JPS6054092B2 - 廃食用油の固形化廃棄用処理剤及び廃油食用油の固形化処理方法 - Google Patents
廃食用油の固形化廃棄用処理剤及び廃油食用油の固形化処理方法Info
- Publication number
- JPS6054092B2 JPS6054092B2 JP1364679A JP1364679A JPS6054092B2 JP S6054092 B2 JPS6054092 B2 JP S6054092B2 JP 1364679 A JP1364679 A JP 1364679A JP 1364679 A JP1364679 A JP 1364679A JP S6054092 B2 JPS6054092 B2 JP S6054092B2
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- JP
- Japan
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- cooking oil
- waste cooking
- solidification treatment
- waste
- oil
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- Fats And Perfumes (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は品質劣化した天ぷら油等の廃食用油の固形化廃
棄用処理剤及び廃食用油の固形化処理方法に関し、その
目的とするところは廃食用油（以下、単に廃油というこ
とがある）を固形状物によつて一般のゴミと同様に廃棄
となすのに有効な固形化処理剤及びそれを用いて廃油を
固形化し廃棄に付するのに手軽な処理方法を提供するこ
とにある。
棄用処理剤及び廃食用油の固形化処理方法に関し、その
目的とするところは廃食用油（以下、単に廃油というこ
とがある）を固形状物によつて一般のゴミと同様に廃棄
となすのに有効な固形化処理剤及びそれを用いて廃油を
固形化し廃棄に付するのに手軽な処理方法を提供するこ
とにある。
現在家庭等で出た使用済みの天ぷら油等の廃油は新聞紙
、ボロ布等にしみ込ませて、ゴミとして出したり、士の
中にうめたり、または、そのまま下水に流してしまうと
いうケースも見られる。
、ボロ布等にしみ込ませて、ゴミとして出したり、士の
中にうめたり、または、そのまま下水に流してしまうと
いうケースも見られる。
これらの方法は非常に手間がかかつて面倒であつたり下
水配管がつまつたり、下水処理負荷が増大する等の社会
的な問題があつたりするにもかかわらずそれにかわる手
軽な処理方法や処理剤がないために、止むを得ずに行な
われているのが実情でありこれらの方法にとつてかわる
手軽な処理方法、処理剤の出現が要望されている。また
、もし各家庭等で廃油を固形化物として廃棄処理するこ
とができるようになれば、廃油保管しておく特別な容器
も必要とせず、また手数をわずられすことなく、その都
度簡便に行なうことができるのでその意義は大きいと言
える。このような廃油の固形化処理に必要とされる条件
としては、一般家庭等の主婦等にとつて煩わしさのない
程度に簡単に行われ、台所等の狭い場所では、できるだ
け早く廃棄したいという事情からすみやかに固形化する
ことがてき、しかも固形化された廃油をそのまま押しつ
ぶしても滲出しない程度の硬さにして一般のゴミと同様
に廃棄することが挙げられる。
水配管がつまつたり、下水処理負荷が増大する等の社会
的な問題があつたりするにもかかわらずそれにかわる手
軽な処理方法や処理剤がないために、止むを得ずに行な
われているのが実情でありこれらの方法にとつてかわる
手軽な処理方法、処理剤の出現が要望されている。また
、もし各家庭等で廃油を固形化物として廃棄処理するこ
とができるようになれば、廃油保管しておく特別な容器
も必要とせず、また手数をわずられすことなく、その都
度簡便に行なうことができるのでその意義は大きいと言
える。このような廃油の固形化処理に必要とされる条件
としては、一般家庭等の主婦等にとつて煩わしさのない
程度に簡単に行われ、台所等の狭い場所では、できるだ
け早く廃棄したいという事情からすみやかに固形化する
ことがてき、しかも固形化された廃油をそのまま押しつ
ぶしても滲出しない程度の硬さにして一般のゴミと同様
に廃棄することが挙げられる。
本発明者は品質劣化した天ぷら油等の廃油を手軽に処理
し得る処理剤として、先に天然ろう、合成ろう、常温で
固体の高級脂肪酸、常温で固体の高級アルコールもしく
は融点１印℃以下の樹脂が使用することができ、特にラ
ウリン酸、ステアリン酸等の常温で固体の直鎖、飽和脂
肪酸はそれ自体石けん成分となりうることから好ましく
、これ″を加熱された廃油に適量配合し、冷却すること
により一般のゴミとして回収し得るに十分な固さの固形
化物に変えることができることを見出したが（特願昭５
３−１９２６８）、しカルこのような直鎖の高級飽和脂
肪酸を処理剤として用いる方法では廃油；に対して比較
的多量に添加する必要があり、しかも、廃油が冷却され
て固形化されるまでに長時間を要するという問題がある
。
し得る処理剤として、先に天然ろう、合成ろう、常温で
固体の高級脂肪酸、常温で固体の高級アルコールもしく
は融点１印℃以下の樹脂が使用することができ、特にラ
ウリン酸、ステアリン酸等の常温で固体の直鎖、飽和脂
肪酸はそれ自体石けん成分となりうることから好ましく
、これ″を加熱された廃油に適量配合し、冷却すること
により一般のゴミとして回収し得るに十分な固さの固形
化物に変えることができることを見出したが（特願昭５
３−１９２６８）、しカルこのような直鎖の高級飽和脂
肪酸を処理剤として用いる方法では廃油；に対して比較
的多量に添加する必要があり、しかも、廃油が冷却され
て固形化されるまでに長時間を要するという問題がある
。
すなわち、これらを廃油に添加し、溶解後、冷却してお
くと次第に固形化し、半日ないし１日後には、添加量に
応じた一定の硬さになるが、実用的な観点からできるだ
け短時間に、転倒しても液がこぼれ出さない程度に固形
化（レオメーターによる強度約３０ｙ／Ｃｉ，以上）し
、また、その後、廃油するに当り、押しつぶしても滲出
しない程度の硬さ（約２００ｙ／Ｃｆｉ以上）にさせる
必要がある。
くと次第に固形化し、半日ないし１日後には、添加量に
応じた一定の硬さになるが、実用的な観点からできるだ
け短時間に、転倒しても液がこぼれ出さない程度に固形
化（レオメーターによる強度約３０ｙ／Ｃｉ，以上）し
、また、その後、廃油するに当り、押しつぶしても滲出
しない程度の硬さ（約２００ｙ／Ｃｆｉ以上）にさせる
必要がある。
ところが、たとえばステアリン酸では、１１％の添加量
でも、転倒時、液がこぼれなくなるまでに３０〜４紛、
押しつぶしても、滲出しなくなるまでには、２時間程度
を要し、ラウリン酸に至つては、２鍾量％の添加量でも
、それぞれ３時間及び半日をも要してしまう等、固形化
物を得るまでに長時間を要し、しかも、更に短時間に固
形化させようとすると、添加量を極度に多くしなければ
ならず、計量等の取扱い性や溶解の手間経済性等の実用
面で尚改善すべき問題点を有することが判明した。そこ
で本発明者は更に検討した結果、驚くべきことに高級脂
肪酸類の中でも、１２−ヒドロキシステアリン酸のみが
１〜２重量％の少量の添加によつても１５〜３紛のうち
に転倒しても液こぼれせず、２紛ないし４紛のうちには
廃棄可能な十分な強さの固形化物となすことそして押し
つぶしても滲出しない程度の硬さにするには１２−ヒド
ロキシステアリン酸の添加量が廃油に対し１．５重量％
以上であることが好ましいことを見出し本発明を完成し
た。
でも、転倒時、液がこぼれなくなるまでに３０〜４紛、
押しつぶしても、滲出しなくなるまでには、２時間程度
を要し、ラウリン酸に至つては、２鍾量％の添加量でも
、それぞれ３時間及び半日をも要してしまう等、固形化
物を得るまでに長時間を要し、しかも、更に短時間に固
形化させようとすると、添加量を極度に多くしなければ
ならず、計量等の取扱い性や溶解の手間経済性等の実用
面で尚改善すべき問題点を有することが判明した。そこ
で本発明者は更に検討した結果、驚くべきことに高級脂
肪酸類の中でも、１２−ヒドロキシステアリン酸のみが
１〜２重量％の少量の添加によつても１５〜３紛のうち
に転倒しても液こぼれせず、２紛ないし４紛のうちには
廃棄可能な十分な強さの固形化物となすことそして押し
つぶしても滲出しない程度の硬さにするには１２−ヒド
ロキシステアリン酸の添加量が廃油に対し１．５重量％
以上であることが好ましいことを見出し本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は１２−ヒドロキシステアリン酸を有
効成分としてなる廃食用油の固形化廃棄用処理剤並びに
廃食用油に１２−ヒドロキシステアリン酸を１．５重量
％以上添加し、水を共存させることなく加熱溶解後、冷
却し固形化した廃食用油をＩ廃棄に付することを特徴と
する廃食用油の固形化処理方法である。
効成分としてなる廃食用油の固形化廃棄用処理剤並びに
廃食用油に１２−ヒドロキシステアリン酸を１．５重量
％以上添加し、水を共存させることなく加熱溶解後、冷
却し固形化した廃食用油をＩ廃棄に付することを特徴と
する廃食用油の固形化処理方法である。
本発明によれば、極く少量の１２−ヒドロキシステアリ
ン酸を廃油に添加、溶解させるだけという極めて簡単な
方法であり、従つて手間がかからｚず、狭い場所で短時
間のうちに処理可能であり、しかも品質劣化の程度によ
らず、極度に酸化劣化した油についても同様＆三処理す
ることができる。
ン酸を廃油に添加、溶解させるだけという極めて簡単な
方法であり、従つて手間がかからｚず、狭い場所で短時
間のうちに処理可能であり、しかも品質劣化の程度によ
らず、極度に酸化劣化した油についても同様＆三処理す
ることができる。
また、特別な道具を必要とせず、固形化処理した後は、
液状のものより取扱いが容易であソー般のゴミと同様に
廃棄することができる。本発明において、廃油を個形化
するに足る１２一ヒドロキシステアリン酸の量は１重量
％以上であればよく、押しても滲出しない程度に固形化
したい場合は１．５重量％以上添加することが望ましい
。
液状のものより取扱いが容易であソー般のゴミと同様に
廃棄することができる。本発明において、廃油を個形化
するに足る１２一ヒドロキシステアリン酸の量は１重量
％以上であればよく、押しても滲出しない程度に固形化
したい場合は１．５重量％以上添加することが望ましい
。
添加量の増加につれて強固な固形化物が得られ、特に上
限はない。本発明によつて廃油を固形化するには、１２
−ヒノドロキシステアリン酸の融点（７０、ないし８Ｃ
ＩＣ）以上に加熱された廃食用油に対し、１２−ヒドロ
キシステアリン酸を所定量添加、水を共存せしめること
なく、溶解させた後冷却すればよい。
限はない。本発明によつて廃油を固形化するには、１２
−ヒノドロキシステアリン酸の融点（７０、ないし８Ｃ
ＩＣ）以上に加熱された廃食用油に対し、１２−ヒドロ
キシステアリン酸を所定量添加、水を共存せしめること
なく、溶解させた後冷却すればよい。
この方法において、あらかじめ粉末もしくはチップ状の
１２−ヒドロキシステアリン酸をしみこませた綿、紙片
、木くず、繊維状物質等を用いる方法、あるいは、内壁
に１２−ヒドロキシステアリンを塗布しておいた容器に
加熱された廃油を流し込んだのち冷却して固形化させる
方法、または鍋、フライパン等に廃油と１２−ヒドロキ
システアリン酸を入れておき、加熱して溶かすか、また
は、鍋、フライパン等で加熱調理した直後の廃油中に水
を共存せしめることなく１２−ヒドロキシステアリン酸
を投入して溶かしたのち冷却して固形化させる方法等が
このようにして固形化した廃油を一般ゴミと同様に廃棄
すればよい。
１２−ヒドロキシステアリン酸をしみこませた綿、紙片
、木くず、繊維状物質等を用いる方法、あるいは、内壁
に１２−ヒドロキシステアリンを塗布しておいた容器に
加熱された廃油を流し込んだのち冷却して固形化させる
方法、または鍋、フライパン等に廃油と１２−ヒドロキ
システアリン酸を入れておき、加熱して溶かすか、また
は、鍋、フライパン等で加熱調理した直後の廃油中に水
を共存せしめることなく１２−ヒドロキシステアリン酸
を投入して溶かしたのち冷却して固形化させる方法等が
このようにして固形化した廃油を一般ゴミと同様に廃棄
すればよい。
以下、実施例によつて具体的に説明する。
実施例１
廃天ぷら油９８ｆを８５℃に加熱し、これに、チップ状
の１２−ヒドロキシステサリン酸２ｙを投入溶解し、次
いで放置したところ２紛後には転倒してもこぼれだすこ
となく、４紛後には強固な固形化物（レオメーターによ
る強度２１０ｆ／Ｃ７ｌｌ）に変つた。
の１２−ヒドロキシステサリン酸２ｙを投入溶解し、次
いで放置したところ２紛後には転倒してもこぼれだすこ
となく、４紛後には強固な固形化物（レオメーターによ
る強度２１０ｆ／Ｃ７ｌｌ）に変つた。
このものは押しつぶしても、にじみ出しはなく、紙装に
つめて、一般ゴミと一諸にゴミ箱中に一ケ月放置しても
そのまま形状を保つていた。実施例２１２−ヒドロキシ
ステサリン酸５ｙを廃サラダ油９５ｆＩに添加し、８５
℃にて溶解させ、放冷して固形化させた。
つめて、一般ゴミと一諸にゴミ箱中に一ケ月放置しても
そのまま形状を保つていた。実施例２１２−ヒドロキシ
ステサリン酸５ｙを廃サラダ油９５ｆＩに添加し、８５
℃にて溶解させ、放冷して固形化させた。
１紛後には転倒しても液こぼれはなく、２紛後には押し
ても滲み出しのない固形化物（レオメーターによる強度
３００ダ／Ｃｉｌ）となつた。
ても滲み出しのない固形化物（レオメーターによる強度
３００ダ／Ｃｉｌ）となつた。
比較のために、１２−ヒドロキシステアリン酸の代りに
ステアリン酸又はラウリン酸を用いて同様に廃天ぷら油
を固形化させた。その条件及び結果を下表に示した。実
施例３ １２−ヒドロキシステアリン酸４ｙをメタノール１００
ｍｔに溶解させた溶液を脱脂綿２ｙにしみこませる。
ステアリン酸又はラウリン酸を用いて同様に廃天ぷら油
を固形化させた。その条件及び結果を下表に示した。実
施例３ １２−ヒドロキシステアリン酸４ｙをメタノール１００
ｍｔに溶解させた溶液を脱脂綿２ｙにしみこませる。
Claims (1)
- １ １２−ヒドロキシステアリン酸を廃食用油に適量添
加し、水を共存せしめることなく加熱溶解後、冷却する
ことを特徴とする廃食用油の固形化処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1364679A JPS6054092B2 (ja) | 1979-02-08 | 1979-02-08 | 廃食用油の固形化廃棄用処理剤及び廃油食用油の固形化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1364679A JPS6054092B2 (ja) | 1979-02-08 | 1979-02-08 | 廃食用油の固形化廃棄用処理剤及び廃油食用油の固形化処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55106298A JPS55106298A (en) | 1980-08-14 |
| JPS6054092B2 true JPS6054092B2 (ja) | 1985-11-28 |
Family
ID=11838985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1364679A Expired JPS6054092B2 (ja) | 1979-02-08 | 1979-02-08 | 廃食用油の固形化廃棄用処理剤及び廃油食用油の固形化処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6054092B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6119681A (ja) * | 1984-07-06 | 1986-01-28 | New Japan Chem Co Ltd | 廃食用油の固形化廃棄用処理剤 |
| JPS6153212A (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-17 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 炭化水素固形物の製造法 |
| JPH0736085B2 (ja) * | 1985-07-01 | 1995-04-19 | 株式会社リコー | 静電写真用液体現像剤の処理方法 |
| CA2186727A1 (en) * | 1995-01-30 | 1996-08-08 | Tomoyuki Fukuda | Method of solidifying liquid oil and solidifying agent used therefor |
| KR20020067836A (ko) * | 2001-02-19 | 2002-08-24 | 주식회사 이에스켐 | 폐식용유 고화제 조성물 |
| ES2306612B1 (es) * | 2007-04-26 | 2009-09-11 | C&C UNION AUSTRAL IBERICA, S.L. | Composicion a base de acido estearico para la solidificacion de aceites o grasas usados. |
-
1979
- 1979-02-08 JP JP1364679A patent/JPS6054092B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55106298A (en) | 1980-08-14 |
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