JPS6056133B2 - アミノアルキル酸性硫酸エステルの分離法 - Google Patents

アミノアルキル酸性硫酸エステルの分離法

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JPS6056133B2
JPS6056133B2 JP55116415A JP11641580A JPS6056133B2 JP S6056133 B2 JPS6056133 B2 JP S6056133B2 JP 55116415 A JP55116415 A JP 55116415A JP 11641580 A JP11641580 A JP 11641580A JP S6056133 B2 JPS6056133 B2 JP S6056133B2
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JP
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aminoalkyl
aqueous solution
acidic
acidic sulfate
sulfate
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晃三 岩崎
博美 稲垣
正弘 大村
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉状アミノアルキル酸性硫酸エステルを溶剤中
に懸濁生成させ、これをアルカリ水溶液で効率的に分離
回収する方法に関する。
アミノアルキル酸性硫酸エステルの製法自体はすでに知
られている。
すなわち、アルカノールアミンと硫酸を、あるいはアル
カノールアミン酸性硫酸塩を懸濁溶剤存在下で加熱脱水
し水を共沸蒸留で除去し、アミノアルキル酸性硫酸エス
テルを得る方法がある。しかし、このような従来法では
生成硫酸エステルの分離は遠心分離機、ろ過装置などに
より行われてきたが、工程、装置が複雑になるという難
点があつた。本発明者らは、アミノアルキル酸性硫酸エ
ステルを粉状で生成させ、ろ過などによらないで効率よ
く分離回収できる方法を開発するため鋭意研究を重ねた
結果、アルカノールアミンと硫酸、又はアルカノールア
ミン酸性硫酸塩を脱水反応が容易に進行しかつ粉状のエ
ステルを生成するに十分な量の懸濁溶剤の存在下で反応
させて懸濁アミノアルキル酸性硫酸エステルを得、次い
で、その懸濁溶剤に所定比率で水酸化ナトリウム水溶液
などのアルカリ水溶液を添加することにより、アミノア
ルキル酸性硫酸エステルがアルカリ水溶液中に完・全に
溶解移行するので、静置分離不能の中間層の形成が回避
され、懸濁溶剤層とアルカリ水溶液相とに容易に分離し
得ることを見出した。
本発明はこの知見に基づいてなされるに至つたものであ
る。すなわち本発明は、一般式 (式中のRは式−R″″″CH−(R″″″は水素もし
くは低級アルキル基である)で示される二価の脂肪族炭
化水素基又はフェニレン基であり、R″及びR″は水素
又は低級アルキル基であり、またnは1〜3の整数を意
味する。
)で表わされるアルカノールアミンと硫酸を、又は前記
アルカノールアミンの酸性硫酸塩を、脱水反応が容易に
進行し、かつ粉状のエステルを生じるのに十分な量の懸
濁溶剤の存在下で反応させて懸濁アミノアルキル酸性硫
酸エステルを得、次いで懸濁溶剤対アルカリ水溶液の容
積比が0.5以下となるようにアルカリ水溶液を添加し
てアミノアルキル酸性硫酸エステルをアルカリ水溶液に
溶解させ、アルカリ水溶液相を懸濁溶剤相から分離する
ことを特徴とするアミノアルキル酸性硫酸エステルの分
離法を提供するものである。
本発明方法において、懸濁溶剤の量は、前記アルカノー
ルアミンと硫酸又は前記アルカノールアミン酸性硫酸塩
の脱水エステル化反応が容易に進行し、かつ粉状のエス
テルを生じるのに十分な量であることを要する。
アミノアルキル酸性硫酸エステルに対し懸濁溶剤量が少
ない場合には、反応の進行とともに次第に濃厚化する反
応物質が皮殼化し、良好な結晶状態のものを得ることが
極めて困難となる。通常、アミノアルキル酸性硫酸エス
テルに対する懸濁溶剤の重量比が1.5以上でこの皮殼
化が防止できる。一方、この比が2.昧満の場合には生
成物が粒状となり十分な脱水反応が進行しないので純度
の高いアミノアルキル酸性硫酸エステルが得ざれない。
したがつて、アミノアルキル酸性硫酸エステルの皮殼化
を防ぎ、粉状の純度の高いものとするには、懸濁溶剤対
アミノアルキル酸性硫酸エステルの比を重量比で2.0
以上とするのが好ましい。しかし逆に、このアミノアル
キル酸性硫酸エステルの生成に好ましい条件ほど、アル
カリ水溶液によるアミノアルキル酸性硫酸エステルの溶
解には適さない。
すなわち溶剤の使用量が多いほどアルカリ水溶液で溶解
した際に界面に生ずる中間層の量が多くなる。そのため
本発明においては懸濁溶剤対アルカリ水溶液の比を容積
比で0j以下とすることが必要である。この範囲を外れ
るとアミノアルキル酸性硫酸エステルを溶解したアルカ
リ水溶液が溶剤側に一部移行し、溶剤相とアルカリ水溶
液相との界に不均一なヘドロ状の中間相が形成され、静
置分離によるアミノアルキル酸性硫酸エステルの塩の完
全分離は不可能となる。懸濁溶剤対アルカリ水溶液の容
積比の下限は01以上が好ましい。本発明において、ア
ルカリ水溶液に対する溶剤の容積比を0.5以下にする
方法は次のような方法が工業的に有利である。
すなわち反応中に加熱脱水により生成した水を共沸蒸留
したのち溶剤を水と静置分離し、再び反応器に循環させ
るが、この際、加熱脱水が進行した反応の後半において
、溶剤の循環を中止して反応器内の溶剤量を任意に調節
する。特に、アミノアルキル酸性硫酸エステルの塩に過
剰のアルカリが存在する場合、それを後続の反応に用い
る時にマイナスになることがあり、この点からも、アル
カリ水溶液の量を増すのではなく、上記のように溶剤の
一部を抜き出すのが好適である。本発明方法を実施する
に際し、上で触れない反応条件、反応成分比などは、前
記アルカノールアミンと硫酸あるいはアミノアルカノー
ル酸性硫酸塩からのアミノアルキル酸性硫酸エステルの
調製方法において公知のものを適用できる。
前記アルカノールアミンの具体例としては、2ーアミノ
エタノール、2−アミノー1−プロパノール、2−メチ
ルーアミノエタノール、3−アミノー1−プロパノール
、2−アミノベンジルアルコールなどがある。
また、硫酸としては、濃硫酸と発煙硫酸などが好ましく
用いられる。
さらに懸濁溶剤としては反応物及び反応生成物に対して
不活性のものが用いられ、例えば、ベンゼン、トルエン
、キシレンなどの芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン、シクロオクタンなどの脂環式炭化
水素、四塩化炭素、過クロルエチレンなどのハロゲン化
炭化水素及びこれらの混合物があげられる。
これらの溶剤は、常圧において100〜1500Cの範
囲の沸点をもつのがよい。
本発明のアルカリ水溶液としては、アルカリ金属又はア
ルカリ土類金属の化合物の水溶液が適当であり、中でも
水酸化アルカリ水溶液が好適である。
水酸化アルカリの例としては、NaOH,KOH,Rb
OH,CsOHなどがある。またこれらに対応する酸化
物、塩なども用いることができる。一方、アルカリ土類
金属の例としては、Ca(0H)2,Ca0などの水酸
化物、酸化物があげられる。このアルカリ水溶液は、ア
ミノアルキル酸性硫酸エステルに対し、当量以上2当量
までの範囲で用いるのが好ましい。
本発明方法によれば、ヘドロ状の中間層を形成させずに
、懸濁溶剤からアルカリ水溶液中に、完全にアミノアル
キル酸性硫酸エステルを溶解移行させることができる。
それゆえ、単に静置分離によつて、懸濁溶剤からアミノ
アルキル酸性硫酸エステルを効率よく分離回収できると
いうすぐれた効果を奏する。次に本発明を実施例に基づ
きさらに詳細に説明する。
実施例1 攪拌機、温度制御手段、冷却器、及び滴下漏斗を備えた
反応器に、キシレン500m1とモノエタノールアミン
61gとを仕込み、攪拌下、60℃以下に冷却しながら
、これに98%硫酸100gを滴下した。
硫酸滴加後昇温し、キシレンの留出を開始した。留出速
度は脱水反応が十分に進行するように160m1/Hr
とし、3時間行つた。この時、初めの2時間の留出液を
静置分離し、キシレン相を反応器中に再滴下させ、後半
の1時間は、留出液は再滴下しないて抜き出したままに
した。脱水反応終了後40℃に冷却し、反応液を静置し
、キシレンをさらに240m1抜き出した。このように
して生成した粉状のアミノアルキル酸性硫酸エステルの
乾燥後の純度を測定したところ98.2%であつた。次
に反応溶液中に水酸化ナトリウムの25重量%水溶液を
アミノアルキル酸性硫酸エステルの2倍当量加えて十分
かきまぜたのち静置したところ、キシレン相qと水酸化
ナトリウム水溶液相pとが、第1図に示すように完全に
分離し、水酸化ナトリウム水溶液中に生成アミノエタノ
ール硫酸エステルが完全に溶解移行した。この時のキシ
レン量は水酸化ナトリウム水溶液に対して0.4の容積
比である。次に上記の脱水反応3時間の間の留出キシレ
ンの返還量を調節し、水酸化ナトリウム水溶液添加時の
溶剤/水酸化ナトリウム水溶液の比を0.1〜2の範囲
で変えて上記と同様に静置分離性を試験した。
その結果をまとめて次表に示す。また実験NO.lの分
離状態を第2図に示した。同図によれば、キシレン相q
と水酸化ナトリウム水溶液相pとの間に第3相のヘドロ
相rが生成していることがわかる。実施例2 実施例1と同様の方法で各種アミノアルカノール類の酸
性硫酸エステルを合成した。
使用したアミノアルカノールは、2−アミノー1−プロ
パノール、3−アミノー1−プロパノール、2−アミノ
ベンジルアルコール、3−ジエチルアミノー1ープロパ
ノール、4−ジメチルアミノー1−ペンタノールおよび
2−ジメチルアミノベンジルアルコールである。このう
ちN置換アミノアルコールについては脱水反応時間を3
時間から6時間に変更した。懸濁したキシレンから各種
アミノアルキル酸性硫酸エステルを分離、乾燥し粉状結
晶を得た。これらの結晶70gに25%NaOH水溶液
をアミノアルキル酸性硫酸エステルに対し2倍モル添加
し、完全に溶解させた。
このときの液量(容量)を把握し、その1110の容量
づつキシレンを加え20分攪拌混合した後静置し、キシ
レンー水層部の分離状態を観察した。この結果を下記表
に示した。この評価方法は実施例1と同じである。AD
A2−アミノー1−プロパノール B3−アミノー1−プロパノール C2−アミノベンジルアルコール D3−ジエチルアミノー1−プロパノー ノレ E4−ジメチルアミノー1−ペンタノー ノレ F2−ジメチルアミノーベンジルアルコ −ノレ
【図面の簡単な説明】
第1及び2図は、アルカリ水溶液を添加してかきまぜた
後の静置分離状態の説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中のRは式−R″′CH−(R′″は水素もししは
    低級アルキル基である)で示される二価の脂肪族炭化水
    素基又はフェニレン基であり、R′及びR″は水素又は
    低級アルキル基であり、またnは1〜3の整数を意味す
    る。 )で表わされるアルカノールアミンと硫酸を、又は前記
    アルカノールアミンの酸性硫酸塩を、脱水反応が容易に
    進行し、かつ粉状のエステルを生じるのに十分な量の懸
    濁溶剤の存在下で反応させて懸濁アミノアルキル酸性硫
    酸エステルを得、次いで懸濁溶剤対アルカリ水溶液の容
    積比が0.5以下となるようにアルカリ水溶液を添加し
    てアミノアルキル酸性硫酸エステルをアルカリ水溶液に
    溶解させ、アルカリ水溶液相を懸濁溶剤相から分離する
    ことを特徴とするアミノアルキル酸性硫酸エステルの分
    離法。
JP55116415A 1980-08-26 1980-08-26 アミノアルキル酸性硫酸エステルの分離法 Expired JPS6056133B2 (ja)

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US2328929A (en) * 1940-10-02 1943-09-07 Us Rubber Co Process for the manufacture of 2-mercapto-thiazoline

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