JPS6062810A - ケ−ブル貫通部の施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、床または壁のケーブル貫通部の施工方法に関
する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 従来から、床または壁で仕切られた防火区画にケーブル
を導入する場合には、ケーブルを床または壁に設けたケ
ーブル貫通口に貫通させた後、この床または壁のケーブ
ル貫通口に耐−火陥壁を形成することが行われている。

このような耐火隔壁としては、床または壁のケーブル貫
通口を、ケーブル挿通孔を有する防火板で覆い、この防
火板のケーブル挿通孔にケーブルを挿通させた後、防火
板と床または壁のグー１１１貫通口間に不燃材を充填し
、この上を防火板で覆った構造のものが知られている。

しかして、このようなケーブル貫通部の施工番よ、一般
にケーブルを床ま・たは壁のケーブル貫通口に貫通させ
てケーブルの仮設工事を行ない、工事完了後に床または
壁のケーブル貫通口へ所定の耐火隔壁を形成する手順で
行われていた。

しかしながら、このような従来のケーブル貫通部の施工
方法では、工事完了まで床または壁のケ−プル貫通口が
開口しているため、工事中も空調の必要な、例えば火力
発電所等の中央制御室や計韓＊ｉ等においては、空調が
不完全になってしまうという問題があり、またケーブル
貫通口が床に形成されている場合には、工事の際に生じ
るごみがこのケーブル貫通口から落下してしまうという
欠点があった。

また、防火板のケーブル挿通孔とケーブル間は防火パテ
でシールされるが、防火パテが流動性を有するため硬化
するまでに流動してケーブル挿通孔とケーブル間に隙間
が生じてしまい、防火性が損なわれるという難点があっ
た。

［発明の目的］ 本発明はかかる従来の難点を解消すべくなされたもので
、工事中においても床または壁のケーブル貫通口を遮蔽
可能で、しかも防火板とケーブル間の防火シールが完全
な床または壁のケーブル貫通部の施工方法を提供するこ
とを目的とする。

（発明の概要］ すなわち本発明のケーブル貫通部の施工方法は、床また
は壁のケーブル貫通口を、切れ目を設けた伸縮性シート
で遮蔽されたケーブル挿通孔を有する防火板で覆い、こ
の防火板のケーブル挿通孔を経てケーブルを床または壁
のケーブル貫通口に貫通させ、しかる後防火板と前記床
または壁のケーブル貫通口で形成される空隙に防火シー
ル材を充填して耐火隔壁を形成するにあたり、予め前記
防火板のケーブル挿通孔とケーブル間を、常温硬化型の
発泡防火シーリング材でシールすることを特徴とする。

［発明の実施例］ 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明により形成された床のケーブル貫通部の
断面図である。この床のケーブル貫通部は以下のように
して形成されている。

すなわち、まず床１のケーブル貫通口２を覆うように、
床１の下面にボルトその他の任意の固定手段により、防
火板３が固定される。この防火板３は、第２図および第
３図にそれぞれ第１図の■−■線に沿う平面図およびそ
の■−■線に沿う拡大断面図で示すように、２枚の耐火
性の板、例えば金属板３ａ　、３ｂに、それぞれ重ね合
せたとき一致するように複数のケーブル挿通用の長穴３
Ｃを穿設し、これらの金属板３ａ　、３ｂ間に伸縮性の
シート、例えば難燃ゴムシート３ｄを挾んで一体に接着
するとともに、難燃ゴムシート３ｄの長穴３Ｃの部分に
長手方向に切れ目３ｅを入れたものから成っている。

上記長穴３Ｃの幅は挿通すべきケーブル４の外径よりや
や大となるようにされ、その長さは挿通すべきケーブル
外径に、この長穴に挿入すべきケーブルの予定条数を乗
じたものよりやや長くなるようにされている。

次にケーブル４を、上記した長穴３Ｃの切れ目３ｅに貫
通させる。このとき長穴３Ｃの部分の難燃ゴムシート３
ｄの切れ目３ｅは、ケーブル４により押し広げられるが
、その伸縮性によりケーブル４が挿通された部分以外の
部分は閉じた状態を保つ。

このようにして、予定条数のケーブル４を長穴３Ｃに挿
通させて必要な仮設工事を行なった後、長穴３Ｃの隙間
に常温硬化型の発泡防火シーリング材５を充填し、床１
のケーブル貫通口２内にロックウールやグラスファイバ
ーのような不燃材６を充填して、その上から例えば流し
込みタイプの防火シール材７を注入して固化させる。

上記発泡防火シーリング材５としては、たとえばトーレ
・シリコーンＳＥ　１９００ＲＴＶフオーム（トーレシ
リコーン（株）製、発泡シリコーン樹脂組成物の商品名
）を使用することができる。

上記の発泡シリコーン樹脂組成物は二液硬化型であり、
二液混合後３〜４分間で発泡して見掛けの体積が２〜４
倍になり、かつ８００℃、３時間の受熱条件下において
も、表層部に形成される分解生成物が保護膜となってゴ
ム弾性を維持し長時間にわたって耐火シール性を維持す
ることができる。

なお、この場合不燃材６を使用せずに、防火シール材７
のみでケーブル貫通口２を充填させたり、あるいは不燃
材６の上を他の防火板で覆い、ケーブル４との隙間に発
泡防火シーリング材を充填するようにしてもよい。

以上の実施例は本発明を床のケーブル貫通部に適用した
例であるが、本発明はかかる実施例に限定されるべきも
のではなく、壁のケーブル貫通部にも同様に適用可能で
ある。

また上記不燃ｖＪ６および防火シール材７の一方か、あ
るいは両方を発泡防火シーリング材で置き代えることも
可能である。

［発明の効果］ 以上説明しｌ〔ように本発明のケーブル貫通部の施工方
法によれば、ケーブル工事中におい工も床または壁のケ
ーブル貫通口を遮蔽することができるから空調が不完全
になったり、床のケーブル貫通口からごみが落下したり
するようなことがなくなり、また防火板のケーブル貫通
孔とケーブル間をシールするシール材が流動して耐火性
が低下するようなことがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例により形成されたケーブル貫通
部の断面図、第２図は第１図のｎ−１１線に沿う本発明
に使用する防火板の平面図、第３図は第２図の■−■線
に沿う拡大断面図である。 １・・・・・・・・・・・・・・・床 ２・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル貫通口３・
・・・・・・・・・・・・・・防火板３ａ　、３ｂ・・
・金屈板 ３Ｃ・・・・・・・・・・・・長　穴 ３ｄ・・・・・・・・・・・・難燃ゴムシート３ｅ・・
・・・・・・・・・・切れ目 ４・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル５・・・・
・・・・・・・・・・・常温硬化型の発泡防火シーリン
グ材 ６・・・・・・・・・・・・・・・不燃材７・・・・・
・・・・・・・・・・防火シール材代理人弁理士　須　
山　佐　− （ほか１名） 第７図 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）床または壁のケーブル貫通口を、切れ目を設けた
   伸縮性シートで遮蔽されたケーブル挿通孔を有する防火
   板で覆い、この防火板のケーブル挿通孔を経てケーブル
   を床または壁のケーブル貫通口に貫通させ、しかる後防
   火板と前記床または壁のケーブル貫通口で形成される空
   隙に防火シール材を充填して耐火隔壁を形成するにあた
   り、予め前記防火板のケーブル挿通孔とケーブル間を、
   常温硬化型の発泡防火シーリング材でシールすることを
   特徴とするケーブル貫通部の施工方法。
2. （２）常温硬化型の発泡防火シーリング材が常温硬化型
   の発泡シリコーン樹脂組成物である特許請求の範囲第１
   項記載のケーブル貫通部の施工方法。