JPS605232Y2 - 屋外設置形ボイラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、密閉燃焼式の屋外設置形ボイラーの改良に
関するものである。

この考案の考案者は、前記のようなボイラーとして、本
体ケーシングを外風の遮断に利用するために、第１図に
示すものはこの出願と同時に提案した。

このボイラーは、バーナー１の上方に設けた燃焼筒２の
上部を熱交換器３を介して排気ダクト４に連結し、前記
バーナー１、燃焼筒２、熱交換器３および排気ダクト４
が本体ケーシング５に収容しである。

また、排気ダクト４を本体ケーシング５背面側に水平に
若干突出させ、その先端に燃焼ガスの排気口８を形威し
、この排気口８より下方に位置させて、本体ケーシング
５の背面に燃焼用空気の吸気ロアを開口させである。

さらに、前記排気口８の周囲には排気ガスが直接後方に
行かないようにするための排気トップ６を本体ケーシン
グ５背面に固定し設置し、前記吸気ロアの上線から斜め
後下方に延び、屈曲して垂下し、かつ両側板を有する防
水カバー９を本体ケーシング５背面に固定して設置した
ものである。

前述のように構成された屋外設置形ボイラーは、第１図
の実線矢印のように、吸気口８から本体ケーシング５内
に吸込まれて燃焼筒２内に燃焼用空気が導かれ、また、
破線矢印に示すように、燃焼ガスが燃焼筒２から熱交換
器３を通って排気ダクト４に導かれ、排気ガスとして排
気口８から排出される。

なお、第１図中１１は建物などの壁である。

この屋外設置形ボイラーは、吸気ロアは防水カバー９に
よって外風の動圧がかからず、防水カバー９の下方を側
方から横に通る外風の速度が大きいと、その風速によっ
て本体ケーシング１内の空気を誘引し、バーナー１の炎
および燃焼ガスが第２図に示すように燃焼筒２の外部に
通流して炎が燃焼筒２から溢れたり、消火したりすると
いう問題がある。

この考案は前述した問題を解決して、耐外風性能を向上
させ、側面から外風が横に吹き付けても安定した良好な
状態でバーナーが燃焼を続けられるようにした屋外設置
形ボイラーを提供することを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例を第３図、第４図に基いて説
明する。

これらの図において、９は防水カバーで、この防水カバ
ー９下方の開口に上端が接して下方に延びる遮風板１０
が本体ケーシング５の背面から突出して設けられている
。

前記遮風板１０は吸気ロアに対し左右方向の中央部に設
置され、また遮風板１０の突出長さ１は、防水カバー９
が本体ケーシング５から突出する長さ１′と同程度にし
である。

なお、この実施例において、前述した以外の構成および
動作は、第１図に示すものと同様であるから、これと同
一部分には同符号を第３図、第４図中につけて説明を省
略する。

以上説明したように、この考案の屋外設置形ボイラーは
、本体ケーシング５の建物の壁外面と対面する背面側に
排気口を設け、本体ケーシングの背面に吸気口を開口さ
せ、前記排気口の外側に排気トップを設置すると共に、
前記吸気口の上方、側方および後方を囲み下方が開口す
る防水カバーを設けたので、吸気口、排気口が建物の壁
外面と対向しているので体裁がよく、本体ケーシングが
正面側から吹き付ける外風に対して障害物となるため、
排気口の遮風機構を簡単な構造の排気トップで本体ケー
シング上方からの風を遮ぎるようにすることで、排気口
に外風による動圧が直接動わることを防止でき、バーナ
ーが消火することを防止できる。

そして、とくにこの考案は、本体ケーシングの背面に設
けた吸気口の上方、側方および後方を囲み下方が開口す
る防水カバーを備え、この防水カバーの下端に接して下
方に延びる遮風板を本体ケーシング背面に固定したので
、側面から外風が吹き付けた場合に、防水カバーの下方
を通る外風が強くてもこれが遮風板に当って遮ぎられ、
上方の吸気口に入る流れと、下方に向う流れと、遮風板
を乗り越える流れとに案内されるため、防水カバを経て
本体ケーシング内の空気を誘引して逆流させることがな
いと共に、本体ケーシング内へ空気を押し込む量も少な
く、防水カバー下方の開口からこれより上方の吸気口を
経て本体ケーシング内に至る吸気経路が比較的長いこと
と相まって、変動の少ない安定した空気をバーナーに供
給することができる。

なお、遮風板が本体ケーシング背面から突出する長さは
、防水カバーの突出長さより短いと、外風が突出長さの
差だけ通り抜けることにより、側面からの外風による本
体ケーシング内の空気の誘引を生じるので、これを遮風
板の突出長さを防水カバーの突出長さと少なくとも同程
度によることによって防いで（−）る。

従って、この考案によれば、側面から吹き付ける外風が
強くても安定した良好な状態でバーナーを燃焼させるこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に至るまでに考えられた屋外設置形ボ
イラーの一例を示す側断面図、第２図は同側面から外風
が吹き付けた場合の側断面図、第３図はこの考案の一実
施例を示す側断面図、第４図は同一部の背面側からみた
斜視図である。 １・・・・・・バーナー、２・・・・・・燃焼筒、３・
・・・・・熱交換器、４・・・・・・排気ダクト、５・
・・・・・本体ケーシング、６・・・・・・排気トップ
、７・・・・・・吸気口、８・・・・・・排気口、９・
・・・・・防水カバー、１０・・・・・・遮風板、なお
、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バーナー１の上方に燃焼筒２を設け、この燃焼筒２の上
   部を熱交換器３を介して排気ダクト４に連結した密閉燃
   焼式の屋外設置形ボイラーにおいて、前記バーナー１、
   燃焼筒２、熱交換器３および排気ダクト４を収容した本
   体ケーシング５の建物の壁１１外面と対面する背面側に
   排気ダクト４の排気口８を設け、本体ケーシング５背面
   の排気ダクト４下方に燃焼用空気の吸気ロアを開口させ
   、前記排気口８の外側に排気トップ６を設置し、前記吸
   気ロアの上方、側方および後方を囲み下方が開口する防
   水カバー９を本体ケーシング５背面に設け、前記防水カ
   バー９の下端に接して下方に延びる遮風板１０を本体ケ
   ーシング５背面に固定し、遮風板１０を本体ケーシング
   ５背面から防水カバー９と少なくとも同程度の長さに突
   出させて設けたことを特徴とする屋外設置形ボイラ