JPS6080038A - 潜熱型蓄熱剤を用いた暖房方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は潜熱型蓄熱剤を用いた暖房方法に関する。

従来、野菜や花などの栽培に用いられる温室は、冬季で
も昼間は室温が上昇し過ぎ、夜間は室温が急激に降下す
ることがあり、窓を開放して室温の上昇を防いだり、重
油を燃焼させて暖房することが必要となっていた。

その為、地中や水槽に昼間の熱を蓄熱して、夜間の温度
降下を防ぐ方法もあるが、地中の水１− 分を蒸発させるのに熱が消費されたシ、水槽が極めて大
容量になってしまう欠点があった。

近年、特公昭５８−３１１６９号公報のように、潜熱型
蓄熱剤を温室暖房に利用する仁とが提案されている。潜
熱型蓄熱剤は室温を一定に保つことと蓄熱容量を削誠す
ることに有益である。しかしながら潜熱型蓄熱剤の特性
として、蓄熱時及び放熱時の温変差が小さく熱交換効率
が低下して性能が充分に発揮されないこと。そして、昼
間の空気熱を夜間放熱するのみでは、温室メロンや洋ラ
ンのように夜間の必要維持温度が高い場合には不適轟で
あった。

これに対して、本発明は従来の欠点を改良しができ、夜
間維持温度が高い場合にも好適に使用しうる潜熱型蓄熱
剤を用いた暖房方法を提供することを目的とするもので
ある。

本発明の暖房方法は、昼間の空気中の熱を潜熱型蓄熱剤
を有する蓄熱槽に蓄熱させる仁とと、−２− 蓄熱槽の熱を熱源としてヒートポンプを作動させて暖房
することを行なうものである。

以下本発明の一例を図面と共に説明する。

第１図において１け潜熱型蓄熱剤を有する蓄熱槽であり
、２け潜熱型蓄熱剤が充填された容器であり、容器２．
２の間を空気が流通するようにカされている。

潜熱型蓄熱剤は、無機水和塩やパラフィンなどが使用さ
れる。無機水和塩としては、塩化力ルシクム六水塩、硫
酸ナトリクム十水塩、臭化カルシクム六水塩、硝酸カル
シクム四水塩、酢酸ナトリウム六水塩等であり、それら
の混合物、共晶塩が爪かられる。

第１図の蓄熱装置では、蓄熱槽１が圧縮式と一トポンプ
と組合わされている。３＆′ｉヒートポンプの圧縮器で
あり、４は凝縮器とあり、５は膨張弁であり、６は蒸発
器である。又、７はブロアーであり、８，９けダンパー
であり、１０゜１１は空気流通路である。

温室の暖房を行なう場合、作物によって夜間工３− 維持温度は異なり、例えば温室メロンでは２０であり、
これをそのま＼潜熱型蓄熱剤に蓄熱するとすれば、蓄熱
剤の相変化温度は１５℃１ｉｆ１後でなければならず、
蓄熱剤から放熱させた場合の暖房能力は精々１０℃位に
なってしまう。又、相変化温度の高い潜熱型蓄熱剤を使
用すれば、蓄熱が困難となり性能を充分発揮できない。

本発明暖房方法は潜熱型蓄熱剤を有する蓄熱槽とヒート
ポンプを組合わせて上の技術的課題を解決するものであ
る。

例えば、温室内が昼間２０℃以上になった時に、ダン−
（−８，９を開放しプロ１７を作動させて点線の矢印の
ように温室内の空気が蓄熱槽ｌを循環するようにして、
潜熱型蓄熱剤を融解して蓄熱させる。

温室内の室温が２０℃以下になったら、ブロアー７を停
止して待機する。

夜間、温室内の温度が維持温度より降下した一番一 時は、ダンパー８．９１＆：閉鎖し、ブロアー７゜７を
作動させ、実線矢印に示すように蓄熱槽１内の空気を空
気流通路１０．１１を通して蓄熱槽ｌの中で循環するよ
うにし、圧縮式ヒートポンプを作動させる。

圧縮式ヒートポンプは、蒸発器６を通して蓄熱槽ｌの熱
が与えられ、凝縮器４とプロツー７とで温室内の空気を
所定温度に維持する。

潜熱型蓄熱剤は、相変化温度ｔ１０〜２０℃にするのが
好ましい。相変化温度２０℃以上では蓄熱が困難であり
、１０℃以下ではヒートポンプの熱源として温度が低い
。

尚、上記の例では、蓄熱槽の潜熱型蓄熱剤は空気熱交換
であったが、潜熱型蓄熱剤を充填した容器２．２を水に
浸し、水を介して温室内の空９Ｌあるいけヒートポンプ
と熱交換させてモヨいＯ 本発明の暖房方法により次のような効果が得られる。

■潜熱型蓄熱剤を使用することによシ、蓄熱槽５− の蓄熱容量が小さくなり、温室内の有効面積を大きくす
ることができる。

■潜熱型蓄熱剤を有する蓄熱槽と、ヒートポンプを組合
わせることにより、相変化温度の低い蓄熱剤を使用して
蓄熱時の温度差を大きくすることができ、蓄熱剤の性能
を充分に発揮させることができる。

■蓄熱槽の熱を熱源としてヒートポンプを作動させ、夜
間の維持温度を任意に設定でき、維持温度の高い作物に
も適用できる。

以下本発明の詳細な説明する。

〔実施例１〕 ７００ｔｒｉのキメクリ栽培用温度に、相変化温度が１
５℃の潜熱型蓄熱剤を用い九、蓄熱容量ｓｏ、ｏｏｏ−
の蓄熱槽と、能力が＆５）Ｐの圧縮式ヒートポンプとで
作った第１図に示す構成の蓄熱装置ｔ３台設置した。

１０時から１４時３０分迄の４時間３０分に蓄熱を行っ
た。この間の温室の平均室温１ｉ２６℃であった。この
蓄熱操作により潜熱型蓄熱６− 剤が完全に融解していることが確認され、そのま＼待機
させた。

２１時３０分に温室内の室温が１３℃に低下した時にヒ
ートポンプを作動させ蓄熱槽からの熱を熱源としてヒー
トポンプから放熱させた。ヒートポンプの凝縮器を通過
した空気の平均温度ｔｆ３０℃であった。

温室内の室温が１５℃に上昇するとヒートポンプを停止
させ、１３℃に低下した時に再びヒートポンプを作動さ
せることで、翌朝７時迄温室内の室温ｔ−１３〜１５℃
に維持することができた。この時の平均外気温は−１”
Ｃであった。

〔実施例２〕 ３５０−のメロン栽培用温室に、相変化温度が１７℃の
潜熱型蓄熱剤を用いた。蓄熱容量５０、０００−の蓄熱
槽と、能力が１５）Ｐの圧縮式ヒートポンプとして作っ
た第１図に示す蓄熱装置を２式設置した。

１０時から１５時迄の５時間に蓄熱を行った。

７− この間の温度の平均室温は２８℃であった。

この蓄熱操作により、蓄熱剤は完全に融解していたこと
が確認され、そのま＼待機させた。

２０時に温室内の室温が１８℃に低下した時にヒートポ
ンプを作動させ、室温が２０℃に上昇したらヒートポン
プを停止させた。ヒートポンプの凝縮器を通過した空気
の平均温度ＦｉＳＯ℃であった。

以上の操作で翌朝７時３０分迄に温室内の室温を１８〜
２０℃に維持することができた。

この時の平均外気温は３℃であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明潜熱型蓄熱剤を用いた暖房方法に使用さ
れる蓄熱装置の一例を示す回路図である。 １は蓄熱槽、２は潜熱型蓄熱剤が充填された容器、４は
凝縮器、６は蒸発器。 特許出願人 積水化学工業株式会社 代表者藤沼基利 ８−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｌ　潜熱型蓄熱剤を有する蓄熱槽と、該蓄熱槽と／ の間で熱の授受が可能になされたヒートポンプによりｙ
   昼間に空気中の熱を該蓄熱槽に蓄熱させ、夜間に該蓄熱
   槽の熱を熱源としてヒートポンプを作動させて暖房する
   ことを特徴とする潜熱型蓄熱剤を用いた暖房方法ノ