JPS60655B2 - リ−ダ−プリンタ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は画像をスクリーンと感光体に投影するりーダー
プリンターに関するものである。

リーダープリンターは画像をスクリーンに投影して閲読
する状態（以下リーダー状態と呼ぶ）と、画像を感光体
に投影して複写する状態（以下プリンター状態と呼ぶ）
の２つのモードで使用することができる。

通常、この種のりーダープリンターでは、投影光路にミ
ラーを配置し、このミラーの移動によりスクリーン又は
感光体に選択的に画像を投影して２つのモードのう．ち
いずれか一方を選択するか、或いは投影光路にハーフミ
ラーを設け、このハーフミラーによりスクリーン及び感
光体に同時に画像を投影して２つのモードで同時に利用
することができるようになっている。各モードにおいて
、フィルム原稿は同一の光源で照明される。この光源と
しては、リーダー状態でスクリーン上の投影画像が人間
の目で最も見易くなるように白色光が用いられ、通常は
タングステン白熱球が用いられている。しかしながら一
般に画像を複写するための感光体は、比視感度に比べて
短波長域又は長波長域の光に対する感度が高いものがあ
り、特に後者の感光体では、上述の光源を使用すると短
波長城の感度が高いので、正しく再現された複写像を得
ることができない。

又フィルム原稿としていわゆるジアゾフィルムと呼ばれ
ているフィルムを用いた場合は、短波長域又は長波長域
の光に対する透過率が大きいため、この領域の光に対し
て高い感度を有する感光体を用いた場合は暗部（ネガフ
ィルムでは非画像部、ポジフイルムでは画像部に相当す
る）を光が透過し、この透過光に感光するため複写画像
にカブリが生じたり、画像部の濃度が低くなったりして
、画像の再現性が悪いという問題がある。これらの不都
合を除去するためには、フィルムの照明部にフィルター
を設け、感光体に対して最適な波長分布をもった光でフ
ィルムを照明するようにすればよいが、照明光路にフィ
ルターを設けるとりーダー状態のときスクリーンに投影
される光もフィルターを通ったプリンター状態と同じ分
光分布をもつことになり、不自然な色の投影画像を閲読
することになり好ましくない。本発明は上記点に鑑みな
されたもので、感光体に対する投影光路にフィルターを
設け、感光体にのみフィルターを介して画像を投影する
ようにし、リーダー状態及びプリンター状態のいずれの
モード‘こおいてもスクリーンおよび感光体上の投影画
像を最適にするとができるリーダープリンターを提供す
ることにある。

以下図面に示した具体例により本発明を説明する。

第１図は本発明を適用したりーダープリンタ−の１実施
例を示すもので、１は照明用ランプ、２，３は集光レン
ズ、４はマイクロフィルム、５は投影レンズ、６は固定
ミラー、７はスクリーンに対する投影光路と感光体に対
する投影光路の分岐部こ設けられたモード切換用の可動
ミラーである。

可動ミラー７は実線位置と破線位置７′とに移動し、投
影光路を変更するためのものである。８は可動ミラー７
で反射した光をスクリーンに向けて反射する固定ミラー
、１１は投影画像を観察するためのスクリーンである。

９，１０は可動ミラー７が破線位鷹７′に移動したとき
ミラー６で反射した光を感光ドラム１２に向けて反射す
る固定のミラー、１２は投影画像を複写するための感光
ドラム、１３は感光ドラム１２の分光感度及び（又は）
マイクロフィルム４の分光透過特性に応じて定められた
適当な分光透過特性を有するフィルター部材で、ミラー
１０と感光ドラム１２の間に配置される。

なお、フィルター部材１３は可動ミラー７と感光ドラム
１２の間のプリンター専用の光路内の任意の位置に配置
することができる。フィルター部材１３は常に一定位置
にあり、感光ドラム１２上に高品質の複写画像が得られ
るようにマイクロフィルムの分光透過特性及び感光ドラ
ムの分光感度特性に応じて適当な分光透過特性をもつフ
ィルターと交換される。可動ミラー７が実線位置に変移
した場合はリーダー状態にあり「マイクロフィルム４の
画像はしンズ５，６，７，８を介してスクリーン１１上
に投影され、スクリーン上で画像を観察することができ
る。可動ミラー７が破線位置に変移した場合はプリンタ
ー状態にあり、マイクロフィルム４の画像はしンズ５、
ミラー６，９，１０、フィルター部材１３を介して回転
する感光ドラム１２上にスリット露光される。複写時マ
イクロフィルムは投影倍率に対応した速度で移動する。
感光ドラム；２の周辺には公知の現像装置等の嫁作製手
段が配遣されている。なお可動ミラーの代りにハーフを
ミラーを用いてフィルムの画像をスクリーン及び感光ド
ラムに同時に投影してもよい。光源１は白色光を生じる
タングステンランプからなり、第２図に示した分光発光
特性をもっている。

今、マイクロフィルムとして一般的な分光透過特性をも
つフィルムを用い、第３図に示した分光感度特性をもつ
感光ドラム１２を用いた場合、フィルター部材１３が光
路に存在しないと投影光の分光分布は光源の発光分布に
対応したものとなり、長波長光の輝度が高く、また感光
ドラムは長波長城の光に対して感度が高いので複写像の
質が低下し、画像の再現性が悪いという欠点がある。

そこで、第３図に示した特性の感光ドラム１２を用いた
場合、本発明では、フィルター部材１３を感光ドラム１
２に対する投影光路内に設ける５ このフィルター部材
１３は第４図に示した分光透過特性を有し、長波長城の
光を遮断し、これにより複写時に感光ドラム１２の長波
長域の感度が抑制され、再現性のよい複写画像を得るこ
とができる。一方、リーダ時は白色光による投影画像を
スクリーン上で観察することができ、観察者が見易い最
適な画像を得ることができる。またマイクロフィルム４
として第５図に示す分光透過特性をもっているフィルム
を用いた場合、フィルター部材１３が存在しないと長波
長域の精度の高い光がフィルムを透過するので第３図に
示した分光感度特性をもつ感光ドラム１２を用いた場合
は、フィルムの暗部を長波長域の光が透過し、この暗部
に対応する感光ドラムの部分が感光して複写像の質が低
下する。

すなわちネガフイルムを用いて反転現像した場合は複写
像のベース部（非画像部）にカブリが生じ、ポジフイル
ムを用いて正転現像した場合は複写像の再現性が悪いと
いう問題がある。本発明では第５図に示したフィルムを
用いる場合は、第４図に示した分光透過特性をもつフィ
ルター部材１３をプリンター用光路に設けることにより
長波長域の光が遮断され、これによりカブリがなく、画
像の再現性がよい高品質の複写画像を得ることができる
。またマイクロフィルムとして第６図に示す分光透過特
性をもつジアゾフィルムを用い、感光ドラムとし第７図
に示す分光感度特性をもつ電子写真用感光体すなわち短
波長の光に対して高い感度をもつ感光体ドラムを用いる
場合感光ドラムはフィルムの暗部を透過した可視光の短
波長城の光に対して感光するため複写画像の濃度が低く
、或いはカブリを生じ、画像の再現性が悪い。

この場合は第８図に示す分光透過特性をもつフィルター
部材をプリンター用光路に設けることにより、短波長城
の光が遮断され、感光ドラムの青色城の感度が抑制され
る。これにより画画像の再現性がよく、高品質の複写像
が得られる。なお、上記実施例において、フィルター部
材の代りに固定のミラー９又は１０‘こ、感光体の分光
感度特性及びフィルムの分光透過特性に応じて、適当な
分光反射特性をもたせてもよく、これにより装置の構造
を一層簡単にすることができる。

例えば第１図において、フィルター部材１３を設けない
で、ミラー９又は１０として第４図に示した分光透過特
性に対応する分光反射特性を有するミラーを用いること
により同様に良質の複写画像を得ることができる。すな
わち、第４図のグラフの縦軸を分光反射率としたときに
、第４図の曲線と同一の特性をもつミラーをプリンター
の光路に設ける。このようなミラーとしてはコールドミ
ラーがある。以上のように本発明によると、スクリーン
に対する投影光路にフィルターを設けたので、リーダー
状態及びプリンター状態のいずれにおいてもスクリーン
及び感光体上の投影画像を最適にすることができ、スク
リーン上の投影画像が見易くかつ高品質の複写像を得る
ことができる。

特に画像をスクリーン及び感光体に同時に投影する装置
においてスクリーン及び感光体に対する投影画像を同時
に最適にすることができる。またリーダー状態及びプリ
ンター状態においてフィルター部材は常に一定位置にあ
り、使用モードに応じてフィルター部村を移動する必要
もなく装置の構造が簡単となり、コスト的に有利である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したりーダーブリンタ−の概要構
成図、第２図はランプの分光発光特性を示すグラフ、第
３図は感光ドラムの分光感度性を示すグラフ、第４図は
フィルター部材の分光透過特性を示すグラフ、第５図は
マイクロフィルムの分光透過特性を示すグラフ、第６図
はジアゾマイクロフィルムの分光透過特性を示すグラフ
、第７図は他の感光ドラムの分光感度特性を示すグラフ
、第８図は他のフィルター部材の分光透過特性を示すグ
ラフを示している。 １……ランプ、４……マイクロフィルム、１１…・・・
スクリーン、１２・・・・・・感光ドラム、１３・・・
・・・フィルター部材。 菜、図 菜２図 乗る図 弟４図 弟５図 第６図 尭ワ図 弟８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原画を結像レンズを介してスクリーンと感光体に投
   影するリーダープリンターにおいて、スクリーンに投影
   される原画からの光が原画像を観察するのに適した第１
   の波長分布となるように原画を照明するための照明手段
   を備え、原画をスクリーンに投影するための第１の光路
   から分岐し、原画を感光体に投影するための第２の光路
   に、感光体に投影される原画からの光が第１の波長分布
   と異なる第２の波長分布となるように波長分布を変化さ
   せるフイルターを設けたことを特徴とするリーダープリ
   ンター。 ２ 前記フイルターは分光分布を変化させる光学素子か
   らなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のリ
   ーダープリンター。 ３ 前記フイルターは感光体の分布感度特性に応じて適
   当な分光特性を有することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載のリーダープリンター。 ４ 前記フイルターは原画の分光特性に応じて適当な分
   光透過特性を有することを特徴とする特許請求の範囲第
   ３項記載のリーダープリンター。