JPS605437A - 光学記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレーザ等により情報を高密度に記録し、また記
録した情報を再生する光学記録媒体（二関し、詳しくは
光学記録媒体上の記録および再生信号の位置決めを容易
に行なわせるようにしたものである。

一般に、光学記録媒体たとえば光ディスクは、基体の上
に設けた薄い記録層に形成された光学的に検出可能な小
さな（例えば、約１μ）ピットをらせん状又は円形のト
ラック形態にして高密度情報を記憶することができる。

この様なティヌクに情報を書込むには、レーザ感応層の
表面に集束したレーザを走査し、このレーザ光線が照射
された表面のみがピットを形成し、このピットをらせん
状又は円形トラックの形態で形成する。レーザ感応層は
、レーザ・エイ・ルギーを吸収して光学的に検出可能な
ピットを形成できる。例えば、ヒートモード記録方式で
は、レーザ感応層は熱エネルギーを吸収し、その個所に
蒸発又は変形により小さな凹部（ピット）を形成できる
。また、別のヒートモード記録方式では、照射されたレ
ーザ・エネルギーの吸収により、その個所に光学的に検
出可能な物理化学変化によって生じる屈折率差、反射率
差あるいは濃度差等を有するピットを形成できる。一方
、この光学記録媒体に記録された情報は、レーザをトラ
ックに沿って走査し、ピットが形成された部分とピット
が形成されていない部分との光学的変化を読み取ること
によって検出再生される。

以上の方式の情報処理技術において、レーザ光の走査お
よび信号位置のアドレス手段は、記録密度、検索時間、
或いは転送速度等の緒特性に関連した重要な因子であり
、その制御方法により、処理能力や装置性能を決定する
と云える。

従来、これらの走査およびアドレスの一般的な手段とし
ては、記録媒体の記録層面に設けた微細な案内トラック
に沿ってレーザ光を走査し、又トラック上に設けたアド
レス信号を読み取って制御が行なわれている。該案内ト
ラックは光学的に検知可能な構造であり、ストライブ状
に透過率や反射率が記録層と異なるか、或いは凹凸段差
形状に作製されている。光源と検知素子を一体化した光
学ヘッドは、記録および再生時に媒体上の案内トラック
からの透過光量、反射光量或は凹凸段差の回折信号を検
知してレーザがトラック上をはづれないように制御が行
なわれる。この方式に用いる記録媒体は基板作製工程中
に案内トラックを設け、次いで該トラック面に記録層を
成膜することにより製造される。

上述の案内トラック付き記録媒体の問題点は非常に繁雑
な案内トラック作製工程を要し、又、高密度記録とする
ため案内トラック幅も１部程度と微細であり、またその
深さも凹凸段差トラックの場合入射光に対して、反射光
の位相が可干渉となす る深さくたとえばその波長の百など）に調整するなど超
精密加工が要求される。又、別の問題点として記録媒体
の欠陥は再生時のドワツプアウトや、スパークノイズを
惹起するが、はとんどの該欠陥の発生は案内トラック作
製工程に起因している。

本発明者らは光学記録媒体上の記録および再生信号の位
置決めを容易に行わせることができ、且上述した様な従
来方式の案内トラック付き光学記録媒体の問題点を解消
できる手段につき種々研究を重ねた結果本発明を完成し
たものである。従って、本発明の第１の目的は信頼性の
高いトラック信号およびアドレス信号を具備した新しい
光学記録媒体を提供する事にあり、その第２の目的は製
造工程上安価で、且欠陥の発生の少ない新しい光学記録
媒体を提供する事である。

本発明は、情報信号で変調された電磁放射線を吸収する
ことにより情報を光学的に検出可能な変化として記録し
、且記録された情報を光学的変化として再生しうる記録
層を有する光学記録媒体において、該記録層は基板上に
層状に形成されているが、該基板の少なくとも１部には
該記録層が形成されていない非占有部を有しており、且
該光学記録媒体による光学的記録および／または再生操
作の際電磁放射線に対して該非占有部に対峙する関係に
ある任意の位置に光学的に検知可能なマークを有してい
ることを特徴とする光学記録媒体である。

本発明を以下、図面を参照しながら更に詳述する。第１
図は本発明の実施態様の１つを、理解をたすけるために
分解して模式的に示した俯瞼図である。第１図において
１１は平滑で透明な基板を表わし、その裏面に情報を記
録しうる記録層１２が形成され、またその１部１３は記
録層を欠く非占有部を示している。また、その下側に図
示した別の基板１４は、その一部に光学的に検知可能な
同心円弧状の複数本のマーク１５を有しており、該基板
１４を、前述の記録層担持基板１１と、記録層を欠く非
占有部１３とマーク１５とが対峙する様に貼り合わせる
ことにより本発明の光学記録媒体となる。

第１図では、マーク１５は、丁度非占有部１３と対峙す
る関係にある位置にのみ設けられているが、記録層と重
なった部分にもマークがはみ出して設けられていてもか
まわない。

光学的に検知可能なマーク１５は、記録時のトラッキン
グの起点および／または再生検索時のアドレス信号の機
能を有している。尚、本発明において゛マーク′″とは
、アドレス信号或いは起点位置を示す信号など、記録媒
体上の位置情報を与えうるものを総称する意味で用いら
れる。従って、それは単に線状の構造物である場合や、
いくつかのビットで符号化されたアドレス情報が書きこ
まれている場合などがある。

第１図の構成の記録媒体を用いて記録および再生を行な
う場合には、通常の光学式記録再生装置を用いて光学ヘ
ッドにより回転している記録媒体の透明基板１１側より
予め設けられたマーク１５を検出し、そこを起点として
、記録層１２に必要な情報信号を同心円状に書き込み、
引き続いて別なマーク位置を検出して同様にして、同心
円の記録が行なわれる。この様にして得られた記録トラ
ックは、予め定められた多数のマークを起点として、そ
のマークのピッチに揃った多数の同心円状に形成される
。又、再生復調を行なうには、マーク部に設けられたア
ドレス信号を検索し、記録トラックを公知の手段でたど
る事により可能である。又更に別な形態として、マーク
部を起点に光学ヘッドを機械的に径方向に作動せしめる
ことにより、らせん状の記録をすることも可能であり、
或いはマーク部を、第３図にその上方からの平面図とし
て示すようにセクター状に複数設けることも可能である
。

第１図の構成例に於ては、透明基板１１に設けた記録層
の非占有部分１３に対峙する関係にある位置に、記録起
点とアドレス信号の役目を果たすマーク１５が含まれて
いれば良いため、裏打ち基板１４上のマーク１５の位置
設計を行なえば、媒体製造上の貼合せ精度はそれ程重要
とならない。又、基板１１には案内トラックを設ける等
の複雑な加工を施す事なく、その平滑な面に記録層を作
成すればよいので、製作が容易であり、且再生時のドロ
ップアウトやスパークノイズなどの欠陥を著るしく軽減
する事が可能である。

以上の説明から明らかな様に本発明の記録媒体が、製造
面では安価であり、且つ高信頼性が得られる事は十分理
解出来るであろう。

本発明のその他の実施態様の種々の構成例を第２図に示
す。先ず第２ａ図は第１図の分解図の側面図であるが、
マークが設けられている部分が図中に含まれる様な方向
、即ち第１図に矢印で示す方向から分解図を見た側面図
の、ディスク中央部から右半分を拡大して示しである。

即ち第２ａ図において、２１ａは透明基板を、２２ａは
記録層を、２４ａは光学検知マークを、又、２３ａは裏
打ち基板を各々を示すものである。これらは、図の点線
に沿って貼り合せて記録媒体が作製される。

以下、第２ｂ、第２ｃ、第２ｄおよび第２ｅの各図につ
いて説明するが、これらの各図はいずれも第２ａ図に対
応するものであり、第２ａ図の場合と同様、第１図の如
き媒体の分解図を、マークが設けられている部分が図中
に含まれる様な方向から見た場合の、ディスク中央部か
ら右半分を示す側面図であり、これらの媒体のいずれの
場合も、マークは少なくとも記録層の設けられていない
非占有部に対峙する関係にあるところに位置していると
理解されたい。第２ｂ図に於ては、２１ｂは透明基板、
２２ｂは記録層、２３ｂは検知マーク２４ｂは裏打ち基
板を各々示すもので、検知マークは、記録層作成後食な
くともその非占有部上に位置するように同一基板上に設
けられる。又、第２Ｃ図の例に於ては、光学検知マーク
を作成したシートを挾持した構成の記録媒体を表わすも
のであり、２１ｃは透明基板、２２ｃは記録層、２３ｃ
は検知マークを有すシート、２４ｃは裏打板であり、場
合に依っては裏打ち板は無くても差しつかえない。

第２ｄ図、第２ｅ図は、両面から使用可能な記録媒体を
示すもので、２１ｄ　、　２３ｄの記録層を設けた透明
基板で検知マークを両面に設けたシート２２ｄを挾持し
た構成、或いは、両面に記録層を設けたシー）　２２ｅ
を検知マークを有す透明基板２１ｅ。

２３ｅで積層した構成からなる。

これらの各実施態様の場合も、前述の如くマークは少な
くとも記録層の設けられていない非占有部に対峙する関
係にあるところに位置しており、図示した各層を図の点
線に沿って貼り合わせて記録媒体が得られるが、記録層
と重なり合う部分にもマークがはみ出して設けられてい
てもかまわない。

本発明の記録媒体の構成材料は各種のものが適用出来る
。例えば透光性の平滑基板としては、ガラス、或はプラ
スチックのキャスティングや射出成形品、或はポリエス
テルの如き透明シートが使用出来る。又、裏打ち等に用
いる透明性を要しない基板としては更に多くの材料が有
効である。例えば表面研摩した金属板や寸法安定性に優
れたポリイミド等のシート等も適用出来る。

又、これらの基板に設ける記録層は、従来知られている
全てのヒートモード記録桐材が適用可能である、その−
例としてＴｅ、Ｂｉ、Ｓｅ等の単体、或は、コレラドＴ
ｅａ、　、　ＢｉＦ、　、　ＳｎＳ　、　Ｓｂ、Ｓ３．
　Ｃ等との兵法着物、又、Ｔｅ、Ｂｉ、Ｓｅ等を含む各
種カルコゲン化合物、或はフタロシアニン等の各種有機
染顔料、或は’ｒｂ、Ｇｄ、Ｄｙ等希土類元素を含む磁
性材料、適切なマトリックス中に含まれる金属コロイド
粒子等が適用出来る。これらの材料は、蒸着や、塗工等
の手段により上述の各種平滑基板上に薄膜として作製出
来、非占有部分を設けるにはマスキングや剥離する方法
により任意に行なう事が出来る。

又更に基板もしくは記録層の非占有部に光学マークを設
ける場合も各種の手段が用いられる。例えばジアゾニウ
ム塩、ホトレジスト、ハロゲン化銀等の感光性物質を設
けた円板の一部に信号変調したレーザ光を照射し現像、
エツチング等の処理を施して作製できる。又別な方法と
して、熱可塑樹脂板へのスタンピング、凹凸マークのあ
る原盤からの薄層プリンティング等の印刷的手段、或は
大出力レーザを用いて、金属反射膜や色材薄膜への直接
書き込みを行なうヒートモード手段でも可能である。

次に本発明の実施例を示す。

実施例１ 以下に示す工程により第１図および第２ａ図に示す構成
の光学的記録媒体を作製した。

射出成形により２００ｍｍ１１１．２ａ＋ｊ　の透明平
滑基板をポリメチルメタクリレートで作製した。該基板
にＴｅとＢｉＦ３を共蒸着して、膜厚２００ＯＡの記録
層を設けた。ＴｅとＢｉＦ３は重量比で１となる様に調
整した。又、記録層の一部は、外周で１０ｍｍ長となる
様に扇形のマスクを用いて非蒸着部分（非占有部）を形
成した。

次に同様な平滑基板を準備しその上にＡｇ、Ａｓ、Ｓｅ
からなるカルコゲン物質を蒸着して８００　ｎｍの波長
光で４０％の反射率の薄膜を作製した。更に該薄膜をア
ルゴンレーザで直接ヒートモード書き込みにより、多数
の同心円の線状マークを付けた。線巾は１ａ線間隔は１
．５μとした。このようにして作製した２枚の円板を中
心位置を合せる様にまた、少なくとも非占有部にマーク
が対峙するように積層して外周部を硬化性接着剤で貼合
せ、第１図の構成の記録媒体を得た。

この光学記録媒体を半導体レーザおよび検知素子を具備
した光学ヘッドで通常の３ビ一ム分割の手段で線状マー
クを追随させながら記録を行なったところ、線状マーク
を起点として多数の同心円の記録がＴｅＡ３１Ｆ３層に
行なわれている事が確認できた。

実施例２ 実施例１に示した記録層を設けた平滑基板を用い、記録
層の上に更に５ｉｎ２層、Ａｇ層を順次全面に蒸着した
。次いでＡｌ１層の上に感光性樹脂をスピナーで塗工し
てアルゴンレーザで実施例１同様同心円の線状マークを
多数書き込み、その後エツチング処理により、Ａｇ１層
を同心円線状に除去した。最後に、マークが付与された
Ａｆｉ層側にポリエステルシートをラミネートして、第
２ｂ図に相当する構成の記録媒体を作製した。この記録
媒体の平滑基板側から記録を行なった結果記録層の非占
有部の線状に残ったＡρ部分を起点として、同心円の記
録がＴｅ／１３ｉｐ’３層に行なわれた。ここで５ｉｎ
２１１　丁・ソ千ｙグＭＬ理跣の言Ｐ会層小桿錨Ｊ−Ｆ
９ｆｌ；）率調整のために用いた。

この実施例に示した様に、本発明ζ：おいて、マークは
非占有部に直接接触して設ける必要はなく、記録層に照
射される光ビームの焦点深度内にあり、記録層と媒体の
厚さ方向に近接した位置に設けられていればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施態様の説明のための分解俯敞図
である。 第２図は本発明の種々の実施態様の説明のための分解側
面図である。 第３図は本発明の他の実施態様の平面図である。 １１．２１ａ、２１ｂ、２１ｃ　・・−透明基板１２．
２２ａ、２２ｂ、２２ｃ　−・−記録層１３　・・・非
占有部 １４．２３ａ、２４ｂ、２４ｃ　−−−裏打ち基板１５
．２４ａ、２３ｂ　・−７−り ２３ｃ、２２ｄ、２１ｅ、２３ｅ・・・マークを設けた
シートまたは基板２１ｄ、２３ｄ、２２ｅ　・・・記録
層を設けたシートまたは基板第　ｌ　図 第　３　図 ０ ｅ 第　２　図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）情報信号で変調された電磁放射線を吸収すること
   により情報を光学的に検出可能な変化として記録し、且
   記録された情報を光学的変化として再生しうる記録層を
   有する光学記録媒体において、該記録層は基板上に層状
   に形成されているが、該基板の少なくとも１部には該記
   録層が形成されていない非占有部を有しており、且該光
   学記録媒体による光学的記録および／または再生操作の
   際電磁放射線に対して該非占有部に対峙する関係にある
   任意の位置に光学的に検知可能なマークを有しているこ
   とを特徴とする光学記録媒体。
2. （２）該光学記録媒体が、その表面に記録層を設けた基
   板と、その表面にマークを有する基板とを、記録層を設
   けた面とマークを有する面とを対向させて貼り合わせる
   ことによって得られたものであることを特徴とする特許
   請求の範囲第】項記載の光学記録媒体。
3. （３）該光学記録媒体が、基板上に記録層、次いでマー
   クを設けて得られたものであることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の光学記録媒体。