JP2004083629A - 粉石鹸 - Google Patents

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富士村 真知
Natsuki Fujimura
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Abstract

【課題】汚れに対する洗浄力と共に、殺菌、抗菌、消臭等の効果を備える粉石鹸を提供する。
【解決手段】食用植物油100重量部と、ヒバ油0.008〜1.7重量部とを混合して反応容器中で加熱する。反応容器に、苛性ソーダ9〜18.5重量部と、水31〜62重量部を添加して撹拌しつつ加熱する。加熱を停止して冷却した後、ソーダ灰37.0〜42.6重量部を添加して混合し、得られた混合物を型に入れて固化する。固化された固形物を粉砕する。前記ソーダ灰の添加に先立って、過酸化水素1.85重量部未満を添加して混合する。前記ソーダ灰の添加後、ヒバ油0.008〜1.7重量部を添加して混合する。前記食用植物油は廃油であり、所定期間貯留すると共に、貯留中に木炭または竹炭により消臭されたものである。
【選択図】    図なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉石鹸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、天ぷら油等の食用植物油の廃油を回収し、該廃油を原料として粉石鹸を製造することが行われている。前記粉石鹸の製造は、例えば、前記廃油に苛性ソーダを添加して加熱することにより鹸化し、鹸化された混合物を型に入れて固化させた固形石鹸を粉砕することにより行われている。前記粉石鹸は、一般に、衣類等の被洗浄物の汚れに対する洗浄力を備えているが、殺菌、抗菌、消臭等には効果がない。
【0003】
一方、病人の衣類、家畜、魚類等を扱った後の衣類や、愛玩動物用の敷物類等のように、洗浄と共に、殺菌、抗菌、消臭等を行うことが必要とされる被洗浄物がある。このような被洗浄物は、通常は、前記粉石鹸等による洗濯の後、改めて殺菌、抗菌、消臭等の処理が行われている。
【0004】
そこで、被洗浄物の洗濯と同時に殺菌、抗菌、消臭等を行うことができる粉石鹸が望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる事情に鑑み、汚れに対する洗浄力と共に、殺菌、抗菌、消臭等の効果を備える粉石鹸を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の粉石鹸は、食用植物油100重量部と、該食用植物油100重量部に対してヒバ油0.008〜1.7重量部とを混合して反応容器中で加熱する工程と、該反応容器に、該食用植物油100重量部に対して苛性ソーダ9〜18.5重量部と、水31〜62重量部を添加して撹拌しつつ加熱する工程と、加熱を停止して冷却した後、該食用植物油100重量部に対してソーダ灰37.0〜42.6重量部を添加して混合し、得られた混合物を型に入れて固化する工程と、固化された固形物を粉砕する工程とにより得られることを特徴とする。
【0007】
本発明の粉石鹸を製造するときには、まず、食用植物油100重量部に対して、0.008〜1.7重量部のヒバ油を混合して原料油脂とし、該原料油脂を反応容器中で加熱する。前記植物油は、蒸留することにより脂肪酸とグリセリンとに分離するが、本発明では蒸留することなく、そのまま用いる。このようにすることにより、適量のグリセリンを含み、保湿性の良好な粉石鹸を得ることができる。
【0008】
前記ヒバ油は、ヒノキ科アスナロ属の常緑樹であるヒバ(アスナロ、ヒノキアスナロの総称)から採取される香油で、約2重量%のヒノキチオールの他、アルコール類、脂肪酸類等の有効成分を含み、独特の芳香を備えている。前記ヒバ油は、青森県産のヒバ材から抽出されたものが上質とされ、前記食用植物油に添加して混合することにより、得られた粉石鹸に殺菌、抗菌、消臭等に効果を付与することができる。
【0009】
前記ヒバ油の添加量は、前記食用植物油100重量部に対して、0.008重量部未満では、得られた粉石鹸に殺菌、抗菌、消臭等を付与する効果を得ることができない。また、前記食用植物油100重量部に対して、1.7重量部を超えて添加しても、それ以上の効果は得られない。
【0010】
次に、前記反応容器に、前記食用植物油100重量部に対して苛性ソーダ9〜18.5重量部と、水31〜62重量部を添加して撹拌しつつ加熱する。この結果、前記食用植物油とヒバ油とが苛性ソーダと反応して鹸化する。
【0011】
苛性ソーダの添加量が前記食用植物油100重量部に対して9重量部未満では十分な量の石鹸の生成が望めず、18.5重量部を超えると得られた石鹸中に苛性ソーダが残留することになるので好ましくない。また、水の添加量が前記食用植物油100重量部に対して31重量部未満では、前記食用植物油とヒバ油とが苛性ソーダと円滑に反応しないことがあり、62重量部を超えると過剰の水分の除去が難しくなる。
【0012】
前記苛性ソーダと水とは、予め混合して苛性ソーダ水溶液として、前記反応容器に添加するようにしてもよい。このとき、前記苛性ソーダ水溶液の濃度は、約30重量%とすることが適している。
【0013】
次に、前記鹸化反応が終了したならば、加熱を停止して、冷却する。そして、前記食用植物油100重量部に対してソーダ灰37.0〜42.6重量部を添加して混合し、得られた混合物を型に入れて固化する。前記ソーダ灰を添加することにより、洗浄力を高める効果を得ることができる。前記ソーダ灰の添加量が前記食用植物油100重量部に対して37.0重量部未満では前記洗浄力を高める効果が得られず、42.6重量部を超えると得られた石鹸中に残留するアルカリ分が過剰になるので好ましくない。
【0014】
次に、固化された固形物を粉砕することにより、本発明の粉石鹸が得られる。
【0015】
本発明の粉石鹸によれば、前記原料油脂中に前記ヒバ油を含むので、被洗浄物を洗濯する際に、通常の汚れを洗浄すると同時に、該被洗浄物の殺菌、抗菌、消臭を行うことができる。
【0016】
また、本発明の粉石鹸は、前記ソーダ灰の添加に先立って、前記食用植物油100重量部に対して過酸化水素1.85重量部未満を添加して混合することにより製造してもよい。前記過酸化水素を添加することにより、漂白された粉石鹸を得ることができる。前記過酸化水素は前記食用植物油100重量部に対して1.85重量部未満の量とすればよく、過剰に用いる必要はない。
【0017】
また、本発明の粉石鹸は、前記ソーダ灰の添加後、さらに、前記食用植物油100重量部に対してヒバ油0.008〜1.7重量部を添加して混合することにより製造してもよい。前記ソーダ灰の添加後の段階では、原料油脂の鹸化反応は終了しているので前記ヒバ油は粉石鹸自体の成分となることはない。しかし、前記ヒバ油は前述のように独特の芳香を有するので、得られた粉石鹸に該芳香を付香することができる。
【0018】
前記付香のために添加するヒバ油の量は、前記食用植物油100重量部に対して、0.008重量部未満では、得られた粉石鹸に付香する効果を得ることができず、1.7重量部を超えて添加しても、それ以上の効果は得られない。尚、この場合、本発明の粉石鹸に添加されるヒバ油の全量は、前記原料油脂としてのみ使用する場合と、付香のための添加量との合計量となる。
【0019】
本発明の粉石鹸に用いる前記食用植物油はナタネ油等の天ぷら油が適しており、該天ぷら油として、一般家庭、飲食店等における使用済みの廃油を用いることができる。しかし、前記使用済みの天ぷら油は、天ぷら、フライ等の材料となったエビ、魚類、肉類等の臭気が付着しているので、そのまま粉石鹸の原料として使用すると、前記臭気が付着した粉石鹸が得られる虞がある。
【0020】
そこで、本発明の粉石鹸の製造に際して、前記廃油は、所定期間貯留すると共に、貯留中に、木炭、竹炭等の炭により消臭されたものであることが好ましい。前記炭は貯留されている前記廃油中に投入することにより用いられ、前記廃油を使用するときには、濾過等の手段により該廃油から取り出される。或いは、網状の袋体に前記炭を充填して、該袋体ごと前記廃油中に投入し、該廃油を使用するときには、該袋体ごと引き上げるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
【0022】
本実施形態の粉石鹸は、例えば、次のようにして得ることができる。まず、一般家庭、飲食店等から回収された廃天ぷら油(ナタネ油)54kgを反応釜に供給し、該廃天ぷら油に対して90gのヒバ油を添加して、混合することにより原料油脂を調製する。
【0023】
前記ヒバ油は、青森県産のヒバ材から抽出された淡黄色透明液であり、例えば、色数(ガードナー)G4、比重(d   20)0.882、粘度16.5cp、屈折率(η   25)1.5076、水分(KF)0.48%の物性を備え、ヒノキチオール2.02%(n−ヘキサン抽出物をガスクロマトグフ法により定量)を含む。
【0024】
次に、前記原料油脂を前記反応釜中で液温が80〜90℃の温度になるように加熱する。そして、前記原料油脂に苛性ソーダ6kgと、水道水15kgとを加え、さらに加熱する。このようにすると、前記反応釜中の原料油脂と前記苛性ソーダとが鹸化反応を起こすので、十分に撹拌して石鹸を生成させる。
【0025】
石鹸が生成したならば、加熱を停止し、前記反応釜中で自然冷却すると共に、過剰の水分を蒸発させる。このようにすると、飴状の粘稠な液体が得られる。
【0026】
そこで、次に、前記飴状の液体に、過酸化水素1kgを添加して混合した後、さらにソーダ灰21kgを添加して混合する。前記ソーダ灰を添加すると、前記反応釜中の混合物の温度が80〜95℃となるので、前記混合物にさらにヒバ油90gを添加し、混合する。
【0027】
前記ヒバ油は、前記原料油脂として用いたものと同一であるが、前記混合物の温度が95℃を上回るときには、成分が分解して前記芳香が失われることがある。従って、前記ヒバ油を添加する際の前記混合物の温度は、該ヒバ油中の成分の分解を避けるために80〜90℃であることが好ましい。
【0028】
この結果、前記ヒバ油が添加された混合物が約90kg得られる。そこで、次に、前記ヒバ油が添加された混合物を所定の型に流し込んで、該型の中で固化させる。そして、固化された固化物を粉砕機等により粉砕し、粉石鹸を得る。前記固化は、実質的に水分が無くなるまで行う必要はなく、多少水分が残っている状態で前記のように粉砕することが好ましい。このようにすることにより、粉砕された粉石鹸の飛散を防止することができ、作業が容易になる。また、前記固化物は、前記粉砕に際し、予め粉砕に適した大きさに裁断されていてもよい。
【0029】
本実施形態により得られた粉石鹸は、例えば、表1に示す成分を含んでおり、日本工業規格の基準に適応している。
【0030】
【表1】
Figure 2004083629
【0031】
本実施形態により得られた粉石鹸は、原料油脂として前記ヒバ油を含むので、被洗浄物を洗濯する際に、通常の汚れを洗浄すると同時に、該ヒバ油の成分による殺菌、抗菌、消臭等の効果が得られる。例えば、本実施形態により得られた粉石鹸を使用して、室内犬が使用した毛布の洗濯を行うと、該毛布に付着していた獣臭を消臭する効果が得られる。
【0032】
尚、本実施形態では、一般家庭、飲食店等から回収された廃天ぷら油をそのまま原料として用いているが、廃天ぷら油に天ぷら、フライ等の材料となったエビ、魚類、肉類等の臭気が付着している場合には、回収された廃天ぷら油をタンク等に数日間貯留し、貯留されている間、該廃天ぷら油中に木炭、竹炭等の炭を投入しておくことにより、前記臭気を消臭するようにしてもよい。

Claims (6)

  1. 食用植物油100重量部と、該食用植物油100重量部に対してヒバ油0.008〜1.7重量部とを混合して反応容器中で加熱する工程と、
    該反応容器に、該食用植物油100重量部に対して苛性ソーダ9〜18.5重量部と、水31〜62重量部を添加して撹拌しつつ加熱する工程と、
    加熱を停止して冷却した後、該食用植物油100重量部に対してソーダ灰37.0〜42.6重量部を添加して混合し、得られた混合物を型に入れて固化する工程と、
    固化された固形物を粉砕する工程とにより得られることを特徴とする粉石鹸。
  2. 前記ソーダ灰の添加に先立って、前記食用植物油100重量部に対して過酸化水素1.85重量部未満を添加して混合することを特徴とする請求項1記載の粉石鹸。
  3. 前記ソーダ灰の添加後、前記食用植物油100重量部に対してヒバ油0.008〜1.7重量部を添加して混合することを特徴とする請求項1または請求項2記載の粉石鹸。
  4. 前記食用植物油は廃油であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の粉石鹸。
  5. 前記廃油は、所定期間貯留すると共に、貯留中に炭により消臭されたものであることを特徴とする請求項4記載の粉石鹸。
  6. 前記炭は木炭または竹炭であることを特徴とする請求項5記載の粉石鹸。
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KR101213619B1 (ko) 2010-11-19 2012-12-18 김민우 물비누 제조방법
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