JPS6059868B2 - 自動加熱転写機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加熱プレスヘッドにより被転写体に転写シ
ートを圧接し、被転写体に絵柄等を転写する自動加熱転
写機に関するものである。

従来の加熱転写装置は、巻取式に製作された転写シー
トを使用するのが一般的であり、大量に一定の絵柄等を
転写することを目的とするものであつて、小量の転写を
必要とする場合には小回りがきかず、小量の転写には適
さないのみならず、転写シートが巻取式であるから、印
刷状態及び絵柄等の中間抜取り検査が不可能てある等の
欠点があつた。

又、転写シートを一枚すつ送出する手段を採用している
装置に関しては、実公昭５−３０９７７・号公報のもの
が知られている。この場合、被転写体を移送するテーブ
ルコンベアに対し、傾動自在に懸吊されたフレームを設
け、このフレーム内には転写シートを移送する複数のベ
ルトコンベア及びこのコンベアの駆動用モーター、更に
、転写シ・ 一トを反転してテーブルコンベア上の被転
写体上に移置するあおり装置が設けられており、又、こ
のあおり装置は複数のあおりレバー、あおりレバーを取
付けこれを反転させる回転軸、回転軸端に設けられたピ
ニオン、このピニオンと噛合して転軸を回転させるラッ
ク及びラックを作動するエアシリンダ等から構成されて
おり、転写シートを被転写体に移置させるだけの為に極
めて複雑且つ大掛りな装置が必要となつている。又、こ
の装置に於ては、転写シートを帯状に連続的に供給する
ことが出来ない欠点がある。そこでこの発明は、これ等
上述の種々の欠点を解消するために提案されたものであ
り、架台の左右方向の一側に積層した転写シートの載置
台を、両端にローラーを夫々枢支し、これ等をｘ字状に
軸支した支持杆上に搭載し、この支持杆を正逆転可能な
モーターを介して上下動調節自在にすると共に、積層さ
れた前記転写シートの最上位に位置する転写シートの移
送方向先端部をこの積層された転写シートの上方に設置
し、且つ、その下部に吸上部分を有する吸上げシリンダ
ーによつて吸上げ、これを架台の左右方向に架台と前記
加熱ブレスヘッドの間に位置するように設けられた転写
シートのガイドの側方に設置された転写シートの貼着台
上に至る迄、前記吸上げシリンダーの側方に位置し、こ
の吸上げシリンダー全体を転写シートの移送方向に送出
するように形成した送出シリンダーを介して送出し、貼
着用シリンダーによつて貼着台の上方に昇降可能に取付
けられている貼着用ヒーターで前記ガイドに保持されて
いる転写シートの移送方向後端部と前記貼着台上に移送
された転写シートを貼着するようにし、これを被転写体
及び加熱ブレスヘッド間に連続的に供給するようにした
自動加熱転写機を提供しようとするもの．である。

以下、本発明に係る一実施例を別紙添付図面に基づいて
詳述する。

図中１は架台であつて、その略中央部分に加熱ブレスヘ
ッド２を架台１の上下方向に移動するように架設し、該
加熱プレスヘツニド２は、横動用シリンダー８により左
右方向に摺動する台枠９に軸支されたシリコンゴム等よ
り成るローラー６と、該ローラー６の上半部に接触する
ヒーター１０及びこれ等を上下動させる上下動用シリン
ダー１１等より構成され、上記ローラー４６はモーター
７で回転する。又、１２は前記台枠９の摺動支持枠であ
ると共に、転写シート３のガイド１３・・・を左右両側
に支持し、ハンドル１４で両側のガイド１３・・・の間
隔を調整する。又、架台１の左右方向の一側に積層され
た転写シート３を載せる載置台４を連設し、該載置台４
はＸ字状に軸支し、その各先端にローラー１５を枢支し
た支持杆１６で支持され、該支持杆１６の下部外方のロ
ーラー枢支軸１７にラック歯条杆１８の先端を軸支し、
該ラック歯条杆１８のラックに噛合う歯車を回転するモ
ーター１９を正逆転するように設置し、その正逆転によ
つてラック歯条杆１８の先端軸支部が内方又は外方に移
動し、転写シート載）置台４を所定の位置に上下させる
ようにするもので、上方には転写シート３の上限に作用
する光導管３０を、下方には載置台４の下限を制限する
リミットスイッチ２１を設け、前記モーター１９を制御
すると共に積層された転写シート３の上面を・常に所定
位置に保持するようにする。尚、２２は最上位に位置す
る転写シート３の後端縁に接着剤を付着させる為のシリ
ンダーである。２３はガイド１３に保持されている転写
シート３の後端と載置台４の最上位にある転写シート３
の前端を重ね”合わせ、これを貼着する為の貼着台、２
４はその下部に貼着用ヒーター２５を取付け、これを貼
着台２３に圧接させる為の貼着用シリンダーである。

又、２６は転写シートを送出すシリンダーであり、２７
は転写シート３を吸上げるシリンダーである。尚、転写
シート３の吸上げシリンダー２７は例えば、その下部に
吸盤と管か成る吸上部分を取付け、積層されている転写
シート３の移送方向先端部にこの吸盤を押付けるように
して吸付け、これを吸上げシリンダー２７によつて上方
に引上げるようにしても良い。又、送出シリンダー２６
は、一端にロッドを設け、前記吸上げシリンダー２７の
側方にこの吸上げシリンダー２７の下部を前記ロッドに
て貫通するように取付け、前述のように吸盤にて吸付け
、吸上げシリンダー２７にて引上げられた転写シート３
の先端部を前記貼着台２３迄移送するように構成しても
良い。更に、貼着台２３迄移送された転写シート３の先
端部は吸上げシリンダー２７の下部に取付けられた管か
ら適宜の方法によりエアーを排出させるようにして、こ
れを貼着台２３上に載置するようにしても良い。又、台
枠１の長手方向に対する横手側方に被転写体５を載置し
、移送シリンダー２８で定位置に送込む装置を設け、加
熱ブレスヘッド２の前方には転写シート３を一定位置で
停止せしめる作用をする光電管２９を設置し、この光電
管２９の作用により転写シートの後方を押える押圧具３
０を作動するようにし、架台１の他側には自動操作盤３
１を設ける。本発明に係る一実施例は叙上の如く構成さ
れた．ものであつて、まづ、積層された転写シート３を
載置台４に乗せ、スイッチを入れ、モーター１９を作動
させれば、その歯車の回転によりラック歯条杆１８が移
動して転写シート３を押上げ、光電管２０の作用により
自動的に定位置に停止する。

次に転写シート３を一枚取り出し、ガイド１３に挿入し
て光電管２９が作動する所まで手で送出すれば、この時
、同時に押圧具３０が作動し、転写シート３を停止せし
める。次に加熱ブレスヘッド２のヒーター１０をサーモ
スタットにより、断続加熱するように作動せしめ、モー
タ７を始動して自動操作盤３１を自動に切換えれば、各
機器は自動的に操作されるのである。即ち、最初に手で
送り込まれた転写シート３の末端が貼着台２３上にある
とき、該末端に載置台４上の次位（最上位）の転写シー
ト３の先端が、吸上げシリンダー２７によつて吸上げら
れ、送出シリンダー２６により送出されて重合し、貼着
用シリンダー２４により貼着ヒーター２５を押圧して両
者を貼着するものであつて、転写シート３は枚葉状であ
りながら自動的に連続送出されるのである。又、転写シ
ート３の裏面には、表面の絵柄に合致したマーク２３を
付し、該マーク２３が光電管２９を作動せしめ、転写シ
ート３を停止せしめるものである。このとき、被転写体
５は、転写シート３の絵柄に合致する位置に移送シリン
ダー２８により移送され、同時に加熱ブレスヘッド２が
横動用シリンダー８により横送され、ローラー６が、転
写シート３の所定位置に達したとき、上下動用シリンダ
ー１１が作動してローラー６が押下げられ、転写シート
３の絵柄を被転写体５上に圧接しつつ転動して転写する
のである。この際、ローラー６は、サーモスタットによ
り適温に調整されるヒーター１０により適温に熱せられ
ているので、転写シート３の絵柄は、被転写体５に確実
に転写されるのである。上記の如くして転写を完了すれ
ば加熱ブレスヘッド２は復帰し、転写シート３は送出モ
ーター３３により送出され、次位のマーク３２に光電管
２９が作用し、転写シート３を停止せしめ、再び前記の
作業を反復するものであつて、その間に転写された被転
写体は送出シリンダー３４によつて前方に送出され、新
規の被転写体５が移送シリンダー２８によつて転写位置
に移送される。又、転写シート３の送出用ガイド１３の
転写部における間隔は、転写の絵柄の大きさに応じてハ
ンドル１４により調整されるものである。本発明に係る
実施例は、叙上の如く、熱ブレスヘッドのローラーが加
圧と同時に転写シート及び被転写体上を転動して、必要
距離を転動後は、直ちに復帰し、転写シートと被転写体
との間には無益な摩擦が発生しないため、絵柄のずれや
歪み等が生じないとともに転写シートは枚葉であるが、
一枚一枚は転写シートの吸上げシリンダー、送出シリン
ダー及び貼着用ヒーターを有する貼着用シリンダー等に
よつて自動的に貼着されるので所要数連続的に供給され
、転写も又、連続的に行われる。

又、多少の治具の使用により平板状のものの外、陶磁器
や硝子器具等の種々の形状のものにも転写し得る等、著
大な諸効果を奏するものである。本発明は、架台１の左
右方向の一個に積層した転写シートの載置台を、両端に
ローラーを夫々枢支し、これ等をＸ字状に軸支した支持
枠上に搭載・し、この支持杆を正逆転可能なモーターを
介して上下動調節自在にしている為、転写シートの積層
量の多少にかかわらず転写シートの最上面を常に一定の
高さに維持することが出来る。

又、積層された前記転写シートの最上位に位置する転写
シーノトの移送方向先端部を、その下部に吸上げ部分を
有する吸上げシリンダーによつ吸上げると共に引上げ、
これを送出シリンダーを介して転写シートの貼着台上に
送出し、ガイドに保持されている転写シートの移送方向
後端部と重合させて、昇降可夕能に設けられている貼着
用ヒーターによつて貼着するようにしている為、転写シ
ートが枚葉状であるにもかかわらず。一枚でも或いは二
枚以上の所望の長さだけ帯状に連続的に供給することが
出来るので、転写を必要に応じた長さに連続的に行うク
ことが可能となる。又、枚葉状の転写シートを貼着する
ことによつて必要な長さの転写シートを得られるように
している為、特に小量の転写を行う場合に最適であると
共に、印刷状態を確認する為の絵柄等の検査も容易に実
施することが出来、無駄のない転写を行う±とが出来る
。更に、この転写シートの送出及び貼着は極めて簡単な
構造をしている為、故障が少ないだけでなく製造費用も
極めて低廉化することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は側面図
、第２図は平面図、第３図は転写シートの裏面図である
。 符号の説明１・・・・・・架台、２・・・・・・加熱ブ
レスヘッド、３・・・・・・転写シート、４・・・・・
・載置台、５・・・・被転写体、６・・・・・・ローラ
ー、７・・・・・・ローラー回転用モーター、８・・・
・・・横動用シリンダー、９・・・・・台枠、１０・・
・・・・ヒーター、１１・・・・・・上下動用シリンダ
ー、１２・・・・摺動支持枠、１３・・・・・・ガイド
、１４・・・・・・ハンドル、１５・・・・・・ローラ
ー、１６・・・・・・Ｘ字状支持杆、１７・・・・・・
ローラー枢支軸、１８・・ラック歯条杆、１９・・・・
・・ラック作動用モーター、２０・・・・光電管、２１
・・・・リミットスイッチ、２２・・・・・・接着剤付
着用シリンダー、２３・ ・・貼着台、２４・・・・・
・貼着用シリンダー、２５・・・・・・貼着用ヒーター
、２５・・・・・・送出用シリンダー、２７・・吸上げ
シリンダー、２８・・・・・・移送シリンダー、２９・
・・・・・光電管、３０・・・・・・押圧具、３１・・
・・・自動操作盤、３２・・・・・・転写シートのマー
ク、３３・・・・・・転写シート送出モーター、３４・
・・・・・被転写体送出シリンダー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 架台１の上方に上下動用シリンダー１１及び横動用
   シリンダー８を介して加熱プレスヘッド２を昇降自在且
   つ、左右方向へ摺動自在に架設し、更に、架台１の横方
   向の側方に被転写体５を載置して、これを加熱プレスヘ
   ッド２の下方に移送するようにし、被転写体５の上方に
   移送される被転写シート３の絵柄等が、この被転写体５
   に合致した時、加熱プレスヘッド２に加熱されたローラ
   ー６が回転しながら圧接して転写する転写機に於て、架
   台１の左右方向の一側に積層した転写シート３の載置台
   ４を、両端にローラ１５，１５・・・を夫々枢支し、こ
   れ等をＸ字状に軸支した支持杆１６，１６上に搭載し、
   この支持杆１６を正逆転可能なモーター１９を介して上
   下動調節自在にすると共に、積層された前記転写シート
   ３の最上位に位置する転写シートの移送方向先端部を、
   この積層された転写シートの上方に設置し、且つ、その
   下部に吸上部分を有する吸上シリンダー２７によつて吸
   上げ、これを架台１の左右方向に架台１と前記加熱プレ
   スヘッド２の間に位置するように設けられた転写シート
   ３のガイド１３の側方に設置された転写シートの貼着台
   ２３上に至る迄、前記吸上げシリンダー２７の側方に位
   置し、この吸上げシリンダー２７全体を転写シート３の
   移送方向に送出するように形成した送出シリンダー２６
   を介して送出し、貼着用シリンダー２４によつて貼着台
   の上方に昇降可能に取付けられている貼着用ヒーター２
   ５で前記ガイド１３に保持されている転写シート３の移
   送方向後端部と前記貼着台２３上に送出された転写シー
   ト３を貼着するようにし、これを被転写体５及び加熱プ
   レスヘッド２間に連続的に供給するようにしたことを特
   徴とする自動加熱転写機。