JPS6051753B2 - 書類整列装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、互いに交差する方向にあつて一点に合流す
る運搬通路に沿つて共通の場所へ運搬される書類を整列
させるための装置に関する。

さらに詳細には、互いに交差する方向の通路から装置中
に挿入された書類を整列装置させるための書類整列装置
に関しており、より具体的は高速のプリントシステムに
用いられる改良した書類整列装置に関する。 書類は、
送りステーション、整列ステーション、プリントステー
ションおよび出力ステーションのそれぞれの間でプリン
トシステムの如き装置を通して運搬されるのが普通であ
る。

多くのこうしたシステムは或る１つの型式や寸法の書類
を高、速で効率的に運搬するよう効果的に設計されてい
るけれども、システムの中を種々な型式の書類を実質的
に同時に運搬するのに有効なシステムは現在までのとこ
ろ知られていない。したがつて、本発明の第１の目的は
、特に高速のプリントシステムのようなシステムの中を
種々の型式の書類を同時に運搬するための新規かつ改良
した装置を提供することにある。

本発明の他の目的は、共通の整列ステーションで集まつ
ている別個の送り通路に沿つて運搬される別個のいくつ
かの型式の書類を整列させるための新規かつ改良した装
置を提供することにある。

本発明のさらに他の目的は、挿入された書類を互いに交
差する方向にある送り通路から受け入れると共に、これ
らの挿入された書類を共通の輸送装置即ち運搬組立体と
整列させて特定の選択された書類を取り出すための新規
かつ改良した整列装置を提供することにある。始めに第
１図を参照すると、高速のプリンタシステムの全体が模
式的に図示されており、別々のセットの書類は、共通の
整列ステーションＣで集まる別々の輸送路即ち送り運搬
通路Ａ．．Ｂに沿つてそれぞれ運搬される。

整列ステーションＣでは、書類のそれぞれは、プリント
組立体２０と整列し係合してプリントステーションＤを
過ぎて前進し、その後１本の運搬路を介して出力ステー
ションＥに至る。この出力ステーションＥで書類をとじ
たり積み重ねたりする。本明細書の記載を通−じて、１
書類ョという言葉は、一般的に可撓性のシート状物品を
意味しそれを指称するものであつて、たとえば、紙、封
筒、カード等を含む。詳細に述べると、供給引出しすな
わちピン２の中に積み重ねた第１セットの書類１は、整
列ステ．−シヨンにある整列装置１０へ運搬通路Ａに沿
つて（適当な送り運搬組立体３を介して）運搬される。
同様にして、供給引出しすなわちピン５の中に積み重ね
た第２セットの書類４は、整列装置１０へ別個の運搬通
路Ｂに沿つて（適当な送り運搬．組立体６を介して）運
搬される。これらの運搬通路Ａ，．Ｂは、整列ステーシ
ョンＣの所で集まると共に互いに横方向に交差（実質的
に９０度であるのが普通である）している。代表的な実
施例にあつては、第１セットの書類はある寸法の白紙て
ある・が、第２セットの書類は別の寸法の白紙である。
別のセットの書類（１または４）の特定の性質、寸法や
特性は本発明にとつては決定的なものではない。ただ必
要なのは、各セットの書類が別々の運搬通路（第１図で
は２本図示してある）に沿つて共通な整列ステーション
へそれぞれ運搬されることである。第１図に図示した実
施例では、（運搬通路Ａの）書類１は白紙で、（運搬通
路Ｂの）書類４は封筒てある。（図示していないが）適
当な制御装置を用いて、整列ステーションにある整列装
置１０の中に別々の書類を運搬通路ＡまたはＢから急速
かつ順次挿入している。

本発明によれば、詳細と特徴は・以下に記載してあるよ
うに、整列装置１０は、上述したように挿入した書類を
プリント運搬組立体２０と正確に整列及び整置させる。
この運搬組立体２０は、上述したように整列整置された
書類とそれをつかむように係合することによリプリント
装置１１を過ぎて書類を制御しつつ進めるようにする。
（プリント作業後の）各書類は、たとえば、プリントし
た書類を積み重ねピン１３の中に排出する出口運搬組立
体１２へ運搬される。装置１１には種々の型式のプリン
タを用いることができるが、本発明のシステムでは、書
類１，４の印刷を行なうためのコンピュータ制御のイン
キ噴射式プリンタを考えている。好ましい実施例によれ
ば、第１図に図示したプリント運搬組立体２０は、プー
リが駆動している平行融置した複数本（第１図には３本
図示してあるが）のベルト１４を備えている。

隣接した位置にあるベルトは、互いに直線的に整列した
複数セットのクランプ１５，１５″，１５″・・・・が
設けてある。これらのクランプは、整列装置１０の中に
挿入される各書類（その縁で）とそれをつかむように係
合すると共に、この書類を始めかプリントステーション
Ｄへ次に出口運搬組立体１２へと運搬する作用を行なう
。プリントステーションで正確な印刷を行なうためには
、各書類の縁が特定のセットのクランプの中に正確かつ
直線的に整列していることが必須の条件である。こうし
た整列は、以下その詳細と動作を説明する本発明の整列
装置１０によつて特別な方法で行なわれ？。したがつて
第２図を参照すると、本発明の整列装置１０は、長溝３
２を画定している上に曲げた端部３１を備えた基板３０
を設けてある。端部３１の反対側には、ベルト１４に取
り付けられる１セットのクランプ（すなわち１５）を位
置決めできる切欠き３３が形成してある。基板の縁３４
のすぐ近くには、溝３６を有するハウジング３５があり
、その溝３６を通つて各書類４は、基板３０の主整列領
域３０ａへ運搬される。これを詳細に述べると、溝３６
は、縁３４の頂部と整列しているか少しその上にある棚
部分３８まで続いている。矢印３７の方向でハウジング
３５内に入る各書類４は、棚３８に沿つて溝３６を通過
した後、基板３０の縁３４の上に落下してそれと係合す
る。本発明に特別な特徴として、また以下に述べる理由
から、縁部３４の上側表面は、基板の主整列部分あるい
は領域３０ａの少し下に位置していて、それと傾斜表面
３９を介して接合してある。

したがつて、封筒４は、傾斜表面３９を登つて基板３０
の主整列部分３０ａへ運搬される。溝３２は、封筒の長
端４ａを案内する通路を形成するように溝３６と整列さ
れている。他方、（運搬通路Ａからの）書類１は、端部
３１の頂部の上を（矢印４０の方向に）運搬されて、第
２図に図示した方法で基板３０の主整列領域３０ａの中
に入る。軸４１を介してハウジング３５へ枢動自在に装
着してあるのは、（好ましくは透明の）書類ゲート４２
であつて、このゲートは、基板３０の縁３４と係合した
りそれとの係合が外れたりするよう枢動するようになつ
ており、これによつて運搬溝３６と整列領域３０ａの間
の連絡を遮断したり実現したりする。これを詳細に述べ
ると、書類ゲート４２は、先端に溝形の部材４３を有す
る本体４２ａを備えている。この溝形の部材４３は、縁
部４３ｃで接合されている上方と下方の唇状部材４３ａ
，４３ｂとで画定されている。上方の唇状部材４３ａ接
合してあるのは、傾斜部分４４であつて、この傾斜部分
の端は、突出部４５の上方に融置してある。かくして、
連通する一対の書類通路４６，４７が画定され、これら
の両通路を通つて、書類１は、ゲート４２が落下して基
板の縁３４と係合すると、移動できるよになつている。
ゲート４２がそのように枢動してこの係合位置に至ると
、端部４３ｃは傾斜表面３９の背後にあるので、溝状部
材４３は、溝３６と基板の主整列領域または部分３０ａ
との間を邪魔することが特に注目される。書類ゲート４
２は、また、以下に述べる目的で内部に開口１４６ａを
形成した延伸部１４６を備えている。

基板３０の開口１４７の内部にかつ（書類の運搬方向か
ら見て）傾斜表面３９の前方に一部分示されているのは
、矢印４９の方向に（図示していない手段によつて）駆
動される運搬ローラ４８である。

このローラ４８の目的は、ハウジング３５の溝３６から
出て来る封筒を基板３０の主整列部分３０ａ上に完全に
進行させることである。この点については、板状部材５
０が枢動自在に軸４１に設けてある。この板状部材５０
は、その端部５０ａが（開口１４６ａを介して）運搬ロ
ーラ４８と係合する方向にばねバイアスされているので
、溝３６を出る書類４を運搬ローラ４８に対して押圧し
て主整列領域３０ａの中に完全に進入させるようにして
いる。板ばね部材５１は、また、その一端がハウジング
３５に連結してあり、その他端は、基板に沿つて進行し
ている書類に対して弾性的にバイヤスしてあるので、書
類ゲート４２が運搬中の書類に及ぼしている摩擦抗力を
すべて補償する。本発明のキーになる特徴によれば、書
類ゲート４２（特にその溝状部材４３の端部４３ｃ）は
、書類１の側縁１ａだけでなく整列装置に入る書類４の
後縁をも整列させる手段を与えている。

これを詳細に述べると、端部４３ｃは、クランプ１５の
整合した開口を通る軸に実質的に垂直に配列してあるの
で、書類４の後縁あるいは書類１の側縁１ａが端部４３
ｃに対して（詳細は以下に述べる書類整列組立体６０の
動作を介して）押圧される・と、クランプの開口内に同
様にして押圧される書類の縁はそうした開口の中でほぼ
直線的に整列される。主整列領域３０ａの中に入つてし
まつた書類（１または４）を端部４３ｃに抗してクラン
プの開口の中に押圧して入れる動作は、書類整列組立体
６０によつて行なう。

この組立体６０は、基板３０の下方に位置している特別
に設計した一対の振動式書類運搬部材６１を備えている
。このエラストマ部材６１ａの先端は、基板３０の開口
７０ノのそれぞれを通つて延伸ている。これらの書類運
搬部材６１のそれぞれの詳細と動作は、本発明の譲受人
に譲渡されている米国特許第３７４７９２１号により詳
細に開示してあるので、ここで指摘しておく必要のある
ことは、先端部材６１ａが電気機械的に振動を与えられ
るため押し付けられた書類をすべて所望の方向に運搬す
るようになつていることである。これを詳細に述べると
、先端部材６１ａは、整列端部４３ｃに向つて適当な角
度（すなわち、クランプ１５の整列した開口の軸に垂直
の軸から１５度）だけ傾いているので、先端部材６１ａ
の振動作用は、領域３０ａの書類をクランプに向つてだ
けでなく端部４３ｃに向つても押圧する。こうした書類
運搬部材６１と関連動作しているのは、アーム６４を介
してローラ支持軸６３と適当に連結してある一対の自由
回転するバックアップローラ６２である。

このローラ支持軸６３は、（図示していない手段によつ
て）回転自在に設けてあるので、エラストマ部材６１ａ
と係合したりそれとの係合が外れる方向にバックアップ
ローラ６２をそれぞれ枢動する。この軸は、（ローラが
非係合の状態にある）ｒ上ョの位置に通常はばねバイア
スされているが、書類ゲート４２のすぐ近くにあるフォ
トセンサ組立体６５からの信号で制御される（図示して
いない）ソレノイド組立体によつて、（ローラが係合状
態にある）ｒ下ョの位置に回転して入る。このローラ支
持軸６３は、クランプ１５の開口の軸に実質的に平行位
置ている基板３０の上方に位置しており、ローラ６２は
、書類運搬部材６１の部材６１ａと実質的に同じ角度で
傾いている。したがつて、ローラ支持軸６３が回転して
バックアップローラ６２を振動式運搬部材６１に抗して
（あるいはそのすぐ近くに）位置させると、基板の主整
列領域３０ａの内部にあるいかなる書類もクランプ１５
に向つてかつ整列端部４３ｃに抗して同時に進行される
ので、クランプされるべき書類の先端を平行に位置して
いるすべてのクランプ内部に正確かつしつかりと位置決
めするような態様で上述の如く進められた書類を．クラ
ンプの開口の中に挿入する。部材６１ａとの係合が外れ
るようにバックアップローラが枢動すると、主整列領域
３０ａに入る書類に隙間を与えることが判る。開示した
組立体の特別な特徴によれば、ア−ムー６４は、ローラ
支持軸６３に枢動自在に装着してあつてその回りを限定
的に移動できるようになつていると共に、この支持軸の
まわりに配置してあるばね６８は、自由端がそれぞれア
ーム６４と連結してあるので、運搬部材先端６１ａに向
つてローラ６２をばねバイアスするようになつている。

この特徴の結果、種々の肉厚の書類や温度変化に対して
自動的な調整が得られる。温度変化は、部材先端と中を
進行中の書類のためバックアップローラとの間の隙間に
影響を与える可能性がある。本発明の整列装置の動作と
使用法については以下に説明する。前述したように、第
１図に図示した全体的なシステムに対しては適当な制御
装置をｊ用いて、書類（１または４）を整列組立体１０
の中に別々に挿入する。これを詳細に述べると、運搬通
路Ａに沿つて運搬されている書類については、書類１は
、上に曲げた端部３１の上方を組立体の中に入り、その
縁１ａが書類ゲート４２の案内通路４６，４７を通る。
ここでは、書類ゲート４２は枢動して縁３４と係合状態
になつていることに注意しなければならない。こうして
挿入した書類の先端がフォトセンサ組立体６５のセンサ
要素の上を通ると、（前に１上ョの位置になつてい”る
）ローラ支持軸６３は、ソレノイドの作動に応答して書
類運搬部材６１の方へローラ６２を枢動させるので、部
材６１ａの方へ書類を軽くはさむ。これとほぼ同じ時期
に、書類運搬部材６１は付勢され、その結果行なう振動
によつて、書類１の縁１ａを端部４３ｃに押しつけかつ
クランプ１５の中に整列させるので、書類はクランプの
中で正確に整列されることになる。次に、（第１図を参
照のこと）ベルト組立体２０を作動して、装置１０から
書類をプリント装置１１を越えて引つぱる。書類の後端
がフォトセンサ組立体６５の所からなくなつてしまつた
後は、ソレノイドの付勢を止めると、ばねバイアスの軸
６３は回転してローラ６２が部材６１ａとの係合を外さ
れるように枢動され、また、書類運搬部材６１の付勢を
止めて書類整列組立体６０の次の書類が入つてもよいよ
うに準備する。運搬通路Ｂに沿つて整列装置１０の中に
運搬される書類については、書類４はハウジング３５を
通つてから、ここでは縁３４と枢動自在に係合している
書類ゲートの下で駆動される。

こうして挿入された書類は、傾斜表面３９を登つて移動
し、その結果、表面３４から離れた上方の位置まで書類
ゲート４２を枢動させるので、（駆動される運搬ローラ
４８と書類をローラに押し付けている運搬ローラ４８と
書類をローラに押し付けている板はね５１の協動作用に
よつて）書類は、基板の主整列部分３０ａのところまて
移動できる。書類４の後端が傾斜表面３９の領域の所か
らいなくなる（書類は現在領域３０ａの中にある）と、
書類ゲート４２は落下して戻つて縁３４と係合するよう
になる。

運搬ローラ４８（および板状部材５０）によつて、書類
全体が整列領域３０ａの中に進入するのでゲートはその
元の位置に確実に戻ることができる。前述したように、
書類４の前端はフォトセンサ組立体のセンサ要素のそば
を通るので、（適当な時間遅れの後）ローラ６２を枢動
させて付勢中の運搬部材６１と係合させると共に、全整
列組立体６０は、再び、書類（この場合書類４の長縁）
をクランプ１５の中に且つ整列端部４３ｃに押し付けて
書類をクランプの中に正確に整列させる。前述したよう
に、ベルト組立体が作動して、封筒は装置１０から取り
出されるので、今や装置は、ローラ６２と運搬部材６１
を非作動状態にした後書類（１または４）の別の方を受
け入れるように準備ができている。本発明には、別の実
施例だけでなく開示した実施例にも種々の変形例がある
ことは、本発明の技術思想から離れることなく当業者に
とつては自明であろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、高速のプリンタシステムの全体を模式的に図
示しており、別個のセットの書類を共通の整列ステーシ
ヨンヘシステムの中を運搬する方法を図解している。 整列ステーションでは、書類はプリントステーションを
過ぎて運搬された後装置から出る。第２図は、本発明に
従つて第１図に図示した整列ステーションに配置した整
列装置の好ましい実施例の図解である。図面は必すしも
実寸関係になつておらず、本発明の特定の特徴を強調す
るために一部誇張した所もある。１，４・・・・・・第
１および第２セットの書類、Ａ，Ｂ・・・・・・送り運
搬通路、Ｃ・・・・・・共通の整列ステーション、Ｄ・
・・・・・プリントステーション。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 書類の別々のセットをそれぞれ輸送する、互いに交
   差する第１及び第２の輸送路の交点に配設され且つ上記
   第１の輸送路にほぼ直角に位置づけられた、輸送装置の
   書類係合手段に上記いずれのセットの書類をも整列させ
   る書類整列装置にして、上記書類係合手段にほぼ直角に
   且つ上記第１の輸送路に平行に配向された書類案内部材
   と、上記第１及び第２の輸送路にそれぞれつながる第１
   及び第２の通路を画定する書類支持板と、上記いずれの
   セットの書類でも上記書類支持板上で上記書類係合手段
   に正確に整列させるため上記書類係合手段及び上記書類
   案内部材の両方に向かつて同時に上記書類を押しつける
   手段とを具備する書類整列装置。