JPS6071713A - 難燃性合成繊維 - Google Patents

難燃性合成繊維

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JPS6071713A
JPS6071713A JP58176493A JP17649383A JPS6071713A JP S6071713 A JPS6071713 A JP S6071713A JP 58176493 A JP58176493 A JP 58176493A JP 17649383 A JP17649383 A JP 17649383A JP S6071713 A JPS6071713 A JP S6071713A
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JP
Japan
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halogenated bisphenol
resin
flame retardant
molecular weight
spinning
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JP58176493A
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English (en)
Inventor
Yoji Iizaka
飯坂 陽治
Tsunehiko Nishimura
恒彦 西村
Nobuo Kobayashi
小林 暢生
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、難燃性の合成繊維、特に高分子量ハロゲン化
ビスフェノールA型フェノキシ樹脂を添加した難燃性ポ
リエステル繊維及び難燃性ポリアミド繊維に関するもの
である。
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートの如き熱可塑性ポリエステル樹脂を主体とする繊維
や、ナイロン6、ナイロン66の如き熱可塑性ポリアミ
ド樹脂を主体とする繊維は、優れた性質を有しており、
衣料用、工業用をとわずあらゆる分野で利用されてきた
一方、火災予防の観点から繊維製品の火災に対する安全
性の要求が高まシ、これらの繊維に高い難燃性を付与す
ることが要求されている。
ポリエステル繊維やポリアミド繊維は可燃性であり、こ
れらを難燃化する方法は種々提案されている。最も一般
的な方法は、繊維或いは繊維製品の状態に於いて、ハロ
ゲン、燐、窒素、硫黄等を含む難燃性化合物で後処理す
ることによシ難燃性を付与するものであるが、効果が一
時的であり、付与した難燃剤が洗濯やドライクリーニン
グ等によシ比較的容易に脱落し、難燃効果が低下すると
いう欠点がある。
これに対し、ハロゲンや燐を含有する難燃性モノマー成
分を共重合する方法では永続的な難燃効果が期待される
ものの、高温の反応条件下で著しく着色したり、重合時
に分子量が上シ難く、物性低下が大きい欠点がある。ま
た、重合開始後から紡糸前の工程で難燃剤を練りこむ方
法では、樹脂に溶解しない難燃剤の場合には紡糸時フィ
ルターの目詰りや単糸切れのような不都合な現象が起り
やすく、樹脂に溶解する難燃剤の場合でも低分子量のも
のは紡糸中、昇華、ブリード(浸み出し)、分解等の欠
点がみられ、難燃剤を高分子量化しようとの試みもみら
れるが、樹脂との相溶性ポリマー溶融粘度への悪影響、
ポリマー物性の低下、紡糸後の繊維或いはその製品の燃
焼時に溶融滴下が激しくなる等の欠点もみちれ、実用性
の高−難燃剤がないのが現状である。
本発明者等は、上述の如きポリエステル線維やポリアミ
ド繊維の難燃化に於ける種々の欠点の存在に鑑み、こう
した欠点のない難燃性合成繊維を得るべく鋭意研究した
結采、熱可塑性のポリエステル樹脂やポリアミド樹脂の
難燃化に際して、樹脂との相溶性が良好で溶融特性や物
性への悪影響が少なく、昇華性や繊維表面へのブリード
がない、実用性価値の高いポリマー型難燃剤を見い出し
て1本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂及び/
/ 又は熱可塑性ポリアミド樹脂100重量部に対し、ノ・
ロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエーテルとハロ
ゲン化ビスフェノールAとを主成分とする付加反応生成
物であって、エポキシ価とフェノール性酸価の和が10
 (#KOI(/、?)以下且つハロゲン含有率が20
重量%以上である高分子量ハロゲン化ビスフェノールA
型フェノキシ[WW5〜8ON量部を添加した熱可塑性
樹脂組成物を紡糸してなる難燃性合成繊維を提供するも
のである。
本発明で用する熱可塑性ポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、4.4’−ジフェニルジカルボン酸、4.4’
−ジフェニルエーテルジカルボン酸、α、β−ビス(4
−カルボキシフェノキシ)エタン、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸の如き芳香族ジカルボン酸又はそのエス
テル形成性誘導体ト、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブタンジオール、ベンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ヘキサンジオール、オクタンジオ
ール、デカンジオール、シクロヘキサンジメタツール、
ハイドロキノン、ビスフェノールA、2.2−ビス(4
−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、テトラブロ
モビスフェノールA−エチレンオキサイド付加物などの
如きグリコール類とから得られる線状高分子量のポリエ
ステルのことであり、特に好ましいポリエステルはポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレート
である。尚、これらのポリエステルは少割合のアジピン
酸、セパチン酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸の如き脂肪族カルボン酸、グリコール酸、
ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシ安息香酸、ナフチルグリコ
ール酸の如きヒドロキシカルボン酸、ポリエチレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコールの如きポリアル
キレンエーテルグリコール、ブチロラクトン、バレロラ
クトン、カプロラクトンの如きラクトン化合物、或いは
熱可塑性を保持しうる範囲内でトリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット
酸の如き多官能エステル形成性成分を含んでいてもよい
本発明で用いる熱可塑性ポリアミド樹脂としては、アミ
ド基を含有する樹脂であシ、ラクタムの開環重合物、ジ
アミンと二塩基酸の重縮合物、w−アミノ酸の自己重縮
合物など、またはそれらの共重合により得られるもので
、具体的には、ポリカプラミド、ポリカプラミド、ポリ
へキサメチレン・アジパミド、ポリへキサメチレン書セ
バカミド、ポリへキサメチレン拳うウラミド、ポリキシ
リレン・アジパミド、又はそれらの共重合物等、全ての
公知のポリアミドが挙げられ、特に好ましいポリアミド
はポリカプラミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレン
・アジパミド(ナイロン66)である。尚1本発明に使
用するポリアミド樹脂には、アミド基と共にエステル基
、エーテル基、ウレタン基、イミド基、尿素基、カーボ
ネート基、ケトン基、酸無水物基、スルホン基等の連結
基を含み、アミド成分とランダム重合、ブロック共重合
、グラフト共重合ないしは熱可塑性を有する範囲で網状
化していてもよく、ポリエーテルアミド、ポリエステル
アミド、ポリアミドイミド、ニジストマー変性ポリアミ
ド等も含まれる。。
他方、高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキ
シ樹脂は、本発明で用いる熱可塑性樹脂組成物の靴燃化
剤成分として用いられるものであって、その主体となる
ノ・ロケン化ビスフェノール人としては、ベンゼン核の
水ii子の一部もしくは全部を塩素または臭素原子で置
換したものであり、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−6
−クロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−6−)。
ロモフェニル)プロパン1.2 、2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)
フ“ロノ(ン、2.2−ビス(4−ヒドロキシ−2,3
,5−トリクロロフェニル)プロパン、2.2−ビス(
4−ヒドロキシ−2゜6.5−トリブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−2,3,5,
6−チトラクロロフエニル)プロパン、2,2−ビス(
4−ヒドロキシ−2,5゜5.6−チトラプロモフエニ
ル)プロパンが挙げられる。
高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂
は、例えば、前記したハロゲン化ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの縮合で得られるノーロゲン化ビスフ
ェノールAジグリシジルエーテルとハロゲン化ビスフェ
ノールAとをハロゲン含有量が20重量比以上となる割
合で混合した混合物を、触媒の存在下で80〜250℃
に加熱し、エポキシ価とフェノール性酸価の和が1o(
vKoa/g)以下になる様に反応させて得ることがで
きる。この際、ハロゲン含有率が20重量%を越える範
囲内で、他の三官能のエポキシ化合物、フェノール化合
物、ヒドロキシ化合物、ジカルボン酸、例えばビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ジフェニルスルホンジ
グリシジルエーテル、テトラブロモジフェニルスルホン
ジグリシジルエーテル、1.6−ヘキサンジグリシジル
エーテル、ビスフェノールA1ジヒドロキシジフエニル
スルホン、テトラブロモジフェニルスルホン、1,6−
ヘキサンジオール、イソフタル酸等を併用し、変性して
もよい。
この種の反応は通常の反応釜を用いて製造することが可
能であるが、当該フェノキシ樹脂の重合度が高くなるに
つれて急激に溶融粘度が上昇するようになり、製造作業
面での困難さも増すという傾向にあるため、一般には特
殊な熱媒体加熱方式の高粘度樹脂用反応釜を使用してい
る。
当該フェノキシ樹脂の一層合理的な製造方法としては、
次の如き要旨の方法を採用すればよく、それによって本
発明組成物を得るのが一層容易で、かつ、一層確実なも
のとなろう。すなわち ■ マス、反応さすべき前記のハロゲン化ビスフェノー
ルA(必要により、ビスフェノールAを併用してもよい
;以下同様)とハロゲン化ビスフェノールAジグリシジ
ルエーテルとの両成分を、通常の反応釜で、製造上鏝も
右利な反応車まで予備反応せしめ、次いでこの予備反応
物を単軸もしくは多軸押出機、コニーダーまたは加熱ロ
ールなどの混線機で混練し、反応を行なわしめる方法、
■ 次忙、反応さすべき前記のハロゲン化ビスフェノー
ルAとハロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ルとの両成分を、通常の反応釜で、上記■と同様にして
予備反応物を得たのち、別の取出し各易な容器または場
所に移してから、所定の加温下に保持して反応を行なわ
しめる方法、および ■ 第三にハ、ハロゲン化ビスフェノールAとハロゲン
化ビスフェノールAジグリシジルエーテルとを縮合させ
て得られる、一般式 で示されるハロゲン含有率20重量%以上の末端エポキ
シ基を有スるハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ
樹脂ト、ハロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエー
テルにハロゲン化ビスフェノールAを反応させて得られ
る、一般式 で示されるハロゲン含有率20i量%以上の末端OH基
を有業ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂、
!: ヲ、単軸もしくは多軸押出機、コニーダーまたは
加熱ロールなどの混練機で混練し、反応を行なわしめ、
必要に応じ更に熟成を行なう方法などである。
とのさい、必要により着色防止安定剤を添加することも
できる。
本発明で用いる高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型
フェノキシ樹脂の末端官能基であるフェノール性水酸基
およびエポキシ基の定量は以下に記載する方法で行なっ
た。
+11 フェノール性酸価の定量 ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂6gにト
ルエン/ベンジルアルコール−2/1(Xi比)の混合
溶剤25Iを加え、100℃で加熱溶解した後、フェノ
ールフタレインを指示薬とし、171ONアルコール性
KOHで滴定し、次式に従ってフェノール性酸価を算出
する。
A:中和に要した1/1ONアルコール性KOH(Dd
aF : 1/1ONアルコール性KOHの力価W:試
料の重量(、?) (2)エポキシ価の定量 ハロゲン化ビスフェノールAmフェノキシalW 3 
y K塩酸/ピリジン=16/484(容量比)溶液5
I++/及びベンジルアルコール100gを加え、時々
攪拌しガから20分間環流する。その後、加温のま\フ
ェノールレフタレインを指示薬とし、未反応のピリジウ
ムクロライドを1/10 Nアルコール性KOHで逆滴
定し、次式に従ってエポキシ価を算出する。
B:空試験に要したi/10 Nアルコ−ノー近OHの
d数C:試料を中和するに要する171ONアルコール
性KOHのd数 T:逆滴定に要した1/1ONアルコール性KOHのd
数F:1/1ONアルコール性KOHの力価W:紙試料
重量<i) 尚、末端がエポキシ基であるノ・ロゲン化ビスフェノー
ル人ジグリシジルエーテル、例えばテトラブロモビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル〔エポキシ価: 17
1 (rn9KOH7’fl ) 〕ト、末端がフェノ
ール性011基であるノーロゲン化ビスフェノールA1
例えばテトラブロモビスフェノールA〔フェノール性酸
価: 20(S(■KOH/g)〕とを反応させると、
重合が進むにつれてエポキシ基及びフェノール性OH基
〃(7肖費されて減少するので、エポキシ基及びフェノ
ール性OH基の残存量は高分子量化の指標である。
本発明に用いられる高分子量)・ロゲン化ビスフェノー
ルA型フェノキシ樹脂は、エポキシ価が10 (myK
OH19) 以下、フェノール性酸価が10(■KO)
17g)以下で、更にエポキシ価とフェノール性酸価の
和が1o(咽(oH/g)以下であるような高分子量体
であシ、当該フェノキシ杓1旨のエポキシ価及びフェノ
ール性酸価が10よシ大きい場合、換言すると分子量が
小さくなる場合は、当該フェノキシ樹脂が繊維表面ヘプ
リードしてきて、それが洗濯等によ)消失する為、次第
に難燃効果が低下するだけでなく、特にエポキシ価が大
きい場合は、ハロゲン化フェノキシ樹脂を添加した熱可
塑性樹脂組成物の溶融粘度の上昇や部分ゲル物の発生等
によ多安定した紡糸が難しくなル、一方フエノール性酸
価が大きい場合は繊維の熱着色が起シやすくなシ、いず
れも好ましくない。
高分子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂
のハロゲン含有率は、大となる程前記ポリエステル樹脂
或いはポリアミド樹脂に対する添加量を低減させうるの
で繊維物性面よシ有利であシ、好ましいハロゲン含有率
は20重量%以上、特に好ましくは30〜70重量%で
ある。
尚、当該高分子量ハロゲン化ビスフェノールAmフェノ
キシ樹脂は末端基がエポキシ基或いはフェノール性OH
基ズあるが、更にこれらの末端エポキシ基或いはフェノ
ール性OH基がカルボン酸類、アルコール類、フ、=c
 / −i+414、アミン類又はインシアネート類等
で封鎖されたような変性物も包含するものである。
難燃剤成分たる当該フェノキシ樹脂の使用量は、前記ポ
リエステル樹脂酸いはポリアミド樹脂の100重廿部(
以下、単に「部」と略記する。)に対して3〜80部、
好ましくは5〜50部なる範囲が適当である。この使社
1量が3部未満となると充分な難燃効果カニ得られなく
、逆に80部を超えるようKなると難燃繊維の強度や熱
的性質が低下するので何れも好ましくない。
マタ、高分子量ハロゲン化ビスフェノールA4フェノキ
シ樹脂を単独で添加しても難燃効果を発揮するが、必−
沙に応じ相乗的に難燃性を高める難燃助剤を併用しても
よい。
このような難燃助剤の代表的なものには、三酸化アンチ
モン、五酸化アンチモン、ピロアンチモン酸ソーダ、二
酸化錫、メタ硼酸亜鉛、水酸化アルミ、酸化ジルコニウ
ム、酸化モリブデンなどがある。ただし、酸化アンチモ
ンは難燃相乗効果の大きい難燃助剤であるが、ポリエチ
レンテレフタレートに併用した場合、熱分解を促進する
作用を有する為、使用量、分散状態、溶融紡糸条件等に
配慮が必要である。
更に本発明の難燃性合成繊維を製造する際に、他の添加
剤として結晶核剤、顔料、染料、可塑剤、滑剤、帯電防
止剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を用い
てもよく、或いは他の難燃剤や他鍾のポリマーを併用し
てもよい。
難燃剤、難燃助剤或いは各種添加剤はポリエステル又は
ポリアミドの製造開始から紡糸に至る任意の段階で添加
すればよいが、重合終了後、溶融紡糸前の段階が適当で
ある。
難燃剤の添加方法としては、ポリマーに直接配合して溶
融紡糸してもよいし、一旦均一溶融ベレット化してから
紡糸してもよいし、更には予め作った難燃剤の高濃度マ
スターバッチを配合して溶融紡糸してもよい。
本発明の難燃性合成繊維を得る溶融紡糸方法は特に規定
されたものではなく、公知の方法が適用される。
難燃剤はポリマーに均一に分散された状態で紡糸されて
もよいし、芯−鞘構造をとり、高濃度の難燃剤を含むポ
リマーの芯を難燃剤を含まないポリマー層で鞘状に包み
こむよう紡糸してもよい。
本発明で祷られる難燃性ポリエステル繊維や難燃性ポリ
アミド繊維は耐久性のある優れた難燃性を有し、衣料、
カーテン、カーペット、壁装用クロス、自動車内装材、
工業用繊維等に広く用いうる。
欠如本発明を参考例、実施例及び比較例により具体的に
説明するが、以下に於いて「部」及び「%」は断りのな
い限り「重量部」及び「重量%」を意味するものとする
尚、実施例に記載の燃焼試験は素材が燃え続けるに必要
な最低酸素濃度で表示する酸素指数(LOI)法[JI
SK−7201’:lに準じ、ガラス繊維を縫い込んだ
難燃織物試料をU字型保持具に取り付けて測定した。
参考例1(高分子量臭素化ビスフェノールA型フェノキ
シ樹脂の調製例) エポキシ当f1370なるテトラブロモビスフェノール
Aジグリシジルエーテル740部、テトラブロモビスフ
ェノールA495部およびテトラメチルアンモニウムク
ロライドの10%水溶液0.6部をフラスコに仕込んで
、150℃で6時間、さらに180℃で2時間反応させ
た時点で、バットに取り出して冷却固化させ、次いで粉
砕させて淡黄色の粉末を得た。
ことに得られた生成物は軟化点が130℃で、エポキシ
価(qKOH/g;以下同様)が40で、フェノール性
酸価(屑9KOH/9;以下同様)は28であった。
次いで、この生成物のi、 o o o部に対してテト
ラメチルアンモニウムクロライド1.0部を加えて混合
したのち、50朋グの単軸ベント付き押出機にて200
℃で、樹脂が機内に2分間滞留するようにスクリコーー
の回−数を調整して、さらに反応を行なった。
しかるのち、放冷固化して得られた高分子量テトラブロ
モビスフェノールA型フェノキシ樹脂を粉砕させて淡黄
色の粉末となした。
かくして得られた樹脂は軟化点が190℃、エポキシ価
が5.5、フェノール性酸価が25で両者の和は8゜0
であり、臭素含有率は52.5%であった。
また、ASTM D−1238に従って、この目的樹脂
の200℃でのフローレー)(,9/10分;以下同様
)を測定した結果は4.4であった。
参考例2(比較対照用の臭素化フェノキシ樹脂の調製例
)テトラブロモビスフェノールAおよびテトラメチルア
ンモニウムクロライド水溶液の使用量をそれぞれ290
部および1.0部に、かつ、180℃での反応時間を4
時間に変更した以外は、参考例1と同様にして軟化点が
125℃、エポキシ価が45、フェノール性酸価が1.
0、両者の和が46、臭素含有率が52%でかつフロー
レートが250である淡黄色をした比較対照用のテトラ
ブロモビスフェノールA型フェノキシ樹脂を得た。
実施例1 固有粘度0.65(オルトクロロフェノール溶媒25℃
測定)のポリエチレンテレフタレー)100部に参考例
1で得りi%分子量テトラブロモビスフェノールA型フ
ェノキシ樹脂25部を均一に混合し、270〜280℃
に設定したダルメージ型スクリューを有する単軸押出機
により溶融押出しを行ないペレット化した。このベレッ
トを270〜280℃に設定したスクリュ一式押出し紡
糸機により溶融紡糸を行ない、次いでこれを3.5倍に
延伸し、75デニールのモノフィラメントを得た。紡糸
工程中、難燃剤の昇華は認められず、また目づまシによ
る単糸切れ等も発生せず、安定に紡糸することができた
。モノフィラメントの物性は切断、強度が4.6g/デ
ニール、伸度が27%であった。
燃焼試験を行った結果、ブランクのフィラメントから得
られた織物の酸素指数(LOI)が20で可燃性である
のに対し、本実施例のフィラメントから得られた織物の
LOI値は29で難燃性のランクに入るものであった。
また、本実施例のフィラメントから得られた織物をトリ
クレンで室温下6時間洗浄したが重量変化はなく、耐ド
ライクリーニング性にも優れていた。
実施例2 固有粘度08(フェノール/テトラクロロエタン= 6
74溶媒、30℃測定)のポリブチレンテレフタレート
100部に参考例1で得た高分子量テトラブロモビスフ
ェノールA型フェノキシ樹脂20部及び二酸化アンチモ
ン5部を均一に混合し、250℃に設定したダルメージ
型スクリューを有する単軸押出機によシ溶融押出しを行
ないペレット化した。このベレットを250℃に設定し
たスクリュ一式押出し紡糸機により溶融紡糸を行ない、
次いで35倍に延伸して75デニールのモノフィラメン
トを得た。紡糸工程は実施例1の場合と同じく難燃剤の
昇華や単糸切れ等が認められず安定していた。
燃焼試験による本実施例のフィラメントからなる織物の
LOI値は62(ブランクのフィラメントからなる織物
のLOI値は21)で難燃性のランクに入るものであっ
た。
またトリクレンによる抽出減楚がないことから耐ドライ
クリーニング性にも優れていた。
比較例1 参考例1のフェノキシ樹脂の代わりに参考例2で得たテ
トラフロモピスフェノールAfiフェノキシ樹脂を用い
り以外は実施例1と同様にして溶融押出しを行い、ベレ
ットを得り。このベレットを用いて270〜280℃で
溶融紡糸を行ったととる、溶融粘度の上昇、ゲル物の発
生による単糸切れが認められ、安定した紡糸作業性が得
られず、長時間の紡糸はできなかった。
実施例3 ナイロン6(平均分子量約20,000)のベレット1
00部及び参考例1で得られた高分子量テトラブロモビ
スフェノールA型フェノキシ樹脂60部を実施例1と同
様にして(但し、温度条件は260℃に変更)、75デ
ニールの難燃ナイロン・モノフィラメントを得た。紡糸
工程はトラブルがなく安定していた。
燃焼試験を行った結果、ブランクのフィラメントからな
る織物のLOI値が22であるのに対し、本実施例のフ
ィラメントからなる織物のLOI値は29で難燃性ラン
クに入るものであった。又、更に本実施例のフィラメン
トからなる織物は洗濯やドライクリーニングによる難燃
剤の溶出は殆んどなかったJ 実施例4 ナイロン6(平均分子量約20,0DD)のベレット1
00部、参考例1で得られた高分子量テトラブロモビス
フェノールAmフェノキシ樹脂30部及び三酸化アンチ
モン20部を実施例1と同様にして(但し、温度条件は
260℃に変更)、75デニールの難燃ナイロン・モノ
フィラメントを得た。紡糸工程はトラブルがなく安定し
ていた。
燃焼試験を行った結果、本実施例のフィラメントからな
る織物のLOI値は33(プラ/りのフィラメントから
なる織物のLOI値は22)でLIICM4性ランクに
入るものであった。又、更に本実施例のフィラメントか
らなる織物は洗濯やドライクリーニングによる難燃剤の
溶出は殆んどなかった。
代理人 弁理士 高 橋 勝 利

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 熱可塑性ポリエステル樹脂及び/又は熱可塑性ポリアミ
    ド樹脂100重量部に対し、ハロゲン化ビスフェノール
    Aジグリシジルエーテルとハロゲン化ビスフェノールA
    とを主成分とする付加反応生成物であって、エポキシ価
    とフェノール性酸価の和が1o (#KOH,/、9 
    )以下且つハロゲン含有率が20重量%以上である高分
    子量ハロゲン化ビスフェノールA型フェノキシ樹脂6〜
    80重量部を添加した熱可塑性樹脂組成物を紡糸してな
    る難燃性合成繊維。
JP58176493A 1983-09-26 1983-09-26 難燃性合成繊維 Pending JPS6071713A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58176493A JPS6071713A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 難燃性合成繊維

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JP58176493A JPS6071713A (ja) 1983-09-26 1983-09-26 難燃性合成繊維

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