JP2001504091A - 病原性生物による鼻咽腔のコロニー形成に関連する細菌感染の治療のための薬剤の製造のためのミュピロシンの使用 - Google Patents

病原性生物による鼻咽腔のコロニー形成に関連する細菌感染の治療のための薬剤の製造のためのミュピロシンの使用

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JP2001504091A JP51631398A JP51631398A JP2001504091A JP 2001504091 A JP2001504091 A JP 2001504091A JP 51631398 A JP51631398 A JP 51631398A JP 51631398 A JP51631398 A JP 51631398A JP 2001504091 A JP2001504091 A JP 2001504091A
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Abstract

(57)【要約】 ミュピロシンまたはその塩もしくはエステルは、再発性副鼻腔炎および再発性耳炎を治療するために、特に、鼻咽腔への投与に適応した新規なスプレーまたはクリーム製剤と共に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 病原性生物による鼻咽腔のコロニー形成に関連する細菌感染の治療のための薬剤 の製造のためのミュピロシンの使用 本発明は、ある特定の細菌感染、特に、再発性中耳炎および再発性副鼻腔炎の 治療におけるミュピロシンまたはその塩もしくはエステルの使用、およびかかる 治療における使用のための製剤に関する。 以前はシュードモナス酸(pseudomonic acid)として知られたミュピロシンは 、主にグラム陽性細菌に対してだけでなく、ヘモフィリス・インフルエンザ(Ha emophilus influenzae)およびモラケラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis )などのいくつかのグラム陰性細菌に対しても良好な抗細菌活性を示す治療上有 用な化合物である。それは、細菌性イソ−ロイシルt−RNAシンセターゼの選 択的可逆性阻害剤として作用し、それにより細菌性タンパク質合成を阻害する( Merck Index,第11版,1989,993およびその引用文献を参照)。該化 合物は、代謝されやすいエステル基を有し、該化合物の全身使用を実際上、除外 する。しかしながら、局所用薬剤として臨床上有効である。 ミュピロシンを含んでなる局所用抗細菌性組成物は、商用名Bactroba n OintmentおよびBactroban Nasalの下にスミスクライ ン・ビーチャム(SmithKline Beecham)によって市販されている。第一の製品は 、水溶性ポリエチレングリコールベースを含んでなる軟膏(EP 0 095 8 97−A,ビーチャム・グループ(Beecham group)参照)であり、一方、第二 の製品は、グリセリンエステルを含有する白色ソフトパラフィンベースの軟膏中 にミュピロシンのカルシウム塩を含んでなる(EP 0 167 856−A,ビ ーチャム・グループ参照)。より最近では、ミュピロシンまたはその塩を含んで なる局所用クリームが記載された(PCT/US94/12026、スミスクラ イン・ビーチャム)。グリセリンエステルを含有する白色ソフトパラフィンベー スの軟膏にミュピロシンのカルシウム塩を含んでなる製剤(Bactroban Nasal)は、スタフィロコッカス・アウレウス(Staph aureus)の経鼻輸 送 の予防根絶のために前鼻孔に塗布するとき、特に有用である。より最近では、か かる塗布の影響力が前鼻孔に限られることが見出された。鼻咽腔のコロニー形成 (エイチ・インフルエンザ(H.influenzae)、エス・ニューモニエ(S.pneumo nia)およびエム・カタラリス(M.catarrhakis)による)において、有意な減 少はない(公表されていない)。 ミュピロシンのさらに可能な治療的使用は、Nsouliらによって記載されている (Annual Meeting of the American College of Allergy,Asthma and Immunolo gy,10-15 November 1995にポスター紹介され、Annuals of allergy,Asthma an d Immunology,January 1996,76(1),117に発表された)。セーライン溶液を用 いて1:9比に希釈したBactroban Ointmentを含んでなるス プレー製剤(Ocean,Fleming & Co)は、7ヵ月間にわたり1日2回(スプレーの ひと吹き(puff)を2回、約150−200μlであると推定される)投与した 場合、再発性副鼻腔炎の発病率の減少において効果的であることが示された。製 剤は、上顎洞から鼻咽腔を分ける小孔のため、洞粘膜に直接接近できないので、 ミュピロシン/セーラインの組み合せの効果が、再発性症状の発現に関連する病 原性細菌の経鼻輸送の根絶という結果をもたらすと考えられる。しかしながら、 長期間にわたる比較的低投与量の使用がミュピロシン耐性細菌の発達を促進し得 るという心配があるので、この投与計画は理想的ではない。さらに、また、ミュ ピロシンの水性溶液を長期間使用する望ましさについても心配があり、かかる環 境においてミュピロシンが崩壊しやすいことが知られている。前記の心配が全く ない再発性副鼻腔炎の治療方法を提供する問題が依然としてある。さらに、同様 の治療に感受性であり得る他の疾患の示唆はなかった。 中耳炎は、幼児および若い子供に一般に見られる病態である。急性の疾患は、 通常、クラブラン酸カリウムと組み合せてもよいアモキシシリンなどの全身性抗 生物質薬剤で首尾よく治療される。エイチ・インフルエンザ、エス・ニューモニ エおよびエム・カタラリスは、一般に、最も一般的な細菌性病原体であると考え られる。しかしながら、再発性疼痛性症状の治療の問題が残っている。 従って、第一の態様において、本発明は、病原性生物による鼻咽腔のコロニー 形成に関連する細菌感染の予防的治療のための薬剤であって、鼻咽腔への投与お よび鼻咽腔内で滞留に適応し; 再発性副鼻腔炎を治療するためのミュピロシンの0.2%セーライン溶液の使 用を除き、1日に1mgより少ない投与量で、連続的な基準で1日に2回投与さ れる薬剤の製造におけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもし くは塩の使用を提供する。 典型的な細菌感染は、再発性中耳炎および再発性副鼻腔炎を包含する。 従って、さらなる態様において、本発明は、再発性中耳炎の予防的治療のため の薬剤の製造におけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしく は塩の使用を提供する。 さらに、本発明は、また、再発性副鼻腔炎の予防的治療のための薬剤の製造に おけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしくは塩の使用も提 供する。 本明細書中に使用されるように、「予防的治療」なる語は、細菌感染、例えば 、再発性中耳炎または再発性副鼻腔炎の完全な排除だけでなく、それらの部分的 排除、すなわち、急性症状の発現数の減少をも包含する。 再発性中耳炎および再発性副鼻腔炎などの細菌感染の成功した治療は、エス・ アウレウス、エイチ・インフルエンザ、エス・ニューモニエおよびエム・カタラ リスなどの病原性細菌の経鼻輸送、特に、かかる生物による鼻咽腔のコロニー形 成の排除または減少に関連する。 従って、さらなる態様において、本発明は、再発性中耳炎に関連する病原性生 物の経鼻輸送を減少または排除するための薬剤であって、経鼻投与、特に、鼻咽 腔への集中的なデリバリーに適応する薬剤の製造におけるミュピロシンまたはそ の医薬上許容されるエステルもしくは塩の使用を提供する。 ミュピロシン耐性生物の発達を促進する危険性を減らすために、ミュピロシン またはその医薬上許容される塩もしくはエステルの、連続的よりむしろ断続的な 基準での投与が好ましい。 従って、さらなる態様において、本発明は、鼻咽腔への投与に適応した薬剤で あって、該薬剤の投与を必要とする患者に対して断続的な基準で投与される薬剤 の製造におけるミュピロシンまたはその医薬上許容される塩もしくはエステル (本明細書では、以後、薬剤物質という)の使用を提供する。 適当な断続的治療計画において、薬剤物質(ミュピロシンまたはその医薬上許 容されるエステルもしくは塩)は、日を基準として、短期間、例えば、2〜10 、適当には3〜8、より適当には約5日間投与され、次いで、間隔をおいた後、 例えば、数ヶ月にわたる月を基準として、例えば6ケ月まで間隔をおいた後、繰 り返す。 さほど好ましくはないが、薬剤物質は、日を基準として、長期間にわたり連続 的に、例えば、数ヶ月間投与してもよい。 適当には、薬剤物質を1日に2回投与する。適当には、再発性中耳炎および再 発性副鼻腔炎などの細菌感染がより優勢な傾向がある場合、薬剤物質を冬の月の 間投与する。 適当には、薬剤物質を1〜10mg、好ましくは3〜8、典型的には約5mg の投与量で、各鼻孔に、1日に2回投与する。 薬剤物質は、鼻咽腔、特に、前方の鼻咽腔へ投与する。 ミュピロシンの適当な医薬上許容される塩は当該分野でよく知られており、ナ トリウムおよびリチウムなどのアルカリ金属塩ならびにそのカルシウム塩が好ま しいカルシウムなどのアルカリ土類金属塩、特に、EP 0 167 856−A (ビーチャム・グループ)に記載されたそれらの結晶性二水和物型、ならびに他 の金属塩、例えば、銀およびアルミニウム塩ならびにアンモニウム置換アンモニ ウム塩を包含する。塩は無水物であってもよく、または、医薬上許容される溶媒 和物、例えば、アルコラートおよび、特に、水和物の形態であってもよい。好ま しい塩は、カルシウム、銀およびリチウム塩、特にカルシウム塩を包含する。ミ ュピロシンのカルシウム塩の場合、結晶性塩、好ましくは、結晶性カルシウム水 和物塩、より好ましくは、結晶性二水和物塩を用いる。好ましくは、結晶性カル シウム水和物塩を用いる。 従って、さらなる態様において、本発明は、鼻咽腔の細菌性コロニー形成に関 連した疾患の予防的治療のための薬剤の製造におけるミュピロシンの結晶性カル シウム二水和物塩の使用を提供する。 適当な医薬上許容されるエステルは当該分野でよく知られており、低級アルキ ルエステル、特に、メチルおよびエチルエステルを包含する。 適当には、薬剤物質は、0.01〜10%、好ましくは、0.1〜5%、より 好ましくは1〜5%において、本発明における使用のための薬剤中に存在する。 適量は、薬剤の2重量%および4重量%である。ミュピロシン耐性細菌の発達の 危険性が増加し得るので、薬剤物質の低レベル投与量を避けることが好ましい。 従って、さらなる態様において、本発明は、細菌感染の予防的治療のための薬 剤であって、鼻咽腔に投与され、0.5〜5重量%のミュピロシンまたは医薬上 許容される塩もしくはエステルを含んでなることを特徴とする薬剤の製造におけ るミュピロシンまたはその医薬上許容される塩もしくはエステルの使用を提供す る。 投与のための好ましい組成物は、鼻咽腔への集中的なデリバリーおよび鼻咽腔 内での滞留に適応した組成物を包含する。「集中的なデリバリー」なる語は、組 成物が鼻孔内に残存するよりもむしろ鼻咽腔にデリバリーされるという意味で使 用される。鼻咽腔内で「滞留」なる語は、一旦デリバリーされた組成物が、ほと んどすぐに流失されるよりもむしろ、数時間のクール(course)にわたって鼻咽 腔内に残存するという意味で使用される。これらの2つの態様は、都合のよいこ とに、γ(ガンマ)線シンチグラフィーによって研究できる。適当なかかる組成 物は、スプレーおよびクリームを包含する。 従って、さらなる態様において、本発明は: (a)水と接触して粘性を増加する両親媒性物質; (b)両親媒性物質のための非水性希釈剤 (c)懸濁液中の粉末薬剤物質 を含んでなるスプレー可能な医薬製剤を提供する。 両親媒性物質は、親水性および脂肪親和性基の両方を含有する物質である。液 体形態において、これらの物質は、一般に、水の存在下で自発的な自己会合がで き、その結果、粘性を増加させることができる。この自己会合の結果、粘性液体 のフォーメーションから半剛体ゲルへの範囲で性質が変化する。この事象は、「 液体結晶相」と呼ばれるいくつかの別個の相を与える液体系において長距離のオ ーダーのフォーメーションに起因するような特徴がある。 かかる性質を示すことが知られており、医薬製剤における使用に適する物質は 、モノオレインおよびモノリノレインなどのモノグリセリド、ホスファチジルコ リンなどのリン脂質およびガラクトイルジグリセリドなどのガラクトリピドを包 含する。 典型的には、モノグリセリドは長鎖脂肪酸モノグリセリドであり、10%(w /w)までの長鎖脂肪酸ジグリセリドおよび/または少重量の遊離長鎖脂肪酸を 含んでもよい。モノ−およびジ−グリセリドは、各々、異なる長鎖脂肪酸モノ− およびジ−グリセリドの混合物を包含してもよい。適当な長鎖脂肪酸モノグリセ リドは、モノオレイン酸グリセロール、モノパルミチン酸グリセロールおよびモ ノステアリン酸グリセロールを包含する。かかる適当な市販の例は、商用名MY VEROL 18−99などのMYVEROL、MYVATEX、MYVAPL EXおよびGMORPHIC 80の下に、各々、ニューヨーク州ロチェスター のイーストマン・コダック・ケミカルズ(Eastman Kodak Chemicals)から入手 可能な製品を包含する。さらに有用な長鎖脂肪酸モノグリセリド含有製品は、モ ノオレイン酸グリセロールに加えてプロピレングリコール(10%)を包含する ARLACEL 186(ICIアメリカンズ・インコーポレイテッド(ICI Ame ricans Inc.)から入手可能)である。MYVEROL 18−99の主要脂肪酸 は、オレイン酸(61%)、リノール酸(21%)、リノレン酸(9%)および パルミチン酸(4%)である。かかる長鎖モノグリセリドにおいて適当には、主 要な脂肪酸成分は、C18−飽和、モノ不飽和またはポリ不飽和脂肪酸、好ましく は、C18−モノ不飽和またはポリ不飽和脂肪酸である。適当には、モノグリセリ ドは、約2.5〜6の範囲のHLB値を有する。製品MYVEROL 18−9 9のHLB値は、3.7である。 本発明において、両親媒性物質は、好ましくは、モノオレイン酸グリセリル( モノ−オレイン)である。前記のように、その市販型において、モノオレイン酸 グリセリルは、主にモノオレイン酸グリセリルであるが、少量の関連するモノお よびジ−グリセリドも含有する物質である。従って、特にスプレー製剤において 有効な量は、使用される市販物質中のモノオレイン酸グリセリルのレベルに依存 して変化するであろう。 スプレー可能な製剤を得るために、両親媒性物質を液体希釈剤と合わせる。希 釈剤は、融和性、例えば、両親媒性物質との適当な混合物の生産、および水との 接触による自己会合を減少させ、所望の粘性増加を減じるであろう過度の希釈な しにスプレー可能な混合物を生じる能力に基づいて選択される。典型的には、パ ラフィン油などの鉱油は、吸入時に望ましくない副作用を伴うので、希釈剤は医 薬上許容される油、最も好ましくは脂肪酸トリグリセリド、典型的には植物性( すなわち、植物由来の)油である。適当な植物油は、ココヤシ油、ゴマ油および 大豆油を包含する。本発明において、好ましい希釈剤は、主に中鎖トリグリセリ ドであるように分別された植物油、最も好ましくはココヤシ油である。典型的に は、油に対する両親媒性物質の割合は、2:1〜1:4、好ましくは1:1〜1 :2である。理論的には、希釈剤の量は、製剤が20℃以上でスプレーデリバリ ーに適する粘性であるように調整される。 本発明で使用するのに適当な中鎖脂肪酸トリグリセリドは、天然、半合成また は合成起源であってもよく、異なる中鎖脂肪酸トリグリセリドを包含していても よい。本発明で使用されるように、「中鎖脂肪酸」なる語は、分枝または非分枝 、好ましくは非分枝であってもよく、置換されていてもよい、6〜12、好まし くは8〜10個の炭素原子を有する脂肪酸をいう。分別ココヤシ油などのある特 定の天然植物油は、中鎖脂肪酸トリグリセリドの便利な供給源を提供する。適当 には、トリグリセリドは、50〜100%(w/w)のカプリル(C8)酸およ び0〜50%(w/w)のカプリン(C10)酸トリグリセリドを含んでなる。適 当な例は、商用名MYRITOL;CAPTEX(Karlsham Lipid Specialties ,Columbus OH)、例えば、CAPTEX 355、CAPTEX 300、CA PTEX 350、CAPTEX 850およびCAPTEX 8000;MIG LYOL(BASF)、例えば、等級MIGLYOL 810、MIGLYOL' 812およびMIGLYOL 818(リノール酸トリグリセリドも含む)なら びにMAZOL 1400(Mazer Chemical,Guernee,II)の下に入手可能なも のを包含する。代表的な製品の脂肪酸含有量は:CAPTEX 355TM(登録 商標)−カプロン酸(2%)、カプリル酸(55%)およびカプリン酸(42% );CAPTEX 8000−少なくとも98%カプリル酸、MYGOL 8 10−カプロン酸(2%)、カプリル酸(65−75%)、カプリン酸(25− 35%)ならびにMIGLYOL 812−カプロン酸(3%)、カプリル酸( 50−65%)およびラウリン酸(5%)(製造者のデータ)である。 本発明の製剤において、薬剤物質は、製剤の2〜8重量%、適当には3〜5重 量%、典型的には約4重量%で使用される。細菌の耐性の発達の危険性を減らす ために、比較的高い投与量レベルを使用することが好ましい。また、経鼻投与に おいて不快であろう過度のデリバリー容量を避けるために、薬剤物質は、好まし くは、他の局所投与製剤と比べて比較的高い負荷にて存在する。 適当には、薬剤物質は、微紛カルシウムミュピロシン二水和物である。適当に は、薬剤物質は、100μmより小さい、好ましくは10μmより小さい粒子サ イズを有する。 本発明のスプレー可能な製剤は、鼻道の湿気のある環境において、水との接触 により粘性を増加させ、それゆえ、鼻の表面との接触時の流失に対してより良く 抵抗できるので、鼻咽腔へのデリバリーおよび鼻咽腔内での滞留に特に適当であ る。 本発明において使用するための他のスプレー可能な製剤は、水性ポリエチレン グリコール中における薬剤物質、好ましくはミュピロシンの溶液を包含する。か かるスプレーは、都合の良いことには、薬剤物質、好ましくはミュピロシンをポ リエチレングリコールまたはその誘導体中に含んでなる医薬組成物を水性溶液、 例えば、水、または、好ましくはセーライン溶液で希釈することによって、即時 に調製してもよい。適当なかかる組成物は、EP0 095 897−A2(ビー チャム・グループ)に記載されている。適当には、医薬組成物は、0.01〜5 0%のミュピロシンをポリエチレングリコール中に、適当にはポリエチレングリ コール400とポリエチレングリコール4000の混合物中に含んでなる。代表 例において、医薬組成物は2%ミュピロシンをポリエチレングリコール400( 59%)とポリエチレングリコール4000(39%)の混合物中に含んでなる 。適当には、ミュピロシン含有組成物は、1:1〜1:20、より適当には1: 5〜1:15、好ましくは約1:9〜1:10の割合で、水性溶液で希釈される 。適当には、スプレー式点鼻薬において、薬剤物質は、組成物の0.01〜 1重量%、適当には0.1〜0.5重量%で混合する。ミュピロシンは水性環境 に長く曝露すると分解しやすいことが知られているので、適当には、ミュピロシ ンを含んでなるかかる水性組成物は、約5℃にて貯蔵し、長期間貯蔵しない。 スプレー式点鼻薬の即時調製のためのミュピロシン製剤および水性溶液は、都 合のよいことには、キットにおいて提供されてもよい。従って、さらなる態様に おいて、本発明は、第一部分において、前記のように、薬剤物質、好ましくはミ ュピロシンをポリエチレングリコールまたはその誘導体中に含んでなる医薬製剤 、および第二部分において、水性溶液を含んでなるキットを提供する。第一およ び第二部分は、別々の容器または使用前に除去または破壊させるバリヤーによっ て分けられた二つの部分を有する単一の容器中に供給されてもよい。適当には、 キットは、スプレー式点鼻装置として使用するのに適応した容器を包含する。 さらに適当な製剤は、鼻咽腔への集中的デリバリーに適応したクリームを包含 する。適当な粘度特性を有するかかる製剤は、経鼻投与に適応した、例えば、伸 長ノズルを有する容器中において提供され得る。 従って、さらなる態様において、本発明は、 2−8重量%の薬剤物質; 50−70重量%の脂肪酸トリグリセリド; 2−6重量%のポリオキシエチレンエーテルまたはエステル界面活性剤; 2−4重量%の脂肪アルコールまたはエステル; 30−40重量%の水;および 2重量%までの保存料およびフレーバーなどの従来の添加剤 を含有する医薬製剤を提供する。 経鼻投与の場合、患者の快適さの問題が、予定の治療計画に対するコンプライ アンスにおいて重要である。本発明の製剤は、投与が容易であり、鼻の温度状態 においてコンシステンシーが容易に変化し、柔らかくなる低粘性クリームを提供 する。従って、鼻の上方の領域に挿入するとき、自然な方法で鼻道のより深くに 輸送することができる。組成物は、水中油型のクリームエマルジョンの形態であ ることが指定される。経鼻投与に望ましいコンシステンシーを提供する大量のト リグリセリド含量および比較的低含量の界面活性剤を考慮して、慣例の試験によ り前記の範囲内の成分量を個々の成分について選択して、水中油型エマルジョン を確実に得なければならない。 脂肪酸トリグリセリドは、典型的には、植物性(すなわち、植物由来の)油、 例えば、ココヤシ油、ゴマ油または大豆油である。特に適当な植物油は、主に中 鎖トリグリセリドであるように分別されたものである。 本発明に使用するための適当な中鎖脂肪酸トリグリセリドは、天然、半合成ま たは合成起源であってもよく、異なる中鎖脂肪酸トリグリセリドの混合物を包含 してもよい。本明細書で使用するように、「中鎖脂肪酸」なる語は、分枝または 非分枝、好ましくは非分枝であってもよく、置換されていてもよい6〜12、好 ましくは8〜10個の炭素原子を有する脂肪酸をいう。分別ココヤシ油などのあ る特定の天然植物油は、中鎖脂肪酸トリグリセリドの便利な供給源を提供する。 適当には、トリグリセリドは、50〜100%(w/w)のカプリル(C8)酸 および0〜50%(w/w)のカプリン(C10)酸トリグリセリドを含んでなる 。適当な例は、商用名MYRITOL;CAPTEX(Karlsham Lipid Special ties,Columbus OH)、例えば、CAPTEX 355、CAPTEX 300、 CAPTEX 350、CAPTEX 850およびCAPTEX 8000;M IGLYOL(BASF)、例えば、等級MIGLYOL 810、MIGLY OL 812およびMIGLYOL 818(リノール酸トリグリセリドも含む) ならびにMAZOL 1400(Mazer Chemical,Guernee,II)の下に入手可能 なものを包含する。代表的な製品の脂肪酸含有量は:CAPTEX 355TM( 登録商標)−カプロン酸(2%)、カプリル酸(55%)およびカプリン酸(4 2%);CAPTEX 8000−少なくとも98%カプリル酸、MYGOL 8 10−カプロン酸(2%)、カプリル酸(65−75%)、カプリン酸(25− 35%)ならびにMIGLYOL 812−カプロン酸(3%)、カプリル酸( 50−65%)およびラウリン酸(5%)(製造者のデータ)である。 本発明に使用されるポリオキシエチレンエーテルまたはエステルは、非イオン 性界面活性剤として機能するものである。特に適当な物質は、ポリオキシエチレ ングリコールモノセチルエーテル、例えば、Cetomacrogol 100 0を包含する。他の適当な非イオン性界面活性剤は: (a)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、例えば、商用名MYRJ(ICIア メリカンズ・インコーポレイテッド)、例えば、製品MYRJ 52(ポリオキ シエチレン40ステアリン酸エステル)の下に入手可能な型のポリオキシエチレ ンステアリン酸エステル; (b)ポリオキシエチレン−ソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)、 例えば、モノ−ならびにトリ−ラウリル、パルミチル、ステアリルおよびオレイ ルエステル、例えば、商用名TWEEN(ICIアメリカンズ・インコーポレイテ ッド)、例えば、TWEEN 20、21、40、60、61、65、80、8 1および85(そのクラスTWEEN 80が特に好ましい)の下に入手可能な モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン; (c)ポリオキシエチレングリコール長鎖アルキルエーテル、例えば、ポリオ キシエチル化グリコールラウリルエーテル;および (d)ポリオキシエチレングリコール長鎖アルキルエステル、例えば、PEG −モノステアリン酸エステル を包含する。 本明細書中で使用する場合、界面活性剤は、好ましくは、13〜20の範囲の HLB値を有する。 脂肪アルコールまたはエステルとして、ステアリルアルコール、セチルアルコ ール、セチルステアリルアルコール、ミリスチルアルコールおよびモノステアリ ン酸グリセリンなどの医薬または獣医学製剤において都合よく使用されるかかる 物質のいずれかを使用してもよい。 特に好ましいビヒクル製剤は、乳化のための水と共に、分別ココヤシ油(典型 的には約55〜60、特に約57重量部);ポリオキシエチレングリコールモノ セチルエーテル(典型的には、約2〜4、特に約3重量部);セトステアリルア ルコール(典型的には、約2ないし4、特に約3重量部)および所望ならば、保 存料およびフレーバーを含んでなる。 典型的な保存料は、ベンジルアルコールおよびフェノキシエタノールを包含す る。 適当には、薬剤物質は、ミュピロシンのカルシウム塩、特に、カルシウム二水 和物塩である。これは、好ましくは、微細粉末として存在する。これは、薬剤が 100μmより小さい、好ましくは10μmより小さい粒子サイズを有するよう に、微粉砕によって、最も適当には、超微粉砕(流体エネルギー微粉砕)によっ て得てもよい。 本発明の製剤において、薬剤物質は、製剤の2〜8重量%、適当には3〜5重 量%、典型的には約4重量%で使用する。細菌の耐性の発達の危険性を減らすた めに、比較的高い投与量レベルを使用するのが好ましい。また、経鼻投与におい て不快であろう過度のデリバリー容量を避けるために、薬剤物質は、好ましくは 、他の局所投与製剤と比べて比較的高い負荷で存在する。 製剤は、典型的には、エアリフトポンプなどのポンプによって鼻道に投与され 得る。これは、修飾されたノズルの付加によって経鼻投与に適応させてもよい。 本発明の製剤は、従来の製薬技術によって製造できる。従って、例えば、ェマ ルジョンが形成されるまで、担体の成分を高温度で一緒に混合することによって 混和してもよい。次いで、混合物を室温まで冷却し、いずれかのさらなる任意の 成分を添加後、十分に分散するまで撹拌する。ベースの調製物が熱いうちに抗生 物質を加え、ベースを冷却後、付加的な成分を加える。必要ならば、滅菌状態に おいて組成物を供給してもよい。 所望ならば加えてもよい成分は、着色料およびフレーバーを包含する。 前記の新規なスプレーおよびクリーム製剤において、ミュピロシンを別の抗生 物質で代用してもよいことは、当業者には容易に明らかであろう。本発明は、か かる製剤の全てを包含する。 以下の実施例によって本発明を説明する。 実施例1−スプレー製剤 67%w/w分別ココヤシ油(中鎖)*および33%w/wのモノオレイン酸 グリセリル**の混合物を形成させることによって、スプレー式点鼻製剤のための 担体を調製した。該混合物に0.2%w/wの粉末レモン汁フレーバーを加え、 次いで、4%w/wの超微紛カルシウムミュピロシンを加えた。 得られた製剤は、20℃以上でスプレー可能な粘性を有する。患者の鼻にスプ レーされると、液体は鼻道を被覆し、鼻の内部の湿気(通常、粘膜および湿った 環境由来の)との接触が担体を濃厚にする。このことが、スプレーされた製剤の 鼻表面における滞留時間を長くする。約125μlのスプレー容量は、約5mg のミュピロシンを含有する。 ** イーストマン(Eastman)から入手できる市販製品Myverol 18−9 9 実施例2−クリーム 水中油型エマルジョンクリームを: カルシウムミュピロシン 4% 分別ココヤシ油* 57.3% ポリオキシエチレングリコールモノセチルエーテル 3% セトステアリルアルコール 3% ベンジルアルコール 1% フェノキシエタノール 0.5% 水 35% レモン汁フレーバー(粉末) 0.2% から調製した。 * BASFから入手できる市販製品Miglyol
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/027,224 (32)優先日 平成8年10月1日(1996.10.1) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 9716805.8 (32)優先日 平成9年8月9日(1997.8.9) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9719203.3 (32)優先日 平成9年9月11日(1997.9.11) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヘンケル,ティモシー・ジョン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ハットン,アンソニー・ガイ イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 タロン,テレジタ・レジーナ・ジェラディ ン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 スコット,ヒュー イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ (72)発明者 ヒルトン,ジェーン・エリザベス イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.病原性生物による鼻咽腔のコロニー形成に関連する細菌感染の予防的治療 のための薬剤であって、鼻咽腔への投与および鼻咽腔内での滞留に適応し;再発 性副鼻腔炎の治療のためにミュピロシンの0.2%セーライン溶液を使用するこ とを除いて、1日に1mgより少ない投与量で連続的に1日に2回投与される薬 剤の製造におけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしくは塩 の使用。 2.細菌感染が再発性中耳炎または再発性副鼻腔炎である請求項1記載の使用 。 3.再発性中耳炎の予防的治療のために鼻咽腔に投与するのに適応した薬剤の 製造におけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしくは塩の使 用。 4.再発性中耳炎に関連する病原性生物の経鼻輸送を減少させるまたは排除す るための薬剤であって、経鼻投与に適応した薬剤の製造におけるミュピロシンま たはその医薬上許容されるエステルもしくは塩の使用。 5.薬剤の投与を必要とする患者の鼻咽腔に断続的に投与される薬剤の製造に おけるミュピロシンまたはその医薬上許容される塩もしくはエステルの使用。 6.薬剤が日を基準として、2〜10日間投与され、次いで、月を基準として 繰り返される請求項5記載の使用。 7.ミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしくは塩が各鼻孔に 1〜10mgの投与量で1日に2回投与される、前記請求項のいずれか1項記載 の使用。 8.(a)水と接触して粘性を増加する両親媒性物質; (b)両親媒性物質のための非水性希釈剤および (c)懸濁液中におけるミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルも しくは塩 を含んでなる薬剤の経鼻デリバリーに適したスプレー可能な製剤。 9.両親媒性物質がモノグリセリド、リン脂質およびガラクトリピドから選択 される請求項8記載の製剤。 10.両親媒性物質がモノオレイン酸グリセリル(モノ−オレイン)である請 求項9記載の製剤。 11.希釈剤が医薬上許容される油である請求項8〜10のいずれか1項記載 の製剤。 12.希釈剤が脂肪酸トリグリセリド油である請求項11記載の製剤。 13.脂肪酸トリグリセリド油がココヤシ油、ゴマ油または大豆油である請求 項12記載の製剤。 14.脂肪酸トリグリセリドが主に中鎖トリグリセリドであるように分別され た請求項12または13記載の製剤。 15.油に対する両親媒性物質の割合が2:1〜1:4である請求項11〜1 4のいずれか1項記載の製剤。 16.2−8重量%のミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもし くは塩; 50−70重量%の脂肪酸トリグリセリド; 2−6重量%のポリオキシエチレンエーテルまたはエステル界面活性剤; 2−4重量%の脂肪アルコールまたはエステル; 30−40重量%の水および 2重量%までの従来の添加剤を含有する医薬製剤。 17.脂肪酸トリグリセリドが中鎖に分別される植物油である請求項16記載 の製剤。 18.脂肪酸トリグリセリドが分別ココヤシ油である請求項16記載の製剤。 19.ポリオキシエチレンエーテルがCetomacrogol 1000で ある請求項15〜18のいずれか1項記載の製剤。 20.脂肪アルコールがセトステアリルアルコールまたはセチルおよびステア リルアルコールの混合物である請求項15〜19のいずれか1項記載の製剤。 21.約57重量%の分別ココヤシ油、約3重量%のCetomacrogo l 1000および約3重量%のセトステアリルアルコールを含有する水中油型 エマルジョンである請求項15〜20のいずれか1項記載の製剤。 22.ミュピロシンまたはその医薬上許容されるエステルもしくは塩を製剤の 1〜10重量%含んでなる請求項8〜21のいずれか1項記載の製剤。 23.ミュピロシンのカルシウム二水和物塩を含んでなる請求項22記載の製 剤。 24.第一部分に、ミュピロシンをポリエチレングリコールビヒクル中に含ん でなる医薬組成物および、第二部分に水性溶液を含んでなるキット。
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