JPS603662Y2 - 回転電機の整流子 - Google Patents

回転電機の整流子

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JPS603662Y2
JPS603662Y2 JP6818980U JP6818980U JPS603662Y2 JP S603662 Y2 JPS603662 Y2 JP S603662Y2 JP 6818980 U JP6818980 U JP 6818980U JP 6818980 U JP6818980 U JP 6818980U JP S603662 Y2 JPS603662 Y2 JP S603662Y2
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JP
Japan
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commutator
boss
molded
riser
axial direction
Prior art date
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Expired
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JP6818980U
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English (en)
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JPS56169780U (ja
Inventor
仁資 柿下
Original Assignee
東洋電機製造株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東洋電機製造株式会社 filed Critical 東洋電機製造株式会社
Priority to JP6818980U priority Critical patent/JPS603662Y2/ja
Publication of JPS56169780U publication Critical patent/JPS56169780U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は回転電機のモールド整流子の改良に関するもの
である。
モールド整流子は整流子片とセグメントマイカを交互に
組合せ、丸め成形した後、該成形品に円筒状のボスをは
め込み、該ボスと整流子片およびセグメントマイカとの
間にモールド樹脂剤を注入することにより製作されてい
るが、モールド整流子には回転時における慣性モーメン
トによりモールド樹脂とボスとの間に回転滑りを発生さ
せるトルクが掛り、さらに温度の上昇にともない熱膨張
するか、モールド整流子を構成している前記各部材の熱
膨張係数の違いにより、各部材の変形量が異なるため、
モールド樹脂とボスとの間に軸方向のずれが発生するお
それがある。
従がって従来のモールド整流子は、回転滑りおよび軸方
向のずれの発生防止の対策として、第1図ないし第4図
に示す様な構造に形成されていた。
すなわち第1図は従来のモールド整流子の一例を示す要
部断面図、第2図は第1図のA−A部の断面図であり、
第3図は第1図のボスの他の一例を示す正面図であり第
4図は第1図、第3図とボスの形状が異なる他の一例を
示す要部断面図である。
ここで1は整流子片、2はセグメントマイカ、3はモー
ルド樹脂、4はボス、5は溝、6はローレット、7はモ
ールド整流子、8は回転子巻線、9はライザ、10は溝
、11はモールド樹脂の凸状部、12は補強用リングを
夫々示す。
すなわち、従来の構成例では、第1図および第2図で示
すように、円筒状のボス4の外周面の軸方向に凹状の溝
5を設けるか、あるいは第3図に示すようにボス4の外
周面にローレット6の加工をほどこすことによりモール
ド樹脂3とボス4との間の回転滑りおよび軸方向のずれ
の防止を行なっているが、これらの方法ではモールド整
流子7を構成している各部材の熱膨張係数の違いにより
ボス4の凹状の溝5あるいはローレット6の加工部分に
充填されたモールド樹脂3は熱変形を生じた場合円周方
向および軸方向への逃げが確保できないため、高温高速
において使用する場合、あるいは整流子片1の軸方向に
長いモールド整流子7などにおいては、熱応力による内
部応力により径方向への変形が生ずる場合がある。
即ち凹状の溝5内のモールド樹脂3は、溝5の軸方向の
前方および後方の2個の溝壁間に挟まれており、従って
熱膨張の際軸方向に膨張することができず、この膨張が
径方向に逃げようとし径方向の内部応力が増大するため
である。
更に円周方向の膨張も径方向に逃げようとするため径方
向の内部応力を増大させる要因となる。
このため径方向に亀裂を生ずる恐れがある。
また使用後常温において永久歪みが残るなどにより、モ
ールド整流子外周面に変形を生じ、運転時ブラシのチャ
タリング現象を誘発し、ひいては整流不良の要因になる
などの不具合があった。
また、前記軸方向のズレに対する対策の他の一例として
、第4図に示す様なボス4の外周面の円周方向に凹状の
溝10を整流子片1と回転子巻線8が挿入結合されるラ
イザ側および反ライザ側にそれぞれ1簡所形戒すること
により行っているものもあるが、この従来の方法では、
前記熱応力による内部応力がモールド樹脂の凸状部11
に繰返し掛るため、モールド樹脂の凸状部11の根元部
においでせん断による亀裂が先じ本来の機能が低下する
ことが考えられるなど疲労強度においても問題があった
したがって、従来の方法では温度、回転速度あるいは整
流子片1の軸方向の長さなどに制限があり、大型な整流
子のモールド化が出来ないとともに、かぎられた範囲内
での使用という欠点があった。
また第3図および第4図に示すボス4の外周面における
ローレット6および円周方向の凹状の溝10は機械加工
により行なうため、モールド整流子製作に多大な工数を
要し高価なものとなるなどの欠点もあった。
本考案は上記の欠点を解消するためになされたもので以
下第5図および第6図を参照して本考案の実施例につき
説明する。
尚第5図および第6図において第1図ないし第4図に示
す構成部分と同一の成分については同一符号を附して示
す。
第5図および第6図は本考案の一実施例を示す構造図で
あり、第5図はモールド整流子の要部断面図、第6図は
第5図のB−B部の断面図である。
本考案の実施例は第5図に示すように、円筒状ボス4の
ライザ9の側の外周面の一箇所に円周方向に沿った凸条
突起14を形成する。
さらに、このボス4の外周面の凸条突起14の近傍から
ライザ9と反対側のボス端部にかけて軸方向に延びる平
らで一様な切欠き部13を円周方向に複数個形成する。
かかる本考案の構成によれば、凸条突起14によりモー
ルド樹脂3とボス4との間の軸方向の動きを固定し、ま
た、切欠き部13により円周方向の回転滑りを防止でき
るとともに、モールド整流子7を構成している各部材の
熱膨張係数の違いによる熱変形に対する軸方向の膨張は
、反ライザ側に自由に変形して軸方向に逃げることがで
きるため、径方向の内部応力を増大させることはない。
更に、モールド樹脂3の円周方向および径方向の内部応
力も凸条突起14と反対側の軸方向へ逃がすことができ
るため、径方向の変形、あるいはモールド樹脂の亀裂を
確実に防止することができる。
さらに凸条突起14を回転子巻線と結合しているライザ
9の側に設けることにより熱膨張による内部応力がライ
ザを介して回転子巻線に影響しないようにすることがで
きる。
このように、熱膨張による従来の欠点を排除できるため
、整流子片の軸方向に長いものが出来、さらに高温、高
速における使用などについて、モールド樹脂の物理特性
範囲内にて使用が可能となり、大型モールド整流子の製
作が可能となる。
あるいはその使用範囲が拡大し、さらに、ボス外周面の
形状についても機械加工することなく鋳物にて行えるな
どにより従来の欠点の解消を計り信頼性の高い安価なモ
ールド整流子の提供が計れるなどのすぐれた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のモールド整流子の一例を示す要部断面図
、第2図は第1図のA−A線に沿って取って示した断面
図、第3図は従来の第1図のボス4の他の一例を示す正
面図、第4図は第1図、第3図とボスの形状が異なる他
の一例を示す要部断面図、第5図は本考案の一実施例を
示すモールド整流子の要部断面図、第6図は第5図のB
−B線に沿って取って示した断面図である。 1・・・・・・整流子片、2・・・・・・セグメントマ
イカ、3・・・・・・モールド樹脂、4・・・・・・ボ
ス、5・・・・・・凹状の溝、6・・・・・・ローレッ
ト、7・・・・・・モールド整流子、8・・・・・・回
転子巻線、9・・・・・・ライザ、10・・・・・・溝
、11・・・・・・モールド樹脂の凸状部、12・・・
・・・補強用リング、 13・・・・・・軸方向の平らな切欠部、14・・・ ・・・凸条突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 整流子片とセグメントマイカを交互に組合せ丸め成形し
    た後、該成形品に円筒状のボスをはめ込み、該ボスと整
    流子片およびセグメントマイカとの間にモールド樹脂剤
    を注入することにより一体形成してなる回転電機のモー
    ルド整流子において、前記ボスは整流子片と回転子巻線
    が挿入結合されるライザ側の該ボスの外周面に円周方向
    に沿った凸条突起が一箇所形成されており、さらに前記
    ボスはその外周面の凸条突起の近傍から整流子片のライ
    ザと反対側のボス端部にかけて、軸方向に延びる平らで
    一様な切欠き部を円周方向に複数個形成していることを
    特徴とする回転電機のモールド整流子。
JP6818980U 1980-05-20 1980-05-20 回転電機の整流子 Expired JPS603662Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6818980U JPS603662Y2 (ja) 1980-05-20 1980-05-20 回転電機の整流子

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JP6818980U JPS603662Y2 (ja) 1980-05-20 1980-05-20 回転電機の整流子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56169780U JPS56169780U (ja) 1981-12-15
JPS603662Y2 true JPS603662Y2 (ja) 1985-02-01

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ID=29662142

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JPS56169780U (ja) 1981-12-15

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