵し、クラックを
生じやすい。
で収縮するので、それ自体の歪みも内蔵し、クラックを
生じやすい。
整流子の直径が150rIiIIL以下で、運転時の温
度が1100℃を越えない場合は、市販の成型材料で、
前記歪みは許容され、充分実用とされているが、より大
形、高温となるにつれ、モールド整流子の製作は難しく
なる。
度が1100℃を越えない場合は、市販の成型材料で、
前記歪みは許容され、充分実用とされているが、より大
形、高温となるにつれ、モールド整流子の製作は難しく
なる。
この考案はこの難点を解消するためになされたものであ
る。
る。
以下本考案を第2図により説明する。
第2図における整流子片1、補強リング2、ボス3、そ
して成型材料4は第1図のそれと同様である。
して成型材料4は第1図のそれと同様である。
本考案の特徴は成型材料4を分断するように弾性体5を
設けたことである。
設けたことである。
すなわち、モールドするために、整流子片1とボス3の
相互位置を型によって固定する時、予め成型された弾性
体たとえばシリコーンゴムを回転軸方向のほぼ中心に装
着しておき、それから回転軸方向の両端から成型材料を
ホットプレスで圧入し、加熱硬化させる。
相互位置を型によって固定する時、予め成型された弾性
体たとえばシリコーンゴムを回転軸方向のほぼ中心に装
着しておき、それから回転軸方向の両端から成型材料を
ホットプレスで圧入し、加熱硬化させる。
このようにして作られたモールド整流子は大形であるこ
とで生ずる大きな熱歪みを弾性体5が緩和し、一方戒型
材料4が分割されることにより化学反応による収縮によ
る歪みも分割され、大形で高温時運転でも成型材料4に
クラッチを生ぜず高い信頼性を与える。
とで生ずる大きな熱歪みを弾性体5が緩和し、一方戒型
材料4が分割されることにより化学反応による収縮によ
る歪みも分割され、大形で高温時運転でも成型材料4に
クラッチを生ぜず高い信頼性を与える。
なお整流子片に設ける空隙1Cと弾性体に設ける空隙5
cは回転軸方向の両端より成型材料4が圧入されるとき
の空気の逃げ場所となって、これ以外の部分に成型材料
4が充分無理なく充填される作業上の効果と、モールド
することにより、整流子片1と弾性体5に対し成型材料
4がくさび状にくい込んでいるのでより保持を良くする
品質上の効果とがもたらされる。
cは回転軸方向の両端より成型材料4が圧入されるとき
の空気の逃げ場所となって、これ以外の部分に成型材料
4が充分無理なく充填される作業上の効果と、モールド
することにより、整流子片1と弾性体5に対し成型材料
4がくさび状にくい込んでいるのでより保持を良くする
品質上の効果とがもたらされる。
また弾性体5を空気を入れたゴム袋で構成する方法も充
分実用性がある。
分実用性がある。
この場合、第2図に示す空隙5cは、成型時、すなわち
成型材料4の圧入時にどうしても残る若干の水分などを
含む空気を誘導する、いわわゆる1逃げ、のための一定
の場所であるが、空気を入れたゴム袋ではかかる一定の
場所が生ずることなく、前記の逃げの空気はゴム袋の表
面の不特定の場所に分散する。
成型材料4の圧入時にどうしても残る若干の水分などを
含む空気を誘導する、いわわゆる1逃げ、のための一定
の場所であるが、空気を入れたゴム袋ではかかる一定の
場所が生ずることなく、前記の逃げの空気はゴム袋の表
面の不特定の場所に分散する。
このため整流子片の腐食の点では多少劣るが、成型材料
4の歪み緩和の効果は第2図のものと同一であり充分実
用性がある。
4の歪み緩和の効果は第2図のものと同一であり充分実
用性がある。
第1図は従来のモールド整流子をす縦断面図、第2図は
本考案のモールド整流子の一例を示縦断面図である。 1・・・・・・整流子片、2・・・・・・補強リング、
3・・・・・・ボス、4・・・・・・成型材料、5・・
・・・・弾性体、5c・・・・・・空隙。
本考案のモールド整流子の一例を示縦断面図である。 1・・・・・・整流子片、2・・・・・・補強リング、
3・・・・・・ボス、4・・・・・・成型材料、5・・
・・・・弾性体、5c・・・・・・空隙。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 整流子片1とボス3の間隙に合成樹脂を主成分とする成
型材料4をモールドしてこれらを一体とする構造のモー
ルド整流子において、 回転軸方向のほぼ中央に成型材料部分を分断した状態と
なるよう弾性体5を予め充填し、これらの間隙に成型材
料4をモールド充填して一体とする構造を特徴とするモ
ールド整流子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6488080U JPS608539Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | モ−ルド整流子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6488080U JPS608539Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | モ−ルド整流子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56166765U JPS56166765U (ja) | 1981-12-10 |
JPS608539Y2 true JPS608539Y2 (ja) | 1985-03-26 |
Family
ID=29659050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6488080U Expired JPS608539Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | モ−ルド整流子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608539Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-05-14 JP JP6488080U patent/JPS608539Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56166765U (ja) | 1981-12-10 |
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