JPS607140Y2 - フリ−カツトパネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、製造中の芯材の変形を防止することを目的
としたフリーカットパネルに関するものである。

従来、合板材を＃桁状に組んだ芯材の表裏面に表面材を
貼着したパネルが知られていたが、このパネル製造に際
して、前記芯材は細幅の合板を互いに掛合して＃桁状に
組んだものであった為、横方向より外力を受けた場合に
簡単に変形してしまい、表面材を貼着する作業を難しく
する問題点があった。

然るにこの考案は前記芯材に補助部材を取付けて、互い
に掛合させた合板の直角交叉状態を維持させたので、芯
材の変形を防止して、前記製造上の問題点を解決したの
である。

前記補助部材は、芯材を構成する合板の交叉部に嵌着し
た金属クリップ又は芯材を構成する合板で形成された口
状部に嵌入した十字状筋かいとする。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、所定の幅（
パネルの予定厚さに応じて適宜定める）の合板の一側に
、一定の間隔毎に合板の厚さと等しい幅で、合板の幅の
１７２の深さ宛の溝１，１を設けてなる桟材２，２を、
前記溝１，１を介して互いに掛合させて、＃桁状に組ま
れた芯材３を構成し第１図、桟材２，２の掛合による多
数の直角交叉部４，４のうち適宜の部分に金属線で形成
した四点クリップ５，５を挾持し、この芯材３の表裏面
に夫々表面材６，６を貼着してフリーカットパネルとし
たものである。

次に第３図に示した実施例は、前記と同様に構成した桟
材２，２による＃桁状の芯材４に対して桟材２，２の掛
合により形成された多数の口状部７．７のうち適宜の部
分に、芯材４と同様合板８．８を十字状に組んでなる筋
かい９，９を嵌入し、この芯材の表裏面に前記同様表面
材６，６を貼着してフリーカットパネルとしたものであ
る。

上記の実施例によれば、表面材６，６の粘着に際して、
芯材３は四点クリップ５，５又は筋かい９．９よりなる
補助部材によって芯材３の掛合状態が維持されている為
、芯材３に対して外力が加わっても変形するおそれが無
く、従って表面材６．６の貼着も容易に行なうことがで
きる。

尚前記実施例では芯材３の補助部材として、四点クリッ
プ５又は筋かい９を例示したが、両者を併用することも
できる。

又、筋かい９の交叉部に四点クリップ５を挾持して筋か
い９目体を補強しても良い。

この考案のフリーカットパネルは、壁パネル、床パネル
等として使用するもので、使用に当っては前記実施例に
示したフリーカットパネルを適宜の大きさに裁断して使
用するものである。

又複数のフリーカットパネル１０を並設する場合には、
例えば第４図に示したように側端面に露出している桟材
２に溝１１を形威し、該部に溝１１と嵌合する］状部を
有する端面部材１２を装着し、端面部材１２，１２のコ
状部による貫通孔１３に雇実１４を嵌入させれば良い。

即ちこの考案によれば、＃桁状に組んだ芯材に＃桁形状
を維持する為の補助部材を取付けたので、表面材の貼着
作業が容易となり、製造能率を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例における芯材の一部分解斜視
図、第２図はこの考案の実施例の一部分解斜視図、第３
図はこの考案の他の実施例の芯材の正面図、第４図はこ
の考案の実施例の使用状態における一部平面図である。 １・・・・・・溝、２・・・・・・桟材、３・・・・・
・芯材、４・・・・・・直角交叉部、５・・・・・・四
点クリップ、６・・・・・・表面材、７・・・・・・口
状部、８・・・・・・合板、９・・・・・・筋かい、１
０・・・・・・フリーカットパネル、１１・・・・・・
溝、１２・・・・・・端面部材、１３・・・・・・貫通
孔、１４・・・・・・雇実。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合板材を＃桁状に組んだ芯材の表裏面に、表面材を貼着
   してなるパネルの前記芯材に、合板材の直角交叉状態を
   維持する為の補助部材を取付けたパネルであって、前記
   補助部材は、芯材を樹皮する合板の交叉部に嵌入した金
   属クリップ又は芯材を樹皮する合板で形成された口状部
   に嵌入した十字状筋かいとしたフリーカットパネル。