JPS6062952A - 起泡性水中油型乳化脂の製造方法 - Google Patents

起泡性水中油型乳化脂の製造方法

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JPS6062952A
JPS6062952A JP58168791A JP16879183A JPS6062952A JP S6062952 A JPS6062952 A JP S6062952A JP 58168791 A JP58168791 A JP 58168791A JP 16879183 A JP16879183 A JP 16879183A JP S6062952 A JPS6062952 A JP S6062952A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、起泡性水中油型乳化脂の製造方法、詳しくは
、生クリーム類の代用品としてデザート、ケーキ等のア
イシング、トッピング、フィリングへの使用に適し、特
に微生物的に安定で且つ良好な卵黄風味を有し、さらに
は起泡させたまま若しくはアイシング、トッピング、フ
ィリングに使用した後凍結して、流通保管過程におき、
必要時にこれを解凍した場合においても優れた品質の起
泡されたクリーム状物を与える起泡性水中油型乳化脂の
製造方法に関するものである。
従来、デザート、ケーキ用のアイシング、トンピング、
フィリングに使用される起泡されたクリーム類(生クリ
ーム及び生クリームの代用品を総称してクリーム類とい
う)としては、生クリーム、或いは動植物油脂と無脂乳
固形分等を含有する水相とを乳化剤の存在下に乳化させ
て得られるクリーム状組成物を使用時に起泡させたもの
が用いられている。
一方、卵黄風味は、ケーキ、デザート類に対して広く応
用されてきた風味であり、卵黄風味を有する起泡された
クリーム類はその起泡時に生卵黄若しくは液卵黄(卵黄
を加糖若しくは加糖せずに殺菌処理し、冷蔵若しくは冷
凍して商業流通Jレートにのせたもの)を混和起泡すれ
ば得られるが、この方法では、クリーム類としてたとえ
超高温殺菌等を施して滅菌処理をしたものを用いても、
卵黄若しくは液卵菌由来の細菌によって汚染され、保存
性の面で不十分のものしか得られないという欠点を有し
、わずかにフレンチ法によるバタークリームのみが実用
に供されているにすぎない現状であった。
この欠点を解消すべく、油脂、乳化剤、水、乳固形分等
からクリーム状油脂組成物を製造するに際して、水相に
卵黄を配合して超高温瞬間殺菌を施して保存性を改善す
る試みもなされているが、このような方法による場合、
卵黄蛋白質の熱凝固性のためと推定されるが、クリーム
類が凝固したり分離現象を引き起こしたりするため、卵
黄は多い場合でも1%程度しか加えられず、卵黄風味を
生かすという目的に対しては全く不十分のものでしかな
かった。
さらに、クリーム類の凍結処理という観点からみれば、
従来のクリーム類は起泡後トッピング、アイシング、フ
ィリングしたものを凍結した場合、ひび割れ、表面の乾
燥、解凍時の乳漿分離等が起こり実用に耐えないもので
あったし、若干の糖類、ガム類を添加し凍結処理耐性の
改善を試みた技術もあるが、凍結時のクリーム類のかた
さが非常にかた(、例えばアイスシュークリームの場合
のように凍結状態のまま食することができなかったり、
解凍後急速に細菌が増殖したりする欠点を有し不十分の
ものでしかなかった。
本発明者らは、これらの既存のクリーム類における欠点
を解消し、卵黄風味を保有し且つ保存性に優れ、さらに
は凍結処理耐性の優れたクリーム状起泡性水中油型乳化
脂を得るべく鋭意検討した結果、油脂、乳化剤、水、卵
黄及び糖類等からなる乳化脂において、卵黄としてカビ
類か□ら得られた酵素群によって分解処理した卵黄を用
い且つ糖類を特定濃度以上に含有させ、さらに超高温瞬
間殺菌を施して得られる起泡性水中油型乳化脂が優れた
保存性と良好な卵黄風味を有し、さらに優れた凍結処理
耐性を有していることを見い出し本発明に到達した。
本発明の目的は、ケーキ、デザート等のアイシング、ト
ッピング、フィリングへの使用に適し、特に微生物的に
安定で且つ良好な卵黄風味を有し、さらには起泡させた
まま若しくはアイシング、トッピング、フィリングに使
用した後凍結して流通保管過程におき、必要時にこれを
解凍した場合においても優れた品質の起泡されたクリー
ム状物を与える起泡性水中油型乳化脂の製造方法を提供
することにある。
本発明の起泡性水中油型乳化脂の製造方法は、+al油
脂15〜30重量部と、(b)水、無脂乳固形分、少な
くとも水11当たり4.0モルの濃度の糖類及びカビ類
から得られた酵素群によって蛋白質が1.0〜3.5%
の分解率まで分解された卵黄を含有する水性相70〜8
5重量部とを、(0)蔗糖脂肪酸エステルとグリセリン
脂肪酸エステルからなる乳化剤の存在下で乳化させ、乳
化後超高温瞬間殺菌を行うことを特徴とするものである
本発明で使用される油脂は、天然動物油脂、合成トリグ
リセライド、及びそれらに水素添加、異性化、エステル
交換、分別等の処理を施して得られる油脂の単独又は混
合物であって、上昇融点が28〜45℃のものが好まし
く、例えば、大豆油、綿実油、とうもろこし油、サフラ
ワー油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油、カポック油、乳
脂、ラード、牛脂、魚油、鯨油等の各種動植物油脂及び
それらに水素添加、異性化、エステル交換、分別等の処
理を施して得られる油脂等があげられ、特にヤシ油、パ
ーム核油等の如くその構成脂肪酸中ラウリン酸に冨んで
いる油脂及びそれらに水素添加処理を施したものが好ま
しい。特にランリン酸含量が40%以上である油脂が好
ましい。
本発明の乳化脂における上記油脂の含有量は15〜30
%(重量%、以下同じ)とする。
乳化脂中の油脂含量が15%より少ないと、充分に起泡
しなかったり、最適起泡状態における保形性が満足しう
るものとはならず、逆に油脂含量が30%を超えると、
乳化脂の粘度が高くなりすぎて起泡時のオーバーランが
極めて低くなり、最適起泡状態における保形性、きめ等
に関する安定性も悪く、すみやかに固化が進行する。
また、本発明で使用される卵黄は、カビ類から得られた
酵素群によってその蛋白質が1.0〜3.5%の分解率
まで分解されたものである。
カビ類から得られた酵素群とは、例えば黒かび、くもの
すかび等の糸状菌或いはこうじかびから得られ、プロテ
アーゼを主体としく但し、トリプシンは含有せず)、リ
パーゼ、ホスホリパーゼ、アミラーゼ等を含有するもの
である。卵黄の給源としては、生卵黄、凍結卵黄の他、
卵白を含有した生全卵、凍結全卵も使用できるが、凍結
卵の場合は凍結変性を防止する目的で糖を加えたものの
方が好ましい。酵素群による卵黄の分解処理は、酵素群
中のプロテアーゼを有効に作用させる目的と雑菌の繁殖
を防止する目的から、反応p■を3.5〜4.5の酸性
側にして行うことが好ましい。また、作用温度は、処理
前の卵黄の熱凝固性及び酵素の失活、さらには反応速度
の兼ね合いから40℃前後で行うのが好ましい。
分解処理した卵黄の蛋白分解率は次のようにして測定さ
れる。
先ず、分解処理した卵黄試料を水で希釈し蛋白含有率0
.5%水溶液とする。次に、この水溶液4mlに5%ト
リクロル酢酸水溶液6mlを加え、37℃±0.5℃で
30分放置後濾過し、3%トリクロル酢酸水溶液を対照
に275nmで濾液の吸光度を測定する。そして、蛋白
分解率は次式によって与えられる。
0.5 =濾液の吸光度×6.7 尚、上式中、181はチロシンの分子量であり、135
0はチロシンの分子吸光係数である。
かかる蛋白分解率が1.0〜3.5%の卵黄でなければ
本発明の目的とする高品質の乳化脂を製造できない。
上記の酵素分解処理した卵黄の使用量は、起泡性水中油
型乳化脂の用途によっても異なるが、通常、乳化脂全体
に対し2〜20%位が適当である。
乳化脂中の上記卵黄の含量が2%未満では卵黄風味が生
かされないし、又20%を超えると、乳化脂の起泡性が
低下したり、粘度が極端に高くなったりする。
また、本発明で使用される糖類としては、結晶ブドウ糖
、麦芽糖水アメ、ショ糖等があげられる。
上記糖類は水性相に加えられ、そψ量は少なくとも水1
7!当たり4.0モルとする必要がある。
糖類の濃度が水1j!当たり4.0モル未満であると水
分活性が高くなり、菌類の繁殖を防止するのが困難とな
り、保存性が低下し好ましくない。濃度の上限は溶解度
により規制されるが、実用上、水11当たり4.5〜1
0モル程度が好ましい。
また、本発明で使用される無脂乳固形分の給源としては
、例えば牛乳等の獣乳、脱脂乳、練乳、脱脂練乳、粉乳
、脱脂粉乳、凍結濃縮脱脂乳、加糖濃縮バターミルク、
粉末バターミルク、粉末ホエー、クリーム、カゼイン、
ナトリウムカゼイネート等があげられる。この無脂乳固
形分の量は風味上また乳化脂の粘度の点から乳化脂全体
に対し0.2〜7%となるようにするのが好ましい。ま
た、無脂乳固形分の一部を大豆蛋白質等の植物性蛋白質
に置き換えることも可能である。また、無脂乳固形分の
給源として脱脂粉乳、粉乳等を使用する場合は種々のリ
ン酸塩を添加することが好ましい。リン酸塩には主とし
てその水素イオン濃度緩衝作用、金属イオン封鎖作用、
増粘防止作用等があり、クリーム状油脂組成物の品質安
定に寄与することから、必要に応じて適宜添加する。か
かるリン酸塩としては、第1リン酸ナトリウム、第2リ
ン酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウム、メタリン酸ナ
トリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム等が使用でき、クエン酸塩等の他の塩と併用すること
によってより一層効果を発揮する場合もある。
また、本発明で使用される乳化剤は、グリセリン脂肪酸
エステルと蔗糖脂肪酸エステルからなり、必要に応じて
ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、レシチン等の他の乳化剤の1種又は2種以
上が含有される。
上記のグリセリン脂肪酸エステルとしては、グリセリン
と炭素数16〜22個の飽和及び/又は不飽和の脂肪酸
とのモノエステル、又は該モノエステルを主成分とし、
ジエステル等を含有するものが好ましく、特に、グリセ
リンと炭素数16〜18の脂肪酸とのモノエステルを主
成分とするものが好ましい。
また、上記の蔗糖脂肪酸エステルとしては、炭素数12
〜22個の飽和及び/又は不飽和の脂肪酸と蔗糖とのモ
ノ−、ジー、トリー、テトラ−。
ペンクーエステル等の各種のエステル或いはそれらの混
合物が好ましい。
乳化剤量は、そのバランス及び起泡性水中油型乳化脂の
用途によっても異なるが、通常、蔗糖脂肪酸エステル0
.1〜1.5%(対乳化脂)、及びグリセリン脂肪酸エ
ステル0.1〜1.5%(対乳化脂)用いるのが適当で
ある。
また、本発明において起泡性水中油型乳化脂を殺菌処理
する場合に使用される超高温瞬間殺菌(以下UHT殺菌
という)装置としては、間接加熱方式、直接加熱方式の
いずれの加熱方式を採用しているものも使用できる。
このようなUHT殺菌処理装置としては、間接加熱方式
のものとして例えばAPV・プレート式UHT処理装置
(APV社製) 、O,P、UHT殺菌装置(クリーメ
リイ・パッケージ社製〉、ストルク・チューブラ−型U
HT殺菌装W(ストルク社製)、直接加熱方式のものと
して例えばユーベリゼーション殺菌装W(APV社製)
、アルファ・ラバルVTIS殺菌装置(アルファ・ラバ
ル社製)、ラギアールUHT殺菌装置(ラギアール社製
)、パラリゼーター(パラシュ・アンド・シルケポーグ
社製) 、C,P、 Vac−Heat−UHT殺菌装
置(クリーメリイ・パッケージ社製)等があり、これら
のものから適宜選択して使用できる。
本発明の起泡性水中油型乳化脂の製造方法の好ましい実
施態様は以下の通りである。
先ず、油相(油脂)と水性相を別個に調製する。
油相は1種又は2種以上の油脂を加熱溶解して調製する
。また、水性相は、無脂乳固形分、糖類及び酵素分解処
理した卵黄を水に熔解して調製する。
この水性相の鋼製に際しては、本発明の乳化脂とした場
合、各成分が前述した使用量の範囲内になるようにする
。次に、上記油脂15〜30重量部と上記水性相70〜
85重量部を所定の乳化剤とともに混合乳化槽中に入れ
、適当な手段で35〜75℃の温度において混合攪拌し
、水中油型エマルジョンを調製する。得られたエマルジ
ョンは超高温瞬間殺菌による殺菌処理を行うが、殺菌処
理の前後に均質圧力10〜100 kg/ctAで均質
化処理を行うのが好ましい。次いで、冷却、充填、熟成
等の工程を常法により行う。
本発明においては、乳化脂に、さらに他の乳化安定剤、
香料、着色料、調味料、保存料等を本発明の目的を損な
わない範囲内で添加することができる。
従来、生卵黄を加える生クリームタイプのトッピング、
アイシング、フィリング材は、生卵黄由来の細菌による
汚染のため日持せず、わずかにフレンチ法によるバター
クリームタイプのもののみが実用に供されていたにすぎ
なかったが、本発明の製造方法によって得られる起泡性
水中油型乳化脂は、卵黄を含めてUHT殺菌処理を施さ
れているため、乳化脂自体の長期保存性は勿論のこと、
製菓業者がそれを購入し必要に応じて砂糖、洋酒、香料
を加えて起泡するだけで良好な卵黄風味を有し且つ日持
性の改善されたトッピング、アイシング、フィリング材
を得ることができるものである。また、クリーム類の凍
結処理という観点からみれば、従来のクリーム類はクリ
ーム表面のひび割れ、乾燥、解凍時の乳漿分離が起こり
、ガム類、糖類を加えたクリームでも凍結時のクリーム
のかたさがかたく、用途が限定されていたのに対し、本
発明の起泡性水中油型乳化脂は、起泡させたまま若しく
はアイシング、トンピング、フイリングに使用した後凍
結して流通保管過程におき、必要時にこれを解凍した場
合においても優れた品質の起泡されたクリーム状物を得
ることができるものである。
以下に本発明の実施例をあげ、さらに本発明の詳細な説
明する。
実施例1 生卵黄をクエン酸水溶液にてpH4,0に調整したモノ
ニ、コクラーゼ(三共株式会社製、カビプロテアーゼ)
を0.02%加え、40 ”cで3時間緩やかな攪拌下
に酵素作用を行わせ、次に10%苛性ソーダでpHを6
.3まで中和した。中和後、直ちに65℃で30分間加
熱処理を行って酵素の不活性化を行い蛋白質の分解率1
.6%の卵黄酵素分解処理物を得た。この卵黄酵素分解
処理物の卵黄含有率は85%であった。
次に、上昇融点42℃のパーム核硬化油20部(重量部
、以下同じ)を70℃に加熱溶解し、これにヨウ素価2
のグリセリン脂肪酸エステル0.25部及びHL B 
2の蔗糖脂肪酸エステル0.1部を混合して油相を調製
した。
他方、ナトリウムカゼイネート0.3部、結晶ブドウ糖
8部、麦芽糖水アメ(水分25%)25部及び先に酵素
分解処理した卵黄6部を水30部に熔解し、40℃に加
温し水性相を調製した。
次いで、上記油相と上記水性相を混合攪拌して40℃前
後に保ち水中油型エマルジョンを形成させ、これを均質
圧力20kg/cd(三和機械製、ワンステージホモジ
ナイザー)で均質化した。このものを直ちにアルファ・
ラバル社のVTIS殺菌装置によって140℃で3秒間
処理し、直ちに均質圧力40kg/lriで無菌的に均
質処理した。次いでこのものをプレートクーラーで12
℃まで冷却した後容器に無菌充填し、卵黄式の起泡性水
中油型乳化脂を得た。
この卵黄式の起泡性水中油型乳化脂を5℃の冷蔵庫にて
一晩エージングした後、ケーキミキサーで起泡したとこ
ろ、オーバーラン170%の起泡サレタクリーム状組成
物が得られ、このものは良好な卵黄風味と保形性を有し
ていた。また、このものは優れた耐凍結性を有し、−2
0℃の低温でも可塑性を示し、解凍時にも乳漿分離や形
崩れを起こさなかった。さらにこのものは通常のクリー
ム類に比較して優れた細菌耐性を有し、保存性に優れて
いるものであった。
実施例2 上昇融点42℃のパーム秋硬化油15部と上昇融点34
℃のヤシ硬化油3部を70℃に加熱溶解し、これにHL
B2の蔗糖脂肪酸エステル0.1部、ヨウ素価2のグリ
セリン脂肪酸エステル0.3部及び水酸基価260のソ
ルビタンモノオレート0゜05部を混合して油相を調製
した。
他方、ヘキサメタリン酸ソーダ0.1部、脱脂粉乳2部
、HLBIIの蔗糖脂肪酸エステル0.2部、上白糖5
部、麦芽糖水アメ (水分25%)20部、結晶ブドウ
糖18部及び実施例1で用いた酵素分解処理した卵黄7
部を水30部に熔解し、40℃に加温し水性相を開裂し
た。
次いで、上記油相と上記水性相を混合攪拌して40℃前
後に保ち水中油型エマルジョンを形成させ、これを均質
圧力20kg/c1a(三和機械製、ワンステージホモ
ジナイザー)で均質化した。このものを直ちにアルファ
・ラバル社のVTIS殺菌装置によって142℃で3秒
間処理し、直ちに均質圧力40kg/cJで無菌的に均
質処理した。次いでこのものをプレートクーラーで10
℃まで冷却した後容器に無菌充填し、卵黄式の起泡性水
中油型乳化脂を得た。
この卵黄式の起泡性水中油型乳化脂を5℃の冷蔵庫にて
一晩エージングした後、ケーキミキサーで起泡したとこ
ろ、オーバーラン180%の起泡されたクリーム状組成
物が得られ、このものは良好な卵黄風味と保形性を有し
ていた。また、このものは優れた耐凍結性を有し、−2
0℃の低温でも可塑性を示し、解凍時にも乳漿分離や形
崩れを起こさなかった。さらにこのものは通常のクリー
ム類に比較して優れた細菌耐性を有し、保存性に優れて
いるものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11(al油脂15〜30重量部と、(bl水、無脂
    乳固形分、少なくとも水11当たり4.0モルの濃度の
    糖類及びカビ類から得られた酵素群によって蛋白質が1
    .0〜3.5%の分解率まで分解された卵黄を含有する
    水性相70〜85重量部とを、(C)蔗糖脂肪酸エステ
    ルとグリセリン脂肪酸エステルからなる乳化剤の存在下
    で乳化させ、乳化後回高温瞬間殺菌を行うことを特徴と
    する起泡性水中油型乳化脂の製造方法。 (2)油脂が、その構成脂肪酸中にラウリン酸を40%
    以上含有し且つ上昇融点が28〜45℃である、特許請
    求の範囲第(11項記載の起泡性水中油型乳化脂の製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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