JPS5923408B2 - 絶縁物の成形方法 - Google Patents

絶縁物の成形方法

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JPS5923408B2
JPS5923408B2 JP7902178A JP7902178A JPS5923408B2 JP S5923408 B2 JPS5923408 B2 JP S5923408B2 JP 7902178 A JP7902178 A JP 7902178A JP 7902178 A JP7902178 A JP 7902178A JP S5923408 B2 JPS5923408 B2 JP S5923408B2
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JP
Japan
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wet paper
groove
paper
mat
insulator
Prior art date
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JP7902178A
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JPS554876A (en
Inventor
金昭 松本
利一 中西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、例えば油入変圧器等に適用され、油含浸性
が良好なように成形される絶縁物の製作方法に関するも
のである。
従来の外鉄形変圧器の巻線のような矩形の巻線は、第1
図aに示すように溝形の成形絶縁物1、2によつて額縁
状に嵌合されて絶縁される。
このとき溝形絶縁物1、2の接続は夫々のテーパ部3、
4で互いに重ね合わされ沿面放電に強い絶縁を構成する
。とくに第1図bに示す巻線5の内径の曲が力部5aに
嵌合される部分は溝形の断面形状を有しかつ巻線5の内
径に沿つて鍵形に曲がつた鍵形溝形の成形絶縁物1が必
要とされる。第2図および第5図は従来の鍵形溝形絶縁
物の製作方法を示す正面図および側面図である。
第3図において、W寸法は絶縁物1の長さ、X寸法は溝
部の内幅、Y寸法は溝部の深さ、Z寸法はテーパ部の長
さを示す。絶縁物1はあらかじめパルプのような油含浸
性の良い多孔質の絶縁素材を型押しして成形した後、テ
ーパ部3を削ち取つて仕上げている。この場合、パルプ
のような伸縮性の比較的小さい素材を複雑に入りくんだ
型へ詰め込むために、素材の単位面積当力の重量で示さ
れる坪あた力の秤量が均一になれ難く、電気的破壊電圧
や油の含浸性等にムラができ信頼性が乏しくなるという
欠点がある。
また、第4図は従来のもうひとつの製作方法を示すもの
で、絶縁素材の坪あたDの秤量を均一にするため、図示
しない抄紙機等により秤量の均一な湿紙を第4図aのよ
うに所定枚数抄き合せたマット6を第4図bのように絞
シ加工して成形し、はみ出し部Tを切れ取力、さらにテ
ーパ加工して仕上けるものである。
この場合、電気的破壊電圧や油の含浸性にはムラが無く
なるのであるが、第3図に示した鍔部1a(Dy寸法の
大きいものでは絞り加工時の伸び8が湿紙の材質に固有
の伸びの限度を越える部分で破れるので、y寸法の最大
値を小さく制限されるという欠点がある。
さらに、前掲した従来の方法によれば最終仕上げでテー
パ部3を削D取る作業が入るため、絶縁物1の密度の程
度によつては加工面が毛羽立つて一段と作業性を悪くす
る欠点がある。
この発明は上記欠点を解消するためになされたもので、
複数層の湿紙マツトの両端部を所定の長さずつずらして
階段状に積層L−L字形状の溝の曲折した近傍の側面を
形成する部分に、突状に曲折した位置を境にして互いに
反対方向に折り返し部をつくつて圧縮成形時に折り返し
部が展開するようにし、湿紙マツトの両端部が溝の両端
部になるようにしてテーパ部を形成することによつて、
加工時に伸びが発生する鍔部の圧縮成形を容易し、また
テーパ部の密度のガラツキが小さく信頼性の向上を図れ
る絶縁物の成形方法を提供するものである。
以下、この発明による絶縁物の成形方法の一実施例につ
いて説明する。
第5図において、6a,6b,6cはそれぞれ坪あた勺
の秤量が等しくかつ秤量が均一となるように図示しない
抄紙機等で抄き合わされた繊維質の絶縁物からなる湿紙
のマツトである。ここで、k寸法は第3図で示した溝形
の絶縁物1の底部と2つの鍔部1aとを構成するもので
、型押しの余裕としてx寸法とy寸法の2倍とを加え合
わせた寸法よ勺多少大きくしてある。同様にl寸法は絶
縁物1の溝に沿つて鍔部1aを測つたときの長さで、w
寸法の約2倍に設定する。また、n寸法はテーパ部3の
長さを示すもので、成形時に第4図bに示すように斜め
に引き伸ばされるため、z寸法よ勺や\小さめにしてお
く。な訃、m寸法はl寸法とn寸法との差であ勺、l−
2nすなわち、m−nなる寸法に相当するところの湿紙
マツト群の中央付近ですべての湿紙マツトが重なb合つ
ている部分の長さは成形後の製品の呼称厚さ部の平均長
さになるように計画されてお勺、夫々あらかじめ裁断さ
れたものを積み揃えたものである。ここに、呼称厚さ部
とは第3図において、鍔部1aの厚さであり、平均長さ
とは扇形になつている鍔部1aの内径側および外径側に
沿つた長さの平均値であつて、この場合にはテーパ部の
長さを含まない。また、各マツトのすべて重なる部分の
坪あた勺の秤量が製品の呼称厚さ部の秤量に一致するよ
う湿紙マツトの秤量および枚数が選ばれる。第6図、第
7図および第8図は本発明による方法の第2の工程を示
すもので、それぞれ背面図、平面図訃よび正面図である
第5図に示す要領で計画し準備した材料は湿紙マツト6
a上に湿紙マツト6bを均一なピツチで少しずつずらし
ながら階段状に重ね合わせる。そして、湿紙マツト6a
の重心と湿紙マツト6bの群の重心とを鉛直上で一致さ
せてある。第7図に示す中央付近11を境にして湿紙マ
ツト6bの群を一括して第7図の図示上方は第6図に示
すように図示左方へ折り返し9をつく勺、第7図の図示
下方は第8図に示すように図示右方へ折シ返し10をつ
くるこの結果、湿紙マツト6bの群の第゛7図における
左右方向の長さは湿紙マツト6a01寸法より短かくな
る。このとき、双方の折り返し部9,10を結ぶ線上の
中央付近11では互いのしわが干渉して3次元曲面を呈
するが、湿紙固有の伸びによつて破れは生じない。この
折勺返しによつて湿紙マツト6bの群の段状の裾12は
湿紙マツト6aの端面から中央へ向かつて後退する。湿
紙マツト群6bを折り返した後、第7図に示すように、
湿紙マツト6aの端面14と湿紙マツト6cの端面13
とがほぼ平行になるように、湿紙マツト6cを湿紙マツ
ト6bを介して湿紙マツト6aと重ねることによ勺折り
返し部は湿紙マツト6a,6b,6cの繊維のからみ着
きによつて粘着テープのような働きをして崩れないよう
に保持される。このとき、各湿紙マツトの寸法関係が第
5図で示したように計画されておれば、湿紙マツト6a
の端面14はもつとも外側にあり1つづいて湿紙マツト
6cの端面13があり1もつとも中央寄勺に湿紙マツト
群6bの端面12が位置するように組合わせることがで
きる。このようにして第6図または第a図に示すように
、折力返し部方向へ向かつて次第に厚さしたがつて秤量
が増す湿紙マツトを準備することができる。第9図}よ
び第10図は本発明による方法の第3の工程を示す正面
図および側面図である。
なお、湿終マツト群6bは便宜上1枚で表示したが、第
8図のような多層の構成であるとして扱う。第9図に訃
いて、上型15、下型16および横型17はそれぞれ図
示しない加熱装置によつて必要な温度条件が保たれてお
抵湿紙マツト6は横型17の頂上にそれぞれに折勺返し
部9,10の中心が乗るように載置される。また、2つ
の折h返し部9,10の中心を通る線に垂直な湿紙マツ
ト6に沿つた中心線は、上型15の真下を通るように伏
せられる。次に第11図に示すように上型15を所定の
速度で下降させ下型16へ押し付ける。この行程に卦い
て、押b返し部9,10付近で伸びようとするが、湿紙
マツト6aによつて引き戻そうとする力が働くので折勺
返し部9,10の中央寄Bllで湿紙マツト6がある程
度圧縮されて絞られる傾向となる。しかし、湿紙マツト
6aの引張力にも限度があるから遂には破れ、残りの行
程では折勺返し部が元へ戻ることにより、残力の伸びを
吸収する。
第7図で折勺返しを互いに逆方向に付けたのは、湿紙マ
ツト6aによる圧縮行程ならびに6a破壊後湿紙マツト
群6bの折勺返し部の円滑な戻しを計るためであり1折
返し部は互いに引き合いながら拡がる方向へ力を受ける
。もレ折り返し9,10を同じ向きにした場合は、成形
時の絞D行程において中央付近11のしわが十分に展開
しない。したがつて、このしわの部分は湿紙マツト6b
の群が3層になるので、計画された密度の3倍に成形さ
れ、油含浸性が悪くなる訃それがある。最後に第12図
に示すように横型17を所定の速度で互いに押し付けて
全体に加圧しながら乾燥すると、湿紙の繊維は互いにか
らみ付いて一体となシ、所定の密度に管理された油含浸
性の良い成形絶縁物が得られる。
この製作方法において、湿紙マツト6aは破れが生じる
が、残多の各層の湿紙マツトは建全なまま加工できるの
で実用上問題となる欠陥を残すことはない。
第13図訃よび第14図は本発明による押型の詳細を示
すものである。
上型15と下型16とは合せ面18によつて接触L絶縁
物1のテーパ部3の溝底部に相当する間隙部19と、扇
形状の鍔部1aに対応した溝底部に相当する問隙部20
を構成している。また、上型15と横型17とは合せ面
21によつて接触し、絶縁物1の鍔部1aに相当する間
隙部23と、鍔部1aに続くテーパ部3に相当する間隙
部22を構成している。絞られの油隙加工部分を示す。
また、第8図で示した湿紙マツトの組み合せを第17図
のようにしても同じ効果が得られる。また第16図の例
についても第18図の構成によ勺同様の効果が得られる
ものである。この発明によると、溝の両端部になる湿紙
マツトの両端部を所定の長さずつずらして積層し、溝の
突状に曲折した位置を境にして互いに反対方向に折り返
し部をつくつて圧縮成形することによつて、圧縮成形時
に折り返し部が元に戻るので、伸びようとする力を吸収
して湿紙マツト固有の伸びを限度内に制限できるため、
鍔部の展延部での破れを防止できる。
また、テーパ部も圧縮成形によつて形成できるので、密
度のバラツキが小さく信頼性の向上を図ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は鍵形溝形絶縁物の外観を示す斜視図、第2図お
よび第3図は鍵形溝形絶縁物の従来の製作方法を説明す
る正面図訃よび側面図、第4図は湿紙マツトを用いた従
来の他の製作方法の説明図、第5図は本発明による湿紙
マツトの積層状態を示す斜視図、第6図は第7図の背面
図、第7図は湿紙マツト6bを折り返し加工しFc後の
平面図、第8図は第7図の正面図、第9図および第10
は本発明による湿紙マツトの押型へ載置した状態を示す
正面図卦よび側面図、第11図および第12図は型押し
状態の正面図および側面図、第13図}よび第14図は
本発明による押型の詳細を示すもので、それぞれ第14
図のX−X及び第13図の)C[V−M断面を示す断面
図、第15図、第16図、第17図および第18図は本
発明によるその他の実施例を示す斜視図及び側面図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 密度が粗な繊維質の湿紙マットを所定の密度を有す
    るように圧縮し、かつ底面の内側が突状に曲折したL字
    形状の溝を形成する絶縁物の成形方法において、上記湿
    紙マットの両端部を所定の長さずつずらして階段状に複
    数層積層し、上記溝の曲折した近傍の側面を形成する部
    分に、突状に曲折した位置を境にして互いに反対方向に
    折り返した折り返し部をつくつて圧縮成形時に上記折り
    返し部が展開するようにし、上記湿紙マットの両端部が
    上記溝の両端部になるように圧縮して成形することによ
    つて上記溝の両端部にテーパ部を形成することを特徴と
    する絶縁物の成形方法。 2 湿紙マットは溝の側面からなる鍔部に切込みを有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の絶縁物
    の成形方法。
JP7902178A 1978-06-28 1978-06-28 絶縁物の成形方法 Expired JPS5923408B2 (ja)

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