JPS6055514A - 磁気テ−プ用バインダ−樹脂組成物 - Google Patents

磁気テ−プ用バインダ−樹脂組成物

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JPS6055514A
JPS6055514A JP16473183A JP16473183A JPS6055514A JP S6055514 A JPS6055514 A JP S6055514A JP 16473183 A JP16473183 A JP 16473183A JP 16473183 A JP16473183 A JP 16473183A JP S6055514 A JPS6055514 A JP S6055514A
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polyester resin
unsatd
resin
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Shunsui Kanke
春水 管家
Sadao Shigematsu
重松 貞夫
Toshio Yamamoto
敏夫 山本
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定のポリエステル樹脂をバインダーとして用
いた磁気テープ用バインダーに関するものである。
従来よりカセットテープ、ビデオテープ等の磁気テープ
用のバインダーとして種々の樹脂が報告されている。か
かる用途においてはホームビデオレコーダやオーディオ
テープレコーダの普及に比例してビデオテープやオーデ
ィオテープの需要も著しく、その性能、即ち画質、音質
などのいろいろな面でより高次元な品質をめられている
ところであるが、テープのベースフィルム上に塗布する
磁性層の均一高密度充填の役目を持つバインダーの性能
がそのままその磁気テープの性能において大きな比重を
占めるので該樹脂にもいろいろな工夫がなされているも
のである。
該樹脂の中でスルホン酸の金属塩を有するポリエステル
樹脂は、磁性粉に対する分散性及びベースフィルムに対
する密着性などが従来のバインダーに比して優れている
のでその需要が非常に増えてきている。特に最近ではベ
ースフィルムに塗布した後の硬化速度を向上させ、より
効率的な作業を行なうため、該樹脂中にアクリル系二重
結合を導入し、これに電子線等を照射する試みが行なわ
れている。
しかしながら、数秒単位での硬化時間の差が極めて大き
な影響を及ぼす磁気テープ製造工程においてはかかる試
みも必ずしも充分とけ言いがたく、未だに硬化速度の而
で充分な解決には到っていない。更に又塗布乾燥後のテ
ープ表向の平滑性にも改善の余地があり、より精密な性
能が要請されており、早急な解決が望まれている。
しかるに本発明者等は、上記の問題に鑑み鋭意研究を重
ねてきた結果、 (、)ポリエステル樹脂の一成分としてエポキシ基スル
ホン酸塩基含有多官能性単ill及び不飽和ジカルボン
酸を使用し、かつ樹脂末端にアクリル系単量体が結合し
てなる不飽和ポリエステル樹脂、及び(b)エチレン性
不飽和単量体を主剤とする磁気テープ用パイングー樹脂
組成物は、分散性、密着性等の性能を充分維持している
とともに放射線等によって従来に比して一段と速く硬化
しうろこと等の顕著な効果を見出した、更に該不飽和ポ
リエステル樹脂の一成分として、多価アルコールアリル
エーテル併用の不飽和ポリエステル樹脂を主剤塗工作業
が実施できる等、工業的に極めて有用な性能を有するこ
とを見出し、本発明を完成させるに到った。
本発明においてはまず不飽和ポリエステル樹脂の一成分
としてエポキシ基含有化合物と酸性亜硫酸塩を反応させ
て得られる多官能性単量体を使用しなければならない。
本発明ではかかる特定の方法によって製造されるスルホ
ン酸塩基含有多価アルコールを不飽和ポリエステル樹脂
の一成分として用いることに特徴があり、従来よく知ら
れている例えばスルホイソフタル酸ナトリウム塩等を使
用した場合、磁気テープ製造後のテープ表面の平滑性が
充分とけ言えず問題が残る。本発明でいう多官能性とは
、分子内に少々くとも計2個以−ヒのカルボキシル基や
水酸基を含有することを意味1〜、該官能基の存在によ
ってポリエステル樹脂が製造できるのである。エポキシ
基に対する酸性亜硫酸塩の反応は従来より公知のもので
次の如くである。
(但し、式中Mはアルカリ金属を示す)上記の式で明ら
かな如く、エポキシ基1個に対してスルホン#塩と水酸
基が各1個ずつ生成するので、該水酸基をポリエステル
樹脂の縮合反応に利用しようとするのが本発明の最大の
特徴である。
性亜硫酸塩を反応させればエポキシ基の数と同数の水酸
基をもつ多官能性単量体が得られるわけであるが、必ず
しも2個以上のエポキシ基を有する化合物に限られるも
のではなく、エポキシ基を1個しか有さない化合物であ
っても、エポキシ基の他に分子中に水酸基又はカルボキ
シル基を1個以上有する化合物又は、加水分解等により
水酸基又はカルボキシル基になりうる基を有する化合物
であれば多官能性単量体の生成が可能であるのでポリエ
ステル樹脂の原料として使用可能である。
該多官能性単量体の含有量は、So3M基1個当たりの
分子量を1モルとして不飽和ポリエステル樹脂中の全酸
性分に対して0.05〜10モル%、より好ましくは0
.05〜5モル%の範囲で導入される。0.05モル%
未満では磁性粉等の分散性改善効果が得られず、10モ
ル%より多いと不飽和ポリエステル樹脂製造時ゲル化が
起き易く安定な製造が出来なくなるので好ましくない。
エポキシ基を有する化合物と酸性亜硫酸塩の反応は通常
前者のエポキシ基1モルに対して後者を1〜4モル仕込
み、溶媒の存在下又は不存在下に温度20〜200℃で
反応させるだけでよい。必要ならばアミン、イミダゾー
ル等の触媒を使用することも可能である。溶媒としては
水の他、アルコール、エーテル、エステル、ベンゼン、
トルエン、キシレン、アセトン、ジオキサン等の汎用溶
媒及びこれらの混合溶媒が適宜用いられる。
かかるエポキシ基を有する化合物としては、エピクロル
ヒドリン、グリシドール、エチレングリコールモノ(又
はジ)グリシジルエーテル、ジエチレングリコールモノ
(又はジ)グリシジルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノ(又はジ)グリシジルエーテル、ポリエチレング
リコールモノ(又はジ)グリシジルエーテル、プロピレ
ングリコールモノ(又はり)グリシジルエーテル、ポリ
プロピノングリコールモノ(又はジ)グリシジルエーテ
ル、ブチレングリコールモノ(又はジ)グリシジルエー
テル、ポリグチレンゲリコールモノ(又はジ)グリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールモノ(又はジ)グ
リシジルエーテル、1・6−ヘキサンジオールモノ(又
はジ)グリシジルエーテル、ビスフェノールA型モノ(
又はジ)グリシジルエーテル、ビスフェノールAmエチ
レンオキサイドアダクトモノ(又はジ)グリシジルエー
テル、ビスフェノールA型プロピレンオキサイドアグク
トモノ(又はジ)グリシジルエーテル、水添ビスフェノ
ールA型モノ(又はジ)グリシジルエーテル、水添ビス
フェノールA型エチレンオキサイドアダクトモノ(又は
ジ)グリシジルエーテル、水添ビスフェノールA型プロ
ピレンオキサイドアダクトモノ(又はジ)グリシジルエ
ーテル、シュウ酸モノ(又はジ)グリシジルエステル、
マロン酸モノ(又はジ)グリシジルエステル、コハク酸
モノ(又はジ)グリシジルエステル、グルタル酸モノ(
又はジ)グリシジルエステル、アジピン酸モノ(又はジ
)グリシジルエーテル、ピメリン酸モノ(又はジ)グリ
シジルエステル、スペリン酸モノ(又はジ)グリシジル
エステル、セバシン酸モノ(又はジ)グリシジルエステ
ル、フタル酸モノ(又はジ)グリシジルエステル、イン
7タル酸モノ(又はジ)グリシジルエステル、テレフタ
ル酸モノ(又はジ)グリシジルエステル、・o、m、p
−ヒドロキシ安息香酸モノグリシジルエーテル、o、m
、p−ヒドロキシ安息香酸グリシジルエステル、o、m
、p−ヒドロキシ安息香酸ジグリシジルエステルエーテ
ル、1φ6−シグリシジルー5,5−ジメチルヒグント
イン等の他、シクロヘキサンジオールモノ(又はジ)グ
リシジルエーテル、シクロヘキサンジカルボン酸モノ(
又はジ)グリシジルエステル等の脂環式エポキシ化合物
等、更にグリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチ
ロールプロパン等の多価アルコールの水酸基のうち少な
くとも1個がグリシジルエーテル基となったもの、トリ
メリット酸、ピロメリット酸等の多塩前記エポキシ基を
有する化合物と反応させる酸性亜硫酸塩としてif:酸
性亜硫酸す) IJクム、酸性亜硫酸カリタム等が挙げ
られるが、酸性亜硫酸ナトリウムがより実用的である。
本発明で用いる不飽和ポリエステル樹脂の次の必須成分
は、不飽和ジカルボン酸を使用することである。不飽和
ジカルボン酸は全酸成分に対し、20〜100モル%、
より好ましくは60〜100モル%用いる。20モル%
未満では硬化速度が遅くなる。かかる不飽和ジカルボン
酸としては(無水)マレイン酸が最も好ましいが、フマ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン
酸及びこれらの低級アルキルエステルも用いることが出
来る。
本発明において使用する不飽和ポリエステル樹脂の必須
成分のもう一つは、該樹脂末端にアクリル系単量体が結
合していることである。かかるアクリル系単量体とはカ
ルボキシル基又は水酸基の官能基を有し、かつエチレン
性不飽和結合を有する化合物であり、例えばアクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸、インクロトン酸又けこれ
らのメチルエステル、エチルエステル等のアルキルエス
テル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及び多官能
アルコールとエヒクロルヒドリン付加物と(メタ)アク
リル酸の反応物(例えば共栄社油脂化学工業(株)のエ
ポキシエステル)等の誘導体が挙げられる。かかる不飽
和ポリエステル樹脂中の分子末端にエチレン性不飽和結
合、及び不飽和ジカルボン酸に基づく不飽和結合が同時
に存在して本発明の如き硬化速度の速い磁気テープ用バ
インダーを得ることが出来るのである。
しかして、前記スルホン酸塩基含有多官能性単量体、不
飽和ジカルボン酸及びアクリル系車量1杢以外の不飽和
ポリエステル樹脂成分は、通常のポリエステル樹脂の製
造に用いられる酸成分、多価アルコール成分が任意に使
用できる。
酸性分としてト1、例えばシュク酸、マロン酸、コハク
酸、ゲルタール酸、アジピン酸、トリメチルアジピン酸
、ピメリン酸、2・2−ジメチルグルクール酸、アゼラ
イン酸、セパシン酸、1・6−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、1・4−シクロヘキサンジカルボン酸、フタル酸
、テレフタル酸、イソフタル酸、2・5−ノルボルナン
ジカルボン酸、1・4−ナフクール酸、シフエニン酸、
4・4°−オキシ安息査酸、ジグリコール酸、チオジプ
ロピオン−4・4′−スルホニルジ安息香酸、2・5−
ナフタレンジカルボン酸等の飽和カルボン酸及びこれら
の低級アルキルエステルが任意に使用できる。
多価アルコール成分としてはエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1.4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサ
ンジメタツール、ペンタエリスリトール、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン等が例示される。
更に必要ならば6−プテンート2ジオール、2−ブテン
ート4ジオール、2・5−ジメチル−3−ヘキセン−2
・5−ジオール等のオレフィン系グリコール、1・5−
へキサジエン−3・4−ジオール、2・6−オクタジニ
ンー4・5−ジオール等の不飽和多価アルコールを用い
ることも可能である。
本発明において、他のもう一つの目的として硬化速度の
改善されたバインダーに更に空乾性を付与するには、前
記必須成分の他に多価アルコールアリルエーテルを使用
するのが有利である。該エーテルの仕込量は特に限定す
るものではないが、通常多価アルコール成分に対して0
.02〜40モル%、より好ましく11:[1,2〜1
nモル%である。
0.02モル%未満では空乾性の伺学という目的を達せ
られず、又40モル%以−トでは、テープの表面硬化が
内部硬化よね先行するため、表面チヂミ現象が起こり易
いので避けるべきである。多価アルコールアリルエーテ
ルとしてはグリセリンモノアリルエーテル、トリメチロ
ールプロパンモノアリルエーテル、トリメチロールプロ
パンジアリルエーテル、トリメチロールエタンモノアリ
ルエーテル、トリメチロールエタンジアリルエーテル、
ペンタエリスリトールモノアリルエーテル、ペンタエリ
スリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールト
リアリルエーテル、1,2.6−ヘキサントリオールモ
ノアリルエーテル、1,2.6−ヘキサントリオールジ
アリルエーテル、ソルビタンモノアリルエーテル、ソル
ビタンジアリルエーテルなどが挙げられるが、本発明に
おいてはこれらの化合物に限定されるわけではない。
かくして不飽和ポリエステル樹脂を製造する場合、前記
多官能性単量体、不飽和ジカルボン酸、アクリル系単量
体及びこれら以外の酸成分、多価アルコール成分、更に
必要に応じて多価アルコールアリルエーテルを反応させ
る。尚、アクリル系単量体の種類によってはポリイソシ
アネート系の化合物を使用する必要があり、かかるポリ
イソシアネート系化合物としては、トリレンジイソシア
ナート、ジフェニルメタン−4・4−ジイソシアナート
、1・5−ナフチレンジイソシアナート、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、2
・2・4−トリメチルへキサメチレンジイソシアナート
、リジンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナー
ト、トリフェニルメタン−4・4・4°−トリイソシア
ナート、6・6°−ピトリレン−4・4°−ジイソシア
ナート、6・6′ジメチルフェニルメタン−4・4゛−
ジイソシアナート、スルフォニルジイソシアナート、及
びそれらの多価アルコールアダク)K等が挙けられる。
一般に反応はまず多官能性単量体、不飽和ジカルボン酸
、これら以外の酸成分、多価アルコール更に必要ならば
多価アルコールアリルニーデル、更に必要ならばジブチ
ルチンオキサイド、三酸化アンチモン、酢酸亜鉛等のエ
ステル化触媒の存在下、170〜280℃の温度でエス
テル化した後、縮合触媒の存在下に0.5〜′50 C
]mHHの真空下で温度240〜280℃で縮合反応を
する1、縮合触媒としては酸化ゲルマニクム、三酸化ア
ンチモン、テトラブチルチタネート、ジブチルチンオキ
サイド等が挙げられる。
かくして得た不飽和ポリエステル樹脂に前記−アクリル
系単量体、あるいは必要に応じてこれとポリイソシアネ
ート系化合物を添加して反応を続け、樹脂末端にエチレ
ン性不飽和結合を導入する。
本発明の磁気テープ用バインダーにおける必須構成要件
のもう一つけ、前記不飽和ポリエステル樹脂と架橋剤と
してエチレン性不飽和単量体を混合することである。該
単量体の不飽和ポリエステル樹脂に対する配合量は10
〜80重!に、!iI5、より好ましくは20〜60重
量%とするのが望ましいが、本発明はこれに限定される
ものではない。かかる単量体の代表的な例を挙げると(
メタ)アクリル酸及びその低級アルキルエステル、スチ
レン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1・2及ヒト5−7’ Cl 
/< 、/ジオール、1・2及び1・4ブタンジオール
、ヘキサメチレングリコール等のグリコール類のジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスIJ )−ル等の多官能性多価アルコール類各々に
相当するポリ(メタ)アクリレート、更にはアジピン酸
、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等のポリカル
ボン酸とグリシジル(メタ)アクリレートとのエステル
反応物等の一種又は二種以上が任意に使用できる。
しかして、本発明の磁気テープ用バインダーをベースフ
ィルムに塗布する場合、上記混合物をそのままあるいは
適宜濃度調整して使用する。溶剤は特に必要ではないが
、一般に使用される溶剤、例えばアセトン、ジメチルケ
トン、ジエチルケトン、メ手ルエ千ルケトン、メチルイ
ソブチルヶトン、シクロヘキサン等のケトン類、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類の他、エ
チレングリコールモノ(又はジ)メチルエーテル、エチ
レングリコールモ/(又tjニジ)エチルエーテル等の
エーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素を
併用しても差し支えない。
又分散される磁性金鋼粉としては、T −Fe2O3、
’r −Fe、04、又はこの混合粉、コバルトをドー
プしたもの、CrO2、バリウムフェライト、Fe −
Co 。
Co −Nl、Fe−Co−B、 Fe−Co−B、M
n −旧、Mn −AI 、Fe −Co −V等が任
意に使用できる。該金欄粉の不飽和ポリエステル樹脂に
対する配合比は特に限定けないが、50〜90重量%と
するのが一般的である。
本発明の特徴である硬化速度を生かすためには、電子線
、場合によってはβ線、T線、中性子線等の放射線によ
る硬化が採用される。照射嫉としては0.5〜10 M
radより好ましくけ2〜4 Mradの範囲から適宜
選ばれる。又その照射エネルギー(加速電圧)は100
KV以上とするのが好ましい。
本発明の磁気テープ用バインダーには更に必要に応じて
前記エチレン性不飽和単量体以外の公知の任意の架橋剤
、結合剤、可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤、湿潤剤、ブル
ーミング防止剤を添加することができる。架橋剤として
はインシアネート化合物、エポキシ化合物、メラミン樹
脂等、その他結合剤としては前記不飽和ポリエステル樹
脂以外の通常のポリエステル樹脂、エチルセルロース、
ニトロセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等
、可塑剤としてはジブチル7タレート、トリフェニルホ
スフェート等が使用される。
基体はフィルム、テープ、シート、ディスク、カード、
ドラム等いずれでも良く、形態に応じて種々の材料が選
択される。例えば基体の形態がフィルム又はテープの場
合、アセチルセルロース、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリ塩化ビニル、ホリフロヒレン、ポリイミドな
どのフィルム又はテープが用いられる。
基体上に組成物を塗布する手段としては、ドクターナイ
フ法、プlノードコート法、リバースロール法、グラビ
ア法、キャストコート法、スプレーコート法、フローコ
ーター法などがいずれも採用される。
基体上に直接又はアンカーコート層を介して組成物を塗
布した後は、塗膜が未乾燥のうちにソレノイドコイル等
により磁場配向処理を施し、ついで硬化乾燥を行なう。
かくして得られた磁気記録媒体は、録音磁気テープ、録
画(ビデオ)テープ、電算機・計測器用テープ、磁気カ
ード、磁気ディスク等の用途に用いられる。
次に例をあげて本発明の磁気テープ用バインダーを更に
詳しく説明する。但し例中「部」又は「%」とあるのは
特にことわりのないかぎり、重量基準である。
実施例1 ジエチレングリコールジグリシジルエーテル0.5モル
と酸性亜硫酸ナトリクム1.5モルを、溶媒として水を
用いて温度100℃で6時間反応させて1、スルホン酸
塩基含有多官能性単量体(この場合2価アルコール)を
得た。
次に無水マレイン酸0.7モル、アジピン酸0.3モル
、エチレンクリコール0.5モル、1・2−プロピレン
グリコール0.5モル、ジエチレングリコール0.2モ
ル、上記スルホン酸塩基含有多官能性単量11F0.0
6モルを仕込み、150〜200℃で約3時間かけて昇
温し、更に200℃で4時間反応し3〜5wHgで未反
応の原料を除き、酸価5以下まで反応した。
この不飽和ポリエステル樹脂の残存水酸基1モル当たり
トリレンジイソシアナート1モルを反応(60℃で6時
間)シ、次に残存インシアナート基1モル当たり2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート1モルを反応(60℃で
4時間)し、目的とするバインダー樹脂を得た。
尚この樹脂の残存インシアナート基の量はIR分析の結
果6.0%であった。
該不飽和ポリエステル樹り旨について磁気テープ用のバ
インダーとしての性能を以下に従って評価した。
不飽和ポリエステル樹脂60部、インブチルアクリレー
ト40部、トリメチロールプロパントリアクリレート7
0部、メチルエチルケトン100部をボールミルを用い
て70時間分赦し、ついでろ過・脱泡を行なって磁性塗
料を得た。
この磁性塗料を厚み25μのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(延伸品)上にドクターナイフ法によシ塗布
し、ついで1000エルステツドの平行磁場内で配向処
理を施し、その後150KV。
3Mradの照射量の電子線を照射してその硬化速度、
磁気テープ表面の平滑度、耐摩耗性、磁気特性を測定し
た。
尚、各測定項目の評価方法は以下の如くである。
・硬化速度: 150KV、 3Mradの照射条件の
下のラインスピード(単位: m/1nin )。
・平滑性:60°−60°反射光沢率によって評価17
た。
・耐摩耗性: テート式摩耗試験機によって磁性層が脱
落するまでの回転数を調べ た。
・磁気特性: 配向方向の飽和磁気Bs と残留磁気B
rの比、Br/Bs (角形比)を測定した。
以上の結果を第1表に示す。
実施例2〜8 実施例1で用いたスルホン酸塩基含有多官能性単量体に
代えてアジピン酸ジグリシジルエステルと酸性亜硫酸ナ
トリウムを反応させた多官能性単量体(実施例2)、ビ
スフェノールA型モノグリシジルエステルと酸性亜硫酸
ナトリウムを反応させた多官能性単量体(実施例6)、
トリメチロールプロパントリグリシジルエステルと酸性
亜硫酸ナトリウムを反応させた多官能性単量体(実施例
4)、コハク酸モノグリシジルエステルと酸性亜硫酸ナ
トリウムを反応させた多官能性単量体(実施例5)、p
−ヒドロキシ安息香酸モノグリシジルエステルと酸性亜
硫酸ナトリウムを反応させた多官能性単量体(実流側6
)、エピクロルヒドリンと酸性亜硫酸ナトリウムを反応
させ、更にこれを伏酸水素ナトリクムで加水分解して得
た多官能性単量体(実施例7)、グリシドールに酸性亜
硫酸ナトリウムを反応させて得た多官能性単量体(実施
例8)を使用して不飽和ポリエステル樹脂を製造した。
各側における多官能性単m 14:の樹脂の酸性分に対
する仕込み量は順に5モル%、3モル%、2モル%、5
モル%、5モル%、2モル%、0.5モル%であった。
以下実施例1に準じて磁気テープ用バインダーとしての
性能を調べた。結果を第1表に記す。
実施例9.10 実施例1で用いたインブチルアクリレート/トリメチロ
ールプロパントリアクリレートの代ワリニト6−ヘキサ
ンジオールアクリレート/トリメチロールプロパントリ
アタリレート(実施例9)、2−ヒドロキシエチルアク
リレート/トリメチロールプロパントリアクリレート(
実施例10)を用いた以外は同側に準じて性能を調べた
結果を第1表に示す。
比較例1〜3 実施例1において無水マレイン酸及び分子末端にアクリ
ル性2重結合を持つ単量体を使用しないでスルホン酸塩
基含有の飽和ポリエステル樹脂を使用したもの(比較例
1)、無水マレイン酸のみを使用しないで単に分子末端
にアクリル性2重結合を持つ単量体が結合したスルホン
酸塩基含有の飽和ポリエステル樹脂を使用したもの(比
較例2)、実施例1におけるスルホン酸塩基含有多官能
性単量体の代わりに5−ソジオスルホイソフタル酸を使
用したもの(比較例3)について磁気テープバインダー
としての性能を調べた。
これらの結果を第1表にまとめて記す。
実施例11.12 実施例1においてグリコール成分として、更にグリセリ
ンモノアリルエーテル0.4モルヲ仕込んで、不飽和ポ
リエステル樹脂としたもの(実施例11)、トリメチロ
ールプロパンモノアリルエーテル0.6モルを使用した
もの(実施例12)について磁気テープ用バインダーを
製造し、実施例1に準じて性能を調べたところ、硬化速
度が10 m/fflIn 、 (実施例11)、+ 
Om/rnin 、 (実施例12)、平滑性が99(
*雄側11)、98(実施例12)、耐摩耗性が910
(実施例11)、900(実施例12)、磁気特性が0
.85 (実施例11)、0.85 (実施例12)で
更にこのバインダーは電子線を照射する場合でも真空に
する必要がなく、優れた空乾性を有していた。
(以下余白) 第 1 表 特許出願人 日本合成化学工業株式会社手 続 補 正
 書(方式) 特許庁長官 若 杉 和 犬 殿 1、事件の表示 昭和58年特許順第164731号 2、発明の名称 磁気テープ用バインダー樹脂組成物 8、補正する者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪市北区野崎町9番6号 4、補正命令の日付 昭和59年1月31日(鎖送日) 5、補正の対象 明細書 6、補正の内容 明細書の浄書(内容に変更なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)ポリエステル樹脂の一成分としてエポキシ基
    含有化合物と酸性亜硫酸塩を反応させて得られるスルホ
    ン酸塩基含有多官能性単量体及び不飽和ジカルボン酸を
    使用し、かつ樹脂末端にアクリル系単量体が結合してな
    る不飽和ポリエステル樹脂及び(b)エチレン性不飽和
    単1に停を主剤とする磁気テープ用バインダー樹脂組成
    物。 2、(a3ポリエステル樹脂の一成分としてエポキシ基
    含有化合物と酸性亜硫酸塩を反応させて得られるスルホ
    ン酸塩基含有多官能性単量体、不飽和ジカルボン酸及び
    多価アルコールアリルエーテルを使用し、かつ樹脂末端
    にアクリル系単量体が結合してなる不飽和ポリエステル
    樹脂及び(b)エチレン性不飽和単量体を主剤とする磁
    気テープ用バインダー樹脂組代物う
JP16473183A 1983-09-06 1983-09-06 磁気テ−プ用バインダ−樹脂組成物 Granted JPS6055514A (ja)

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