JPS6142477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は入浴用ユニツトなどにあつて、その浴
槽を所定箇所に水平状態となるよう据置くための
装置に関する。

従来から入浴用ユニツトにあつては、設置床面
に設けられた調高載置脚台上に、防水パンを載置
し、さらに当該防水パンに浴槽を載設した後、当
該浴槽を水平状態に保持するため、前記の調高載
置脚台に設けられた締着ナツト等による各所のア
ジヤスターを調整するようにしている。

このため上記従来例によるときは、防水パンの
外側から設置床面近傍のアジヤスターを回動操作
しなければならず、このため極めて作業性が悪
く、防水パンの外周におけるスペースが狭いとき
は、アジヤスターの操作が困難となり、この結果
当該調整作業に多大の労力と時間を費していた。

本考案は防水パンの適所に、適切な構成をもつ
た操作用開口を設けることによつて、防水パン内
からの調高作業を可能となし、もつてかゝる作業
の労力を軽減すると共に、その作業性を向上しよ
うとするのが、その目的である。

本考案を図示の実施例によつて詳記すれば、設
置床面１には、既知の如く調高載置脚台２が布設
されており、図示例では同床面１から植立されて
いる調高螺杆に、アジヤスター４，４……として
の締着ナツト５，５′が螺合され、当該ナツト
５，５′に調高自在なるようＬ型鋼による載置板
６が挾着されたものとなつている。

上記載置板６には防水パン７の脚部７′が載置
されるが、当該防水パン７の底壁８には所望数だ
け操作用開口９，９……が開設されている。

こゝで当該開口９，９……には、その外周縁に
上向きへ突出させた隆起口周縁１０が具備されて
おり、さらに当該周縁１０の内側端縁には段数受
周縁１０′が形成されていて、同受周縁１０′に落
し込まれた蓋板１１により、操作用開口９，９…
…が閉成自在となつている。

さらに上記防水パン７の底壁８には浴槽１２が
載置されることになるが、図中１３は浴槽１２の
排水口、１４が排水パイプを７′を防水パン７の
立上り周壁で、浴槽１２の開口部１２′を囲繞す
る高さまで延出している。

さらに上記操作用開口９，９……の開口位置で
あるが、これは前記調高載置脚台２のアジヤスタ
ー４，４……が設けられている位置と相対関係に
ある。

すなわち防水パン７の内側から、操作用開口
９，９……を介して、上記アジヤスター４，４…
…の螺回操作等が実施できる位置に同開口９，９
……が開成されるのである。

そこで上記構成において、浴槽１２を水平状態
に保持しようとするときは、防水パン７に浴槽１
２を収納載設する以前にあつて、防水パン７内の
作業者が操作用開口９，９……から手を伸してア
ジヤスター４，４……を操作し、載置板６の各所
における高さを調整することにより、防水パン７
の底壁８等が所定の布設状態になればよく、もち
ろん髄時浴槽１２を防水パン７内に収納載置し
て、その水平状態を確認することも可能である。

本考案は上記実施例によつて具現される通り、
設置床面１に設けられた調高載置脚台２に、防水
パン７の脚部７′が載置され、当該防水パン７の
底壁８には、隆起口周縁１０を上突した操作用開
口９が所要数だけ、前記調高載置脚台２のアジヤ
スター４を防水パン７の内側より操作用開口自在
なる位置に開設され、当該防水パン７の底壁８に
浴槽１２が載置される構成としたから、浴槽１２
の水平度を調整する際、防水パン７の中から操作
用開口９を利用して、アジヤスター４の調整作業
を行なうことができ、このためこの種作業が困難
性なく、容易かつ迅速に実施でき、しかも同上開
口９には隆起口周縁１０が設けられているから、
浴槽１２その他から防水パン７上に、入水があつ
たとしても、当該入水が操作用開口９から漏水し
てしまうといつたこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る浴槽の据置装置を示す縦
断側面説明図、第２図は同装置の防水パンを示し
た部分平面図である。 １……設置床面、２……調高載置脚台、４……
アジヤスター、７……防水パン、８……防水パン
の底壁、９……操作用開口、１０……隆起口周
縁、１２……浴槽。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 設置床面に設けられた調高載置脚台に、防水パ
   ンの脚部が載置され、当該防水パンの底壁には、
   隆起口周縁を上突した操作用開口が所要数だけ、
   前記調高載置脚台のアジヤスターを防水パンの内
   側より操作自在なる位置に開設され、当該防水パ
   ンの底壁に浴槽が載置されている浴槽の据置装
   置。