JPS608017Y2 - 螺旋階段における踏板の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、非常用の階段・遊戯用の階段等に使用される
螺旋階段に関し、特に該螺旋階段における踏板の取付は
構造に関するものである。

従来では、第１図に示すように、円筒状の支柱ａに取付
ける踏板すは、踏板すの取付は基端部Ｃおよび踏板すの
下面に垂下固着した補強リブｄの取付は基端部ｅを溶接
により支柱ａに固着する構成であった。

ところで、支柱ａに踏板すを取付けた状態の螺旋階段は
大型となることから、輸送性等を考慮して支柱ａと踏板
すとの連結は現場にて行なうようになっている。

しかしながら、従来では上記支柱ａと踏板すとの連結を
溶接にて行なっていたため、位置決め等の作業性および
安全性に乏しかった。

さらに、鍍金物は溶接時に熱変色することになり、特に
外観を大きく左右する支柱ａを鍍金することができない
等の欠点があった。

本考案の目的は、支柱と踏板とをねじ止め固定すること
により、現場での作業性および安全性を高めるとともに
、鍍金物をも可能にして、耐久性を飛躍的に高めると共
に外観も良くすることができるようにした螺旋階段にお
ける踏板の取付は構造を提供することにある。

上記目的を遠戚するために、本考案はつぎのように構成
する。

すなわち起立する中空状の支柱に、該支柱から外側方に
向かって突出する踏板を螺旋状に固定してなる螺旋階段
において、踏板を固定する支柱の部位に係止孔４を形威
し、この係止孔に、該係止孔と対応する部位にナツトを
嵌合させたナツト固定板よりなるめす側締結具を取付け
、一方踏板の取付は基端側に鉛直方向に延出する座板を
設け、この座板には前記係止孔を介してめす側締結具と
螺合する雄側締結具を設け、該締結具により座板を支柱
にねじ止めして踏板を支柱に固定する螺旋階段における
踏板の取付は構造である。

以下本構成の一実施例を図面に従って具体的に説明する
。

第２図および第５図は、円筒からなる中空状の支柱１に
踏板２を取付けた状態の要部断面図を示し、支柱１の周
壁３には、−個の踏板２に対し上下各一対からなる一組
の係止孔４を穿孔形成する。

この係止孔４は、必要とする踏板の数に対応して支柱の
周壁３に螺旋状に位置決めして穿設する。

そして、上記係止孔４には、第３図に示すめす側締結具
６を係止する。

このめす側締結具６は、支柱１の内周壁３ａに沿う円弧
状のナツト固定板７に前記係止孔４と対応する４個のナ
ツト嵌合孔８を穿設し、このナツト嵌合孔８に外径が大
小二段に形成されたナツト９を、その小径部９ａにて内
方から外方に向けて嵌合させ、その大径部９ｂをナツト
固定板７に溶接定してなる。

前述した各−組の係止孔４の中心部に位置する支柱１の
周壁３には小孔５（第５図）を貫通形威し、この小孔５
に対応するナツト固定板７の中心部にはねじ孔１０を形
成する。

そして、上記係止孔４に前述したナツト９の小径部９ａ
を嵌合するとともに、外方から支柱１側の小孔５に嵌挿
した小ねじ１１をナツト固定板７側のねじ孔１０に螺合
することにより、めす側締結具６を支柱１の内周側にて
固定する。

前述した踏板２は、第４図に示すように、平面視扇状に
形成した主板１３の下面中央部に補強用のリブ部材１４
を溶接固定腰上記主板１３およびリブ部材１４の取付は
基端側に座板１５を鉛直状に起立配置して溶接固定して
なる。

上記座板１５は、支柱１の外周形状に沿った円弧板から
なり、該座板１５には前述の支柱１に形成した一組の係
止孔４に対応する４個のボルト挿通孔１６を形成すると
ともに、小ねじ１１と対応する箇所に該小ねじ１１の頭
部に嵌合係止する位置決め用の係合凹部１７（第５図）
を形成してなる。

１８は六角ボルトからなる雄側締結具であり、座板１５
に形成したボルト挿通孔１６にその外方側から挿通ずる
とともに、その先端部を二段付きのナツト９に螺し、も
って踏板２を主柱１にねじ止め固定するものである。

なお、本実施例では、めす側締結具６の支柱１への取付
けは工場にて行なうようにしている。

上述した実施例によれば、支柱１に踏板２を締結するに
は、まず支柱１を現地にて起立設置し、次に最下段の踏
板２を持ってその座板１５の係合凹部１７を支柱１側の
小ねじ１１頭部に嵌合係止することにより、踏板２を支
柱１に対して仮位置決めする。

つまり、係合凹部１７を小ねじ１１の頭部に嵌合して該
小ねじ１１に踏板２の一部の荷重を受は持たせて、踏板
２側のボルト挿通孔１６と支柱１側のナツト９のねじ孔
とを合致させる。

次いで雄側締結具１８を座板１５側から挿通して上記ナ
ツト９、つまりめす側締結具６に締結すれば、前述した
最下段の踏板２が支柱１にねじ止め固定されることにな
る。

次いで次段目の踏板２を支柱に取付ける場合には、上記
最下段の踏板２を足場として前述と同様の作業を行なう
。

以後順次この作業を繰返えしながら、次第に上段側の踏
板２を取付けて行く。

本考案は以上説明したように、支柱にめす側締結具を取
付けると共に、踏板の基端側に鉛直方向へ延出する座板
を設け、この座板を雄側締結具により前記めす側締結具
に連結することによって踏板を支柱に固定するようにし
たため、取付作業が容易、安全且つ確実に行える。

また従来のように溶接しないので、鍍金物であっても損
傷することなく取付けうる等の効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す要部斜視図、第２図は本考案の実
施例を示す要部断面図、第３図および第４図はその要部
部品を示す斜視図、第５図は第２図の要部拡大断面図、
である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・踏板、３・・・・
・・周壁、４・・・・・・係止孔、５・・・・・・小孔
、６・・・・・・めす側締結具、７・・・・・・ナツト
固定板、８・・・・・・ナツト嵌合孔、９・曲・ナツト
、１０・・・・・・ねじ孔、１１・・・・・・小ねじ、
１３・・・・・・主板、１４・・・・・・リブ部材、１
６・・・・・・ボルト挿通孔、１７・・・・・・係合凹
部、１８・・・・・・雄側締結具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 起立する中空状の支柱１に、該支柱１から外側方に向か
   って突出する踏板２を螺旋状に固定してなる螺旋階段に
   おいて、踏板２を固定する支柱１の部位に係止孔４を形
   威し、この係止孔４に、該係止孔４と対応する部位にナ
   ツト９を嵌合させたナツト固定板７よりなるめす側締結
   具６を支柱１の内周側に取付け、一方踏板２の取付は基
   端側に鉛直方向に延出する座板１５を設け、この座板１
   ５には前記係止孔４を介してめす側締結具６と螺合する
   雄側締結具１８を設け、該締結具１８により座板１５を
   支柱１にねじ止めして踏板２を支柱１に固定する螺旋階
   段における踏板の取付は構造。