JPS606337Y2 - オ−トバイのエンジンとエアクリ−ナの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ブラケットを用いてエンジンの後端上部とエ
アクリーナとをフレームに支持させるようにしたオート
バイのエンジンとエアクリーナの取付装置に関するもの
である。

オートバイにおいては、エンジンへの十分な吸気を行な
う関係上エアクリーナの容積を十分大きくとる必要があ
ると共に、キャブレターへの空気の流れを円滑にするた
めにエアクリーナとキャブレターとの接続をストレート
にするの望ましい。

しかし、フレームへのエンジンとエアクリーナの取付は
全く別々に行なわれていたため、エンジンとエアクリー
ナの近接するフレームへの取付部は取付上若干離す必要
があった。

このためにエンジン後端上部とシート下部との間に配設
されるエアクリーナの高さが小さくなり、エアクリーナ
容積を十分大きくとれないと共に、エアクリーナとキャ
ブレターとの接続をストレートにすることができないと
いう問題があった。

また、エンジンをフレームに取り付けるブラケットは、
フレームに溶接固定しているが、この溶接部は十分な強
度を持たせる必要があり、しかも、ブラケットの取付向
きも正確に行なう必要がある。

このためのブラケットのフレームへの取付には、熟練を
要するという問題があった。

本考案は、これらの問題を解消したオートバイのエンジ
ンとエアクリーナの取付装置を提供することを目的とす
るものである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。

第１図において、１はオートバイのフレームである。

このフレーム１は、はぼ水平方向に延びる上部フレーム
２と、上端が上部フレーム２に溶接固定された下部フレ
ーム３を有する。

下部フレーム３は、上部フレーム２から下方に延びる垂
下部３ａと、垂下部３ａ下端から前方に延びる水平部３
ｂを有する。

これらのフレーム２，３は、各々同じ形状の２本のパイ
プを横に間隔をおいて結合したものである。

この上部フレーム２上には、図示しないシートが取り付
けられる。

下部フレーム３の水平部３ｂには、ブラケット４．５が
上方に向けて一体に溶接固定されてる。

下部フレーム３の垂下部３ａには、前方に向けてブラケ
ット６が一体に溶接固定されている。

ブラケット４，５は、エンジン７の下部がボルト８，９
により締付固定されている。

１０はエンジン７の吸気口に接続されたキャブレター、
１１はエンジンの後端上部に突設された突起である。

下部フレーム３の垂下部３ａの中間部には、三角形の板
状ブラケット１２の一辺部側が垂下部３ａを貫通する２
本のボルト１３．１４により２箇所で締付固定されてい
る。

この垂下部３ａには、エンジン７の後端上部と上部フレ
ーム２との間に配設したエアクリーナケース１５の下端
部がボルト１４によりブラケット１２と一体に締付固定
されている。

なお、エアクリーナはエアクリーナケース１５とこのエ
アクリーナケース内に内蔵されたエアフィルターエレメ
ントとからなる。

第２図中、１６はボルト１４に螺合されたナツト、１７
は下部フレーム３の垂下部３ａに穿設された孔、１８は
孔１７内に挿入して溶接固定されたブツシュ、１９はエ
アクリーナケース１５の中央部とキャブレター１０とを
ストレートに結合しているパイプ、２０はエアクリーナ
ケース１５の下部に突設された耳部、２１は耳部２０に
一体的に固着された金属リングである。

ここで、エアクリーナケース１５は、ブツシュ１８に挿
入したボルト１４をブラケット１２の孔１２ａに挿入し
た後、このボルト１４を金属リング２１に挿入して、こ
のボルト１４にナツト１６を螺合することにより、ブラ
ケット１２と一体に垂下部３ａに固定することができる
。

なお、エアクリーナケース１５が樹脂の場合には、上述
したように耳部２０に金属リング２１を付けるが、エア
クリーナケース１５が金属の場合には金属リング２１は
不要であり、耳部２０に孔を穿設するだけでよい。

ブラケット１２の前部には、エンジン７と一体の突起１
１がボルト２２により締付固定されている。

このようなブラケット１２は、フレーム１の左右に設け
られている。

なお、ブラケット１２は、三角形の板状体から形成され
ているが、重量の軽減を図るために、中央に孔１２ａを
形成した三角形状のリング板（第４図）としてもよい。

第１図中、２３は前端がブラケット６に取り付けたボル
ト２４に回動自在に支持されたスイングアーム、２５は
スィングアーム２３後端部と上部フレーム２との間に介
装されたりャクションである。

ボルト２４はスイングアーム２３のピボットセンターに
なっている。

２６はスイングアーム後端に回転自在に支持されたりャ
ホイールのスプロケット、２７はエンジン７に取り付け
られた駆動スプロケット、２８はスプロケット２６．２
７間に支持されたトライブチエンである。

以上説明した実施例では、エアクリーナケース１５を下
部フレーム３にボルト１４でブラケット１２と一体に締
付固定したが、このエアクリーナケース１５を、第３図
の如く、ボルト１３でエンジン７にブラケット１２と一
体に締付固定してもよい。

また、第４図の如く、ブラケット１２の上下の向きを逆
にして、ブラケット１２の下端部をボルト２４によりブ
ラケット６に固定するようにしてもよい。

この場合には、下部フレーム３の穴明加工を一箇所少な
くできる。

本考案は、以上説明したように、エンジンとフレームと
の連結用のブラケットをフレーム又はエンジンに固定す
るボルトにより、エンジン又ハフレームにブラケットを
エアクリーナケースと共に固定するようにしたので、エ
アクリーナケースを従来よりも下方に大きくすることが
でき、この結果、エアクリーナケースを大きくしてエア
クリーナの容積を十分大きくとることができると共に、
エアクリーナとキャブレターとをストレートに結合して
空気の流れを円滑にすることができる。

しかも、ブラケットはボルトによりフレームに固定する
ので、フレームへのブラケットの固定に熟練を要しない
者がブラケットをフレームに取り付けても、取付部に十
分な強度を持たせることができると共に、ボルトを挿通
する孔の向きを正確に形成しておくことによりブラケッ
トを正しい向きに簡単に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すオートバイの部分側
面図。 第２図は、第１図の■−■線断面図。 第３図は、本考案の他の実施例を示す断面図。 第４図は、本考案の他の実施例を示すオートバイの側面
図。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・下部フレーム
、７・・・・・・エンジン、１２・・・・・・ブラケッ
ト、１３，１４・・・・・・ボルト、１５・・・・・・
エアクリーナケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム上に搭載したエンジンと、該エンジン後方に気
   化器とエアクリーナを順次配置したオートバイにおいて
   、前記エアクリーナを左右フレームの垂下部の間に配置
   し、該垂下部のフレームとエンジンをブラケットを介し
   て固定すると共に、フレームとブラケットもしくはブラ
   ケットとエンジンを固定するボルトの少なくとも一個所
   を前記エアクリーナと共に締付固定したことを特徴とす
   るオートバイのエンジンとエアクリーナの取付装置。