JPS6053868B2 - フイルム巻込装置 - Google Patents

フイルム巻込装置

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JPS6053868B2
JPS6053868B2 JP3154276A JP3154276A JPS6053868B2 JP S6053868 B2 JPS6053868 B2 JP S6053868B2 JP 3154276 A JP3154276 A JP 3154276A JP 3154276 A JP3154276 A JP 3154276A JP S6053868 B2 JPS6053868 B2 JP S6053868B2
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film strip
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正 加藤
▲あきら▼ 本荘
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルムの巻込装置に関し、特に、16 又は
35Tfril等の写真フィルム(以下、「フィルム」
と称する。
)の条件から成るロールフィルムの巻込装置に関するも
のである。前記フィルムは、従来、その製造工程におい
て、規定の長さの条片に切断された後、第1図一a及び
−をに示した如く、円筒状部材の前端(又は後端)を接
線方向に延長し、後端(又は前端)を前端(又は後端)
の延長面に沿つて突出させ、さらに前記前後端の各内面
に遮光リボン5を貼設して嘴状のフィルム引出口4(以
下、「ポート」と称する。
)を形成せしめて成る円筒状の躯体2、前記躯体2の両
側端部に嵌着されたキャップ3、3、前記キャップ3、
3の内側近傍にフランジ7、7を軸着しかつ前記キャッ
プ3、3により回転自在に軸支されたスプール6、から
成るパトローネ1の中に、その大部分が前記スプール6
の巻軸8に巻装された状態で装填、密閉され、僅かに前
記フィルムの条片の他方の端末Fbが前記ポート4より
露出するように巻込まれている。その巻込方法について
さらに詳述すると、第2図に示した如く、先ず前記フィ
ルムを規定の長の条片に切断したら、該フィルム条片F
sを一個所に多数集積し、しかる後に前記フィルム条片
下を引出し、該フィルム条片Fsの一方の端末Faの片
面に接着テープTを貼着し、その後前記接着テープTを
前記巻軸8の円筒外周面に巻回させながら付着せしめ、
さらに、残存する前記接着テープTの他端を前記端末F
aの他の片面に貼着せしめて、前記フィルム条片Fsを
前記巻軸8に係止し、前記スプール6を一方々向に回転
してその外周面に前記フィルム条片Fsを巻装し、該ス
プール6を前記躯体2内に装填し、前記フィルム条片F
sの他方の端末Fbを前記ボート4より若干露出せしめ
た後、前記キャップ3,3を前記躯体2の密閉化を図り
、前記フィルム条片Fsの巻込を完成させる方法及び装
置が広く知られていた。しかしながら、前述した従来巻
込方法、装置及びパトローネにおいては、次の記すよう
な欠点があつた。
1前記フィルム条片Fsを前記巻軸8に係止するために
前記接着テープTを用いているので、該接着テープTの
引き出し、貼着、切断、等の処理操作が前記フィルム条
片Fsの巻込及び装填工程をより複雑にして作業能率の
向上を著しく阻害し、その結果、生産コストの大巾な低
減を困難なものにしていた。
2 さらに、前記接着テープTの貼着状態及び接着力の
バラツキにより前記フィルム条片Fsが前記巻軸8より
剥離することがあり、その結果、前記フィルム条片Fs
の巻戻し特にカメラ内における撮影後の巻戻しが不可能
になるトラーブルが発生した。
3又、前記フィルム条片Fsを得るためのフィルム検尺
、切断、集積及び待機等の工程が前述したフィルム巻込
工程と自動的に連結されていないため、該フィルム巻込
工程が完了するまで!の全作業時間に含まれる持ち時間
の占める割合が比較的大であり、その結果前述した接着
テープTと同じように、生産コストを大巾に低減させる
ことが困難であつた。
本発明は前述した従来方法、装置及びパトロー・ネの欠
点を解消し、長尺フイルロールの巻戻し、検尺、切断及
び移送を自動的に連続して行なつて得られたフィルム条
片を、接着テープを用いずに前記フィルム条片の係止端
を巻軸に係止することが可能になるように改良したスプ
ールに迅速に係止せしめて巻込めるように改良したフィ
ルム巻込装置を提供することを目的とするものである。
本発明のか)る目的は、接着テープを必要としないスプ
ールに16T!FBl35顛、等の狭巾の写真フィルム
条片を自動的に係止及び巻込むことがフィルム巻込装置
であつて、装置機枠、前記装置機枠に取付けられ、前記
スプールを所定位置に連続的に整送可能なスプール供給
手段、前記装置機枠前面)に取付けられ、長尺フィルム
をフィルムロールから間欠的に巻戻し、規定長さに切断
してフィルム条片を形成し、該フィルム条片を所定位置
まで供給可能なフィルム供給手段、前記装置機枠に取付
けられ、前記スプール供給手段より整送される前記改良
スプールに前記フィルム供給手段より供給される前記フ
ィルム条片を係止し差込むことが可能なフィルム巻込手
段、から成ることを特徴とするフィルム巻込装置により
達成される。以下、本発明装置の一実施態様について添
付した図面に基づいて詳述する。
第3図は本発明装置全体の平面図、第4図は本発明装置
全体の正面図である。
本発明に基づくフィルム巻込装置20の構成は、機能上
、スプール供給手段30、フィルム供給手段100、フ
ィルム巻込手段300、に大別される。
これら各手段の細部構成について次に説明する。
1 スプール供給手段=30 このスプール供給手段30の各構成要素の大部分は、装
置機枠31の上方又は上面に配設されていて、円筒枠体
32と該円筒枠体32の下方に配設したモーター33の
回転が伝達される支軸34を中心に反時計方向CCWに
回動自在な底板35から成り前記スプール6を多数収納
し、前記円筒枠体32の内周面に沿つて前記スプール6
を回動せしめることが可能なスプール回動装置36、前
記円筒枠体32の上方開口部32aに突出した工フロン
37と該工フロン37の底面に沿つて傾斜した底面を有
しかつ該底面の外側にバイブレータ38を吊設したトレ
ー39から成り、前記スプール6を多数前記トレー39
内に収納し、前記バイブレータ38の振動により前記ス
プール6を傾斜した底面に沿つて前記スプール回動装置
36内に投入することが可能なスプール投入装置40、
前記上方開口部32aよソー方の端部を手前(第3図に
おいて、)に向けて水平に延長し、他方の端部を前記円
筒枠体32の内周面に沿つて時計方向CWに湾曲しなが
ら前記底板32の上面外周域に向かつて傾斜し、さらに
その先端が前記底板35の上面に接触するまで延長した
前記底板35により反時計方向に回動する前記スプール
6をすくい上げて前述した水平延長域まで前記スプール
6を迫り上げることが可能なスプール迫り上げ板41と
、前記スプール迫り上げ板41の水平延長域両端の下方
に配設した各ベルト車42,42間に張設されその上側
(戻り軸)の大部分が前記水平延長域上面に支持されて
前記スプール迫り上げ板41の傾斜域から前記スプール
6を載置し搬出自在な2本の丸ベルト43,43と、前
記円筒枠体32近傍の前記丸ベルト43,43の上側よ
り上方にあつて該丸ベルト43,43を横切るように配
設して前記スプール迫り上げ板41の傾斜域を迫り上つ
て来た前記スプール6が前記丸ベルト43,43の間に
嵌装され安定して該丸ベルト43,43により搬出され
るように前記スプール6の軸芯を前記丸ベルト43,4
3の張設方向に一致させて整送する羽根車44と、前記
水平延長域の延長終端近傍で前記丸ベルト43,43上
のスプール6を一時的にその進を阻止するように配設し
たロータリーソレノイド45から成るスプール搬出コン
ベア46、前記水平延長域の延長終端より若干延長して
張設した前記丸ベルト43,43間を通つて上下動可能
なるようにその下方端をソレノイド47に連結せしめて
成るスプール振分装置48、前記スプール振分装置48
から左側(第3図において)に分岐し、前記フィルム巻
込手段300における後述のステーションAの真上まで
傾斜して延長された第1のスプールシュート49、前記
スプール振分装置48から右側(第3図において)に分
岐し、傾斜しながら若干延長された第2のスプールシュ
ート50、前記第2のスプールシュート50の延長終端
から前記円筒枠体32の上方開口部32aまで平ベルト
51を張設して成るスプール戻しコンベア52、前記ス
テーションAの真上にある前記第1のスプールシュート
49の延長終端から前記ステーションAの中心に向け延
長するように、前記装置機枠31の正面に支持されたガ
イド52及び該ガイド52に滑嵌されたスライダ53に
より、上下往復動が可能なスプール保持子54を具備し
て成るスプール受渡し装置55、から成つている。
以上、記述した各構成要素の伝動系は第5図に一括して
示されている。
第5図において、56は前記スプール回動装置36の伝
動系であり、前記モータ33、前記モータ33の出力軸
に装着したベルト車57、前記支軸34に装着したベル
ト車58、前記ベルト車57及び58間に張設したベル
ト59から成り前記底板35を反時計方向CCWに回動
させるものである。
60は前記スプール搬出コンベア46の伝動系であり、
モータ61、前記モータ61の出力軸に装着したベルト
車62、中間軸63の一方端に装着したベルト車64及
び他方端に装着したベルト車65,66、前記スプール
迫り上げ板41の水平延長域の延長終端下方に配設した
前記ベルト車42の支軸に装着したベルト車67、前記
羽根車44の支軸に装着したベルト車68、前記ベルト
車62及び64,65及び67,66及び68間に夫々
張設したベルト69、から成り前記丸ベルト43,43
の上側(戻り側)を前記羽根車44より前記スプール振
分装置48に向けて移動させるものである。
70は前記スプール戻しコンベア52の伝動系であり、
モーター71、前記モーター71の出力軸に装着したベ
ルト車72、前記円筒枠体32の上方開口部32aに配
設したベルト車73、前記ベルト車72及び73間に張
設された前記平ベルト51、から成り前記平ベルト51
の上側(送り側)上面が前記上方開口部32aに向けて
移動するように該平ベルト51を駆動するものである。
74は前記スプール受渡し装置55の伝動系であり、モ
ータ75、前記モータ75の出力軸に装着したベルト車
76、クラッチブレーキユニット77、前記クラッチブ
レーキユニット77の入力軸に装着したベルト車78、
前記クラッチブレーキユニット77の出力軸79に軸着
したカム8J0、前記出力軸79の軸端に装着したクラ
ンク81、前記クランク81及びスライダ53にリンク
されたコネクテイングロツド82、から成り、前記スプ
ール保持子54を上下往復動させるものである。又、前
記スプール振分装置48の構成をさらに詳しく記すと、
第6図〜第8図に示した如く、前記スプール振分装置4
8の上面には、前記スプール6の一対のフランジ7,7
が夫々遊嵌自在でかつその底面が左右に振分けられ前記
第1及び第2のスプールシュート49及び50の各底面
と一致して傾斜した振分溝48a〜48dが刻設されて
いる。
前記振分溝48a及び48cの各底面は前記第2のスプ
ールシユール50側に、前記振分溝48b及び48dの
各底面は第1のスプールシュート49′9Aに、夫々前
記フランジ7,7の間隔と一致して対をなして傾斜し、
さらに前記振分溝48a〜48dは前記スプール6が前
記丸ベルト43,43上に載置されて前記円筒枠体32
より搬出され、その前方軸端が前記第1及び第2のスプ
ールシュート49及び50における前記ベルト車42寄
りの各側壁を連結する当板83の内面に当接したとき、
前記フランジ7,7が前記対をなす振分溝48a及び4
8c又は48b及び48dの何れか一方に遊嵌しそれら
の底面に沿つて前記第1又は第2のスプールシュート4
9又は50の何れか一方に振分けられるように位置決め
されている。
又、前記スプール振分装置48の上方端は前記丸ベルト
43,43の間を上下に往復動自在な巾を有すると)も
に、その下方端は前記スプール迫り上げ板41、第1及
び第2のスプールシュート49及び50の一部を支持す
る支持具84に取付けられた前記ソレノイド47のロッ
ド85に連結され、該ソレノイド47が励磁されたとき
、前記上方端は前記丸ベルト43,43の上側(戻り側
)上方に突出し、前記ソレノイド47が消磁されると、
前記丸ベルト43,43の上側より下方に戻されて待機
するように駆動される。又、前記第1のスプールシュー
ト49の延長終端近傍の構成についてさらに詳述すると
、前記延長終端近傍はその底面にスプリングを巻装した
ヒンジ86を中心として後述するステーションA側に揺
動自在なるように組立てられている。
(第3図及び第4図)一方、前記第1のスプールシュー
ト49の延長終端のスプール落下路を塞ぐように該延長
終端の斜め前方より延長された当板87もその延長終端
近傍に取付けたスプリングを巻装したヒンジ88を中心
として前記ステーションA側に揺動自在なるように組立
てられている。
(第3図及び第4図)又、前記スプール受渡し装置55
の構成についてさらに詳述すると、第9図に示した如く
、前記ステーションAの上方に前記装置機枠31より正
面に突設した支持板89に固定された前記ガイド52、
前記ガイド52の案内溝に滑嵌して上下方向の移動が案
内される前記スライダ53、前記スライダ53の前面か
ら前記第1のスプールシュート49の延長終端に向けて
その下端面を突出せしめた支持アーム90、前記第1の
スプールシュート49の延長終端におけるスプール降下
路内を貫通し後述するステーションAの中心まで下降す
ることが可能なるように前記支持アーム90の下端面に
吊設された前記スプール保持子54、を具備して成り、
前記スプール保持子54の構造を詳述すると、前記スプ
ール6の巻軸8を中心として左右に対称形をなして設け
た弾力性に富む板材から成り、それらの下方端は自由端
として外力により容易に開放され、さらにそれらの中央
は前記巻軸8の中央外周面を挾持可能なるように湾曲加
工したものである。
2 フィルム供給手段100 このフィルム供給手段100の各構成要素は前記装置機
枠31の内部に据付けられた伝動系を除き、第3図及び
第4図に示した如く、全て前記装置機枠31の前面に突
設されている。
先ず、前記フィルム供給手段100は第3図及び第4図
において前記装置機枠31の前面に向かつて右端より前
記フィルム巻込手段300における後述のステーション
B近傍まで、フィルムロール支持装置101、フィルム
ガイドローラ102、フィルムダンサ103、フィルム
ガイドローラ104及び105、フィルム駆動検尺装置
106、フィルム切断装置107、第1のフィルム駆動
装置108、フィルム条片トラック109、第2のフィ
ルム条片駆動装置110を順次配設して成つている。
前述したフィルム供給手段100は、前記フィルムロー
ル支持装置101に装着されたフィルムロールFRの長
尺フィルムFを前記フィルムガイドローラ102、フィ
ルムダンサ103、フィルムガイドローラ104,10
5、フィルム駆動検尺装置106によりループLを形成
せしめながら走案内した後、前記フィルム切断装置10
7により切断されて成るフィルム条片FSを前記第1の
フィルム駆動装置108〜第2のフィルム駆動装置11
0まで水平に走案内するものである。前記フィルムロー
ル支持装置101は長尺フィルムFのフィルムロールF
Rの巻ズレを防止するフランジ111及び前記フィルム
ロールFRの巻芯を巻戻軸112に固定自在な固定子1
13を夫々前記巻戻軸112に軸着しかつ該巻戻軸11
2が前記装置機枠31の前面に突設した軸受114によ
り回動自在に軸支されて成つている。
前記フィルムガイドローラ102,104,105は前
記装置機枠31の前面に突設した各軸受115により回
動自在に軸支された各ガイドローラ116から成つてい
る。前記フィルムダンサ103は、前記装置機枠31の
前面に突設した軸受117により揺動自在に軸支された
揺動杆118と、該揺動杆118の先端に回動自在に軸
支されたガイドローラ119と、さらに前記揺動杆11
8を常に下方に付勢せしめるスプリング120から成つ
ている。
前記フィルム駆動検尺装置106は前記装置機枠31の
前面に突設した軸受121により回動自在に軸支されさ
らに前記フィルムFの両エッヂ近傍に沿つて等間隔に穿
設されているパーホレーヨンに係合自在なスプロケット
を外周面の両側に突設したスプロケットホィール122
と、該スプロケットホィール122の上方で前記装置機
枠31の前面に突設した軸受123により揺動自在に軸
支された揺動杆124の先端に回転自在に軸支されて前
記スプロケットホィール122のスプロケットに対して
上方より当接自在な外周面を有する抑えローラ125か
ら成り、前記フィルムロールFRから前記フィルムFを
規定の長さに引き出すものである。
前記フィルム切断装置107は、前記装置機枠31の前
面に突設したダイ部材126と、該ダイ部材126の上
面に突設した案内軸127に沿つて前記ダイ部材126
の上方で上下往復動自在なパンチ部材128、さらに前
記ダイ部材126の下方に配設したフィルム屑入れ12
9から成り第15図に示した如く、前記フィルムFを規
定長さのフィルム条片Fsに切断するとともに、前記フ
ィルム条片Fsの前端Faを凸状に打抜きさらに該凸状
域の前縁部近傍に若干の間隔Pをもつて巾方向に2個の
係止Ryhを穿設し、一方、前記フィルム条片Fsの後
Wbを従来通りカメラの巻込機構に対する前記フィルム
条片Fsの引き出し及び係止を容易にするため前記フィ
ルム条片Fsの長手方向の中心線Cにほ〜沿つて切欠き
、斜線で示した領域Fdが打抜かれるように前記ダイ部
材126及びパンチ部材128の各対向面に切断及び打
抜き手段が設けられている。
前記第1のフィルム条片駆動装置108は、前記フィル
ム条片トラック109の水平支持体136上面の前記フ
ィルム切断装置107寄りに固定した軸受129により
揺動自在に軸支された揺動杆130、前記揺動杆130
の前記フィルム切断装置107側の端部に回転自在に軸
支された抑えローラ131、前記揺動杆130の他方の
端部にリンク132を連結させたソレノイド133、前
記装置機枠31の前面に突設した軸受134により回転
自在に軸支された駆動ローラ135、から成り前記フィ
ルム条片Fsを前記駆動ローラ135と押えローラ13
1によりニップして前記第2のフィルム駆動装置110
に向け送出せしめるものである。
前記フィルム条片トラック109は、前記装置機枠31
の前面に突設した水平支持板136、前記水平支持板1
36の上面に配設した1対の軸受137と前記装置機枠
31の前面に突設した軸受138により夫々の揺動杆が
揺動自在に軸支されて成りかつ前記水平支持板136の
長手方向に適当な間隔をもつて該水平支持板136上方
より下方端が貫出するように配設した2組のトラック支
持リンク139、前記トラック支持リンク139の下方
端によりその外側面が支持されて前記フィルム条片Fs
を横切るように揺動自在な1対の溝付トラック140、
を具備して成つているが、詳しくは、第10図に示した
如く、前記フィルム条片Fsの各エッヂ近傍を前記ステ
ーションBに向けて水平に走行案内することができるよ
うな案内B溝141が各対向内側面に設けられ、しかも
それらの各対向内側面は前記水平支持板136の下面に
吊設したストッパ142の両外側面に当接することによ
り前記案内溝141を含めて前記フィルム条片Fsを安
定して、走行案内し得る間隔が保たれている。
前記トラック支持リンク139は、第10図に示した如
く前記軸受137,137に夫々揺動自在に軸支され前
記溝付トラック140の各外側面を下方端て支持する1
対の揺動杆143、前記軸受138により揺動自在に軸
支され前記装置機枠31の前面に透設した開口部144
を貫通して前記装置機枠31内に延長された先端部にカ
ムホロア145を設けた揺動杆146、前記揺動杆14
3及び146に連結されたリンク147、前記カムホロ
ア145を常に下方に付勢せしめるスプリング゛148
、から成り、後述するカム200,200の回転により
前記カムホロア145が上方に押し上げられると、前記
水平支持板136の開口部149を貫通し前記溝付トラ
ック140,140を支持している前記揺動杆143,
143が互に前記フィルム条片Fsの両エッヂよりも外
側に向けて揺動変位するものである。
前記第2のフィルム駆動装置110は、第11図及び第
12図に詳しく示した如く、前記フィルム条片トラック
109の水平支持板136上面の後述するステーション
B寄りに固定した軸受149により揺動自在に軸支され
た揺動杆150、前記揺動杆150の後述するステーシ
ョンB側の端部の軸受151により回転自在に軸支され
た駆動ローラ152、前記揺動杆150の他方の端部に
ロッド153をリンクさせたソレノイド154、前記水
平支持板136の上面に取付けられ前記ソレノイド15
4を支持する支持具155、前記駆動ローラ152の支
軸の一端に装着されたベルト車156、前記軸受149
に軸支された前記揺動杆150の支軸の一端に装着され
たベルト車157,158、前記ベルト車156及び1
57間に張設したベルト159、前記ベルト車158と
上方に配設したモータ160の出力軸に装着したべ.ル
ト車161間に張設したベルト162、前記フィルム条
片トラック140の下方において前記装置機枠31の前
面に突設した軸受163、前記軸受163により軸支さ
れかつ後述するステーションB側の基端部から該ステー
ションBにおいてチーヤツクされた前記スプール6近傍
まで下部フィルムガイド164を突設し該フィルムガイ
ド164が前記フィルム条片Fsを横切るように揺動せ
しめる揺動杆165、前記下部フィルムガイド164の
基端部近傍に回転自在に軸支した受けローラ166、前
記装置機枠31の前面に透設した開口部167を貫通せ
しめた前記揺動杆165の他方の端部に連結せしめた、
第12図に示した如き、リンク168,169、揺動杆
170,171、から成る平行リンク172、前記水平
支持板136の下面に基端部が固定されその先端を前記
ステーションBにチャックされた前記スプール6の近傍
まで延長せしめた上部フィルムガイド173、・から成
つている。
なお、前記上部フィルムガイド173の先端部下面及び
前記下部フィルムガイド164の先端部上面は夫々第1
2図に示した如く、巾方向に上方へ湾曲して僅かな間隙
(前記フィルム条片Fsの中央域が通過できる程度の間
隙)保つて対向するようになつている。
又、前記駆動ローラ152及び受けローラ166は前記
上部及び下部フィルムガイド173及び164の両側端
からはみ出す前記フィルム条片Fsの両エッヂ近傍を協
働してニップすることが可能な外周面を前記上部及び下
部フィルムガイド173及び164の両側端に配設して
成つている。
又、前記平行リンク172は、後述するカム205の回
転に伴ない前記揺動杆171が上下動することにより、
前記下部フィルムガイド164及び受けローラ166を
前記フィルム条片Fsを横切るように揺動変位せしめる
ものである。
以上、詳述した各構成要素の伝動系は第5図に一括して
示される。
前記フィルム供給手段100の各伝動系は前記第1のフ
ィルム条片駆動装置108のソレノイド133、前記第
2のフィルム条片駆動装置110のモータ160、ソレ
ノイド154、を除きその他は全て破線で示した前記装
置機枠31の内部に配設されている。
174は前記フィルムロール支持装置101の伝動系で
あり、前記巻戻軸112の一端に装着された電磁式ブレ
ーキ175を具備して成つている。
前記電磁式ブレーキ175は前記フィルムダンサ103
の揺動杆118の支軸の一端に連結せしめたポンテシヨ
メータ176の出力電圧がフィードバックされて電磁コ
イルに給電される電流が制御され、その結果前記巻戻軸
112の回転速度を前記揺動杆118の変位置に対応さ
せて制御するものである。
177は前記フィルム駆動検尺装置106及びフィルム
切断装置107の伝動系であり、モーター178、前記
モータ178の出力軸に装着したベルト車179、中間
軸180に軸着したベルト車181及びチエンスプロケ
ツト182、クラッチブレーキユニット183、前記ク
ラッチブレーキユニット183の入力軸に装着したチエ
ンスプロケツト18牡前記クラッチブレーキユニット1
83の出力軸185に軸着したベベルギア186、問欠
駆動ユニット187の入力軸に装着され前記ベベルギア
187と噛合されたベベルギア188、前記ベルト車1
79及び181間に張設されたベルト189、前記チエ
ンスプロケツト182及び184の間に張設されたチエ
ン190、から成り、さらに前記フィルム駆動検尺装置
106のスプロケットホィール122の支軸191は前
記クラッチブレーキ183の出力軸185が0度から1
80度まで回転する間に1回転し、前記出力軸185が
180度から360度まで回転する間停止する前記間欠
駆動ユニット187の第1の出力軸192にギヤトレン
(図示せず)を介して連結され、前記スプロケットホィ
ール122に反時計方向CCWの回転を与え規定長さの
フィルムFを前記フィルム切断装置107に向けて送り
出すように前記第1の出力軸192により駆動されるも
のである。
又、前記フィルム切断装置107は、前記クラッチブレ
ーキユニット183の出力軸185が180度から27
0度まで回転する間に1回転する以外は停止している前
記間欠駆動装置187の第2の出力軸193により、該
第2の出力軸193に装着したクランク19牡前記クラ
ンク194に連結されたコネクテイングロツド(図示せ
ず)、前記コネクテイングロツドに連結されたスライダ
(図示せず)、を介して前記パンチ部材128が上下往
復動されるものである。
195は前記第1のフィルム条片駆動装置108の駆動
ローラ135の伝動系であり、前記駆動ローラ135の
支軸の一端にモータ196を連結せしめて成つている。
前記モータ196は前記クラッチブレーキユニット18
3の出力軸185が270度から360度まで回転する
間に前記フィルム条片Fsの先端Faが後述するステー
ションBにおける前記スプール6まで到達可能な周速度
で前記駆動ローラ135を反時計方向CCWに回転させ
るものである。一方、前記押えローラ131は前記モー
タ196と同期して励磁される前記ソレノイド133に
より前記駆動ローラ135に当接するまで揺動変位し、
前記フィルム条片Fsを前記駆動ローラ135と協働し
てニップして送り出すものである。
197は前記フィルム条片トラック109のトラック支
持リンク139の伝動系であり、中間軸198に軸着し
たチエンスプロケツト199、カム200,200、前
記クラッチブレーキユニット183の出力軸185に軸
着したチエンスプロケツト201、前記チエンスプロケ
ツト199及び201間に張設したチエン202、から
成り、前記クラッチブレーキユニット183の出力軸1
85が36鍍直前まで回転して来ると、前記カム200
,200の最大半径を有する周縁部Cが前記カムホロア
145を瞬間的に最上方に押し上げ、その間前記溝付ト
ラック140,140は前記ストッパー142より離れ
て開放状態が保たれるものである。
203は前記第2のフィルム駆動装置110における駆
動ローラ152の伝動系であり、前述したモータ160
の回転をベルト車1611ベルト162、ベルト車15
8,157、ベルト159、ベルト車156を介して前
記駆動ローラー152に伝達し該駆動ローラ152を時
計方向CWに回転させるものである。
なお、前記駆動ローラ152は前記トラック支持リンク
139の開放動作に先立つて前記ソレノイド154が励
磁されて下方に揺動変位し回転す・るものである。
204は前記第2のフィルム条片駆動装置110におけ
る受けローラ166の伝動系であり、前記中間軸198
に軸着したカム205を具備して成つている。
ノ 前記カム205は前記クラッチブレーキユニット1
83の出力軸185が270度から360度直前まで回
転する間、最大半径を有する周縁部Cによつて前記揺動
杆171が上方に押し上げられ、その間前記受けローラ
166は上方に揺動変位して、下方に揺動変位した前記
駆動ローラ152と当接する。
なお、前記駆動ローラ152は反時計方向CCWに前記
第1のフィルム条片駆動装置108の駆動ローラ135
とほS゛等速度で回転するものである。
3 フィルム巻込手段300 このフィルム巻込手段300の各構成要素は、前記フィ
ルム供給手段100と同じように、前記装置機枠31の
内部に据付けられた伝動系を除き、第3図及び第4図に
示した如く、全て前記装置機枠31の前面に配設されて
いる。
即ち前記フィルム巻込手段300の主要部は前記装置機
枠31の前面と平行して該前面よりもさらに手前に取付
けた支持板301及び該支持板301の中央に装着した
軸受302により主軸303が回転自在に軸支されたタ
ーンテーブル本体304に夫々取付けられている。前記
主要部の細部構成は第13図及び第14図に示した通り
である。
先ず、前記支持板301には前記主軸303を中心とし
て見ると、上方即ち前記スプール受渡し装置55寄りに
チャック起動手段305、横方向即ち前記第2のフィル
ム条片駆動装置110寄りにスプール位置決め用継手3
06、下方にフィルム巻込用継手307、が夫々90度
の間隔を保つて配設されている。
なお、前記チャック起動手段305の位置をステーショ
ンA1前記スプール位置決め用継手306の位置をステ
ーションB、前記フィルム巻込用継手307の位置をス
テーションC1前記ステーションBと対称の位置をステ
ーションDと呼ぶ。
一方、前記ターンテーブル本体304は前記主軸303
に適当な間隔をもつて軸着した2枚の円板308及び3
09から成り、前記円板308及.び309の各対向面
には可動式チャック310及び固定式チャック311対
設して成るスプールチャック手段312が軸芯S1に沿
つて4組取付けられている。なお、各スプールチャック
手段312はそれらの軸芯S1が前記主軸303を中心
として互に半径方向に等しい距離にかつ間隔を90度づ
)おいて位置するように配設されている。
さらに、前記スプール位置決め用継手306及びフィル
ム巻込用継手307はそれらの軸芯■及びちが前記スプ
ールチャック手段312の軸芯S1の延長線上に位置す
るように配設されている。
又、前記固定式チャック311の近傍には前記円板30
9に取付けたスプール位置決め用爪313が夫々突出し
ている。従つて、前記円板308及び309に取付けら
れた前記スプールチャック手段312及びスプール位置
決め用爪313は前記主軸303と)もに回転したとき
、前記支持板301に取付けられた前記チャック起動手
段305、スプール位置決め用継手306、フィルム巻
込用継手307との相対位置が変化するものてある。
前述した各構成要素の細部について説明すると、前記可
動式チャック310は前記固定式チャック311に対向
する端面の中央に前記スプール6の軸端が嵌入自在な凹
部310aが設けられている一方、前記円板308に装
着した軸受314により回転及び滑動自在に軸支された
支軸315と一体化されている。
前記軸受314から前記支持板301側に突出した前記
支軸315の先端部はスプライン軸316に加工され、
該スプライン軸316にその軸端から前記軸受314へ
順次、被吸着板317、滑動子318が滑動自在に軸装
されている。
前記被吸着板317は前記スプライン軸316の軸端に
装着したスプリング319により常に前記軸受314の
方向に付勢されている。
前記滑動子318は前記軸受314よりも前記主軸30
3寄りに各スプールチャック手段312に対応させて前
記円板308に取付けた揺動杆320の一端に回転及び
滑動自在に連結されている。
前記揺動杆320は軸受321により揺動自在に軸支さ
れ他方端の近傍には該他方端を揺動変位して係止自在な
係止杆322が取付けられている。
なお、前記揺動杆320はスプリング323により前記
滑動子318を前記軸受314の方向に付勢し、前記係
止杆322はその支軸324に巻装したスプリング(図
示せず)により常に前記揺動杆320の他方端に向けて
付勢されている。
又、前記チャック起動手段305は、ソレノイド325
、前記ソレノイド325のロッド326に一端がリンク
されかつ軸受327により揺動自在に軸支された起動杆
328、から成り、前記ソレノイド325が励磁される
と、前記起動杆328が揺動して前記係止杆322を前
記支軸324に巻装したスプリングの付勢力に抗して前
記揺動杆320の反対方向に押し下げ、揺動変位せしめ
る。又、前記スプール位置決め用継手306及びフィル
ム巻込手段307は夫々、電磁コイル329及び軸受3
30を内蔵したハウジング331、前記軸受330によ
り磁気吸着板332を一方の軸端に装着した支軸333
、から成り、前記円板308側に若干突出せしめた前記
磁気吸着板332に前記被吸着板317を磁気的に吸着
せしめて前記支軸333の回転を前記スプライン軸31
6に伝達するものである。
なお、前記スプール位置決め用継手306の支軸333
の他方端はベルト車335が、又、前記フィルム巻込手
段307の支軸333の他方端はベルト車336、回転
数検出板337、が夫々軸着され、さらに前記フィルム
巻込手段307の支軸333の他方端は軸受338によ
り回転自在に軸支されている。
又、前記スプール位置決め用爪313は、軸受339に
より揺動自在に支軸340が軸受された揺動杆341、
前記揺動杆341の先端に取付けた位置決め爪342、
前記円板309の前記装置機枠31側に突出した前記支
軸340の軸端に装着した案内杆343、前記案内杆3
43の一方の端部に取付けたカルホロア34牡前記装置
機枠31の前面に突設した固定カム345の外周面に前
記カムホロア344を常に付勢し摺接せしめるスプリン
グ346、から成つている。
又、前記固定式チャック311は前記可動式チャック3
10に対向する端面に前記スプール6の軸端が嵌入自在
な凹部311aが設けられている一方、前記円板309
に装着した軸受347により回転自在に軸支された支軸
348と一体化されている。
以上記述した各構成要素の伝動系は第5図に一括して示
されている。
前記ターンテーブル本体304の伝動系349は前記装
置機枠31の内部に据付けられている。
前記伝動系349は前述したモータ178、ベルト車1
79、中間軸180、ベルト車181及びベルト189
、前記中間軸180に軸着したチエンスプロケツト35
0、クラッチブレーキユニット351、前記クラッチブ
レーキユニット351の入力軸に装着したチエンスプロ
ケツト352、前記チエンスプロケツト350及び35
2間に張設したチエン353、前記クラッチブレーキユ
ニット351の出力軸354に軸着したベベルギア35
5、間欠駆動ユニット356の入力軸に装着され前記ベ
ベルギア355と噛合するベベルギア357、前記フィ
ルム駆動装置106の伝動系177におけるクラッチブ
レーキユニット183の出力軸185が0度から18喰
まで回転する間114回転し前記出力軸185が180
度から360度まで回転する間は停止する出力軸358
、から成り、前記出力軸358は前記主軸303と直結
して、前記ターンテーブル本体304に時計方向CWの
回転を間欠的に伝達するものである。前記スプール位置
決め用継手306の伝動系359は、前記支持板301
の下方に取付けたモータ3601前記モータ360の出
力軸に装着したベルト車361、前記スプール位置決め
用継手306の支軸333に装着した前記ベルト車33
5、前記ベルト車361及び335間に張設したベルト
362、から成り、前記支軸333に反時計方向CCW
の回転を伝達するものである。前記フィルム巻込用継手
307の伝動系363は、前記支持板31の下方に取付
けたモータ364、前記モータ364の出力軸に装着し
たベルトl車365、前記フィルム巻込用継手307の
支軸333に軸着した前記ベルト車336、前記ベルト
車365及び336間に張設したベルト366、から成
り、前記支軸333に時計方向CWの回転を伝達するも
のである。以上、詳述した如く、前記スプール供給手段
30、フィルム供給手段100、フィルム巻込手段30
0、は構成されているが、これらの外に、前記クラッチ
ブレーキユニット183の出力軸185及び前記クラッ
チブレーキユニット351の出ノカ軸354には、各出
力軸183及び354の各回転角度即ち0度,90度,
180度,270度を検知するために、夫々カム群36
7及び368が軸着されている。
なお、前記クラッチブレーキユニット77,185及び
351の各出力軸79,185及び354に軸着したカ
ム及びカム群80,367及び368の各外周面に近接
してマイクロスイッチ(図示せず)が対設され、該マイ
クロスイッチより前述した各伝動系をシーケンシアルに
運転可能な制御盤CPに各検出信号が送信されている。
又、前記フィルム条片トラック109の下方には該フィ
ルム条片トラック109の長手方向に延長せしめたフィ
ルム条片受板369が配設されている。次に本発明装置
に使用する改良スプールの構成について説明する。
前記改良スプール6は第16図及び第17図に示した如
く、従来のパトローネ1(第1回−a及び−b)を構成
するスプール6と比べ、2枚のフランジ7,7の間にあ
る巻軸8が次のように改良されている。即ち、前記フィ
ルム条片Fを前端丁における凸部先端が挿入可能なスリ
ット10が前記巻軸8の軸芯とほS゛直交するように透
設され、さらに前記スリット10内に挿入された前記フ
ィルム条片Fの両面に対向する前記スリット10の一方
の内面中央には、前記スリット10のフィルム挿入口1
1近傍より前記フィルム条片Fsの挿入方向に向けその
案内上面の傾斜角度が漸増して前記スリット10の他方
の内面に前記案内上面が漸近し、該案内上面の高さが前
記スリット10のスリット間隙dのほS゛112に相当
する高さに達したところで、前記案内上面が前記他方の
スリット内面に平行して前記スリット10のフィルム出
口12まで延長されている案内突起13と、前記スリッ
ト10の他方の内面には前記案内突起13を中心とし後
述するフィルム条片Fsの係止端Faに穿設した2個の
係止孔Fhの間隔Pと一致する間隔をもつて左右に別け
られ、しかも前記案内突起13と同じように前記フィル
ム挿入口11近傍より前記フーイルム条片Fsの前端F
aにおける凸部の挿入方向に向けその案内上面の傾斜角
度が漸増して前記一方のスリット内面に漸近し、該案内
上面の高さが前記スリット間隙dのほS′314に相当
する高さに達したところで、前記案内上面が前記一方の
スリット内面に平行して若干延長され、該案内上面の平
行延長の終端から前記他方のスリット内面に向けて前記
案内上面が急峻な角度で折り返されて鉤状の係止面に変
化する係止突起14,14が夫々突設されている。
また、通常のカメラに対する前記パトローネ1の装填を
容易にかつ確実にするため、前記フランジ7,7の外側
にある前記巻軸8の何れか一方は、他方のそれよりも若
干長く(統一規格に準じた長さをもつて、)突出してあ
り、一般にその突出軸は長ボスと呼ばれているが、該長
ボス側の前記フランジ7の内側近傍にある前記巻軸8の
外周面には前記スプール6のフィルム巻込方向CWにl
向つてその溝深さが漸増し、さらに溝端面15aが前記
巻軸8の外周面に向けてほ)゛鉛直に延長されている位
置決め溝15が刻設されている。
さらに、前記巻軸8の両軸端面には、通常のカメラにお
けるフィルム巻込及び巻戻機構の回転駆動ノーズが挿脱
自在な係合部16,17が夫々凹設されている。次に作
用について説明する。
1 スプール供給手段30 前記スプール6を前記トレー39に多数投入・し、前記
バイブレータ38を起動すると、前記スプール6は前記
トレー39に前記バイブレータ38の振動が前記トレー
39のの傾斜底面を介して伝達されるので、前記トレー
39の底面に沿つて前記工フロン37に移動し、やがて
前記円筒枠体32内に降下し、前記底板35上に集積さ
れる。
前記底板35上に集積した前記スプール6は、前記伝動
系56により反時計方向CCWの回転が与えられた前記
底板35の遠心力により前記円筒枠体32の内周面に押
し付けられて回動する。前記円筒枠体32の内周面に沿
つて反時計方向CCWに回動する前記スプール6は前記
円筒枠体32の内周面に沿つて時計方向CWに湾曲しな
がら前記底板35の上面に漸近するように延長された前
記スプール迫り上げ板41の傾斜域に当接し、後続のス
プール6に押されて次第に前記傾斜域を迫り上がつて行
く。次に、前記スプール搬出コンベア46の伝動系60
を起動すると、前記傾斜域を横切るようにして迫り上が
つて来た前記スプール6は、前記羽根車44により前記
底板35上にハジキ帰され、前記傾斜域の延長方向にそ
の軸芯が一致した前記スプール6のみが前記羽根車44
を通過して前記丸ベルト43,43の上側(戻り側)に
載置され、前記スプール振分装置48に向けて連続して
搬出される。
前記スプール振分装置48のソレノイド47は、前記制
御盤CPにより前記ロータリーソレノイド45と連動す
るように制御されるので、前記丸ベルト43,43によ
り搬出される前記スプール6は前記スプール振分装置4
8の上方端が前記丸ベルト43,43上に突出している
間、前記ロータリーソレノイド45は励磁されて該ロー
タリーソレノイド45の揺動腕が前記丸ベルト43,4
3上を横切つて前記スプール6の前進を阻止する。
前記ロータリーソレノイド45が消磁して前記揺動腕が
上方に変位すると、前記スプール6は前記当板83に前
記巻軸8の先端が≧1く接するまで前進を続ける。
しかる後、適当な時間をおいて前記スプール振分装置4
8のソレノイド47が一定時間励磁され前記スプール振
分装置48の上方端が前記丸ベルト43,43の上方に
突出すると、前記当板83に当接し停止している前記ス
プール6は前記上方端面により前記丸ベルト43,43
から分離して押し上げられると)もに、前記フランジ7
,7が前記振分溝48a及び48c又は48b及び48
dに夫々遊嵌し、前記第1又は第2のスプールシュート
49又は50の何れか一方に振分けられる。
従つて前記長ボスを後方に配した前記スプール6が前記
第1のスプールシュート49に振分けられるように前記
振分溝48a〜48dを構成させれば、前記長ボスを前
方に配した前記スプール6は第2のスプールシュート5
0に自動的に振分けられ、しかる後、前記スプール戻し
コンベア52上に落下して行く。
前記スプール戻しコンベア52の伝動系70を起動する
と、前記平ベルト51の上側(送り側)に載置した前記
スプール6は前記円筒枠体32内の底板35上に戻され
る。
一方、前記第1のスプールシュート49に振分けられた
前記スプール6は該スプールシュート49の側斜底面に
沿いかつその軸芯が前記スプールシュート49の側面と
直交するようにして落下し、前記スプールシュート49
の延長終端にある前記当板87に当接することによりそ
の落下が止められる。
前記第1のスプールシュート49に振分けられた前記ス
プール6の前記第1のスプールシュート49内における
ストック数量が前記第1のスプールシュート49のスプ
ール落下路内に設けたスプールストック量検出手段(図
示せず)例えばマイクロスイッチ又は光電素子から成る
検出手段より規定量に達したことを検知されると、前記
スプール搬出コンベア46の伝動系60、ロータリーソ
レノイド45及びソレノイド47は前記制御盤CPによ
りその作動が自動的に中断され、前記スプール6のスト
ック数量が規定量以下になると、自動的に起動する。
前記第1のスプールシュート49内にストックされた前
記スプール6は、前記スプールチャック手段312の一
つが前記ステーションAに停止していることが前記カム
群368及びマイクロスイッチにより検知されると、前
記制御盤QPにより前記スプール受渡し装置55の伝動
系74が起動し、前記第1のスプールシュート49上方
より前記スプールチャック手段312に向けて降下する
前記スプール保持子54により前記フランジ7,7より
内側の巻軸8が保持されると)もに、前記第1のスプー
ルシュート49の延長終端及び当板87の延長終端を各
ヒンジ86及び88を中心にして押し開いて前記スプー
ルチャック手段312の軸芯S1に前記巻軸8の軸芯が
一致するまで降下する。
なお、前記第1のスプールシュート49及び当板87の
各延長終端は、前記ヒンジ86及び88−に巻装したた
スプリングの付勢力により前記スプール保持子54及び
支持アーム90の側面に常に摺接してその開度が保たれ
ているので、前記スプール保持子54に保持された前記
スプール6以外は前記第1のスプールシュート49より
外部部に押し出されない。
さらに、前記伝動系74の作動が続けられると、前記ス
プール保持子54は上方に移動して待機位置に戻される
前記スプール保持子54が前記第1のスプールBシュー
ト49上の待機位置に戻ると、前記クラッチブレーキユ
ニット77の出力軸79に軸着した前記カム80及びマ
イクロスイッチにより前記出力軸79が0度の回転角度
に戻つたことが検知され、前記制御盤CPにより前記ク
ラッチブレーキユニット77のクラッチが外されかつブ
レーキがか)り前記出力軸79は0度の回転角度即ち原
点に停止される。
なお、前記モータ75は連続して運転されているので、
前記スプールチャック手段312の他の一つが前記ステ
ーションAに来たとき前記制御盤CPより前記クラッチ
ブレーキユニット77に起動信号が発信され、前記クラ
ッチブレーキユニット77のブレーキが解放され、クラ
ッチが入ると、直ちに前記モータ75の回転クラッチブ
レーキユニット77の出力軸79に伝達される。
2 フィルム供給手段100及びフィルム巻込手段30
0前記フィルム供給手段100及びフィルム巻込手段3
00の作用を第18図に基づいて説明する。
先ず、各伝動系の電源が閉ぢ作動状態に入り、第18図
−a及び−bに示した如く、前記ターンテーブル本体の
作動系349が起動し、前記間欠駆動ユニット356の
出力軸358が原点即ち0度から90度即ち114回転
して停止し前記スプールチャック手段312の一つIが
時計方向CWに114回転して前記ステーションAに来
ると、前記クラッチブレーキユニット351の出力軸3
54に軸着したカム群368及びマイクロスイッチによ
り前記ターンテーブル本体304が90度回転変位した
ことが検知され、前述した如く、スプール6を保持した
スプール保持子54が待機位置から前記ステーションA
のスプールチャック手段1まで下降し、前記スプール6
の軸芯が前記スプールチャック手段1の軸芯C1と一致
すると、前記スプール受渡し装置55のスライダ53を
介して前記スプール保存子54の最下限を検知する検出
手段(図示せず)例えばマイクロスイッチの検出信号に
より前記ステーションAにある前記チャック起−動手段
305のソレノイド325が短時間励磁されると、前記
起動杆328が揺動変位して前記係止杆322を押し下
げるので、前記揺動杆320は前記係止杆322から分
離して前記スプリング323の付勢方向に揺動変位する
前記スプリング323の付勢力は前記滑動子318を介
して前記可動式チャック310の支軸315を前記スプ
ール保持子54に保持された前記スプール6の向けて押
し出す。
前記スプール6に向けて前記支軸315が押し出される
と、その先端に設けた前記凹部310aは前記スプール
6の反長ボス側の巻軸8端と嵌合しさらに前記スプール
6の長ボスの軸端は前記固定式チャック311の凹部3
11aと嵌合して、前記スプール6の両軸端を強く押圧
するようにチャックする。
前記スプール保持子54は最下限より直ちに上方の待機
位置に戻されるので、前記スプール保持子54は前記ス
プールチャック手段312により強固にチャックされた
前記スプール6からその弾力性に富む下方端を通して分
離する。
前記スプールチャック手段312にチャックされた前記
スプール6の横方向の中心は当初第1のスプールシュー
ト49及びスプール受渡し装置55によつて規定された
位置q1から前記固定式チャック311の方に若干寄つ
た位置C2即ち前記フィルム条件Fsの中心線Cと一致
するフィルム条片走行路中心に移動される。
(第14図)その間、前記クラッチブレーキユニット3
51の出力軸354が114から1回転即ち叩度から3
60度回転して原点即ち0度に戻り、再度0度から90
度まて即ち114回転すると、第18図−c〜−eに示
した如く前記ターンテーブル本体304は時計方向CW
に114回転し停止し、前記スプールチャック手段1は
前記ステーションBに来る。前記スプールチャック手段
■が前記ステーションBに来ると、前記ターンテーブル
本体304の円板309と)もに回動変位する前記スプ
ール位置決め爪313は、前記固定カム345に前記案
内杆343が案内されて揺動し、前記位置決め爪342
が前記スプール6の位置決め溝15周域に当接すると同
時に、前記クラッチブレーキユニット351の出力軸3
54に軸着した前記カム群368及びマイクロスイッチ
による検出信号(前記出力軸354が0度から90度回
転したことを示す信号)により、前記制御盤QPは前記
スプール位置決め用継手306の電磁コイル329を短
時間励磁すると)もに前記スプール位置決め用継手30
6の伝動系359を短時間起動させる。前記電磁コイル
329が励磁されると、磁化された前記磁気吸着板33
2は前記被吸着板317を前記スプリング319の付勢
力に抗してその端面に吸着して前記スプール位置決め用
継手306の支軸333と前記可動式チャック310の
支軸315を電磁的に連結させる。
又、前記スプール位置決め用継手306の支軸333に
電磁的に連結された前記可動式チャック310の支軸3
15は前記伝動系359により反時計方向CCWに回転
される。
前記支軸315が反時計方向CCWに回転すると、前記
スプール6も同速度で反時計方向CCWに回転し、前記
位置決め溝15周域に当接していた前記位置決め爪34
2が次第に前記位置決め溝15の底面に摺接し、前記溝
端面15aに前記位置決め爪342の先端が当接して、
前記スプール6の回転が阻止される。
この場合、前記フィルム挿入口11が前記第2のフィル
ム条片駆動装置110に対向するように前記溝端面15
aを配設することにより、前記スプールチャック手段3
12が前記スプール6蕃チャックしたとき、前記フィル
ム挿入口11の位置にバラツキがあつても、前記フィル
ム挿入口11を常に一定して前記第2のフィルム条片駆
動装置110に対向せしめた位置決めすることができる
前記スプール6の回転が前記位置決め爪342により阻
止されると、前記伝動系359は前記制御盤CPにより
停止されるまで、前記ベルト車335上で前記ベルト3
62がスリップし、前記支軸333及び315の回転が
停止する。
一方、前記フィルム供給手段30の前記フィルムロール
支持装置101に前記フィルムロールFRを装着し、該
フィルムロールFRから前記フィルムFを引き出して、
前記フィルムガイドローラ102、フィルムダンサ10
3、フィルムガイドローラ104,105、フィルム駆
動検尺装置106、に前記フィルムFを順次装架し、そ
の先端第1回目に限り第15図に示した如き前端Faを
有したリーダーフィルムを貼着した前記フィルム切断装
置107のほS゛中央まで手送りした後、各伝動系の電
源が閉ぢ作動状態に入ると、前記クラッチブレーキユニ
ット183の出力軸185は前記クラッチブレーキユニ
ット351の出力軸354と全く等しい回転数をもつて
原点即ち0度から回転を始める。
前記クラッチブレーキユニット183の出力軸185が
0度から180度まで回転する間、1回転する前記間欠
駆動ユニット187の第1の出力軸192により前記フ
ィルム駆動検尺装置106のスプロケットホィール12
2が反時計方向CCWに回転した前記フィルムFを前記
フィルム条片トラック109に向けて規定長さを送り出
す。
前記スプロケットホィール122の回転により前記フィ
ルムロールFRから巻戻された前記フィルムFが前記フ
ィルムダンサ103におけるループLの長さに変化を与
えると、前記ポンテシヨメータ176の出力電圧が変化
し、該出力電圧に対応して前記電磁式ブレーキ175に
給電される電流が変化し、その結果前記巻戻軸112の
回転速度が変化して前記ループLの長さが正常の状態に
保たれる。前記スプロケットホィール122の回転によ
り規定長さ送り出された前記フィルムFの前雑夕aは、
該フィルムF自体の曲げ剛性によりニップ状態が解除さ
れている前記第1のフィルム条片駆動装置108を通り
、閉止状態にある前記溝付トラック140,140にお
ける前記案内溝141,141に両エッヂ近傍が案内支
持されながら前記第2のフィルム条片駆動装置110直
前まで移動する。
その後、前記クラッチブレーキユニット183の出力軸
185が180度から270度まで回転すると、その間
、前記間欠駆動ユニット187の第2の出力軸193が
1回転するので前記フィルム切断装置107のパンチ部
材128が上下往復動し、前記フィルムFを第15図に
示した如く、切・断する。
さらに、前記クラッチブレーキユニット183の出力軸
185が270度から360度まで回転し原点に戻つた
ことが前記出力軸185に軸着した前記カム群367及
びマイクロスイッチにより検知さ一れると、その間、前
記制御盤CPにより、前ず前記第1のフィルム条片駆動
装置108の前記ソレノイド133が短時間励磁される
と同時に前記駆動ローラ135の伝動系195における
前記モータ196が短時間起動されるので、前記第1の
フLイルム条片駆動装置108は短時間ニップ状態に入
り、前記フィルム切断装置107により切断されて得ら
れた前記フィルム条片Fsの後端近傍をニップしながら
前記第2のフィルム条片駆動装置110に向けて送り出
す。
前記第1のフィルム条片駆動装置108により送り出さ
れた前記フィルム条片Fsは、前記制御盤CPにより前
記第1のフィルム条片駆動装置108と同時にかつ同時
間前記駆動ローラ152のソレノイド154が励磁しさ
らに前記伝動系203のモータ160が回転して前記駆
動ローラ152が時計方向CWに回転するとともに、該
駆動ローラ152が下方に揺動変位し、さらに前記受け
ローラ166の伝動系204における前記カム205に
より前記クラッチブレーキユニット183の出力軸18
5が270度から36g直前まで回転している間、前記
揺動杆171が上方に揺動変位して前記受けローラ16
6が上方に揺動変位した前記第2のフィルム条片駆動装
置110にその前端Faが達すると前記駆動ローラ15
2及び受けローラ166により前記前端Faがニップさ
れて前記上部フィルムガイド173及び下部フィルムガ
イド164の湾曲した対向面の間に送り込まれると)も
にその中央域が前記対向面にならつて巾方向に湾曲する
ので前記前端Fa近傍は長手方向の曲げ剛性がさらに高
められて前記ステーションBで位置決めされた前記スプ
ール6のフィルム挿入口11に向けて直進する。
前記第2のフィルム条片駆動装置110により前記フィ
ルム挿入口11に前記フィルム条片Fsを送り込むと、
挿入すると、前記フィルム条片Fの長手方向の中心線C
に沿つた前記前端Faの中央域は前記案内突起13の案
内上面に沿つてせり土る一方、前記係止石Yhの両側辺
は前記係止突起14の案内上面に沿つて押し下げられる
ので、前記前端Faの横断面は前端上部及び下部フィル
ムガイド173及び164の対向面以上に中高状に湾曲
して前記フィルム出口12に向けて前進する。
さらに、前記前端Faの挿入を推し進めると、押し下げ
られていた前記係止孔Fh及びその両側辺は前記係止突
起14の平行案内上面の終点を過ぎると、前記係止突起
14の鉤状の係止面に前記係止孔Fhが係合すると)も
に、前記係止突起14の案内上面からの押し下げ力が前
記フィルム出口12の近傍で急減するので、前記前端F
aの弾性により、前記係止孔Yh及びその両側辺は前記
案内突起13の案内上面に向つて急上昇し、その結果、
前記係止肌Yhは前記係止突起14の鉤状の係止面に完
全に係止される。
前記係止突起14に前記係止Ryhが完全に係止される
と、前記前端丁の先端が前記フィルム出口12近傍に位
置することになる。
以後、前記フィルム条片Fsを前記第2のフィルム条片
駆動装置110によりさらに前記フィルム挿入口11に
送り込んでも、前記前哩)の凸部以後の巾が前記フィル
ム挿入口11の巾よりも大きいので前記フィルム条片F
sの前進が阻止される。
前記クラッチブレーキユニット183の出力軸185が
360度直前まで回転して来ると、先ず前記溝付トラッ
ク140,140は前記カム200,200により瞬間
的に開放されて、前記スプール6に前記前9aを係止し
た前記フィルム条片Fsの後方部が前記案内溝141,
141から離脱し、前記フィルム条片受板369上に落
下すると同時に、前記第2のフィルム条片駆動装置11
0の前記受けローラ166も前記カム205により下方
に揺動変位し待機位置に戻される。
なお、前記第1のフィルム条片駆動装置108及び第2
のフィルム条片駆動装置110における各ソレノイド1
33,154及び各モータ196,160は前記クラッ
チブレーキユニット183の出力軸185が270度か
ら原点に復帰するまでに、前記フィルム条片Fsの前記
スプール6に対する係止操作に支障を来たさない時期に
前記制御盤速Pにより消磁又は回転が停止するので、前
記第1及び第2のフィルム条片駆動装置108及び11
0はニップ状態が解除される。次に、前記クラッチブレ
ーキユニット183の出力軸185が原点に復帰したこ
とが前記出力軸185に軸着した前記カム群367及び
マイクロスイッチにより検知され、さらに前記クラッチ
ブレーキユニット351の出力軸354が原点に復帰さ
れたことが前記出力軸354に軸着した前記カム群36
8及びマイクロスイッチにより検知されると、第18図
−fに示した如く、前記クラッチブレーキユニット35
1の出力軸354の回転に伴なつて前記間欠駆動ユニッ
ト356の出力軸358は114回転し、その後前記ク
ラッチブレーキユニット351の出力軸354が原点ま
で回転する間、停止する。
従つて、前記間欠駆動ユニット356の出力軸356の
出力軸358は前回の回転から引続いて叩度から180
度まで回転したことになる。
前記間欠的駆動ユニット356の出力軸358が114
回転すると、前記ステーションBにあつた前記スプール
チャック手段1は時計方向CWに回動変位して前記ステ
ーションCに来る。前記ステーションCに前記スプール
チャック手段Iが来ると、前記クラッチブレーキユニッ
ト351の出力軸354に軸着した前記カム群368及
びマイクロスイッチにより前記ターンテーブル本体30
4が90度回転変位したことが検知されて前記制御盤C
Pにより前記フィルム巻込用継手307の前記電磁コイ
ル329が励磁されると同時に前記フィルム巻込用継手
307の伝動系363における前記モータ364が起動
される。前記電磁コイル329が励磁されると、前記磁
気吸着板332が磁化されて前記スプリング319の付
勢力に抗して前記被吸着盤317をその端面に吸着し、
前記フィルム巻込用継手307の支軸333と前記可動
式チャック310の支軸315を電磁的に連結させる。
前記フィルム巻込用継手307の支軸333に電磁的に
連結された前記可動式チャック310の支軸315は前
記伝動系363により時計方向CWに回転される。
一方、前記スプール位置決め用爪313は前記スプール
チャック手段1が前記ステーションBから前記ステーシ
ョンCに回動変位すると)もに、前記固定カム345に
前記カムホロア344が案内されて次第に前記スプール
6から分離するように揺動変位するので、前記伝動系3
63による前記可動式チャック310の支軸315の回
転を妨げることがない。
又、前記溝付トラック140,140が瞬間的に開放さ
れて前記フィルム条片受板369上に落下した前記フィ
ルム条片Fsの後方部は前記可動式チャック310の支
軸315の回転により次第に前記スプール6の巻軸8上
に巻込まれて行く。
前記フィルム巻込用継手307の支軸333に軸着した
回転数検出板337と近接スイッチ(図示せず)により
前記巻軸8の回転数が規定数に達したこと(即ち前記フ
ィルム条片Fsを規定長さ巻込んだこと)が検知される
と、前記制御盤QPにより前記電磁コイル329及びモ
ータ364は消磁及び回転停止される。一方、前記ステ
ーションDから前記ステーションAに来た前記スプール
チャック手段■は前述した如くスプール供給手段30よ
り前記スプール6が供給され、前記ステーションAから
前記ステーションBに来た前記スプールチャック手段■
は既に前記ステーションAでチャックした前記スプール
6に前述した如くフィルム供給手段100より前記フィ
ルム条片Fsが挿入される。
なお、前記クラッチブレーキユニット183及び351
の各出力軸185及び354は各原点を揃えて回転させ
ないと、前述したフィルム供給手段100及びフィルム
巻込手段300a作動タイミングがずれるので、そのず
れの発生を抑えるために、前記各出力軸185及び35
4に夫々軸着した前記カム群367,368及びマイク
ロスイッチによる各原点検出信号を突合せ、両者が完全
に原点に復帰して来るまで、前記クラッチブレーキユニ
ット183及び351の何れか一方を前記制御If−P
によりクラッチを解除し、ブレーキを加えて前記出力軸
185及び354の何れか一方を原点に止め、前記出力
軸185及び354の原点合せを行なう。
次に、第18図−gに示した如く、前記クラッチブレー
キユニット351の出力軸354の回転に伴なつて前記
間欠駆動ユニット356の出力軸358は114回転し
、その後前記クラッチブレーキユニット351の出力軸
354が原点まで回転する間停止するので、前記間欠駆
動ユニット356の出力軸358は前回の回転から引続
いて180度から270度回転したことになり、前記ス
プールチャック手段1は前記ステーションCから時計方
向CWに回動変位して前記ステーションDに来る。
前記ステーションDに前記スプールチャック手段1が来
ると、オペレータが前記可動式チャック310の滑動子
316に一方端が連結している前記揺動杆320の他方
端を前記スプリング323の付勢力に抗して前記円板3
08側に押圧して前記係止杆322に係止せしめると、
前記可動式チャック310は前記スプール6の軸着より
分離して前記支持板301側に移動する。
従つて、オペレータは前記フィルム条片Fsを巻装した
前記スプール6を前記スプールチャック手段312から
容易に取外すことができる。
一方、前記ステーションAに前記スプールチャック手段
■が、前記ステーションBに前記スプールチャック手段
■が、前記ステーションCに前記スプールチャック手段
■が、夫々回動変位して、前述したスプール供給、フィ
ルム供給、フィルム巻込操作が自動的に行なわれ、それ
が終了すると、前記スプールチャック手段3121,■
,■,■は夫々時計方向CWに90度回動変位して各ス
テーションA−Dの操作がくり返される。従つて、前記
スプール供給手段30及びフィルム供給手段100前記
ターンテーブル本体304が90度づ)回動変位する毎
に1サイクル作動する、言い換えれば、前記ターンテー
ブル本体304が1回転する間に前記スプール供給手段
30及びフィルム供給手段100は4サイクル作動する
ことになる。なお、前記ステーションBにおいて前記装
置機枠31の前面から前記スプール6のフィルム出口1
2まで揺動変位して該フィルム出口12から若干突出す
る前記フィルム条片Fsの前端Faに接触可能にしたマ
イクロスイッチにより前記フィルム条片Fsの前記スプ
ール6に対する係止操作完了を検知し、前記第2のフィ
ルム条片駆動装置110を待機位置に復帰させても良い
又、前記フィルム条片の巻込状態特に巻きずれ、巻き硬
さ等を一層向上させるため、前記ステーションCにおけ
る前記スプール6の下方に前記スプール6のフランジ7
,7よりも内側にある巻軸8に摺動自在なフィルムガイ
ドローラを配設し、該フィルムガイドローラにより前記
巻軸8に巻装されつ)ある前記フィルム条片Fsを前記
巻軸8に押圧せしめても良い。
以上詳述した本発明装置は次に掲げる如き新規な効果を
奏するものである。
1前記羽根車44及びスプール振分装置48を前記スプ
ール6の搬出路に順次配設したので、前記スプール6を
所望の方向に効率良く位置決めして整送することが可能
になつた。
2前記溝付トラック140,140を前記トラック支持
リンク139により開閉自在に支持せしめたので、前記
ステーションBから前記フィルム条片Fsを係止した前
記スプール6を前記ステーションCに回動変位させると
き前記溝付トラック140,140から前記フィルム条
片Fsを容易に分離せしめ、前記スプール6の前記ステ
ーションBから前記ステーションCに回動変位に伴なう
前記フィルム条片Fsの移動を円滑化することが可能に
なつた。
又、前記ステーションCにおいて前記フィルム条片Fs
を前記スプール6の巻軸8に巻込むことが前記溝付トラ
ック140,140の開放により円滑になうことが可能
になつたので、前記ステーションBにおいて処理すべき
事柄が減少し、各ステーションA−Dにおける処理負荷
が分散されて装置全体の大巾なスピードアップを図るこ
とが可能になつた。
3前記ステーションBにおいて上方にかつ巾方向に湾曲
した対向面を有した上部及び下部フィルムガイド173
及び164を具備して成る前記第2のフィルム条片駆動
装置110を配設したので、前記フィルム条片Fsの前
端Faは長手方向の曲げ剛性が増し前記スプール6のフ
ィルム挿入口11まで確実に直進することが可能になり
、その結果、前記フィルム条片Fsの前記スプール6に
対する係止ミスの発生を防ぐことが可能になつた。
4前記フィルムロールFRから前記長尺のフィルムFを
連続的に巻戻しながら規定長さに切断し、直ちに前記フ
ィルム条片Fsを前記スプール6に前記接着テープTを
用いずに係止せしめて巻込みを自動的になうので、前述
した各処理工程の持ち時間が大巾に短縮されその結果、
生産能力を大巾に上昇させると)もに生産コストを著し
く低減させることが可能になつた。
【図面の簡単な説明】
第1図−aは従来パトローネを一部切断した正面図、第
1図−bは第1図−a(7)I−1線に沿つて示した断
面図、第2図は従来のフィルム巻込方法を示した斜視図
、第3図は本発明装置全体の平面図、第4図は本発明装
置全体の正面図、第5図は本発明装置の各伝動系を示し
た略図、第6図はスプール振分装置の平面図、第7図は
スプール振分装置の側面図、第8図はスプール振分装置
及びその周辺を一部切断して示した正面図、第9図はス
プール受渡し装置及び周辺の斜視図、第10図はフィル
ム条片トラックの断面図、第11図はステーションB周
辺の第2のフィルム条片駆動装置及びフィルム条片トラ
ックの一部を切断して示した正面図、第12図は第2の
フィルム条片駆動装置の受けローラ及びその伝動系を示
した側面図、第13図はフィルム巻込手段の一部を切断
して示した正面図、第14図はフィルム巻込手段の一部
を切断して示した側面図、第15図はフィルム切断装置
で切断及び打抜かれて成るフィルム条片の前端及び後端
の形状を示す平面図、第16図は改良スプールを一部切
断して示した正面図、第17図は第16図のI−1線に
沿つて示した断面図、第18図−a−gは本発明装置に
おけるスプール供給、フィルム供給、フィルム巻込動作
の関連を示した作動状態図である。 6はスプール、11はフィルム挿入口、14は係止突起
、20は本発明装置全体、30はスプール供給手段、1
00はフィルム供給手段、300はフィルム巻込手段で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 接着テープを必要としないスプールに16mm、3
    5mm、等の狭巾の写真フィルム条片を自動的に係止及
    び巻込む装置において、(1)装置機枠 (2)前記装置機枠に取付けられ、前記スプールを整送
    する手段として、前記スプールの軸芯方向を整えること
    が可能な羽根車と前記スプールの長ボスの前後位置によ
    り該スプールを左右に振分け自在なスプール振分装置を
    スプール搬出コンベア上に順次配設して成るスプール供
    給手段、(3)前記装置機枠に取付けられ、前記フィル
    ム条片の後端近傍を挾持して駆動せしめることが可能な
    第1のフィルム条片駆動装置、閉止状態において前記フ
    ィルム条片の両エッヂ近傍を支持して走行案内すること
    が可能でかつ開放状態において前記フィルム条片の両エ
    ッヂ近傍から分離することが可能なフィルム条片トラッ
    ク、前記フィルム条片の前端を挾持して駆動せしめると
    ゝもに上部フィルムガイド及び下部フィルムガイドの対
    向面により前記フィルム条片の前端を巾方向にかつ上方
    に彎曲せしめて案内することが可能な第2のフィルム条
    片駆動装置、を有するフィルム供給手段、(4)前記装
    置機枠に取付けられ、前記スプール供給手段より整送さ
    れる前記スプールに前記フィルム供給手段より供給され
    る前記フィルム条片を係止し巻込むことが可能なフィル
    ム巻込手段、から成ることを特徴とするフィルム巻込装
    置。
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