JPH03275502A - ナトリウムボロハイドライドの製造方法 - Google Patents

ナトリウムボロハイドライドの製造方法

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JPH03275502A
JPH03275502A JP7565690A JP7565690A JPH03275502A JP H03275502 A JPH03275502 A JP H03275502A JP 7565690 A JP7565690 A JP 7565690A JP 7565690 A JP7565690 A JP 7565690A JP H03275502 A JPH03275502 A JP H03275502A
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JP
Japan
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trialkoxyboroxine
reaction
sodium borohydride
nabh4
powder
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Pending
Application number
JP7565690A
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English (en)
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Tetsuya Iwao
岩尾 徹也
Shuichi Osaka
大坂 修一
Takao Sakaki
榊 孝雄
Kiyoshi Yamamura
清 山村
Masahiko Asao
朝生 正比古
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Nippon Aluminum Alkyls Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminum Alkyls Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は有用な還元剤であるナトリウムポロノーイドラ
イドの製造方法に関する。
従来の技術 本出願人は、 B(OR)3で表わされるトリアルコキ
シポランとナトリウムアルミニウムハイドライド □1
aAIB4)からナトリウムボロハイドライド(NaB
)Lm)を製造する方法をすでに出願中である(特願平
1−28584号)、この反応は下記(3)式で表わさ
れる。
B(OR)3+NaMH4−+ NaBH4+M(OR
)3   ・・−(3)この方法は、数々の優れた点を
有している。
たとえば1反応を温和な条件下で行える点と、従来公知
の方法と異なり、反応後全く抽出操作を行なわなくても
NaBH4の高純度な粉体を得ることができる点が挙げ
られる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、トリアルコキシポラン中のBの含有率が
低く、その結果として、NaBH4を大量に製造するた
めには、B源として使用されるトリアルコキシポランの
容積が非常に大きくなり、同一反応槽で製造できるNa
BH4の量に限界が生じていた。
課題を解決するための手段 本発明者は、上記問題を解決するため、鋭意研究を行い
、本発明を完成するに至った。
即ち本発明のNaBH4の製造方法は、一般式(R−0
−8−0−)3で表わされるトリアルコキシボロキシン
と、ナトリウムアルミニウムポロハイドライドを反応さ
せることを特徴とする方法である(ただし、Rはアルキ
ル基、シクロアルキル基又は芳香族炭化水素基である。
)。
NaBH4を製造する際の原料のB源として、トリアル
コキシボロキシンを使用することは従来全く知られてい
ない。
トリアルコキシボロキシンは、トリアルコキシポランに
比較してB含有率が約2倍も高いという大きな利点を有
する。
本発明の方法は、B源としてトリアルコキシボロキシン
を使用する点において、従来全く知られていない新規な
NaBHnの製造方法である。
以下本発明について更に詳しく説明する0本発明の反応
は以下の反応式(1)で表わされる。
(R−0−B−0−)3 + 3NaM&→3NaBH
4+ (R−0−All−0)3    ・・・(1)
即ちトリアルコキシボロキシンとナトリウムアルミニウ
ムハイドライドを反応させて、ナトリウムボロハイドラ
イドと副生物であるアルコキシアルミニウム化合物を得
る。
先ず、本発明で用いられる原料トリアルコキシホロキシ
ンは、硼酸とアルコールから脱水反応により例えば特公
昭41−8751号に記載されているような公知の方法
で合成できる。又、下式(2)に示すような環状化合物
であると言われている。
トリアルコキシボロキシンの具体的な例としては。
トリメトキシボロキシン[(CH3−0−B−0−)3
 ] 。
トリエトキシボロキシン[(CJs−0−8−0−)3
] 、  )リプロボキシポロキシン[(C3H?−0
−B−0−)3 ] 、  )リブトキシポCI −t
−シン[(QHs−0−8−0−)31等が挙げられる
これらにボロキシン類合成の際に原料ホウ素とアルコー
ルの比がずれた場合に副生ずるトリアルコキシポランが
少量混入したものを使用してもなんらさしつかえないa
 NaBH4の製造に、トリアルコキシボロキシンを使
用することによって多くの利点が得られる。
本発明のB源であるトリアルコキシボロキシンは、従来
知られているB源であるトリアルコキシポランに比較し
て、B含有率が非常に高く、同一重量当り約2倍量含有
している。
例えば、トリーn−ブトキシボロキシンは、トリーn−
ブトキシポランに比較して、2.3倍のBを含有してい
る。
これは、トリーn−ブトキシボロキシンのBのダラム原
子当りの体積が、43%であることを示す。
その結果1例えば、NaAiLのTHF溶液と反応させ
て、NaBH4を製造する場合、B源として1本発明の
トリアルコキシボロキシンを使用した場合は、従来のト
リアルコキシポランを使用した場合に比較して、同一体
積の反応槽で1.1〜1.3倍量多く NaBHaを製
造できる。
又、トリアルコキシボロキシンもトリアルコキシポラン
も前記したようにホウ酸とアルコールから脱水反応によ
って合成するが、B原子当りのアルコール使用量は、ト
リアルコキシボロキシンはトリアルコキシポランの1/
3である。従って脱水反応の峙間を短かくすることがで
きる。
その結果、トリアルコキシボロキシンは、トリアルコキ
シポランより安価なり源である。
又、反応終了後、トリアルコキシボロキシンを使用した
場合は、トリアルコキシポランを使用した場合より副生
ずるアルコキシアルミニウム化合物の量が少ない。
その結果、NaBH,を分離するための症過又は抽出操
作が簡略化される。
さらに1.II生したアルコキシアルミニウム化合物は
通常加水分解して、アルコールを回収して精製再使用す
るが、そのアルコールの取扱い量が1/3に減少するの
で、その工程に必要な経費を節減できる。
さらにトリアルコキシボロキシンを用いて合成したNa
B)14は、トリアルコキシポランを用いて合成したN
aBH4よりも粒子形状が大きく、微粉が少なく、相互
に固結することもなく、非常に粉体として取扱いやすい
ことが明らかになった。
そのためNaBH4の粉体をホッパー等から投入する際
に、ブリッジを作らない1袋からの出し入れ時に粉煙を
生じない等、非常に優れた性質を示す。
次に、NaBH4を合成する他方の原料であるナトリウ
ムアルミニウムハイドライドNaAQ[、は製造方法に
制限は無く、公知の方法で合成したもので良い0例えば
金属ナトリウムと金属アルミニウム粉末と水素から合成
出来る(特開昭58−213801号)。
但し1aBH*の高純度粉体を得るため反応残液の金属
微粉を完全に除去しておくことが好ましい。
次に本発明の(1)式の反応は、溶媒存在下に行なわれ
る。
反応に使用する溶媒は、アルコキシボロキシンとNaA
Q&の両者、或いは少なくとも一方を溶解するものが好
ましい、一般にはNaAl1&が難溶性なのでNaAl
1&を溶解するエーテル類が好ましく、これらに反応を
制御するために少量の脂肪族又は芳香族炭化水素を混合
しても良い。
1:、Jlするアルコキシアルミニウム化合物がその反
応時に用いた溶媒に溶解するか又は不溶であるかによっ
て、合成反応後生成したNaBHmを副生したアルコキ
シアルミニウム化合物と分離する操作に於いて、簡単な
濾過操作で済むか、又は比較的複雑な抽出操作によるか
を選ぶことになるので重要である。たとえばアルコキシ
アルミニウム化合物が溶解する溶媒としては、テトラヒ
ドロフラン(THF)及び、それらと脂肪族又は芳香族
炭化水素の混合溶媒が挙げられる。
中間体Nau&は水と反応し、NaMHa及びNaBH
mは分解してH2を発生するのでへがあると爆発の危険
がある。従って反応は無水、無酸素の雰囲気下で行なわ
ねばならない。
(1)式の反応温度は余りに低くても反応しないが、余
り高温にする必要も無い、一般に50℃から100℃の
範囲で良く、テトラヒドロフランの沸点で充分反応する
この反応は発熱反応である。そこで反応は一般にはTH
Fのおだやかな還流状態を維持しつつ行なわれる。そし
て滴下終了後、還流状態が停止して後、反応を完結させ
るためにそのままの温度で撹拌を維持することが好まし
い。
混合順序はNaA1&の溶液にトリアルコキシボロキシ
ンの溶液を混合しても良いし、その逆でも反応は進行す
る。
トリアルコキシボロキシンは1モル中に3グラム原子の
Bを含有している。
そこで原料を混合する比率は、NaAQ&に含まれるM
のダラム原子との比(B/M)で表示して。
般に0.8〜!、5.経済性を考えて1.0〜1.2が
好ましい。
溶媒として副生のアルコキシアルミニウム化合物が不溶
なものを選んだ場合は、反応後NaBH4とアルコキシ
アルミニウム化合物を抽出等の方法で分離せねばならな
い0例えば、液体アンモニアによる抽出、アミン類によ
る抽出、アルカリ水溶液による抽出が挙げられる。
然し、溶媒として副生のアルコキシアルミニウム化合物
が可溶な場合は、単純な濾過操作でNaB)14粉末を
容易にアルコキシアルミニウム化合物溶液と分離出来る
。濾過方法は通常のフィルターによる濾過で充分である
その後溶媒で洗浄し、乾燥すれば非常に高純度のNaB
)laを得ることが出来る。
副生のアルコキシアルミニウム成分は一般に、加水分解
して、アルコールを回収して再使用するが、アルミナ等
の化学薬品の原料として使用することもできる。
実施例 以下実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 141のガラス製画つロフラスコに撹拌機1滴下ロート
、還流冷却器を装置し、内部をチッ素置換した。
NauH454g (1,0モル)をテトラヒドロフラ
ン362gに溶解した溶液を四つロフラスコに装入した
滴下ロートからトリーn−ブトキシボロキシン105g
 (0,35モル)を4時間にわったって滴下した。B
/M比は1.06であった。溶液の温度はテトラヒドロ
フランの沸論点に保った。引き続き後反応を1時間行っ
た。
その後、G−4のガラスフィルターで濾過し、得られた
固体を更にテトラヒドロフラン400gで洗浄し、濾過
した後、約100℃で減圧乾燥した。
NaBH*の白色結晶34g(0,9モル)が得られた
収率は80%であった。ヨードメトリーで測定した結果
、純度89.1%であった。又、 NaBH4の粉末の
平均粒子径は20〜30#Lであった。−生したアルコ
キシアルミ化合物を分解して回収されるn−ブタノール
は77.9g(1,05モル)である。
実施例2 実施例1と同様に行ったが、トリーn−ブトキシボロキ
シンの代りに、トリーn−エトキシボロキシン88g 
(0,40モル)を用いた。B/AQ比は1.2であっ
た。
NaBH4の白色結晶33g(0,88モル)を得た。
収率は88%であった。
ヨードメトリーによる純度は89.0%であった。
NaBH4粉末の平均粒子径は、20〜30ILであっ
た。
比較例1 実施例1と同様に行ったが、トリーn−ブトキシボロキ
シンの代りにトリーn−ブトキシポラン241g(1,
05モル)を用いた。
使用したトリーn−ブトキシポランに含まれるBのg原
子は、実施例1のトリーn−ブトキシボロキシンに含ま
れるBのg原子と同量である。
NaBH4の白色結晶38g(OJ4モル)を得た。収
率は94%であった。
NaBH4粉末の平均粒子径は約lGμであった。
実施例1と比較して明らかに微小粒子であった。
4つロフラスコに充填した試薬総量は657gであり、
実施例1での試薬総量521gに比較して、試薬の総使
用量は、 1.28倍多く、今回実測の収率で補正して
考えても、1.21倍多い、多い分だけ同一反応槽での
NaBH,の生産量が少なくなる。
副生じたブトキシアルミニウムを分解して回収されるn
−ブタノールは233.4g(3,15モル)である、
実施例1と比較して回収しなければならないn−ブタメ
ールは3倍に増加することがわかる。
発明の効果 本発明によれば、NaBH4を製造するに際し1本発明
者らが先に提案したNaAllH4を原料として用いる
方法(特願平1−28584号)の利点をすべて享受す
ることができる。
さらにその上に新規なり源の採用によって、より一層製
造原価を低下させ、−段と生産性を向上させることがで
きる。又、より大きな粒子の取扱いやすいNaBH4粉
末を製造できる。
更に、アルコキシアルミニウム化合物を溶解する溶媒を
選べば、煩雑な抽出操作は一切必要無く、単純な濾過操
作だけで高純度なNaBH4を得ることが出来る。
以上多くの利点は、本発明の特徴であるBlotとして
、トリアルコキシボロキシンを用いたことにより得られ
たものであり、本発明の優れた効果は産業に寄与すると
ころ大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一般式(R−O−B−O−)_3で表わされるトリアル
    コキシボロキシンと、ナトリウムアルミニウムハイドラ
    イドを反応させることを特徴とするナトリウムボロハイ
    ドライドの製造方法(ただし、R基は脂肪族、環式脂肪
    族、又は芳香族炭化水素基を表わす。)。
JP7565690A 1990-03-27 1990-03-27 ナトリウムボロハイドライドの製造方法 Pending JPH03275502A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1452482A2 (en) 2003-02-25 2004-09-01 Rohm And Haas Company Process for production of sodium borohydride from sodium aliminium hydride
US20150038628A1 (en) * 2012-02-03 2015-02-05 Rohm And Haas Company Free-flowing slurries of small particles of an alkali or alkaline earth metal borohydride

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1452482A2 (en) 2003-02-25 2004-09-01 Rohm And Haas Company Process for production of sodium borohydride from sodium aliminium hydride
EP1452482A3 (en) * 2003-02-25 2007-05-30 Rohm And Haas Company Process for production of sodium borohydride from sodium aluminium hydride
US20150038628A1 (en) * 2012-02-03 2015-02-05 Rohm And Haas Company Free-flowing slurries of small particles of an alkali or alkaline earth metal borohydride

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