JPS606386Y2 - 自転車の持ち運び用持手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自転車を持上げて運ぶための持手に関する。

運搬のためトラックへ積み降しをする時、また階段など
を昇降する際など、わずかな距離ではあるが自転車を持
上げて運ぶ機会は多いが、適当な持手がないため不便が
あった。

また持手はあっても、走行時にきちんと格納されていな
いと揺動して騒音が発生し、また乗り降りの支障になる
ことがあった。

この考案はそれらの欠点を解消することを目的になされ
たものである。

以下、この考案を実施例である図面により説明すると、
自転車用フレームの立パイプ１の前面の所要個所にコ字
形支枠２を下向きに溶着し、その内側に基部５ａを嵌入
し、その基部５ａの両側面より突出する取付はピン３の
扁平部３０，３０を、支枠２の側壁部に開口した取付孔
２ａｙ２ａに挿通し、持手全体を水平に起伏自在に枢支
すると共に取付孔２ａｔ２ａの底縁に接続する係合溝２
ａ□、２ａ□を陥設し、持手５を基部を上方に吊り下げ
たとき、取付はピン３の扁平部３０．３０が落ち込み係
合し、その角度に持手５を支持するようにしたものであ
る。

この考案は以上のように構成されるものであるから、持
手５を格納状態から使用状態にするには、吊り下げられ
ている持手５を上方へスライドさせると、取付ピン３の
扁平部３０，３０が係合溝２ａ１，２ａ１から外れ、取
付孔２ａ、２ａに嵌入する。

そこで前方へ回動することができ、持手５の基部５ａは
支枠２の前縁と取付ピン３とに支持され、略水平に起立
させることができる。

そこでこの持手５に例えば右手を掛はハンドルを左手で
押えて安定した状態で持上げることができ、特に持手５
の位置は、自転車の重心若くはその近くにあるので、全
重量をバランスさせて持上げることができ、階段など不
安定な個所を安全に移動できるものである。

またこの持手５は起伏式であるから、下げておけば立パ
イプ１と平行に格納され、自転車に乗降に際して足など
に当らず全く邪魔にならない。

また、取付ピン３は両側突出部が扁平３０．３０に設け
られ、これが支枠２の取付孔２ａの底縁に凹陥するる係
合溝２ａ□、２ａ１に重力作用で係合自在に設けられて
いるので、格納は容易・確実に行え、しかも走行振動で
揺動することがないからいやな騒音をたてることも、ま
た水平に起立することもないものである。

よって、自転車には安定した持ち運びと、簡易確実に格
納しスマートに走行とが行える持手を装備させることが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案持手を装備した自転車の側面図、第２
図は要部の側面図、第３図は同じく格納状態の側面図、
第４図は第２図Ａ−Ａ線に沿う断面図である。 １・・・・・・自転車フレームの立パイプ、２・・・・
・・支枠、２ａ・・・・・・取付孔、２ａ□、 ２ａ□
・・・・・・係合溝、３・・・・・・取付はピン、３０
．３０・・・・・・取付はピンの扁平部、５・・・・・
・持手、５ａ・・・・・・基部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 立パイプの前面適所に適宜巾前方ヘコ字形支枠を下向き
   に突設し、その両側部に開口される取付は孔の底縁に係
   止溝を陥設し、これに持手の基部の両側に突出する取付
   ピンの扁平部を係合し、持手を重重方向に格納時、所要
   角度に支持することを特徴とする自転車の持ち運び用持
   手。