JPS6053873B2 - マトリツクス液晶表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマトリックス液晶表示装置に関し、特に多桁表
示体を３列又は３段以上に並設した装置に適するものて
ある。

多桁マトリックス液晶表示装置は、例えば第１図に示す
ように、表示体１を５×７ドットのマトリックスで構成
し、これを１１７デユテイの時分割駆動する場合、７本
のコモン電極線２・・・２が一方の自板上に設けられ、
５本×桁数のセグメント電極３・・・３が液晶をへだて
て対向する他方の基板上に設けられて外部へ導出される
。

この場合はコモン電極とセグメント電極の内部配線が互
に交差することはない。しかし、このような多桁マトリ
ックス液晶表示装置を３段構成する場合は、第２図に示
すように、２段目のセグメント配線の引出し線４・・・
４が例えば３段目のコモン配線５・・・５と液晶を挾ん
で交差６することになり、この交点において液晶が一付
勢されて表示ノイズの発生する欠点がある。

本発明の目的はこのようにコモン電極とセグメント電極
の内部結線又は引出し線が液晶を挾んで互に交差するよ
うな場合にも表示ノイズの発生しない装置を提供するこ
とにある。本発明は上記目的を達成するため、多段多相
マトリックス液晶表示装置において、互に交差する線の
片方の幅を１０μ以下にすることにより、その交点の液
晶の表示が実質的に視覚し得ないように構成することを
特徴としている。

このように、互に交差すする片方の線の幅を１０μ以下
とすれば、肉眼で視覚できないことが経験的に確められ
ている。なお、交差線が多数になる場合、１０μの配線
の間隔は９０μ以上にすることが好ましい。一般に、多
段多相マトリックス液晶表示装置において、コモン電極
の内部結線群とセグメント電極の内部結線群が交差する
とになり、交差点もドットマトリックス状の群となる。
更に、一方の内’部結線群は配線間隔が例えば１００μ
肌ときわめて近接しているので、もし交差点の発光が視
覚しうる程度のものであれば、各交差点が同時に表示ノ
イズを発する場合があるから、表示ノイズのつながりに
より一つの可成りの大きな表示ノイズになることがある
。しかし、本発明によれば、交差する２本の内部結線の
少くとも一方の幅が１０μｍ以下になつているから、群
全体としても表示ノイズが視認できる大きさになること
はない。線幅１０μｍ以下の透明導電体の製作は、露光
によりエッチングレジストのパターンを形成するホット
エッチング法により実現することができる。

これに対し、従来のように、透明導電膜上に配線パター
ンの通りにエッチングレジストを印刷し、残余部分をエ
ッチングすることにより所定の配線を得る印刷エッチン
グ法によれば線幅を５０μ以下にすることは至難であつ
て、本発明の実施に適さない。次に、本発明と関連して
多段多桁マトリックス液晶表示装置の外部端子数を低減
させる発明について説明する。

例えば４段７桁のマトリックス液晶表示装置で１１７デ
ューティで時分割駆動するものを製作すると、第３図に
示すように、コモン電極数２８４：（４×７）、セグメ
ント電極数１４０Ｘ．（４×７×５）を必要とする。こ
のような多数の端子数は表示装置を使用する場合、結線
方法の取扱いに困難を生ずる。これを解消する発明を第
４図，第５図に示す。すなわち、液晶表示装置の背面板
を兼ねるガラス基板１１に液晶表示装置１２と共にＬＳ
Ｉｌ３を直接配線することにより外部接続端子数を少く
することができる。なお、第１図，第２図の上２桁目以
下、及び第３図，第４図の全桁とも、各１文字はすべて
５×７ドットにより構成されているが、図面ではその一
部又は全部を省略して表わしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図の結線図である。 第２図，第３図及び第４図は本発明が適用される表示装
置を示す正面図の結線図である。第５図は第４図の側面
図である。１・・・・・・マトリックス液晶表示体、４
・・・・・・セグメント配線、５・・・・・・コモン配
線、６・・・・・・交差個所。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方の基板上にコモン電極とコモン電極内部結線を
   形成し、その基板と基板を挾んで対向する他方の基板上
   にセグメント電極とセグメント電極内部結線を形成し、
   且つ、上記コモン電極内部結線と上記セグメント電極内
   部結線が液晶を挾んで互に交差する多段多桁マトリック
   ス液晶表示装置において、その交差する２本の内部結線
   の少なくとも一方の幅を１０μｍ以下にしたことを特徴
   とするマトリックス液晶表示装置。