JPS607255Y2 - 自動車におけるニ−パネル取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車のインストルメントパネル下方部に装
着されるニーパネルの取付構造の改良に関するものであ
り、ステアリング装置の保守等の際におけるニーパネル
の取付構造の改寄良に関するものであり、ステアリング
装置の保守等の際におけるニーパネルの取り外しが容易
であり、しかもニーパネルの強度を低下させることもな
く、またインストルメントパネル本体の外観を良好に保
ちうるのみでなく、取付部分を掩蔽するカバーをスイッ
チベースに利用することもできるニーパネルの取付構造
を提供することを目的としている。

従来のニーパネルの取付構造としては、第４図、第５図
に示される如く、ステアリング装置の配置部位Ａにおけ
るインストルメントパネルＢに窓穴〇を設け、この窓穴
Ｃを通してニーパネルＤをボルトＥでインスパネリイン
ホースメントＦ側に固定すると共に、該ニーパネルＤに
切り起し片Ｇ、 Ｈを形威し、この切り起し片Ｇ、 Ｈ
に、前記窓穴Ｃのカバー■を固定する構造か、或は第４
図鎖線Ｊ、にで示す分割線で、ニーパネルを左片し１右
片Ｍとに分割し、ステアリング装置の配置部位Ａを残し
てニーパネルを左右両片り、 Ｍごとに取り外しうるよ
うにした構造等が知られているが、前者の構造では、切
り起し片Ｇ、 Ｈの形成のため、ニーパネルＤの強度の
低下を来たし、またカバーＩが、単なるカバーたるにす
ぎなく、その他の用途に供し得ない欠点があるし、後者
の構造ではやはりニーパネルの強度の低下を来たすのみ
でなく、外観も悪い等の欠点を有している。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載する構成とす
ることにより上述のごとき欠点の無いニーパネル取付構
造を得たものである。

第１図、第２図は実施の１例を示しており、ニーパネル
１は、上縁部２において、インパネリインホースメント
３側に、ポルト４で螺着されるように構成されており、
その螺着部５は、インストルメントパネル本体との背後
側で、かつ該本体６に設けられた窓穴部７からスパナ等
の締付工具を挿入しうる位置に設けられている。

上述の窓穴部７には、クラスターカバー８が嵌着される
もので、このクラスターカバー８は、窓穴周縁９に係合
するアンダーカット部１０によリ、該窓穴部７に嵌着固
定される。

この結果、クラスターカバー８の背面と螺着部５との間
に、インストルメントパネル本体６と平行する広い空間
部分が形成されている。

図中符号１１は、ニーパネル表面に貼着されたパッド、
符号１２はインストルメントパネル本体６の上部に形成
されたセイフテイパツドである。

この実施例では、クラスターカバー８が、インストルメ
ントパネル本体６の窓穴部７の窓穴周縁９に直接固定さ
れ、ニーパネル１側には、該カバー８を係止するための
切り起し片等を一切必要としないので、該クラスターカ
バー８の背面の広い空間部分を各種装備品のワイヤーハ
ーネス等の配置空間とし、該カバーにスイッチ類を装備
することができ、またニーパネル１の強度も低下させる
ことが無く、ステアリング装置の保守等のため、ニーパ
ネル１を取り外す必要のある際は、クラスターカバー８
を取り外すことにより窓穴部７を通して螺着部５に容易
に工具を接近させ、ニーパネル１を取り外すことができ
る。

第３図は別の実施例であって、ニーパネル１３の主体部
１４が、螺着部１５においてインパネリインホースメン
ト１６側に固定されていることは、第２図に示されるも
のと同一構造であるが、該ニーパネル１３にアッパパネ
ル１７が一体に固着されてインストルメントパネル１８
側のセイフテイパツド１９の位置まで延設されており、
該アッパパネル１７に、螺着部１５へ締付工具を挿入す
る窓穴部２０が開設され、この窓穴部２０にアンダカッ
ト部２１を有するクラスターカバー２２が嵌着、固定さ
れたもので、該クラスターカバー２２がスイッチベース
を兼ねうろこと、ニーパネル１３の強度低下が全く無い
こと等の特徴は、第１図、第２図に示される実施例のも
のと全く同一である。

本考案は、以上説明した構成、作用のものであってステ
アリング装置の保守等の際はニーパネルを容易に取り外
すことができるし、ニーパネルの強度を全く低下させる
ことなくクラスターカバーを取り付けることもでき、該
クラスターカバーをスイッチベースに利用できる腰その
背後の螺着部との間の広い空間をワイヤーハーネス等の
配置空間としうると共に、インストルメントパネル本体
の外観をも良好に保ちうる等の諸効果を奏しうるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の１例の正面図、第２図は第１図中■−■
線断面拡大図、第３図は別の実施例における第２図同様
の断面図、第４図は従来装置の正面図、第５図は第４図
中■−■線断面図である。 １・・・・・・ニーパネル、２・・・・・・上縁部、３
・・・・・・インパネリインホースメント、５・・・・
・・螺着部、６・・・・・・インストルメントパネル本
体、７・・・・・・窓穴部、８・・・・・・クラスター
カバー ９・・・・・・窓穴周縁、１０・・・・・・ア
ンダカット部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ニーパネルの上縁部とインパネリインホースメントの螺
   着部が、インストルメントパネル本体の背後側であり、
   かつ該本体に設けられた窓穴部から締付工具を挿入しう
   る位置に設けられており、前記窓穴部には、窓穴周縁に
   係合するアンダカット部を有するクラスタカバーが嵌着
   され、該クラスタカバーの背面と前記螺着部との間に、
   インストルメントパネル本体と平行する広い空間部分が
   形成されていることを特徴とする自動車におけるニーパ
   ネル取付構造。