JPS6053009B2 - 肝炎ウイルスbによる急性または慢性の感染治療用の新規医薬 - Google Patents

肝炎ウイルスbによる急性または慢性の感染治療用の新規医薬

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JPS6053009B2
JPS6053009B2 JP51155608A JP15560876A JPS6053009B2 JP S6053009 B2 JPS6053009 B2 JP S6053009B2 JP 51155608 A JP51155608 A JP 51155608A JP 15560876 A JP15560876 A JP 15560876A JP S6053009 B2 JPS6053009 B2 JP S6053009B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は肝炎ウィルスB(ウィルス旧またはウィルス
Bとも称される)による急性及び慢性の感染を治療し得
る新規な医薬を、その目的とするものである。
大部分はウィルスBによる肝炎に冒された患者の血清を
原料として、多分ウィルスBに特異的な抗原であつてオ
ーストラリア抗原と称される抗原が同定されて以来、ウ
ィルスBによる肝炎に対するワクチンを製造する目的で
、この抗原を、精製したりまた場合によつてはその力を
弱めたりして使用することが提案されてきた(フランス
特許第70.34574号明細書参照)。
オーストラリア抗原は肝炎ウィルスBそれ自体を示すも
のではない。
事実、オーストラリア抗原を有するが症状は出ない供血
者の大部分については、彼等の血清中でその中を循環し
ているウィルスは皆無かまたはほんのわずかであるとい
うことが確認されている。オーストラリア抗原を保有す
る数多くの患者の血清には別の抗原が含まれていること
が知られており、これは抗原−e、略してAg−eとい
われているが、この点についてはマグニウス等の文献〔
L.O.Magrllus及びAkeEspmark.
.Acta.path.micrOblOl.scan
d.、SectlOnB8O、335〜337(197
2)〕を参照されたい。
水溶性蛋白質(e1、E2・・・ ・・と称する)の集
合体として示される抗原複合体を抗原−eと呼ぶことに
するが、これらの水溶性蛋白質は通常の場合にヒトの血
清中には存在していないものであるけれども何人かのオ
ーストラリア抗原保有者の血清中、特に慢性肝炎に冒さ
れた人には存在していることがわかり、また、血液透析
(H6mOdial,8≦mlを受けた患者、免疫機能
が低下した(ImmunOd≦PriInJ)患者、モ
ンゴリスムスに冒された患者にも存在していることが見
出された。
これらのいろいろな抗原決定因子は免疫学的にみてオー
ストラリア抗原とは異るものである。本発明においては
抗原−eを構成する蛋白質と反応する抗体を抗体Ant
i−eということにする。
これらの抗体はウィルスBによつて汚染された患者の血
清、特に、肝臓病をわずらつてはいないがオーストラリ
ア抗原は慢性的に保有している人の血清中に見ることが
できる。抗原−eを投与することによつて、抗体頷Ti
−eの生成を伴なつて、免疫学的応答をひき出せるとい
うことが判明した。
現在次のことも判明している。
ウィルスBによる急性又は慢性の感染に悩まされている
患者に抗体Anti−eを投与することによつて特に肝
臓組織の症候及び病害を消失せしめることができるので
ある。また、抗体Anti−eを抗原−e及び(又は)
ウィルスBを含有する生物液体に加えることによつて、
これら液体の感染性を完全に消滅させるか、または感染
性を極度に弱めることができるということも判明した。
実際のところ急性肝炎の積極的な治療法は存在していな
いし、特にすぐ死に到るような悪化を止めたりまた肝硬
変へつながる慢性的な進行を止めたりすることを可能に
する治療法も存在していな゛い。
潜状しているかまたはしていないウィルスHBによる慢
性感染(ウィルスHBによる慢性肝炎、結節性動脈周囲
炎、糸球体腎炎)においてもこれと同様である。
この第2番目のグループに属する上記の病気に対して、
消炎剤(コルチコステロイド)や免疫制止(Immur
lOsuppresseur′)剤を使用しても炎症反
応が鎮まるだけであつて何も有利な作用を及ぼすもので
はなく、これらの病気のもとになつているウィルス感染
については何の力も有するものではなくて、これとは逆
に、これら薬剤の使用によつてこれらの病気がむしろ長
びくことが助長されるのである。
ウィルスBによる肝炎の治療における抗(有)Nti一
eの有用性の発見は意外なことであつてその理由は次の
とおりである。
つまり肝炎ウィルスB表面の抗原(抗原AgHBsと称
される)へと方向づけられている抗体■Ti−HBsを
含有する血漿を、ヒトまたはチンパンジーに注入する試
みがなされてきたが、現在までのところいつでも失敗に
終つていたからである。従つて、抗体釦Ti−HBs含
有血漿を使用し得るとされていた条件のもとでは、抗体
■Ti−HBsを多量に含む結果として選択された血漿
を注入することによつて治療作用が得られるとはどうし
ても思えなかつたのである。この点については例えば次
の文献を参照されたい;Reedetal.、Llnc
etl2、1347(1973)、C.G.TrepO
NTlleAmericanJOur′RlalOfU
leMedicalSCierlCeSl27Ol24
8(1975)及び゜゜肝炎B免疫グロブリンによる劇
発性肝炎の治療:協同研究゛GastrOenterO
lOgyl6fKA98−752(1974)。この発
明は、新規な医薬をその目的としているのであるが、該
新規医薬は、生理的に許容しうる媒質内に抗体Anti
−eを含むガンマグロブリンのフラクシヨンを含有する
ものであり、且つ該フラクシヨンは血清もしくは血液プ
ラズマまたは胎盤工キズを出発原料として得たものであ
ることを特徴とするものである。次のことは既知となつ
ている。
即ち抗原の投与に対応して器官によつて生成する抗体は
一群の蛋白質から成るものであるが、この蛋白質は数多
くの共通の性質を有していてガンマグロブリンと呼ばれ
ている。抗体Anti−eを含有するガンマグロプリン
フラクシヨンはガンマグロブリンを調製するための古典
的な方法によつて得られることができ、その出発原料は
、その中に抗体Anti−eが存在することが予じめ確
認されている血清、血漿又は胎盤工キズである。
これら古典的な方法は特に次の諸文献に記載されている
:H.J.COHNetaI..J.A.C.S.、錫
、459(1946);J.L.ONCLEYetal
、J.A.C.S.7l、541(1949);H.L
.TAYlORetalJ・A.C.S.、78、13
56(1956);J.HORKJSL及びR.SME
TANA,.ActaMedicaScandinav
ial■01.CLV165(1956) ,及びP.
K[.5TLER.Ns.NI′YSCHMANN,.
VOxSang.、7、414(1962)。抗体An
ti−eは、これらの抗体が自然発生的に形成された患
者から発見できるし、また精製して感染の危険性をすべ
て除去した抗原調製品を用いて故意に免疫化し、免疫学
上の応答の結果として抗体Anti−eが形成された患
者からも発見することができる。免疫拡散法、電気免疫
拡散法又はその他すべての古典的血清学技術(放射免疫
定量及びその他)を用い、特に抗原−e含有試薬によつ
て抗体Anti−eの存在を検出することができる。免
疫的応答の結果生成する抗体■tl−eの生成を助長す
るため、また該抗体の存在を検知するためには、一部又
は全部を精製した抗原−e調製品を処理するのが好まし
い。この精製抗原−e調製品は例えば多抗性物質担体か
らなる免疫吸着剤上での親和クロマトグラフィによつて
精製することができる。この場合に該多孔性材料の表面
上は、結合剤を介して該担体に結合せしめた抗体頷Ti
一e粒子からなる被覆物によつてコーティングされてい
る。上記担体としては例えばセフアローズ (S≦PharOse)が挙げられ、結合剤としては例
え”ばハロゲン化シアンが挙げられる。
特に担体としてはセフアローズ小を使用するのが良く、
結合剤として好適なものは臭化シアンである。免疫吸着
処理において使用可能であるとされている既知の多孔性
担体であればどのようなもので・も使用できることは勿
論のことであるし、結合剤としてもジアルデヒドのよう
に二官能性誘導体からなる既知の結合剤が使用され得る
ことも勿論である。
抗原−eを含む精製フラクシヨンは少なくとも)次に記
載する各段階の1つからなる方法によつて得られること
もできるし、場合によつては免疫吸着段階と組合わせて
もよい:ゲル淵過段階; 膜による限外ろ過段階、但しその膜の孔の大きさは分子
量30000以上の分子を保持できるような大きさであ
る:予じめ例えばシヨ糖勾配を用いるゾーン超遠心分離
段階特に次の特徴を有する方法を用いるのがよい。
抗体Anti−eを結合したセフアローズを含有したカ
ラムをPH8.4のボレート バッファで平衡化し、同
一バッファ中に抗原−eを含有する溶液をカラム内に添
加し、最大吸着が助長されるのに充分な時間だけこれら
を接触させ、そしてPHlO.8〜10.9のホスフェ
ート バッファを用いて抗原−eを溶出するのである。
そこで抗原−e含有フラクシヨンを集めるのであるが、
抗原−e蛋白質の存在は例えば280r17T1.ての
光学密度を測定することによつて決定される。
続いて塩酸を加えて、精製された抗原−eフラクシヨン
のPHを生理的PHに戻してやり、そして、希望するの
であれば、これらのフラクシヨンを限外ろ過によつて濃
縮し、次いで免疫拡散(ImmunOdjffusiO
n)によつてAg−eの存在を確かめるのである。
上述したように抗原−e含有フラクシヨンはシヨ糖密度
勾配ゾーン超遠心分離(Ultra−Centrifu
?TiOnzOnaleengradientdesu
crOse)によつても調製されることができる。
このためには出発物質として脱線維素処理した血清又は
血漿を用い、これを2〜1皓、好ましくは5倍に濃縮す
るであるが、この場合に濃縮処理としては例えばポリエ
チレングリコールによつて蛋.白質を沈殿させそして緩
衝水溶液中に再溶解する方法が挙げられる。このように
して得られた溶液は、線状勾配10〜27%のシヨ糖を
含有する管の上面にこれをのせ、そして4〜8゜Cの温
度で18〜25時間19000〜22000回転/分で
予備的なゾーン遠心.分離にかける。続いて管底部から
のフラクシヨンを集め、抗原−e含有フラクシヨンを合
わせる。更に精製度を上げるためにこの超遠心分離をく
り返してもよく、そしてゲル淵過によつて完全なものと
するのもよい。続いてホスフェートバッファ・を用いて
、合わせたAg−eフラクシヨンを透析すると良い。続
いて所望により30000以上の分子量を有する生成物
を保持できる程度の大きさの孔を有する膜を備えた淵過
器を用い、限外淵過処理することによつてこれを濃縮す
ることもできる。このようにして得られた溶液は加熱、
フオルモリゼーシヨン(FOrmOlisatiOn)
、紫外線による照射、又はその他すべての照射処理とい
つた常法によつて、時として存在する感染性残渣を除去
するための処理を注意して行つた後で、該溶液は皮下又
は筋肉内投与によつてヒトに対して投与されることがで
きる。このようにして生理学的に許容できる抗原−eフ
ラクシヨンが得られるのである。L 希望する人に対し
て抗体の応答をひき起すためには、生理学的に許容でき
る抗原−eフラクシヨンは、それのみで投与しても良い
し、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウムまたは天
然もしくは人工のすべての佐薬といつた佐薬と一諸に投
与されてもよい。抗原−eを含有した精製フラクシヨン
を調製するための出発物質は、抗体Anti−eと沈殿
反応を生する脱線維素処理した血漿又は血清に由来する
溶液である。
この場合に抗体頷tl−eの存在の確認及び分離は後述
する方法によつて行われる。前記の文献(Magniu
s及びEspmarkの文献)から明らかになつたこと
であるが抗原−eは、急性の肝炎Bに冒された病人の血
液中に一時的に表われてくるし、次のような人々の血液
中には存続的に表われている。即ち血液透析したり慢性
的な肝炎Bにかかつた数多くの患者の血液の中、及び特
にいくつかの民族集団又はいくつかの地域(アジア)内
での、比率については変動があるけれども、症状はない
オーストラリアAg保有者の血液の中には存続的に抗原
−eが現われている。従つて抗原−eの精製フラクシヨ
ンを調製するためにはこれら供与体の血清又は血漿を利
用することになり、場合によつてはプラズマフアレーゼ
(Plasmph?r≦Se)によつて採取したものを
使用することになる。前記した文献(Magrlius
(5Espmark)が記載しているように、免疫拡散
または向流電気泳動(COntre≦1ectr0ph
0r≦Se)によつて抗原−eの存在を明らかにするこ
とができるということが想起される。
抗原−eの存在を検出するために上述した様な方法によ
つて精製された抗原−e調製物を完全なフロイントの補
助液またはその他ずべての佐薬と混せ、これを動物に対
して少くとも1回投与し、好ましくは複数回投与し、こ
の場合に注射による投与はこれをおよそ1ケ月毎に行つ
て例えば3ケ月間続け、このようにして抗原−e調製品
を動物に対して投与することからなる方法によつて抗原
検出用試薬を作ることもできる。
精製抗原−e/フロイントの補助液からなる配合物を毎
月投与するのである。このようにして動物体内に抗体■
Ti一eを生成せしめる。そこで動物の血液を一部又は
全部採取して血清を集める。
通常のヒトの蛋白質に対して悪い影響を与えるような抗
体をこの血清が含有していないことがわかる。免疫拡散
によれば、ヒトを起原とする血清に抗原−eが含まれて
いるときには、上記によつて得られた血清からなる試薬
はヒトの血清と接触すると沈殿直線を与えることになろ
う。
試験されたヒトの血清が、上記試薬との接触によつて沈
殿直線を与える場合には、この検体は感染しており、恐
らくしつこい肝炎にかかつているはずである。
この方法によつて肝炎の急性相中に抗原−eの存在がし
ばしば明らかになつたり、とりわけ抗原一eの存続が明
らかになつたりすれば、それは慢性肝炎へと進行する危
険性が増大していることを示唆しているのである。
またひどく惑染した患者を発見することもできるし、慢
性肝炎へと進行する危険性も早期に且つ簡単に見つけ出
すこともできる。
抗原−eの存在を明らかにするための抗体■Ti−eの
起原としてはヒトでもよいしまた動物てもよい。
ヒト用のワクチン調製のために抗原−eを精製するには
ヒトを起原とした抗体Antj−eと結合した担体を使
用するのが好ましい。抗体■t1−eの存在は既述した
文献(MagniusとEspmark)が指摘してい
る方法によつて明らかにすることができるし、その他す
べての血清学的方法によつてもそれは可能である。
抗体Anti−eは例えばこの抗体の存在が予じめ検知
されている血清をゾーン遠心分離することによつても得
られるが、ガンマグロブリンを調製するための古典的方
法による方が好ましく、この点については、上記した参
考文献を再度参照されたい。
既知のエタノール分画、硫安分画及び(又は)りパノー
ル(RivanOり分画といつた技術が利用できる。例
えば硫安40%飽和溶液を添加して抗体を沈殿させ、こ
の沈殿を溶解させた後に硫安を除去するために透析処理
を行うことができる。
本発明をこれのみに限定することなく、これら既知の方
法を説明するために、後記する実験の項においてエタノ
ール分画の例について述べることにする。
本発明の医薬は通常は抗体頷t1−e精製フラクシヨン
であつて、該フラクシヨンからは、普通の血液中に存在
する(ガンマグロブリン以外の)他のすべての蛋白性構
成分及びすべての感染性汚染物は取り除かれてしまつて
いる。
しかし、本発明の医薬は、この抗体の存在が既知となつ
ている血清又は血漿をそのまま構成成分とすることもで
きる。
本発明に係る活性成分として利用てきる抗体Anti−
eを含有するガンマグロブリンは、ガンマグロブリンを
静脈から投与できるように変化加工するための古典的な
処理に付すこともてきる。
この処理は、ガン了グロブリンの抗補体能(POuvO
iranticOmplementaire)、抗原一
抗体コンプレックスのように補体と結合しうるような集
合体の存在による抗補体能を除去または減少させること
からなるものであることは知られているところである。
静脈経由で注入できるガンマグロブリンを得るための別
の方法も知られている。その方法としては例えば、ガン
マグロブリンをPH4でインキユーベートする方法とか
、ペプシン、パパイ“ンまたはプラスミンのような酵素
で消化させる方法が挙げられる。本発明の医薬は特に急
性のウィルスBによる感染または肝炎の間中、この治癒
を促進したり慢性的に進行したりするすべての危険性を
予防する目的でこれを投与することができる。
この医薬は筋肉注射または静脈注射によつて注入される
ものである。
ガンマグロブリンAnti−eによる治癒は、それのみ
を用いて行われてもよいし、抗アレルギーl剤、消炎剤
及びその他各種薬剤と組合わせて行われてもよい。
生物学的及び血清学的結果に応じて1回の注射で済ませ
てもよいし、連続して複数回注入することもできる。ま
た本発明の医薬はウィルスBによる各種肝炎及びその他
すべての慢性感染の期間中投与されてもよい。
これらの病気は通常の臨床学的方法、生物学的方法、組
織学的方法、及び血清学的方法によつて診断されるので
あるが、とりわけ〜−HBsの検出によつて診断がなさ
れる。またこれらの病気は血清学的に見ると、抗体An
ti−eの充分な応答がないことが特徴であるが、Ag
−eが存続しているという特徴もしばしば見られる。ひ
どい慢性肝炎は最も重い外観を呈するので抗体Anti
−eによる治癒を余儀なくされる。
このような慢性病の場合には抗体Anti−eの投与は
必ず更に長びくものであつて、静脈投与に頼らねばなら
ない場合がしばしばとなることもあろうし、静脈投与に
適合しているガンマグロブリンの代りに抗体Anti−
e含有血漿を用いることもできよう。抗原−eの量が多
い場合にはこの抗原一eを予め除去する処理がとられよ
う。この予備的処理としては、その間中、〜−e含有血
漿がAg一e及びオーストラリア抗原の欠如したイソグ
ループ(IsOgrOupe)血漿に取つて代られるか
、もしくはAg−eが例えば抗体Anti−eと結合し
た多孔性担体を有する適宜なフィルター上に保持されて
いる間中、連続的にプラズマフアレーゼ処理する方法、
または予め除血注入(ExsanguinO一Tran
sfusiOn)処理する方法がある。手術するには、
患者の血漿フラクシヨンに代えて抗体Anti−eに富
んだ血漿またはその他すべてのヒトの蛋白性溶液(アル
ブミン・・・・・・)、または静脈投与用に処理された
その他のガンマグロブリンAnti−e含有物を用いる
ことになろう。抗アレルギー薬及び消炎剤(コルチコス
テロイド、抗ヒスタミン剤、その他)を投与することに
よつて、この手術中における厄介な反応をすべて除去す
ることができる。この手術は失敗すれば何回もくり.返
されることができるし、とりわけ後に行うガンマグロブ
リンAnti−eによる処置によつて完結されることの
できるものである。この治癒法はその他のすべての自然
療法、化学療法、免疫療法と組み合わされてもよい。
抗体■Ti−eによる慢性肝炎の治療については静脈投
与または筋肉内投与があり、しかもこれらの処置は除去
一注入をするかしないかてわかれ、且つ他の処置と合わ
せて行うかこれのみを単独で行うかでわかれ、各種の形
態が考えられるけれども、どの治療法を採るかの指示は
、患者の完全な免疫生物学的及び臨床学的統計をとつた
結果、決定されることになる。
患者の肝臓及び血清中にウィルスHBlそれらの粒子、
これと結合した抗原(Ag−オーストラリア、N−11
BC,.Ag−e)が存在することは、血清学的検査、
並びに、免疫螢光(ImmunOfluOrescen
ce)または電子顕微鏡を用いlる肝臓のバイオプシイ
による研究によつて明確にされることになろう。
これら3種の抗原に対する体液及び細胞の免疫応答に関
する研究は、抗体の血清滴定(TiratiOnser
OlOgIque)及ひこれら3種の抗原に対する感受
性克進遅延試験(白血球の移動阻害及び時として、精製
し且つ非感染性のオーストラリア、HBCl及びeの3
種の各抗原とのツベルクリン反応)によつて評価される
ことができよう。
患者の全体的な免疫応答状態を探診した結果と同様に、
これらすべての試験結果は採用すべき治療法のタイプを
決定するのに役立つものであり、その薬用量はガンマグ
ロブリンによる治療を行うための薬用量を決定するのに
通常用いられる方法によつて決定されるものである。自
然発生的、輸血後、その他によるウィルス旧感染の予防
処置として、適当な使用量でガンマグロブリンAnti
−eを使用することができよう。
この場合に施用方法としては、ヒトに注射するときウィ
ルスHBを中和する目的で時として分画処理を行うこと
があるが、この分画の前又は後に、危険にさらされてい
る患者にこれを注射してもよいし、また血液もしくはそ
の誘導体を添加してもよい。前述したように実際には、
抗原−eは蛋白質の集合体を呈する抗原複合体である。
これらの蛋白質の内の2つはアラン等(Wllllam
sALLAN及びGeOrgeLEBOUVIER)に
よってAg−e1及び鮪−E2と決められた。彼等はこ
れを1975年4月14日〜18日にバリの国立輸血セ
ンター(CentreNatiOrlaldeTran
sfusiOnSanguine)で開かれた抗原HB
sのサブタイプ(SOus−Type)に関する国際シ
ンポジウムで発表し、そして研究報告〔BibllOt
hecaHematOlOgica..欽、65〜70
(1976)〕を出している。例えばE3・・・・・・
等と称することもできるという人々も居る。
抗原−e保有者において各種抗原一eの比率はそれぞれ
変動があることが確認された。同じく各種抗体Anti
−e1、Anti−E2・・・・・・等の比率も変動す
るものである。抗原複合体構成々分.の1つに富んだN
−e調製品を用いて検体を免疫化させたり、また対応す
る抗体の内の1つに富んだ抗体Anti−eを既に保有
している検体の血漿を選んだりすることによつて、これ
ら各種抗体の内の1つを多量に含むガンマグロブリン
フラクシヨンを得ることができる。本発明は例えば抗体
頷Ti−e1またはAnti−E2に富んだこれらガン
マグロブリン フラクシヨンをもその範囲内に含むもの
である。
抗体Anti−eを含有するガンマグロブリン フラク
シヨンの応用としては上記の外に、感染性ウィルスHB
及び抗原−eを現に含有しているかまたは含有する恐れ
のあるすべての生物液体から、抗原−e及び感染性ウィ
ルスHBを完全に除去する処置が挙げられ、その処置の
ためには例えば該一生物液体に抗体Anti−eを加え
るといつたように、抗体Anti−eと接触させること
によつて、凝集及び(又は)中和させる処理をすればよ
い。
例えば大急ぎで潅注に使用せねばならないものであつて
、それが無害であること、つまりその現時点においては
ウィルスHBの不存在が確認されていないような、血液
、血漿、又はその他すべての生物液体を入れた容器内に
、抗体■Ti−eを含有したガンマグロブリン フラク
シヨンを添加すればよいのである。またその表面を抗体
Anti−e粒子て被覆した免疫吸着剤上に該生物液体
を通してもよい。このためには例えば部分的又は全部を
精製した抗原−e調製品を得る目的で既に述べたのと同
様の親和クロマトグラフィを用いることができる、つま
り抗体頷Ti−eを結合させた多孔性担体上でクロマト
グラフィー処理すればよいのである。吸着された抗原を
溶出することによつて行われる担体の再生処理の結果、
Ag−e調製品がまた得られることになり、その利用法
については先述の記載を想起されたい。この場合に本発
明の医薬は、潅注(Perfuser)すべき血液、血
漿、又はその他すべての生物液体からなるものであつて
、この中に抗体Anti−e含有ガンマグロブリン フ
ラクシヨンを添加しておいたり、あるいは抗体Anti
−e粒子を被覆した免疫一吸着剤上にこれらのものを通
過させておいたりしておくものである。
これら生物液体に添加するガンマグロプリンフラクシヨ
ンは静脈投与ができるように処理されていても良いこと
は勿論である。また本発明はウィルスBによる慢性惑染
及び肝炎を治療する方法もその目的としており、該方法
の特徴は、先に定義した医薬を、感染した生体に対して
筋肉内投与又は静脈投与によつて投与するものである。
次に本発明の諸例について記載するけれども本発明はこ
れらの例のみに限定されるものではない。
例1 ゾーン超遠心分離による抗厚−eの精製 例えば好ましくは抗原−iに対する免疫拡散による同定
反応によつて、上記したように抗原−e保有者の血漿を
選定する。
この血漿に塩化カルシウムを加え2峙間放置してフィブ
リンを除去する。
PH7、0.02%のリン酸水素二ナトリウム バッフ
ァ中の最終濃度が13%(重量/容量)となるまで分子
量6000〜7500ポリエチレングリコール(CAR
BOWAX6OOO)を加える。+4℃で2橋間経過し
た後に注意深くデカンテーシヨンを行つて上澄と沈殿と
を分離する。
続いて0.25M酢酸ナトリウム バッファ中で該沈殿
のPHを5に調節して、沈殿の最大部分であるポリエチ
レングリコールを除去する。+4℃で24J!If間経
過した後に400(2)転/分で遠心分離を行つて沈殿
を分離する。この上澄には鮪−eが含まれているのでこ
の上澄をセフアデツクスG2OOのカラム上に置き、各
フラクシヨンを集める。免疫拡散及び(又は)電気免疫
拡散の結果Ag−eが陽性であることがわかつたフラク
シヨンは、これを合わせた後にPM3OOOOフィルタ
ーを備えたアミコン(AmicOn)社の超遠心分離機
にかけて濃縮する。
冫 このようにして得られた濃縮溶液は3本の管の上面
に置くのであるが、これらの管の中にはPH7.4のホ
スフェート バッファ中、10〜30%(重量/重量)
のシヨ糖の線状勾配が得られるようシヨ糖が入れられて
いる。
そして4℃で1SI間の間20000回転/分で予備的
にゾーン遠心分離にかける。管の底部から3m1だけフ
ラクシヨンを集める。抗原−e陽性のフラクシヨン(例
えば免疫拡散試験による)を合わせる。Ag−e陽性フ
ラクシヨンについて同様にして遠心分離をくり返して純
度を増加させる。続いてPH7.4のホスフェートバッ
ファを用いる透析を2@間行い、次いでメンブランフイ
ルタを用いる限外ろ過によつてこれを濃縮するのである
がこのメンブランの孔の大きさは分子量30000以上
の分子を保持できるようなものである。このようにして
得られた抗原−e溶液はこれを熱、フオルモール、β−
プロビオラクトンまたは紫外線照射の作用によつて注意
しながらその力を弱め、定量し、そして抗原としての力
を消失させることなく、時として存在する感染性残渣を
すべて除去する操作に付した後にACanti−eの生
成をひき起させるために、この抗原−e溶液を用いるこ
とができる。
例2 親和クロマトグラフィによる抗原−eの精製(a)免疫
吸着剤セフアローズ/Anti−eの調製Anti−e
陽性であることが判明している血清からガンマグロブリ
ン フラクシヨンを調製するにはPH7、最終濃度40
%の硫安による沈殿処乏理を行う。
この沈殿は0.1M(7)NaHCO3バッファに溶か
され、そして0.5MNaC1−0.1MNaHC03
溶液を用いて透析処理される。Anti−eガンマグロ
ブリンはキユアトルカ等の方法(CUATRECAS及
びAFINSEN3ANNREVBlOCHEM4O:
259、1971に記述された方法)に従つて臭化シア
ンで活性化したセフアローズ4B(スウエーデン、PH
ARMA一CIA−FINEUPSALA)に結合させ
られる。BrCNて賦活した4yのセフアローズaはこ
3れを膨潤させた後にガラスフィルタ上で0.001M
のHClを用いて3紛間染滌する。
洗滌後直ちにこのゲルは200Tngのガンマグロブリ
ンAnti−eの重炭酸塩溶液と混合されそして、室温
で2時間攪拌される。 41続いて
このゲルは、0.5M(7)NaClを含有する0.1
MNaHC03溶液600m1で洗滌され25℃で2時
間の間、PH8、1Mのエタノールアミン溶液50m1
で処理される。このようにして結合処理を受けたセフア
ローズはPH4.Oの1MNaC1−0.1Mアセテー
トバッファ及びPH8.4の1MNaC1一0.1Mボ
レートバッファを用いて、後で、交互に洗滌処理される
。この後者の方の洗滌処理は0.5Mf)NaCl及び
0.005r!4のEDTAを含有するPH&4の0.
1Mホウ酸塩バッファを使用して行われる。
(b)抗原−eの分離 Anti−eと結合したセフアローズの2刈1cff1
のカラムを用いる。
室温のもとでバッファによりこのカラムを平衡化する。
例1において得られた抗原を含有し且つバッファを用い
て112に稀釈した溶液を25m1加え、そして最大吸
着が助長されるように3rCに1時間放置する。続いて
このカラムを4℃に保ち、そしてこれらフラクシヨンの
光学密度が零になるまでホウ酸塩バッファで洗滌する。
PHlO.&0.1Mのホスフェートバッファを用いて
、カラムから抗原−eを溶離する。280r17T1,
での光学密度を測定して抗原一eの存在が確かめられた
フラクシヨンを直ちにボのHClを加えて生理的PHに
もつていく。これらのフラクシヨンを全部集め、アミコ
ンPM3Oフィルタ上で限外泊過して濃縮する。試験を
行つた結果、このようにして得られたものの中にはオー
ストラリア抗原は含まれていないことがわかつた。この
〜−e調製品はその抗原能を消失させることなく、時と
して残つている感染性残渣を除去するために、フオルモ
ール、β−プロビオラクトン、または紫外線を用いて注
意しながらその力を弱めるようにしてもよい。
このようにして得た調製品には感染力はないが医薬とし
ての効力を有することはチンパンジーを用いる試験によ
つて評価される。
このような試験としては特にオーストラリア抗原及び抗
体Anti−…℃の定量によるウィルス反復(Repl
lcatiOnvirale)の研究、トランスアミナ
ーゼの研究及び肝臓のバイオプシイによる組織学上の監
視が包含される。このような調製品を投与することによ
つて希望する供与者に抗体Anti−eを出現せしめる
ことができ、そしてこれら供与者に由来する血液は以下
の例3に記載するように、抗体卸Ti−eを含有する精
製フラクシヨンを得るための出発物質として使用される
ことができる。
例3 抗体Anti−eを含有するガンマグロブリン フラク
シヨンの調製原料として血液内に抗体Anti−eが含
まれている供与者を選び出し、これより得たものをプラ
ズマフアレーゼによつて処理した脱線維素血漿を原料と
して用いる。
温度−5℃、PH5.85で19%の濃度になるまでこ
の血漿にエタノールを加えるが、エタノールの使用量は
、最終蛋白濃度が約5%となるようにそれぞれ定める。
遠心分離して沈殿を分離するが、この沈殿中にはガンマ
グロブリンは全部含まれており、アルファ及びベータグ
ロブリンは一部含まれている。この沈殿を沈殿1k9当
り水10eの割合で、0℃の水懸濁液とする。
0.05M(7)Na2HPO4の1容と0.05Mの
酢酸の6容とを混合して得られるPH4のバッファ混液
を加えてそのPHを4.6に調節する。
続いてイオン強度を高めるために1容の0.05MのN
a2HPO4と1.6熔の0.05M酢酸とからなるP
H4.8の混合バッファを加える。PH4のバッファを
約2.35e加えねばならない。次に1容の0.05M
(7)Na2HPO4と0.83容の0.05M酢酸と
を混合して得られるバッファを約4.5e加えてそのP
Hを5.1に調節するが、この間に温度を一5℃に保つ
ておく。
1容の0.05M(7)Na2HPO4と1.25容の
酢酸とからなるPH5.lのバッファの0.4eを加え
てイオン強度の調節を行う。
続いてこの懸濁液を9.7eの水中に稀釈する。
そこで沈殿1kg当りの溶媒の総量は19.45fとな
る。エタノール濃度が12%になるまでエタノールを加
える。
遠心分離して上澄を集める。
0.03〜0.04のイオン強度が得られるまで塩化ナ
トリウムを加える。
続いてPHを7.2に調節し、エタノールを加えてその
濃度を25%にするがこの間の温度は−7℃にしておく
。ここでガンマグロブリンの沈殿が得られるのでこれを
遠心分離して集める。次いで常法即ち溶液化、清澄化、
凍結乾燥、そして次に16%水溶液の調製という方法に
よつて最終医薬品を調製する。最高の溶解性と安定性と
を発揮する等張溶液とするために1f当り0.3モルの
グリシンを加える。保存剤として1e当り0.1yのメ
ルチオレート(MerthiOlate)も加えておく
。静脈注射され得るようなガンマグロブリンを得るため
に更に追加して行う処理はこれを常法によつて行つても
よい。例4 抗体凹Ti−e1に富むガンマグロブリン フラクシヨ
ンの調製原料の血漿として抗体Anti−e1に富んだ
ものを選んで使う外は例3と同様の操作を行つて、抗体
Anti−e1に富んだガンマグロブリン フラクシヨ
ンを得、これを凍結乾燥品として貯蔵する。
例5抗体頷Ti−E2に富むガンマグロブリン フラク
シヨンの調製原料の血漿として抗体Anti−E2に富
んだものを選んで使う外は例3と同様の操作を行つて抗
体Anti−E2に富んだガンマグロブリン フラクシ
ヨンを得、これを凍結乾燥品として貯蔵する。
参考例本発明による抗体Anti−eを電撃性肝炎(F
ulminanthepatitis)の5例に対する
臨床試験に供した。
電撃性肝炎は肝炎のうちでも最重症のものであつて患者
の90%は死に至るものであり、本例における本症(即
ち゜゜gastr0ent1197屯A一98/752
″)については抗−オーストラリア抗体も電撃性肝炎の
治療に成功しなかつた。該電撃性肝炎に罹つた5名の患
者に対する本発明による抗体Anti−eの治療の結果
、3名は回復し、他の2名についてはその生存期間が電
撃性肝炎患者における通常の生存期間よりもかなり延長
された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 B型肝炎のウィルスにより誘発される肝炎又は急性
    もしくは慢性の感染症の治療用の医薬において、抗体a
    nti−eを主剤として含有することを特徴とする前記
    の医薬。 2 医薬が精製された抗体anti−eフラクシヨンか
    らなるものであつて該フラクシヨンからは、通常の血液
    中に存在する蛋白性構成々分が(ガンマグロブリンのほ
    かは)すべて除去され、且つ感染性の汚染物もすべて除
    去されている特許請求の範囲第1項に記載の医薬。 3 静脈投与ができるように、ガンマグロブリンが、抗
    補体能を全部消失させるか又はそれを減少させるための
    処理に付されたものである特許請求の範囲第1及び2項
    のいづれか1項に記載された医薬。 4 医薬が血液、血漿又はその他すべての生物液体から
    成るものであつて、これら構成々分に抗体anti−e
    含有ガンマグロブリンフラクシヨンを添加しておき、し
    かも該ガンマグロブリンフラクシヨンは、抗補体能を消
    滅させてしまうか又はそれを減少させるための処理に予
    じめ付されているものである特許請求の範囲第1項に記
    載の医薬。 5 ガンマグロブリンフラクシヨンが抗体anti−e
    の中の1に富んだものである特許請求の範囲第1〜4項
    のいづれか1項に記載の医薬。 6 ガンマグロブリンフラクシヨンが抗体anti−e
    _1及びanti−e_2の中のどちらか1つに富んだ
    ものである特許請求の範囲第5項に記載の医薬。 7 ウィルスHB又は抗原−eを含有しているか或はそ
    れらを含有している可能性のある生物流体から、感染を
    消失せしめるか又はそれを減少せしめるための方法であ
    つて、必要量の抗体anti−eを有し且つ(a)抗体
    anti−eを含有する胎盤エキスから、或は血漿又は
    血清から採取されたガンマグロブリンフラクシヨン;(
    b)静脈投与可能となるように、抗補体能を全部消失さ
    せるか又はそれを減少させるための処理に予じめ付され
    たガンマグロブリンフラクシヨン;(c)抗体anti
    −eの中の1つに富んだガンマグロブリンフラクシヨン
    ;及び(d)抗体anti−e_1及びanti−e_
    2の中のどちらか1つに富んだガンマグロブリンフラク
    シヨンのうちのいづれかの該ガンマグロブリンフラクシ
    ヨンを上記生物流体と接触させることを特徴とする方法
    。 8 流体に抗体anti−e含有ガンマグロブリンフラ
    クシヨンを添加する特許請求の範囲第7項に記載の方法
    。 9 その表面を抗体anti−eで被覆した免疫吸着剤
    上を、該流体をして通過せしめる特許請求の範囲第7項
    に記載の方法。 10 血清、血漿又は胎盤エキスを抗体anti−eの
    存在について分析し、次いで常法によるガンマグロブリ
    ン製法に従つて、抗体anti−eの検出される血清、
    血漿又は胎盤エキスよりガンマグロブリンのフラクシヨ
    ンを調製することを特徴とするB肝炎に対する医薬の製
    造方法。 11 抗体anti−eを含有する血清、血漿又は胎盤
    エキスを選択し、次いでガンマグロブリンの通常の製法
    に従つて血清、血漿又は胎盤エキスからグロブリンのフ
    ラクシヨンを調製し、このグロブリンフラクシヨンから
    あらゆる感染性不純物を除去し、そして必要に応じ得ら
    れたフラクシヨンに、抗補体能を消失又は低下させるた
    めの処理を施すことを特徴とするB肝炎に対する医薬の
    製造方法。
JP51155608A 1975-12-23 1976-12-23 肝炎ウイルスbによる急性または慢性の感染治療用の新規医薬 Expired JPS6053009B2 (ja)

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