JPS6056414B2 - 磁気記録媒体用Co基合金 - Google Patents
磁気記録媒体用Co基合金Info
- Publication number
- JPS6056414B2 JPS6056414B2 JP8766382A JP8766382A JPS6056414B2 JP S6056414 B2 JPS6056414 B2 JP S6056414B2 JP 8766382 A JP8766382 A JP 8766382A JP 8766382 A JP8766382 A JP 8766382A JP S6056414 B2 JPS6056414 B2 JP S6056414B2
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- JP
- Japan
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- magnetic recording
- based alloy
- recording media
- magnetic
- alloy
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、磁気記録媒体として使用した場合に、すぐ
れた磁気特性を示すCo基合金に関するものである。
れた磁気特性を示すCo基合金に関するものである。
従来、一般に、プラスチックフィルムや金属シート、さ
らに金属ディスクなどの基体の表面に、スパッタリング
法や真空蒸着法、さらに化学メッキ法などの表面処理技
術を用いて、例えばCr:9.0〜21.0重量%を含
有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成を有する
Co−Cr合金て構成された磁気記録媒体の薄膜を形成
することにより製造されたものが、磁気ディスク、フロ
ッピーディスク、オーディオ用磁気テープ、VTR用磁
気テープ、磁気写真用ディスク、さらにコンピュータ用
磁気テープなどとして実用に共されていることはよく知
られるところである。
らに金属ディスクなどの基体の表面に、スパッタリング
法や真空蒸着法、さらに化学メッキ法などの表面処理技
術を用いて、例えばCr:9.0〜21.0重量%を含
有し、残りがCoと不可避不純物からなる組成を有する
Co−Cr合金て構成された磁気記録媒体の薄膜を形成
することにより製造されたものが、磁気ディスク、フロ
ッピーディスク、オーディオ用磁気テープ、VTR用磁
気テープ、磁気写真用ディスク、さらにコンピュータ用
磁気テープなどとして実用に共されていることはよく知
られるところである。
このCo−Cr合金の磁気記録媒体は、大きな磁気異方
性と飽和磁化をもつことから、薄膜化しても信号レベル
を保持しやすく、特に垂直磁化膜用として実用化されて
いるものである。一方、近年、高密度磁気記録に対する
要求が強くなりつつあり、このためには磁気記録媒体に
おける垂直磁化の配向性を高めて記録・再生信号レベル
におけるS/N比を上げる必要がある。
性と飽和磁化をもつことから、薄膜化しても信号レベル
を保持しやすく、特に垂直磁化膜用として実用化されて
いるものである。一方、近年、高密度磁気記録に対する
要求が強くなりつつあり、このためには磁気記録媒体に
おける垂直磁化の配向性を高めて記録・再生信号レベル
におけるS/N比を上げる必要がある。
そこで、本発明等は、上述のような観点から、従来磁気
記録媒体として用いられている上記のCo−Cr合金に
着目し、これにより高い垂直磁化の配向性を付与すべく
研究を行なつた結果、前記従来磁気記録媒体用Co−C
r合金に、合金成分としてYおよび希土類元素のうち1
種または2種以上を0.1〜02.0重量%含有させる
と、この結果のCo基合金は、これを磁気記録媒体とし
て用いた場合に一段と高い垂直磁化の配向性をもつよう
になつて一層の高密度磁気記録が可能となるという知見
を得たのてある。この発明は、上記知見にもとづいてな
されたものであつて、磁気記録媒体用Co基合金を、重
量%で、Cr:9.0〜21.0%、Yおよび希土類元
素のうちの1種または2種以上:0.1〜2.0%を含
有・し、残りがCoと不可避不純物からなる組成で構成
した点に特徴を有するものである。
記録媒体として用いられている上記のCo−Cr合金に
着目し、これにより高い垂直磁化の配向性を付与すべく
研究を行なつた結果、前記従来磁気記録媒体用Co−C
r合金に、合金成分としてYおよび希土類元素のうち1
種または2種以上を0.1〜02.0重量%含有させる
と、この結果のCo基合金は、これを磁気記録媒体とし
て用いた場合に一段と高い垂直磁化の配向性をもつよう
になつて一層の高密度磁気記録が可能となるという知見
を得たのてある。この発明は、上記知見にもとづいてな
されたものであつて、磁気記録媒体用Co基合金を、重
量%で、Cr:9.0〜21.0%、Yおよび希土類元
素のうちの1種または2種以上:0.1〜2.0%を含
有・し、残りがCoと不可避不純物からなる組成で構成
した点に特徴を有するものである。
つぎに、この発明のCo基合金において、成分組成範囲
を上記の通りに限定した理由を説明する。
を上記の通りに限定した理由を説明する。
、(a)Cr
Cr成分には、飽和磁化を実用範囲である100〜85
0ガウスに調整する作用があるが、その含有量が9.0
%未満ては飽和磁化が850ガウスを越えて高くなりす
ぎ、この結果、例えば垂直磁化膜として使用した場合に
膜面に垂直の磁化配向が不可能となり、一方21.0%
を越えて含有させると、100ガウス未満の飽和磁化し
か得られす、また、保磁力が低下してしまい、この結果
再生出力が小さくなり、S/N比が悪化して実用に供し
得なくなることから、その含有量を9.0〜21.0%
と定めた。
0ガウスに調整する作用があるが、その含有量が9.0
%未満ては飽和磁化が850ガウスを越えて高くなりす
ぎ、この結果、例えば垂直磁化膜として使用した場合に
膜面に垂直の磁化配向が不可能となり、一方21.0%
を越えて含有させると、100ガウス未満の飽和磁化し
か得られす、また、保磁力が低下してしまい、この結果
再生出力が小さくなり、S/N比が悪化して実用に供し
得なくなることから、その含有量を9.0〜21.0%
と定めた。
(b)Yおよび希土類元素これらの成分には、垂直磁化
の配向性を一段と高める均等的作用があるが、その含有
量が0.1%未満では前記作用に所望の向上効果が得ら
れず、一方2.0%を越えて含有させても、よソー層の
向上効果は現われず、むしろ膜質が脆化するようになる
ことから、その含有量を0.1〜2.0%と定めた。
の配向性を一段と高める均等的作用があるが、その含有
量が0.1%未満では前記作用に所望の向上効果が得ら
れず、一方2.0%を越えて含有させても、よソー層の
向上効果は現われず、むしろ膜質が脆化するようになる
ことから、その含有量を0.1〜2.0%と定めた。
なお、この発明のCO基合金においては、薄膜の耐食性
を向上させ、さらに基体への付着力の強化を図る目的で
、Zr,Ti,Al,MO,Hf,V,Rh,Ru,お
よびWのうちの1種または2種以上を0.1〜5.0%
の量含有させてもよい。
を向上させ、さらに基体への付着力の強化を図る目的で
、Zr,Ti,Al,MO,Hf,V,Rh,Ru,お
よびWのうちの1種または2種以上を0.1〜5.0%
の量含有させてもよい。
つぎに、この発明のCO基合金を実施例により具体的に
説明する。実施例 通常の溶解鋳造法により、それぞれ第1表に示される成
分組成をもつた本発明CO基合金1〜19および従来C
O基合金の鋳塊をそれぞれ調製し、ついでこれらの鋳塊
から直径:125wrmφ×厚さ:1.5順の寸法をも
つたスパッタリング用ターゲットを作製し、引続いて、
これらのターゲットを用い、雰囲気:Ar″、雰囲気圧
力ニ3×10−3t0rrの条件でマグネトロンスパッ
タリングを行ない、平面寸法:128Twtφ×厚さ:
50pmのポリエチレンテレフタレートフィルム基体の
表面に、合金組成と実質的に同じ組成をもつた厚さ:0
.25μmの磁気記録媒体としても薄膜を形成した。
説明する。実施例 通常の溶解鋳造法により、それぞれ第1表に示される成
分組成をもつた本発明CO基合金1〜19および従来C
O基合金の鋳塊をそれぞれ調製し、ついでこれらの鋳塊
から直径:125wrmφ×厚さ:1.5順の寸法をも
つたスパッタリング用ターゲットを作製し、引続いて、
これらのターゲットを用い、雰囲気:Ar″、雰囲気圧
力ニ3×10−3t0rrの条件でマグネトロンスパッ
タリングを行ない、平面寸法:128Twtφ×厚さ:
50pmのポリエチレンテレフタレートフィルム基体の
表面に、合金組成と実質的に同じ組成をもつた厚さ:0
.25μmの磁気記録媒体としても薄膜を形成した。
ついで、この結果の本発明CO基合金1〜19および従
来CO基合金をそれぞれ磁気記録媒体とする磁気ディス
クから平面寸法:7wnφの試片を切り出し、この試片
について、振動試料型磁気測定器を用い、膜面に垂直に
磁場をかけた状態で、飽和磁化を測定すると共に、保磁
力を測定した。
来CO基合金をそれぞれ磁気記録媒体とする磁気ディス
クから平面寸法:7wnφの試片を切り出し、この試片
について、振動試料型磁気測定器を用い、膜面に垂直に
磁場をかけた状態で、飽和磁化を測定すると共に、保磁
力を測定した。
また、磁化配向性は結晶配向性と密接な関係があり、結
晶配向性が良いと磁化配向性も良いことから、結晶配向
性をX線のロッキングカーブで測定し、その半値巾(Δ
θ50)をもつて、これを評価した。これらの結果を第
1表に合せて示した。第1表に示される結果から、磁気
記録媒体がそれぞれ本発明CO基合金1〜19て構成さ
れた磁気ディスクにおいては、垂直磁化の配向性が従来
CO基合金のそれと比して一段とすくれ、かつ磁気特性
も良好であることが明らかてある。上述のように、この
発明のCO基合金によれば、これを磁気記録媒体として
用いた場合、一段とすぐれた垂直磁化の配向性が得られ
るので、高密度磁気記録が可能となるのである。
晶配向性が良いと磁化配向性も良いことから、結晶配向
性をX線のロッキングカーブで測定し、その半値巾(Δ
θ50)をもつて、これを評価した。これらの結果を第
1表に合せて示した。第1表に示される結果から、磁気
記録媒体がそれぞれ本発明CO基合金1〜19て構成さ
れた磁気ディスクにおいては、垂直磁化の配向性が従来
CO基合金のそれと比して一段とすくれ、かつ磁気特性
も良好であることが明らかてある。上述のように、この
発明のCO基合金によれば、これを磁気記録媒体として
用いた場合、一段とすぐれた垂直磁化の配向性が得られ
るので、高密度磁気記録が可能となるのである。
Claims (1)
- 1 Cr:9.0〜21.0%、Yおよび希土類元素の
うちの1種または2種以上:0.1〜2.0%を含有し
、残りがCoと不可避不純物からなる組成(以上重量%
)を有することを特徴とする磁気特性のすぐれた磁気記
録媒体用Co基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8766382A JPS6056414B2 (ja) | 1982-05-24 | 1982-05-24 | 磁気記録媒体用Co基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8766382A JPS6056414B2 (ja) | 1982-05-24 | 1982-05-24 | 磁気記録媒体用Co基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58204146A JPS58204146A (ja) | 1983-11-28 |
JPS6056414B2 true JPS6056414B2 (ja) | 1985-12-10 |
Family
ID=13921184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8766382A Expired JPS6056414B2 (ja) | 1982-05-24 | 1982-05-24 | 磁気記録媒体用Co基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6056414B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03130315U (ja) * | 1990-04-10 | 1991-12-27 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0777018B2 (ja) * | 1985-05-27 | 1995-08-16 | 住友金属鉱山株式会社 | 磁気記録媒体 |
EP0261240B1 (en) * | 1985-06-21 | 1992-05-06 | Sumitomo Metal Mining Company Limited | Magnetic recording medium |
DE3850824T2 (de) * | 1987-08-06 | 1995-01-19 | Sumitomo Metal Mining Co | Magnetplatte für waagerechte Aufnahme. |
JPH06104120A (ja) * | 1992-08-03 | 1994-04-15 | Hitachi Metals Ltd | 磁気記録媒体用スパッタリングターゲットおよびその製造方法 |
-
1982
- 1982-05-24 JP JP8766382A patent/JPS6056414B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03130315U (ja) * | 1990-04-10 | 1991-12-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58204146A (ja) | 1983-11-28 |
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