JPS605530Y2 - 樹脂モ−ルドコイル - Google Patents

樹脂モ−ルドコイル

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Publication number
JPS605530Y2
JPS605530Y2 JP12272479U JP12272479U JPS605530Y2 JP S605530 Y2 JPS605530 Y2 JP S605530Y2 JP 12272479 U JP12272479 U JP 12272479U JP 12272479 U JP12272479 U JP 12272479U JP S605530 Y2 JPS605530 Y2 JP S605530Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
paper
insulating material
insulating
resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP12272479U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5640612U (ja
Inventor
留吉 荒木田
則昭 深沢
Original Assignee
東光電気株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 東光電気株式会社 filed Critical 東光電気株式会社
Priority to JP12272479U priority Critical patent/JPS605530Y2/ja
Publication of JPS5640612U publication Critical patent/JPS5640612U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、巻線が形成する各層間および巻線相互間に絶
縁樹脂を浸透固化させて成形される樹脂モールドコイル
に関するもので、各層間内および巻線相互間への絶縁樹
脂の浸透を円滑なものとすることを目的としたものであ
る。
従来、巻線が形成する各層間および巻線相互間に、絶縁
樹脂を浸透させて固化モールドして成形される樹脂モー
ルドは、第1図に示す如く、巻線6て形成される各層間
に、電気絶縁材よりなる層間紙7を挿入し、この層間紙
7に電気絶縁樹脂を液状の状態で浸透させ、この層間紙
7を通して各層間および巻線相互間に浸透した絶縁樹脂
を固化させて成形される。
この樹脂モールドコイルにおいて、層間紙7を通して、
各層間および巻線相互間への絶縁樹脂の浸透を、良好に
かつ完全に遠戚することが極めて重要である。
このため、層間紙7としては、絶縁樹脂が浸透し易い細
い多数の間隙を有する電気絶縁材料製のシート状体、例
えば和紙とかガラスクロス、不織布等を使用することに
よって、層間への絶縁樹脂の浸透が行なわれ易いように
している。
この層間紙7による各層間および巻線相互間への絶縁樹
脂の浸透充填は、層間紙7自身内部に形成された細い多
数の間隙による毛細管現象によるもので、絶縁樹脂液は
、この層間紙7を通ってコイル5の端面から軸心方向に
沿って内部に浸透していき、ついには各層間および巻線
相互間を充填することになる。
しかしながら、巻線6および層間紙7を相互に重ね合せ
て巻回してコイル5を成形する際に、巻線6および層間
紙7は共に比較的強く引張って強力な締付は力が巻装さ
れて行くものであるため、各層の巻線6間に位置する層
間紙7は、この巻線6により強力に押し潰されることに
なり、この強力な押し圧により層間紙7内に形成されて
いる多数の細い間隙が減少またはほとんど押し潰された
状態となってしまうので、絶縁樹脂は、軸方向に充分な
長さをもつコイル5の内部までの浸透を阻害されること
になる。
このため、コイル5内への絶縁樹脂の浸透を充分に遠戚
すべく、真空含浸や樹脂への充填剤の調合、加熱温度に
よる粘度の調整等の対策を講じた場合には、コイル5を
製作するための設備が大型化すると共に高価となり、ま
た工数が増大し、さらに耐熱衝撃性が低下するなどで問
題が生じてくる。
例えば、絶縁樹脂の浸透性を高めると、固化した際の機
械的強度が低下するという欠点が生じる。
なお、層間紙7のもつ多数の間隙を縮小させない程度の
巻付は力で巻線6を巻回するのは、コイル5の形がくず
れるばかりでなく、コイル自身が必要以上に大形となっ
てしまうので問題外である。
本考案は、上記従来例における欠点および問題点を解消
すべく考案されたもので、所望層間に挿入される層間紙
を、クラフト紙のような平担なシート状絶縁材料に、ク
レープ紙のように表面に多数の細い連続した溝を有する
繊維製シート体である絶縁紙を重ね合せた構造とし、こ
の層間紙を巻線と一緒に積重して巻装する際に、層間紙
に作用する巻回締付は力を、絶縁材料に負担させること
によって、絶縁紙が延び変形しないようにしたものであ
る。
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。
本考案による樹脂モールドコイルは、層間に、クラフト
紙の如き、平担なシート状に成形された絶縁材2を挿入
位置させた樹脂モールドコイルに関するもので、所望す
る層間に、上記した絶縁材2に、クレープ紙の如き、表
面に多数の連続した細い溝をほぼ均一に有する繊維製シ
ート体である絶縁紙3を重ね合せた絶縁体1を挿入位置
させ、この絶縁体1を通して絶縁樹脂をコイル本体内部
まで充分にかつ円滑に浸透させるようにしたものである
本考案に使用される絶縁体1は、第2図図示の如く、ク
ラフト紙の如き平担なシート状に成形された絶縁材2に
、クレープまたは和紙を小さくもみ固めたものを拡げた
ものの如く、表面に多数の連続した溝をほぼ均一に有す
る繊維製シート体である絶縁紙3を重ね合せて構成され
ている。
この絶縁材2と絶縁紙3との組合せは、相互間の位置ず
れが生じない程度で接合するのが、取扱い上有利である
が、取扱い時に相互間の位置ずれの恐れがない場合には
、単に重ね合せるだけで充分である。
絶縁体1は、上記の如き構成となっているので、この絶
縁体1を巻線6と一緒にして、各層間に位置させる際に
、この絶縁体1に作用する強力な引張り力は、平担な表
面を有する絶縁材2に作用して絶縁材3にはほとんど作
用しない。
このため、絶縁紙3は、はとんど引張り力を受けること
なく、そのままの状態で巻装されることになる。
それゆえ、層間に位置した絶縁体1は、巻線6からの強
力な締付は力を受けているとはいえ、絶縁紙3の表面に
多数形成されている細い溝のために、この絶縁紙3と絶
縁材2との間に比較的大きな間隙4が形成されることに
なる。
このように、層間に巻線位置した絶縁体1には、多数の
そして比較的大きな間隙4がコイル5の端面に開放した
姿勢で形成されるので、絶縁樹脂液は、この間隙4を通
って容易にコイル5端面から、コイル5の軸心方向に沿
って、コイル5内部まで浸透し、同時に絶縁紙3および
絶縁材2の繊維間を通って、層間全域および巻線6間等
のコイル5内の微少な空間を充填する。
上記の如く、本考案の場合、単に絶縁材2および絶縁紙
3の繊維間を通る毛細管現象だけによって、絶縁樹脂を
コイル5の内部に浸透させるのではなく、絶縁材2と絶
縁紙3との間に形成された比較的大きな間隙4を通して
絶縁樹脂をコイル5内部まで侵入させることができるの
で、絶縁樹脂のコイル5内部への浸透を確実にかつすみ
やかに達成することができる。
また、各間隙4は比較的大きな流路断面積をもっている
ので、石英を含有して比較的粘度の高い状態となった絶
縁樹脂液でも円滑にかつ完全にコイル5内に浸透充填さ
せることができる。
さらに、絶縁体1の巻装操作は、従来からの層間紙の巻
装操作と何ら変るところがなく、同一の作業で良いので
、コイル5の製作に要する工数が増大する不都合はない
なお、絶縁体1は、縁石実施例の如く、各層間に挿入位
置させても良いのであるが、特に小型化の要求が強い場
合には、1つおきまたは2つおきの層間に絶縁体1を挿
入位置させ、残りの層間には絶縁材2だけを挿入位置さ
せるようにしても良い。
このようにすると、製作されるコイル5は使用されなか
った絶縁紙3の厚さに相当した量だけ、その径が減少し
た状態で成形されることになる。
この場合、絶縁材2だけを挿入位置させた層間には、絶
縁体1が挿入された隣接する層間からの毛細管現象を利
用した絶縁樹脂の浸透により確実にかつ円滑に浸透充填
が遠戚される。
以上の説明から明らかな如く、本考案による樹脂モール
ドコイルは、石英を含有する絶縁樹脂でも、すみやかに
かつ完全にコイル5内に浸透充填させることができ、こ
れにより層間コロナ発生等の特性および耐熱衝撃性に優
れた樹脂モールドコイルが得られ、また絶縁樹脂のコイ
ル5内への浸透充填速度が早いので、コイル製作に要す
る時間が短縮され、さらに巻線6および絶縁体1の巻付
は力を弱める必要がないので、機械的に充分強固なもの
となる等多くの優れた作用効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一般的なコイルの構造を示す一部破断した全
体斜視図である。 第2図は、本考案のコイルに使用される層間紙としての
絶縁体の構成を示す斜視図である。 第3図は、巻線および絶縁体の巻回組立て操作を示す部
分斜視図である。 第4図は、巻回組立てされたコイルの簡略化された構造
例を示す一部拡大乎断面図である。 符号の説明、1:絶縁体、2;絶縁材、3;絶縁紙、4
;間隙、5:コイル、6;巻線、7;層間紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 巻線を多層に巻回し、該各層間にクラフト紙等の平担な
    シート状となった絶縁材2を位置させて成形されるコイ
    ルにおいて、所望する層間に、表面に多数の細い連続し
    た凹溝をほぼ均一に形成した繊維製シート体であるクレ
    ープ紙等を使用した絶縁紙3を、前記絶縁材2に重ね合
    せた絶縁体1を位置させ、該絶縁体1および絶縁材2を
    通して各層間に絶縁樹脂る含浸固化させてなる樹脂モー
    ルドコイル。
JP12272479U 1979-09-05 1979-09-05 樹脂モ−ルドコイル Expired JPS605530Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12272479U JPS605530Y2 (ja) 1979-09-05 1979-09-05 樹脂モ−ルドコイル

Applications Claiming Priority (1)

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JP12272479U JPS605530Y2 (ja) 1979-09-05 1979-09-05 樹脂モ−ルドコイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5640612U JPS5640612U (ja) 1981-04-15
JPS605530Y2 true JPS605530Y2 (ja) 1985-02-21

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JP12272479U Expired JPS605530Y2 (ja) 1979-09-05 1979-09-05 樹脂モ−ルドコイル

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US8967167B2 (en) 2006-07-07 2015-03-03 Tel Fsi, Inc. Barrier structure and nozzle device for use in tools used to process microelectronic workpieces with one or more treatment fluids

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JPS5640612U (ja) 1981-04-15

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