JPS605743Y2 - スイツチングレギユレ−タの駆動回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイッチングレギュレータに係り、特にスイッ
チングトランジスタの駆動回路の改良に関する。

従来のスイッチングレギュレータは例えば第１図に示す
ように構成されていた。

即ち直流電圧入力端１１はコンバータトランス１２の一
次側およびスイッチングトランジスタ１３のコレクタエ
ミッタ間を直列に介して接地される。

上記トランジスタ１３のベースには駆動回路１４の出力
が与えられる。

この駆動回路１４は、パルス信号源１５のスイッチング
制御用パルス出力が駆動用トランス１６の一次側に印加
され、このトランス１６の二次側出力が電流制限用兼駆
動用抵抗１７．１８の直列回路に印加され、この抵抗１
７．１８の接続点から駆動出力が導出される。

そして前記コンバータトランス１２の二次側にはダイオ
ードおよびコンデンサよりなる整流平滑回路１９を介し
て負荷回路２０が接続されている。

而してパルス信号源１５の出力パルス信号が駆動トラン
ス１６に印加されると、この駆動トランス１６の二次側
出力パルス信号が抵抗１７．１８に加わり、この抵抗１
７．１８の接続点出力がスイッチングトランジスタ１３
に加わってこれをスイッチング駆動する。

このトランジスタ１３のスイッチング駆動によってコン
バータトランス１２の一次側に印加される直流電圧入力
がスイッチング制御され、コンバータトランス１２の二
次側に発生するパルス出力は整流平滑回路１９により整
流平滑されて直流出力に変換されたのち負荷回路２０に
供給される。

なお、前記駆動用の抵抗１７．１８として従来は炭素皮
膜抵抗器、金属被膜抵抗器、ソリッド抵抗器等が使用さ
れている。

上記したようなスイッチングレギュレータにおいて、ス
イッチングトランジスタ１３が破壊した場合、特にコレ
クタベース間が短絡状態になった時は、駆動用抵抗１７
．１８には大電流が流れ定格電力以上となって焼損し、
なおかつこの大電流によってトランス１２および１６も
焼損することになる。

このような焼損状態になることは火災につながる要因と
なり、非常に危険である。

そこで駆動用抵抗１７．１８およびトランス１２．１６
に異常過電流が流れても破壊しないよ・うな定格電力の
大きいものを使用すればよいが、形状が大きくまた価格
も高（なり商品価値が低下する。

本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、スイッチ
ングトランジスタ駆動用抵抗としてヒユーズ特性を有す
る抵抗体を使用して、スイッチングトランジスタ破壊時
等における駆動用トランス、コンバータトランス等の焼
損を防止でき、火災事故のおそれがなくしかも低価格で
実現可能なスイッチングレギュレータの駆動回路を提供
するものである。

以下図面を参照１７て本考案の一実施例を詳細に説明す
る。

第２図に示すスイッチングレギュレータハ第１図を参照
して前述した従来のスイッチングレギュレータに比べて
、駆動回路２１の駆動用抵抗としてヒユーズ特性を有す
る抵抗体２２．２３（以下それぞれヒユーズ抵抗器とい
う。

）を用いた点が異なり、その他は従来と同様であるから
第２図中第１図と同一部分は同一符号を付してその説明
を省略する。

上記ヒユーズ抵抗器２２．２３は、等価的には図示の通
りヒユーズＦと抵抗器Ｒとが直列接続されており、この
ヒユーズＦの定格値以上の電流が流れるとヒユーズ抵抗
器２２．２３は断線する。

すなわち、上記ヒユーズ抵抗器２２．２３は、ス、ｆツ
ヂングレギコルータが正常に動作しているとき従来の抵
抗１７．１８と同様にバイアス抵抗として動作する。

そして、スイッチングトランジスタ１３の破壊によって
そのコレクタベース間が漕通状態になったとき、入力端
１１からの電流がコンバータトランス１２の一次側、ス
イッチングトランジスタ１３のコレクタベースを介して
ヒユーズ抵抗器２３に流れ込むと共にヒユーズ抵抗器２
２を介して駆動用トランス１６の二次側に流れ込むので
、その電流が過大電流となる、すなわちＬ記定格値以上
となると断線する。

このとき、スイッチング！・ランジスタ１３のベースは
オーブン状態となるので、上記コンバータトランス１２
の−・次側には電流が流れなくなり、これによってコン
バークトランス１２の発熱および焼失が防止される。

また、駆動用トランス１６の二次側もオーブン状態とな
って電流が流れなくなるので、駆動用トランス１６の発
熱および焼失も防止されるようになる。

この場合、上記ヒユーズ抵抗器２２゜２３は、正常動作
状態で駆動用トランス１６の二次側から出力される電流
に支障のない容量に設定すればよいので、入力端子１１
からの電流路にヒユーズを介在させる場合より容量の小
さなもので済む。

したがって、上述したようなスイッチングレギュｌ／−
夕の駆動回路２１によれば、スイッチングトランジスタ
１３が破壊された場合、このトランジスタ１３側からヒ
ユーズ抵抗器２２．２３へ過大電流が流れると、この過
大電流によってヒユーズ抵抗器２２．２３が断線するた
め、コンバータトランス１２および駆動用トランス１６
の発熱が防止され、しかも従来のようにバイアス抵抗と
してのヒユーズ抵抗器２２．２３が焼損することがない
ので、火災を起こすおそれはない。

そして、ヒユーズ抵抗器２２．２３には小さな容量の比
較的安価に入手可能なものを使用できるので、スイッチ
ングレギュレータを低価格で実現することができる。

なお本考案は上記実施例の如くスイッチングトランジス
タが１個のシングルコンバータ方式のスイッチングレギ
ュレータに限らず、例えはプッシュプルコンバータ方式
等他の方式のスイッチングレギュＩ／−夕にも適用でき
る。

本考案は上述したように、スイッチングトランジスタ駆
動用抵抗と１−でヒユーズ特性を有する抵抗体を使用し
て、スイッチングトランジスタ破壊時等における駆動用
トランス、コンバータトランス等の焼損を防止でき、火
災事故のおそれがなくしかも低価格で実現可能なスイッ
チングレギュレータの駆動回路を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスイッチングレギュレータを示す回路図
、第２図は本考案に係るスイッチングレギュレータの駆
動回路の一実施例を示す回路図である。 １３・・・・・・スイッチングトランジスタ、１６・・
・・・・駆動用トランス、２２，２３・・・・・・ヒユ
ーズ抵抗器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチングレギュレータにおいて、スイッチング制御
   用パルス信号入力が一次側に印加される駆動用トランス
   と、この駆動用トランスの二次側の出力端子とスイッチ
   ングレギュレータのスイッチングトランジスタのベース
   とに接続すれるヒユーズ特性を有する抵抗体とを具備し
   てなることを特徴とするスイッチングレギュレータの駆
   動回路。