JPS6055486B2 - β−ラクタム環を有する化合物の直腸投与用組成物 - Google Patents

β−ラクタム環を有する化合物の直腸投与用組成物

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JPS6055486B2
JPS6055486B2 JP2059076A JP2059076A JPS6055486B2 JP S6055486 B2 JPS6055486 B2 JP S6055486B2 JP 2059076 A JP2059076 A JP 2059076A JP 2059076 A JP2059076 A JP 2059076A JP S6055486 B2 JPS6055486 B2 JP S6055486B2
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博司 吉島
淳子 木谷
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はβ−ラクタム環を有する化合物の直腸投与用組
成物に関するものである。
本発明でいうβ−ラクタム環を有する化合物とは、ペニ
シリン系化合物、セフアロスポリン系化合物あるいはノ
カルデイシンA(およびその非毒性塩)であり、ペニシ
リン系化合物あるいはセフアロスポリン系化合物の代表
的なものとしては、カルペニシリン、スルベニシリン、
フエネチシリン、アンピシリン、メチシリン、アモキシ
シリン、シクラシリン、ヘタシリン、オキサシリン、ク
ロキサシリン、ジクロキサシリン、プロピシリン、ペニ
シリンG1ペニシリンVl6−〔D(−)−α−(4−
エチルー2・3−ジオキソー1−ピペラジニルカルボニ
ルアミノ)フェニルアセトアミド〕ペニシラン酸(以下
T−1220という)、セフアレキシン、セフアロチン
、セフアロリジン、セフアゾリン、セフアログリシン等
おびこれらの非毒性塩があげられ、上記の非毒性塩とし
ては、たとえばナトリウムカリウム等のアルカリ金属と
の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属
との塩:アンモニウム塩;プロカイン、ジベンジルアミ
ン、N−ベンジルーβ−フェネチルアミン、1−エフエ
ナミン、NIN−ジベンジルエチレンジアミン等の含窒
素有機塩基との塩が挙げられる。
これらβ−ラクタム環を有する化合物は広範囲な抗菌ス
ペクトルを有し、優れた抗菌性を示す有用な医薬品であ
り、これらの化合物は、経口投与または注射による投与
によつて使用されている。
しかし、β−ラクタム環を有する化合物を、その非毒性
塩の型て注射(静注、筋注、点滴静注)した場合、生体
内によく吸収されるが、注射による投与法では、疼痛を
伴う上、医師の手によらねばならないといつた欠点を有
している。また経口投与では血中濃度が極めて短時間の
うちに著しく低減するため、投与量を殖やすかあるいは
投与回数を多くしなけれは有効治療濃度を長時間持続さ
せることができないという欠点を有している。そこで本
発明者らは、上記欠点を有しない全身投与を目的とした
直腸投与用製剤を開発せんとして種々検討した。まず一
般に知られている直腸投与用製剤の製法にもとづいて、
β−ラクタム環を有する化合物を水または基剤に分散さ
せ、直腸投与を試みたが、ほとんど吸収されなかつた。
またβ−ラクタム環を有する化合物を水または基剤と界
面活性剤との混合物に分散させた場合は、体内への吸収
は良いが、その血中濃度は注射による投与に比し低い。
そこて吸収をよくさせ、高い血中濃度を持続させる方法
について更に検討した。従来、治療時消化管より吸収さ
れ易いβ−ラクタム環を有する化合物を経口投与する場
合、薬物の血中濃度を上昇、維持させる方法として、薬
物投与3紛〜1時間前にプロベネシツド〔p−(ジプロ
ピルスルファモイル)安息香酸〕を経口で投与すること
が知られている。この効果を示す理由は、薬物がある一
定の血中濃度を示す場合、薬物の尿細管排泄を抑制し、
その薬物の血中濃度を更に上昇維持させる作用をプロベ
ネシツドが有しているからと云われている。しかし、薬
物がほとんど吸収されない投与法におけるプロベネシツ
ドの作用効果については知られておらず、しかもプロベ
ネシツドを坐薬として直腸投与したときの効果について
は全く知られていない。本発明者らは、直腸投与でほと
んど吸収されないβ−ラクタム環を有する化合物とプロ
ベネシツドまたはその非毒性塩とを水または基剤に分散
させることにより、β−ラクタム環を有する化合物が、
直腸から極めて速やかに体内に吸収され、注射における
場合に比して同等またはそれ以上の高い血中濃度が得ら
れること、さらにその高い血中濃度が長時間持続される
ことを知つた。
本発明はこの知見に基づいて完成されたものであつて、
今まで直腸投与法でほとんど吸収されなかつたβーラク
タム環を有する化合物が、プロベネシツドの添加により
、注射による場合よりもよく吸収され、さらに、高い血
中濃度が得られ、しかもその高い有効治療濃度が長時間
持続されるようになつたことは実に驚くべきことである
。すなわち本発明はβ−ラクタム環を有する化合物とプ
ロベネシツドまたはその非毒性塩と水または基剤とを含
有する直腸投与用組成物に係るものである。
本発明によれば従来消化管より難吸収性のカルペニシリ
ン、スルベニシリン、メチシリン、T−1220、セフ
アロチン、セフアロリジン、セフアゾリン等も従来消化
管より易吸収性のアンピシリン、セフアレキシン等と同
様に直腸投与法により吸収される。本発明において水ま
たは基剤に非イオン性界面活性剤あるいはアニオン性界
面活性剤といつた界面活性剤を添加することもできる。
本発明で用いられる基剤としては油性基剤または水溶性
基剤があげられ、通常の軟膏や坐薬剤等の製造時に用い
るようなそれ自体薬効を示さない基剤が用いられる。
油性基剤としては、たとえばラツカセイ油、ゴマ油、ダ
イス油、トウモロコシ油、ナタネ油、メンジツ油、ヒマ
シ油、ツバキ油、ヤシ油、オリーブ油、ケシ油、カカオ
脂、ラウリン脂、牛脂、スクワラン、羊毛脂等の油脂類
;これらの油脂類に水素添加等の化学変化を行なつて改
質したもの;ワセリン、パラフィン、シリコン油等の鉱
物油;イソプロピルミリステート、ノルマルブチルミリ
ステート、イソプロピルリノレート、セチルリシノレー
ト、ステアリルリシノレート、ジエチルセバケート、ジ
イソプロピルアジペート、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、サラシミツロウ、ゲイロウ、木ロウ等の
高級脂肪酸エステル、高級脂肪族アルコールおよびワッ
クス類:ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の
高級脂肪族酸:炭素数12から18の天然の飽和脂肪酸
のモノ、ジ、トリグリセライドの混合物があげられ、特
に該モノ、ジ、トリグリセライドの混合物及び植物油が
好ましい。また水溶性基剤としては、たとえばポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセロゼラ
チン等があげられる。
これら油性基剤または水溶性基剤は単独で使用してもよ
く、また二種以上混合して使用してもよい。水または基
剤の使用量は、用いるβ−ラクタム環を有する化合物に
対し1〜2皓量(重量)で特に1〜6倍量が好ましい。
また、プロベネシツドは、たとえば、β−ラクタム環を
有する化合物に対して0.1〜2倍量(重量)使用すれ
ばよい。また水または基剤に添加できる界面活性剤とし
ては、非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤が
あげられ、非イオン性界面活性剤としては、たとえばポ
リエチレングリコール型のポリオキシエチレン高級アル
コールエステル(たとえば花王石鹸社製エマルゲン12
01エマルゲン22ヘエマルゲン408およびエマノレ
ゲン420、日光ケミカノレズ社製BC−15TX.s
BC−20TX1およびBC−20);ポリオキシエチ
レンアルキルフェノールエーテル(たとえば花王石鹸社
製エマルゲン920);ポリオキシプロピレンポリオキ
シエチレンアルキレンエーテル(たとえば旭電化社製プ
ルロニツクL62):多価アルコール型の庶糖脂肪酸エ
ステル(たとえば第一製薬工業社製F−140等があげ
られる。
一般に非イオン性界面活性剤は多価アルコール型よりポ
リエチレングリコール型”で、1IL,B10〜14の
範囲のものが好ましい。またアニオン性界面活性剤とし
ては、たとえば硫酸エステル塩(たとえば花王石鹸社製
エマール10パウダー);スルホン酸塩(たとえは旧本
油脂製ラピゾールB−90)等があげられる。本発明で
は任意に選択された2以上の上記界面活性剤を混合して
用いることもできる。
また界面活性剤の使用量に水または基剤に対し1〜20
%(重量)で特に5〜10%(重量)が好ましい。本発
明の組成物を製造するには、水または基剤)にβ−ラク
タム環を有する化合物とプロベネシツドまたはその非毒
性塩を必要量添加し、均一に分散させるか、あるいは水
または基剤に非イオン性界面活性剤またはアニオン性界
面活性剤を分散させた後、β−ラクタム環を有する化合
物とプロベネシツドまたはその非毒性塩を必要量添加し
、均一に分散させる。しかし、本発明では、水または基
剤、プロベネシツド、界面活性剤および薬物の加える順
序は、上記方法に限定されるものではない。また、本発
明では、このようにして得られた混合物にトコフェロー
ル、BHA.sNDGA等の抗酸化剤やリン酸、クエン
酸、アスコルビン酸、マロン酸等のシネルギ化剤や防腐
剤、隠ペイ剤、賦形剤、鎮痙剤、麻酔剤、コルチコステ
ロイド等を加えることもできる。使用するβ−ラクタム
環を有する化合物及びプロベネシツドまたはその非毒性
塩の粒径は100μ以下が好ましい。本発明の組成物を
製剤化するにあたつては、通常の肛門坐剤の型にするか
、液状の油性基剤に分散させた懸濁状あるいは軟膏状の
ものを軟カプセルに充填するか、またはチューブに入れ
て用時注入する剤型とするか、水を使用したものは用時
分散溶解する剤型とすることにより調製される。
本発明の組成物の有効投与量はβ−ラクタム環を有する
化合物に依存することは容易に理解され,るものであり
、たとえば経口あるいは注射の場合の有効投与量の11
5〜33倍量の該β−ラクタム環を有する化合物を含有
する組成物量を適宜選択しうる。次に本発明の実験例を
示す。
実験例 代表的なβ−ラクタム環を有する化合物について、各種
対照と本発明の場合について血中濃度を測定した。
その結果を表−1〜表−8に示す。なお直腸投与の場合
は15〜17時間絶食したWistar系雄性ラット(
体重400〜550y程度)を固定板に固定し、各試料
を小型注射筒で肛門より直腸に投与した。投与後、肛門
を外科用縫合糸NO.4で結紮し、さらに瞬間接着剤(
東和合成化学社製アロアルフア)で閉じた。また経口投
与の場合はラット用ゾンテを用いて投与した。血中濃度
の測定は、経時的に頚部を手術して頚静脈より採血し、
BiOassayの常法により定量にした。
検定菌は枯草菌(BacillusSubtilis)
ATCC6633を用い、培地はペプトン5ダ、肉工キ
ズ3y1寒天15yに水を加えて1eとし、PH6.2
に調整したものを用い、種層8m1とした。但し、T−
1220のナトリウム塩の2μFlml以下の低濃度の
測定では、検定菌は大腸菌(Escherichiac
Oll)NIHJを用い、培地はベフトン6y1酵母工
キズ3f1肉工キズ1.5yに水を加えて1eとし、P
H6.2に調整したものを用い、種層8m1とした。
採血した血液を遠心分離(3000rpm)して血清を
とり、薄層Paperdisc法にて3rc..16〜
2時間培養し液定した。なお、検量線用希釈法は1%リ
ン酸塩緩衝液PH6.O(セフアレキシンの場合は0.
1m01、PH=60)を用いた。表−1〜表−8より
明らかなように、本発明の試料を直腸投与とする、対照
の試料を経口投与あるいは直腸投与した場合に比し、は
るかに高い血中濃度が得られ、また筋注、静注投与に比
し同等またはそれ以上の高い血中濃度が得られることが
わかる。
つぎに本発明の実施例を示す。
実施例1 高級飽和脂肪族トリグリセリド(DyrlamitNO
belAktiengesellschaf社(西独国
)製ウイツテツプゾルH−15)56yを水浴38c−
45℃で溶解させ、これに微粉化した(100メッシュ
以下)セフアレキシン20f1微粉化したプロベネシツ
ド20y及びラノリン4yを添加し攪拌して均一分散さ
せ、この液を凝固点近くまで攪拌しながら冷却し、あら
かじめ冷却した直腸坐剤用金型に注入する。
実施例2 ) 落下生油60yに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチ
レンセチノレアノレコールエーテノレ(日光ケミカルズ
社製ニツコールに−2CfVX)10yを添加溶解させ
、これに微粉化した(100メッシュ以下)セフアレキ
シン10y及び微粉化したプロベネシツド20fを添加
し攪拌して均一分散させ、これを2yずつゼラチン軟カ
プセルに充填して軟カプセル坐剤を得る。
実施例3 トウモロコシ油70yに微粉化したプロベネシツド10
ダ及び微粉化したセフアロリジン20fを添加し、攪拌
して均一分散させこれを1.5fずつゼラチン軟カプセ
ルに充填して軟カプセル坐剤を得る。
実施例4 落花生油85yに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチ
レンセチノレアルコーノレエーテル(日光ケミカルズ社
製ニツコールK−20TX)5fを添加溶解させ、これ
に微粉化したセフアロリジン5y及び微粉化したプロベ
ネシツド5Vを添加し、攪拌して均一分後させ、これを
4fづつ直腸坐剤用チューブに充填する。
実施例5 落花生油70yに微粉化したプロベネシツド20f及び
微粉化したカルペニシリンナトリウム10fを添加し攪
拌して均一分散させ、これを2gずつゼラチン軟カプセ
ルに充填して軟カプセル坐剤を得る。
実施例6 落下生油85yに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチ
レンオレイルアルコールエーテル(花王石鹸社製エマル
ゲン408)5yを添加し溶解させ、これに微粉化した
プロベネシツド5y及び微粉化したカルペニシリンナト
リウム5yを添加し、攪拌して均一分散させこれを4y
すつ直腸坐剤用チューブに充填する。
実施例7 ツバキ油75yに微粉化したプロベネシツド15y及び
微粉化したセフアロチンナトリウム10yを添加し、攪
拌して均一分散させ、これを3yずつ直腸坐剤用チュー
ブに充填する。
実施例8 トウモロコシ油55Vに非イオン性界面活性剤ポリオキ
シエチレンセチノレアノレコーノレエーテノレ(日光ケ
ミカルズ社製ニツコールBC−20TX)5yを添加溶
解させ、これに微粉化したプロベネシツド20y及びセ
フアロチンナトリウム20fを添加し、攪拌して均一分
散させ、これをゼラチン軟カプセルに1.5gずつ充填
して軟カプセル坐剤を得る。
実施例9高級飽和脂肪酸トリグリセリド(Dyrlam
itNObelAkiengeselIschaft社
製ウィテップゾルH一15)60yを水浴羽−45℃で
融解させ、これに微粉化したプロベネシツド20y及び
スルベニシリンナトリウム20fを添加し攪拌して均一
分散させ、この液を凝固点近くまで攪拌しながら冷却し
、あらかじめ冷却した直腸坐剤用金型に注入する。
実施例10落花生油85yに非イオン性界面活性剤ポリ
オキシエチレンセチノレアルコーノレエーテノレ(日光
ケミカルズ社製ニツコールに−201′X)5yを添加
、溶解させ、これに微粉化したプロベネシツド5y及び
微粉化したスルベニシリンナトリウム5yを添加し、攪
拌して均一分散させこれを4ダずつ直腸坐剤用チューブ
に充填する。
実施例11 高級飽和脂肪酸トリグリセリド(DyrlamitNO
belAktien?Sellschafl社製ウイテ
ツプゾルH−15)66yを水浴45−48℃で融解さ
せ、これにラノリン4gを添加分散、さらに微粉化した
プロベネシツド10f及び微粉化したセフアゾリンナト
リウム20yを添加し攪拌して均一分散させ、自動充填
機でプラスチック製坐剤コンテナーに充填する。
実施例12 落花生油75fに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチ
レンセチノレアノレコーノレエーテノレ(日光ケミカル
ズ社製ニツコールに−20TX)5fを添加溶解させ、
これに微粉化したプロベネシツド10f及び微粉化した
セフアゾリンナトリウム10fを添加し、攪拌して均一
分散させこれを2yずつゼラチン軟カプセルに充填して
軟カプセル坐剤を得る。
実施例13落花生油90fに微粉化したプロベネシツド
5f及び微粉化した6−〔D(一)−α−(4−エチル
ー2・3−ジオキソー1−ピペラジニルカルボニルアミ
ノ)フェニルアセトアミド〕ペニシラン酸のナトリウム
塩5yを添加し、攪拌して均一分散させこれを5′ずつ
直腸坐剤用チューブに充填する。
実施例14 落花生油85yに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチ
レンセチノレアノレコーノレエーテノレ(日光ケミカル
ズ社製ニツコールに−20TX)5yを添加溶解させ、
これに微粉化した、プロベネシツド5′及び微粉化した
6−〔D−(−)−α−(4−エチルー2●3−ジオキ
ソー1−ピペラジニルカルボニルアミノ)フェニルアセ
トアミド〕ペニシラン酸ナトリウム塩5yを添加し攪拌
して均一分散させ、これを5yずつ直腸坐剤用チューブ
に充填する。
実施例15 高級飽和脂肪酸トリグリセリド(DyrlamitNO
レI油Tien?Sellschaft社製ウイテツプ
ゾルH−15)60yを水浴羽−45℃で融解させ、こ
れに非イオン性界面活性剤ポリオキシエチレンセチルア
ルコールエーテル(日光ケミカルズ社製ニツコールに−
20TX)10yを添加溶解させ、さらに微粉化したプ
ロベネシツド10y及び微粉化したアンピシリンナトリ
ウム20yを添加し、攪拌して均一分散させ、この液を
凝固点近くまで攪拌しながら冷却し、あらかじめ冷却し
た直腸坐剤用金型に注入する。
実施例16 落花生油70fに微粉化したプロベネシツド20′及び
微粉化したアンピシリン10fを添加し、攪拌して均一
分散させ、これを4fずつ直腸坐剤用チューブに充填す
る。
実施例17 トウモロコシ油70fに微粉化したプロベネシツド10
f及び微粉化したアンピシリン20fを添加し、攪拌し
て均一分散させ、これを1.5fIずつゼラチン軟カプ
セルに充填して軟カプセル坐剤を得る。
実施例18 ポリエチレングリコール#400、85′に非イオン性
界面活性剤ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテ
ル(日光ケミカルズ社製ニツコールBC−20TX)5
fを添加溶解させ、これに微粉化したプロベネシツド5
V及び微粉化したセフアレキシン5fを添加し、攪拌し
て均一分散させこれを5yずつ直腸坐剤用チューブに充
填する。
実施例19高級飽和脂肪酸トリグリセリド(Dyrkl
mitNO回,AktiengeseIlschaft
社製ウイテツプゾルH−15)56yを水38−45℃
て融解させ、これに微粉化したスルベニシリン20y1
微粉化したプロベネシツド20y及びラノリン4fを添
加し攪拌して均一分散させ、この液を凝固点近くまで攪
拌しながら冷却し、あらかじめ冷却した直腸坐剤用金型
に注入する。
実施例20 落花生油70yに微粉化したカルペニシリンナトリウム
10y及び微粉化したプロベネシツドナトリウム20V
を添加し攪拌して均一分散させ、これを4yずつ直腸坐
剤用チューブに充填する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 β−ラクタム環を有する化合物とプロベネシツドま
    たはその非毒性塩と水または基剤とを含有する直腸投与
    用組成物。 2 β−ラクタム環を有する化合物がペニシリン系化合
    物、セフアロスポリン系化合物またはノカルデイシンA
    またはその非毒性塩である特許請求の範囲第1項記載の
    直腸投与用組成物。 3 ペニシリン系化合物およびセフアロスポリン系化合
    物が、カルベニシリン、スルベニシリン、アンピシリン
    、アモキシシリン、シクラシリン、オキサシリン、クロ
    キサシリン、プロピシリン、ペニシリンG、ピニシリン
    V、6−〔D(−)−α−(4−エチル−2・3−ジオ
    キソ−1−ピペラジニルカルボニルアミノ)フェニルア
    セトアミド〕ペニシラン酸、セフアレキシン、セフアロ
    チン、セフアロリジン、セフアゾリン、セフアログリシ
    ンおよびそれらの非毒性塩から選ばれた化合物である特
    許請求の範囲第2項記載の直腸投与用組成物。 4 基剤が油性基剤である特許請求の範囲第1項記載の
    直腸投与用組成物。 5 基剤が水溶性基剤である特許請求の範囲第1項記載
    の直腸投与用組成物。 6 油性基剤が炭素数12〜18の天然の飽和脂肪酸の
    モノ、ジ、トリグリセラードの混合物または植物油であ
    る特許請求の範囲第4項記載の直腸投与用組成物。 7 水溶性基剤がポリエチレングリコール、プロピレン
    グリコールまたはグリセロゼラチンである特許請求の範
    囲第5項記載の直腸投与用組成物。 8 β−ラクタム環を有する化合物1に対し、プロベネ
    シツド0.1〜2、水または基剤2.2〜18の成分比
    (重量比)である特許請求の範囲第1項記載の直腸投与
    用組成物。 9 界面活性剤を添加することからなる特許請求の範囲
    第1項記載の直腸投与用組成物。 10 界面活性剤が非イオン性界面活性剤である特許請
    求の範囲第9項記載の直腸投与用組成物。 11 界面活性剤がアニオン性界面活性剤である特許請
    求の範囲第9項記載の直腸投与用組成物。 12 非イオン性界面活性剤がポリオキシエチレン高級
    アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
    ノールエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチ
    レンアルキルエーテルおよび多価アルコール型の庶糖脂
    肪酸エステルから選ばれた界面活性剤である特許請求の
    範囲第10項記載の直腸投与用組成物。 13 アニオン性界面活性剤が硫酸エステル塩またはス
    ルホン酸塩である特許請求の範囲第11項記載の直腸投
    与用組成物。 14 β−ラクタム環を有する化合物1に対し、プロベ
    ネシツド0.1〜2、水または基剤2.75〜17、界
    面活性剤0.25〜1の成分比(重量比)である特許請
    求の範囲第9項記載の直腸投与用組成物。
JP2059076A 1976-02-28 1976-02-28 β−ラクタム環を有する化合物の直腸投与用組成物 Expired JPS6055486B2 (ja)

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