JPS6041263Y2 - 床金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、体育館等に支柱を立設するために使用する床
金具の改良に関するものである。

従来のこの種の床金具は、不使用時には上面が平らな蓋
体を取付周枠に嵌着して立設穴を塞いでおき、開蓋時に
は蓋体の中央に昇降自在に埋設された引き出し式の取手
を引き出腰蓋体を取り外す構造のものである。

この種の構造のものは、取手の引き出しにピン等を使用
せねば取り出しにくいため蓋体の取り外しが面倒である
ばかりでなく、取り外した蓋体の置き場所に困り、更に
取り外した蓋体を紛失する欠点もある。

本考案は、上記した従来の床金具のもつ欠点を解消すべ
く案出したものである。

すなわち本考案は、取付周枠の裏側に上下に揺動する揺
動体の一端を枢着し、揺動体の他端は上下に昇降する昇
降体の下部に枢着し、昇降体の上部には、取付周枠の開
口部に嵌合する蓋体の元部を枢着したもので、蓋体は取
付周枠と連結しているため紛失のおそれがなく、また、
昇降体と揺動体との働きで開蓋された蓋体は床面と平行
に倒すことができる安全な床金具が提供できるものであ
る。

本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、図中１
は取付周枠でＵ字状に形成し、内部にＵ字状の開口部９
を有している。

取付周枠１はやや厚く形成され、周囲に取付用のネジ孔
２，２ａが穿設されている。

取付周枠１裏面の開口部９の元部３の両側には一対の軸
受４が下方に向けて突設され、この軸受４にはそれぞれ
上下に揺動する揺動体５，５ａの一端がピン６にて揺動
自在に取りつけられている。

そして揺動体５，５ａの他端は上下に昇降する昇降体７
，７ａの下端に、ピン８でもって回動自在に取りつけら
れている。

なお、昇降体７，７ａの下部には揺動体の動きを妨げな
いよう切欠部７１，７１ａを形成した。

更に、昇降体７，７ａの上部には、取付周枠１の開口部
９に嵌合し、昇降体７，７ａを取りつける切欠部１５．
１５ａを形成した蓋体１０の元部を、ピン１１でもって
回動自在に取りつけている。

なお、図中１２は開口部周縁に設けられた蓋体１０の載
置段部で、１３は蓋体１０の元部が取付周枠１より陥没
しないためのストッパー、１４は蓋体１０を引き出し易
すくした凹部である。

したがって、蓋体１０を開蓋すると第２図に示すように
、昇降体７，７ａが上昇し揺動体５，５ａが上方に揺れ
動いて、蓋体１０は床面と平行に倒すことができる。

このように、本考案は取付周枠の裏側に上下に揺動する
揺動体の一端を枢着し、揺動体の他端は上下に昇降する
昇降体の下部に枢着し、昇降体の上部には、取付周枠の
開口部に嵌合する蓋体の元部を枢着したので、蓋体は取
付周枠と連結され、蓋体を紛失するおそれがない。

また、昇降体と揺動体との働きで開蓋された蓋体は床面
と平行に倒すことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示腰第１図は正面から見た斜視図
、第２図は開蓋状態を示す断面図、第３図は閉蓋状態を
示す断面図である。 １・・・・・・取付周枠、５・・・・・・揺動体、７，
７ａ・・・・・・昇降体、１０・・・・！・蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付周枠の裏側に上下に揺動する揺動体の一端を枢着し
   、揺動体の他端は上下に昇降する昇降体の下部に枢着し
   、昇降体の上部には、取付周枠の開口部に嵌合する蓋体
   の元部を枢着したことを特徴とする床金具。