JPS6056016B2 - 衛星放送受信アンテナ用レベル計測装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ＳＨＦ帯衛星放送受信用アンテナの方向調
節に際し、アンテナの近傍で受信レベルを計測する装置
に関する。

一般にＳＨＦ帯衛星放送受信装置は、屋外に設置されパ
ラボラアンテナと一体とされたコンバータと、このコン
バータと同軸ケーブルを介して接続され屋内に設置され
たＦＭ復調器と、ＦＭ復調器に接続されたテレビジョン
からも構成されている。

このパラボラアンテナは指向性が鋭いので正確にパラボ
ラアンテナの方向をアンテナ利得が最大となる方向に合
わせねばならず、その方法として、テレビジョンの画像
が最も鮮明になるようにパラボラアンテナの方向を調整
するか、ＦＭ復調器から入力レベルに応じた電圧を取出
して計器に指示させ、その指示が最大となるようにパラ
ボラアンテナの方向を調整していた。

しカルこの従来の方法では、１人でパラボラアンテナの
方向を調整することができず、パラボラアンテナ側では
、画像の状態や、ＦＭ復調器入力レベルを正確に卸るこ
とができないので、パラボラアンテナの方向を正確に最
良の方向に合わせることができなかつた。この発明は１
人で正確にパラボラアンテナの方向を正確に最良の方向
に合わすことのてきるＳＩＦ帯衛星放送受信アンテナ用
レベル計測装置を提供しようとするものである。以下こ
の発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第１図において、１はパラボラアンテナで、こののパラ
ボラアンテナ１にはコンバータ２が取付けられている。

このパラボラアンテナ１は屋根の上など屋外に取付けら
れ、方位、角度が調整できるようになつている。コンバ
ータ２は接栓３から同軸ケーブル４で屋内のＦＭ復調器
５の入力接栓６に接続されている。入力接栓６は、コン
デンサ７を介して周波数変換回路８に接続されている。

このコンデンサ７はコンバータ２の高周波出力のみを通
過させる容量となつている。周波数変換回路８は中間周
波増幅回路９に接続され、中間周波増幅回路９は復変調
回路１０に接続されている。復変調回路１０は中間周波
増幅回路９の出力を復調し、音声信号と映像信号とに分
離した後、再びテレビジョンの電波形式に合わせてそれ
ぞれ変調合成するもので、この復変調回路１０は出力接
栓１１に接続され、出力接栓１１からテレビジョンへと
接続される。また中間周波増幅回路９中のＡＧＣ回路１
２には、パルス振幅変調回路１３が接続されている。こ
のＡＧＣ回路１２の出力は中間周波増幅回路９の入力レ
ベルに応じたレベル出力をパルス振幅変調回路１３に出
力するようになつている。パルス振幅回路１３は重畳回
路１４に接続されている。この重畳回路１４は、パルス
トランスによつて後述の電源回路１５から同軸ケーブル
に重畳して送られるコンバータ２の作動電流にパルス振
幅変調回路１３の出力パルスを重畳するものである。こ
の重畳回路１４は、コイル１６を介して入力接栓６とコ
ンデンサ７との間に接続されている。コイル１６はコン
バータ２の出力が通過しないようにインダクタンスを有
している。電源回路１５は、周波数変換回路８、中間周
波増幅回路９、復変調回路１０、パルス振幅変調回路１
３及び重畳回路１４に接続されている。

またコンバータ２には、外部出力端子１７を有するパル
ス分離回路１８が組込まれている。このパルス分離回路
１８はパルストランスによつて同軸ケーブル４に重畳さ
れたパルス振幅変調回路１３の出力パルスを分離し、外
部出力端子１７に出力するようになつている。以上のよ
うに構成されたＳＨＦ帯衛星放送受信装置は次のように
作動する。

まず外部出力端子１７に交流電圧計１９が接続され、電
源回路１５から、周波数変換回路８、中間周波増幅回路
９、復変調回路１０、パルス振幅変調回路１３及び同軸
ケーブル４に重畳されてコンバータ２に作動電流が供給
されているとする。この状態でパラボラア・ンテナ１に
放送衛星からのＳＨＦ帯ＦＭ変調波が入ると、このＳＨ
Ｆ帯ＦＭ変調波はコンバータ２によりＵＩ］Ｆ′帯に周
波数変換され同軸ケーブル４によりＦＭ復調器５の入力
接栓６に送られる。入力接栓６からコンデンサ７を通り
周波数変換回路８に送られた［ＪＨＦ帯ＦＭ変調波は、
再び周波数変換されて中間周波増幅回路９て増幅される
。

次に復変調回路１０てＦＭ復調された後、映像信号と音
声信号とに分離され、映像信号はＡＩＳ−４９調をかけ
られ、音声信号はＦＭ変調をかけられた後、再び合成さ
れた出力接栓１１からテレビジョンへ送られる。一方Ａ
ＧＣ回路１２は中間周波増幅回路９の入Ｄ力レベルに応
じたレベル出力をパルス振幅変調回路１３へ出力する。

パルス振幅変調回路１３はＡＧＣ回路１２のレベル出力
によつて出力パルスの振幅を変化させる。この出力パル
スは重畳回路１４によりコンバータ２の作動電流に重畳
され、コイル１６、入力接栓６、同軸ケーブル４、出力
接栓３を通りコンバータ２に送られる。この出力パルス
はコンバータ２に組込まれたパルス分離回路１８により
分離され外部出力端子１７に接続された交流電圧計１９
を指示させる。第２図は第２の実施例て、中間周波増幅
回路９の入力レベルに応じた電圧を出力するレベルチェ
ック端子２０をもつ従来のＦＭ復調器２１に、パルス振
幅変調回路１３、重畳回路１牡パルス分離回路１８を外
付けしたものて、その他は第１の実施例と同様の構成て
ある。

この発明は以上説明したように、屋内に設置されたＦＭ
復調器の中間周波増幅回路の入力レベルの大小をパラボ
ラアンテナ側で交流電圧計で知ることができ、アンテナ
を最良の方向に、１人で正確に合わせることができる衛
星放送アンテナ用レベル計を実現できる。

なおこの実施例においてパルス振幅変調回路の入力とそ
してＡＧＣ回路から出力を取り出したが、ＡＧＣ回路の
ないＦＭ復調器では、入力レベルを検出する検出回路を
設けてその出力をパルス振幅回路に入力してもよい。ま
た上記実施例では、レベル信号を伝送するための波形と
してパルス振幅変調波を用いたが、一般的には振幅また
はデューティ・サイクルの変化により計器１９の指示を
変化させうる適宜の変調された交流波形を用いることが
できる。そして、この変調された交流波形は、上記実施
例のようにパルストランス１４により直流分を除去して
交流分だけをコンバータ２の作動直流電流に重畳し送出
する以外に、直流分を含むそのま）の形でコンバータ２
へその作動直流電流に重畳して送つてもよく、この場合
はコンバータ２側では例えばツェナーダイオードのよう
な電圧弁別回路を使用することにより、レベル信号と作
動直流電流とを分離させることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明に基づく第１の実施例のブロック図、
第２図は第２の実施例のブロック図である。 １・・・・・・パラボラアンテナ、２・・・・・・コン
バータ、４・・・・・・同軸ケーブル、５，２１・・・
・・・ＦＭ復調器、１２・・・・・・ＡＧＣ回路、１３
・・・・・・パルス振幅変調回路、１４・・・・・・重
畳回路、１５・・・・・・電源回路、１７・・・・・・
外部出力端子、１８・・・・・・パルス分離回路、１９
・・・・・・交流電圧計。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 衛星放送受信用アンテナに附設されその受信電波を
   これより低い周波数の中間周波信号に変換するよう構成
   されたコンバータと、上記中間周波信号を屋内設備へ向
   けて伝送する線路と、上記屋内設備とよりなり、上記屋
   内設備は、上記コンバータ内の周波数変換回路の動作用
   直流電流を上記線路へ供給する電源回路と、上記中間周
   波信号のレベルを検出する回路と、この検出されたレベ
   ルで変調された交流信号を上記線路へ上記動作用直流電
   流に重畳して送出する回路とを有し、上記周波数変換部
   は上記周波数変換回路の他に、上記交流信号の分離回路
   と、分離された交流信号が供給される測定端子と、この
   測定端子に着脱自在に結合され上記交流信号の変調成分
   を計測する指示計器とを有することを特徴とする衛星放
   送受信アンテナ用レベル計測装置。