JPS606314Y2 - 作業口付きの浴槽嵌込式ハ−フユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗い構付ハーフユニット本体と浴槽とを別体に
形成しておき、同本体に設けた浴槽嵌込み部に浴槽を落
し込み係合して形成した嵌込式ハーフユニットに関する
。

一般に、上述ハーフユニットは、第１図によって明示し
たように、洗い場ユニット１と浴槽２とを別体に形成し
、その洗い構付ハーフユニット本体１の浴槽嵌込み部３
に浴槽２を落し込んで係愛させるようにしたものである
が、従来から上記ユニット本体１に浴槽２を係受するだ
けでなく、浴槽２の脚部２ｂを所定部材により支承固定
して、浴槽の位置決めをすると共に、荷重に対し充分に
耐え得るようにしている。

しかし上記所定部材による支承固定のための作業は、同
ハーフユニット本体１の裏側において行なわねばならな
いため、極めて作業性が悪く、さらに浴槽２の取り外し
を必要とする際には排水管がついたま）の状態であるの
で、その作業は一層困難なものとなっている。

そこで本考案は上述従来の問題に鑑みて検討の結果、洗
い構付ハーフユニット本体の洗い場と浴槽嵌込み部間の
立上り部に作業口を設けて構成することにより、浴槽の
取り付け、取り外し及び高さ調節並びに排水管接続等の
付帯設備施工が容易にできるようにしたものである。

以下本考案の実施例を示した図面について詳述する。

尚説明の便宜上従来例と同−図面及び同一符号を用いて
説明する。

先ず本考案は第１図、第２図に示したように洗い構付ハ
ーフユニット本体１と浴槽２とから構成されている。

上記ハーフユニット１は、洗い場４と、浴槽嵌込み部３
を備えており、例えば強化プラスチック等で一体に成形
されている。

こ）で上記嵌込み部３は、洗い場４と共通な周壁５と、
同周壁５及び洗い場４の底壁４ａに連続する立上り部６
と、これに一体な水平板部７とからなり、当該板部７に
は浴槽２を落し込む開口３′が開設され、開口３′の周
縁には浴槽２のフランジ２ａが摺合される立上り縁８を
第２図、第３図に示したように一体に周設して形成され
ている。

一方、上記浴槽２は開口縁に上記フランジ２ａが設けて
あり、上記ハーフユニット１の浴槽嵌込み部３に落し込
んで第２図に示したように両者１．２を一体化に固定で
きるように成形されている。

本考案は、上記の如く同ハーフユニット１の洗い場４と
、浴槽嵌込み部３との境にある立上り部６にあって、そ
の略中夫に作業口９を上記浴槽嵌込み部３内と連通して
開設し、浴槽嵌込み部３に浴槽２を落し込んだ後、当該
浴槽２に垂設しである浴槽脚２ｂ・・・を脚台１０の固
定金具１１にボルト１２を用いて固定したり、又排水管
（図示せず）等の接続作業が、洗い場４から作業口９を
介して行ない得るように構成したものである。

こ）で、上記作業口９は、上記浴槽脚２ｂ・・・と固定
金具１１とのボルト１２止め作業や、排水管の接続作業
等に都合の良い位置及び大きさに予め設定して設けてあ
り、さらに洗い場４からの水漏れを考慮して、当該洗い
場４の底壁４ａよりも適当寸法だけ高い位置に開口させ
である。

さらに図示の作業口９にあっては、立上り部６の表面に
接着剤により固設した支持材１３に対し、第２図ないし
第４図に示す如くネジ１４・・・止めしたエプロン１５
を固定することにより、該エプロン１５により作業口９
を遮蔽するようにしてあり、もちろんこのエプロン１５
は着脱自在として、随時作業口９を開通状態にできるも
のとしである。

尚上記ボルト１２には、上記浴槽脚２ｂと固定金具１１
に夫々設けである取付孔２ｃ、ｌｌａに頭部１２ａ側か
ら挿通した後、これを適宜角度回転することで頭部１２
ａと固定金具１１とが係嵌し、然る後ナツト１２ｂを螺
着して上記浴槽脚２ｂと固定金具１１を固定できるよう
にしたものが用いられている。

而して上記構成において、同上ハーフユニット１と浴槽
２とを固定するときは、脚台１０を所定位置に置き、次
いで浴槽嵌込み部３に浴槽２を落し込むことは従来例の
場合と同様であるが、本考案によると、立上り部６に作
業口９を設けであるので、該作業口９から、立上り部６
と浴槽２との間に洗い場４から手を差し込んで、浴槽脚
２ｂと脚台１０の固定金具１１とをボルト１２止め等に
より固定し又排水管等の接続作業を行なうと共に、必要
に応じて脚台１０のスタットボルト１６を螺動して浴槽
２の高さ調節を行なう。

又この際、浴槽嵌込み部３の立上り縁８と、フランジ２
ａ間にはコーキング材１７を介在して水密性を確保する
ようにする。

このようにして浴槽２を所望高さに固定したならば、立
上り部６の表面に固設した支持材１３・・・に、コーキ
ング材１８を介在してエプロン１５を当接して、ネジ１
４止めにより固定し、上記作業口９を遮蔽することで浴
槽２の取付けは完了する。

こ）で上記エプロン１５には、第４図に明示したように
横断面略凹字形状に形成したものを用いるのがよく、こ
のようなエプロン１５を用いると、当該エプロン１５の
左右に曲設しである側縁１５ａ、１５ａを上記支持部材
１３にネジ１４止めして固定できる。

又、エプロン１５の上端縁は第３図に明示したように、
浴槽２のフランジ２ａ内に差し込むようにするのがよい
。

以上説明したように本考案に係る作業口付きの浴槽嵌込
式ハーフユニットによれば、別体に形成した浴槽２を洗
い構付ハーフユニット本体１の浴槽嵌込み部３に落し込
んで係合したものにおいて、洗い場４と、浴槽嵌込み部
３間の立上り部６に作業口９を設けて、洗い場４と浴槽
２間や浴槽２の下部等へ工具や手を挿入できるように構
成したものであるから、浴槽嵌込み部３に浴槽２を落し
込んで、浴槽脚２ｂと脚台１０とをボルト１２止め等し
て浴槽２の固定と、その取り外しや、高さ調節並びに排
水管の接続及び取り外し等を内側から容易に行なうこと
ができるものであり、従って浴槽２を所定位置高さに精
度良く堅牢に固定することができるのみならず、排水管
にも特殊なものを用いなくとも、作業を行なうことがで
きる。

又、浴槽２の取り外しも容易となるから、当該浴槽２を
簡易迅速に交換することができ、更に作業口９を洗い場
４側からエプロン１５にて脱着自在にカバーするように
すれば、水漏れの完全防止が可能となるだけでなく、エ
プロン１５に浴槽２と同色、同材質のものを使用するこ
とによって、異和感のないものを堤供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る浴槽嵌込み部ハーフユニットを示
した分解斜視図、第２図は同ハーフユニットの組立状態
を示す縦断側面図、第３図、第４図は同ユニットへのエ
プロン取付は状態を夫々示した縦断側面図と横断平面図
である。 １・・・・・・洗い構付ハーフユニット本体、２・・・
・・・浴槽、３・・・・・・浴槽嵌込み部、４・・・・
・・洗い場、６・・・・・・立上り部、９・・・・・・
作業口、１５・・・・・・エプロン。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）洗い構付ハーフユニット本体の浴槽嵌込み部に浴
   槽を嵌込み係合して形成したハーフユニットにおいて、
   上記ハーフユニット本体のの洗い場と浴槽嵌込み部間の
   立上り部に、浴槽嵌込み部内に開口する作業口を設けて
   なる作業口付きの浴槽嵌込式ハーフユニット。
2. （２）作業口が、エプロンにより遮蔽されるように形成
   されている実用新案登録請求の範囲第１項記載の作業口
   付きの浴槽嵌込式ハーフユニット。