JPS6059248B2 - キサントゲン変性クロロプレン重合体の製造法 - Google Patents

キサントゲン変性クロロプレン重合体の製造法

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JPS6059248B2
JPS6059248B2 JP11455178A JP11455178A JPS6059248B2 JP S6059248 B2 JPS6059248 B2 JP S6059248B2 JP 11455178 A JP11455178 A JP 11455178A JP 11455178 A JP11455178 A JP 11455178A JP S6059248 B2 JPS6059248 B2 JP S6059248B2
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JP
Japan
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xanthogen
polymer
chloroprene
modified chloroprene
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衛 鳴井
靖弘 坂中
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Tosoh Corp
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Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は貯蔵安定性、耐熱性、耐油性、耐屈曲性および
臭気の改良されたキサントゲン変性クロロプレン重合体
の製造法に関する。
従来クロロプレン重合体の製造において連鎖移動剤とし
てハロゲン化アルキル化合物、メルカ、プタン類、イオ
ウやキサントゲン化合物などが用いられてきた。
このうちキサントゲン化合物(例えばジイソプロピルキ
サントゲンジスルフイド)変性クロロプレン重合体は、
その加硫物の引張り強さが大きいことからとくにクロロ
プレン共重合体の製造やゲル状クロロプレンとの混合物
の製造などにおいて有用な連鎖移動剤として知られてい
る。
しカルながらこのキサントゲン変性クロロプレン重合体
はその貯蔵安定性が劣ることや、着色しやすいこと、臭
気があるなどの欠点があることが知られており、このた
め重合体の分離、乾燥工程や貯蔵中にそのムーニー粘度
が変化したり着色、・臭気などのために操作上多くの難
点がある。
また、この重合体は、スコーチしやすいこと、すなわち
、重合体と配合剤の混練、操作やその加工工程において
ゲルの生成や焼け現象の発生、ムーニー粘度の変化など
が発生しやすい。さらに加硫物のモジユラスが高く耐屈
曲性、耐熱老化性においても硬さ変化や、物理的性質の
劣ることが知られている。これらは特に共重合体におい
てその影響が大きい。本発明はこのキサントゲン変性ク
ロロプレン重合体のこれら欠点を改良することを目的と
するものであつてすなわち、クロロプレンないしはクロ
ロプレンおよびこれと共重合しうる単量体との混合物の
水性乳化重合において、全単量体に対しその0.1〜5
.0重量%のキサントゲン化合物とその0.05〜5、
種目%の多価アルコールとの存在下に重合体を製造する
方法である。
このような本発明の方法によつて製造されたキサントゲ
ン変性クロロプレン重合体は、従来のキサントゲン化合
物単独で重合して得られたキサントゲン変性クロロプレ
ン重合体よりも優れた物性を有する。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の水性乳化重合においては、原料としてクロロプ
レンないしは、クロロプレンおよびこれと共重合しうる
単量体の混合物が用いられる。
共重合可能な単量体としては、例えば2,3ージクロロ
1,3−ブタジエン、2−シアノ1,3ブタジエン、1
,3−ブタジエン,1−クロロ1,3ブタジエン、スチ
レン、アクリロニトリル、メチルメタアクリレートなど
があげられる。これら単量体は通常全単量体組成を基準
にして1〜2踵量%までの範囲で用いられる。これら共
単量体は上記範囲内において2種以上混合して用いても
よい。
本発明においてキサントゲン変性クロロプレン重合体を
得るためのキサントゲン化合物としては、ジエチルキサ
ントゲンジスルフイド、ジイソプロピルキサントゲンジ
スルフイド、ジブチルキサントゲンジスルフイド、ジイ
ソプロピルキサントゲンテトラスルフイド、ジブチルキ
サントゲンテトラスルフイドが用いられる。
これらの化合物は単量体に対し0.1〜5.0重量%の
範囲て使用する。次に多価アルコールとしては、ヒドロ
オキシル基を2〜3個有する炭素数2〜10のアルキル
グリコールまたはアルキルトリオールである。
例えはエチレングリコール、プロピレングリコール、1
,4−ブタンジオール、2メチルペンタン2,4ジオー
ル、2,5ジメチル2,5ヘキサンジオール、3メチル
ペンタン1,3,5トリオール、グリセリンなどがあげ
られる。
これらの化合物は、単量体に対し0.05〜5重量%の
範囲で用いるがこの範囲より少ないか多い場合は本発明
の目的とする効果が全く現れないかまたは、クロロプレ
ン重合体本来の特性が低下する。
重合は公知の方法てよく、所定量のキサントゲン化合物
と多価アルコールを溶解した単量体液と乳化剤を含有す
る水性乳化液とを混合攪拌し5〜70℃の温度重合系の
PH7〜13において触媒を添加して行う。
乳化剤としては例えは高級脂肪酸、樹脂酸、不均化アビ
エチン酸、長鎖アルキルスルホン酸、ナフタリンスルホ
ン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物などの水溶性塩と
くにアルカリ金属塩等のいわゆるアニオン型界面活性剤
やポリオキシエチレンノニルフェノールエーテルなどの
非イオン性界面活性剤などのうちいずれか1種以上が用
いられる。
重合を開始させるための触媒としては例えは過硫酸カリ
ウム、過酸化水素、tーブチルハイドロパーオキサイド
等が用いられる。
重合は重合転化率60〜75%程度まで行いついで重合
禁止剤を少量添加して停止させる。
重合禁止剤としては例えばチオジフェニルアミン、4第
三ブチルカテコール、2,2″−メチレンビス4−メチ
ル6第三ブチルフェノール、スチレン化フェノール、ア
ルキル化ジフェニルアミンなどで重合体に対し0.01
〜2.0重量%の範囲で添加する。
このようにして得られた重合体ラテックスはついで未反
応単量体を減圧下スチームストリツピング法により除去
したのち、常法に従つて凍結により重合体を分離し、つ
いて乾燥し目的とするキサントゲン変性クロロプレン重
合体を得る。
次に本発明を実施例により具体的に説明するが本発明は
これらに限定されるものではない。
なお特記しないかぎり部および%は重量基準である。実
施例1下記の組成よりなる単量体液と乳化液とを混合攪
拌し温度を40℃に上昇させる。
続いて次の組成からなる重合触媒液をポンプによソー定
速度で添加し重合させた。
重合はラテックスの比重が40℃で1.065(重合転
化率約70%)に達するまて重合触媒液を添加して行い
この点で下記の組成からなる重合禁止剤液を添加し重合
を停止させた。
重合停止された重合体ラテックスは未反応単量体をスチ
ームストリツピングにより除去したのち、酢酸でその液
性のPHを6.0に調整し常法により凍結凝固して重合
体を分離しついて乾燥しキサントゲン変性クロロプレン
重合体を得た。
結果をまとめて第1表に示す。
つぎにこのキサントゲン変性クロロプレン重合体を70
℃の温度においてギヤーオープン中で促進劣化し3日お
よび7日間貯蔵したのち、JISK63OOに従つてム
ーニー粘度を測定しその貯蔵安定性を調べた。
結果を第2表に示す。
ついでさらにこのキサントゲン変性クロロプレン共重合
体の加硫物の物理的性質を測定するためASTMD−3
190−73に準じ重合体100部SRFカーボン四部
、ステアリン酸1部、マグネシア4部、亜鉛華5部、老
防D(フェニルβナフチルアミン)2部および促進剤2
2(エチレンチオウレア)0.5部をロール上て配合し
150′Cにおいて2吟間加硫を行い加硫物を調整しJ
ISK63Olに従つてその引張特性を測定した。次に
この加硫物をさらにギヤーオープン中で120℃の温度
で7時間熱処理したものについてその引張特性を測定し
耐熱老化試験を行つた。さらに先の加硫物につき100
℃の温度で2@間熱処理したものについてはJIS63
Olに従い耐屈曲性を、またASTM#3オイル中で1
00′Cの温度においてn時間処理したものについては
JISK63Olに従い体積および重量変化率を測定し
て耐油性試験を行つた。これらの結果を第3表に示す。
実施例2 単量体液の組成を次のものとしたほかは実施例1と同じ
処方で同様に重合処理しキサントゲン変性クロロプレン
共重合体を得た。
ついで得られた共重合体およびその加硫物につき実施例
1と同様にしてその物性を測定した。
結果を第1〜3表に示す。実施例3 単量体液中のプロピレングリコール量を0.5部とした
ほかは実施例2と同じ処方て同様に重合処理したキサン
トゲン変性クロロプレン共重合体を得た。
ついでこのもの及びこのものの加硫物につき実施例1と
同様にしてその物性を測定した結果を第1〜3表に示す
実施例4 単量体液中のプロピレングリコールを2.娼としたほか
は実施例2と同様に重合処理しキサントゲン変性クロロ
プレン共重合体を得た。
ついでこのもの及びこのものの加硫物につき実施例1と
同様にしてその物性を測定した結果を第1〜3表に示す
実施例5 単量体液として下記のものを用いたほかは実施例1と同
様にして、重合処理しキサントゲン変性クロロプレン共
重合体を得た。
ついでこのもの及ひこのものの加硫物につき実施例1と
同様にしてその物性を測定した。
結果を第1〜3表に示す。
比較例A 単量体液として下記のものを用いたほかは実施例1と同
じ処方で同様に重合処理しキサントゲン変性クロロプレ
ン重合体を得た。
ついでこのものおよびこのものの加硫物につき実施例1
と同様にしてその物性を測定した。
結果を第1〜3表に示す。比較例B 単量体液として下記のものを用いたほかは実施例1と同
じ処方て同様に重合処理しキサントゲン変性クロロプレ
ン共重合体を得た。
ついでこのもの及びこのものの加硫物につき実施例1と
同様にしてその物性を測定した。
結果を第1〜3表に示す。
比較例C 単量体液として次のものを用いたほかは実施例1と同じ
処方て同様に重合処理しキサントゲン変性クロロプレン
共重合体を得た。
ついで、このもの及びこのものの加硫物につき実施例1
と同様にしてその物性を測定した。
比較例D単量体液として次のものを用いたほかは実施例
1と同じ処方で同様に重合処理しクロロプレン共重合体
を得た。
ついでこのもの及びこのものの加硫物につき実施例1と
同様にしてその物性を測定した。結果を第1〜3表に示
す。
第2表より、本発明て得られたキサントゲン変性クロロ
プレン重合体の貯蔵安定性が優れていることが明らかで
あり、比較例A−Dの重合体はムーニー粘度の変化が大
きく貯蔵安定性が劣つている。
次に第3表によれば、本発明によつて得られた重合体加
硫物は良好な引張特性を有.しておりとくに耐屈曲性、
耐熱老化性および耐油性は本発明によつて得られた重合
体加硫物が比較例A−Dより優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クロロプレンないしは、クロロプレン及びこれと共
    重合しうる単量体との混合物をその0.1〜5.0重量
    %のキサントゲン化合物とその0.05〜5.0重量%
    の多価アルコールとの存在下に水性乳化重合することを
    特徴とするクロロプレン重合体の製造法。 2 キサントゲン化合物がジエチルキサントゲンジスル
    フイド、ジイソプロピルキサントゲンジスルフイド、ジ
    ブチルキサントゲンジスルフイド、ジイソプロピルキサ
    ントゲンテトラスルフイド、ジブチルキサントゲンテト
    ラスルフイドのうちのいずれかである特許請求の範囲1
    に記載のクロロプレン重合体の製造法。 3 多価アルコールがヒドロオキシル基を2ないし3個
    有する炭素数2〜10のアルキルグリコールまたはアル
    キルトリオールのうちのいずれかである特許請求の範囲
    1または2に記載のクロロプレン重合体の製造法。
JP11455178A 1978-09-20 1978-09-20 キサントゲン変性クロロプレン重合体の製造法 Expired JPS6059248B2 (ja)

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