JPS6050181B2 - 3級アミンの精製法 - Google Patents

3級アミンの精製法

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JPS6050181B2
JPS6050181B2 JP5090479A JP5090479A JPS6050181B2 JP S6050181 B2 JPS6050181 B2 JP S6050181B2 JP 5090479 A JP5090479 A JP 5090479A JP 5090479 A JP5090479 A JP 5090479A JP S6050181 B2 JPS6050181 B2 JP S6050181B2
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JP
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formaldehyde
tertiary amine
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reduced pressure
amine
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治代 佐藤
伸三 今村
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3級アミンの精製法に関するものである。
さらに詳しくは1級または2級アミンをホルムアルデヒ
ドとギ酸またはホルムアルデヒドと水素で還元的にメチ
ル化して得た3級アミン中に残存するホルムアルデヒド
および/又はホルムアルデヒド誘導体を塩基性条件下で
アンモニアと反応させることを特徴とする3級アミンの
精製法に関するものである。 比較的温和な条件で3級
アミンを製造する方法としてホルムアルデヒドとギ酸を
用いる方法(Org、Synth、Coll、Vol、
■ P723)、ホルムアルデヒドと水素を用いる方法
(Org、ReactionsVol、4Pl74)な
どが公知であるが、これらの方法を実施する場合、副反
応の抑制や反応速度を速める目的で大過剰のホルムアル
デヒドを用いるのが一般的である。
しかし過剰に用いたホルムアルデヒドと製品を分離する
適切な手段がなく、精製負荷が大きくなり最終収率が低
くなるのが通常である。一般の薬剤と異なり特にホルム
アルデヒドの分離が困難な理由として、(イ)ホルムア
ルデヒドは、物理的性質が全く異なるパラホルムアルデ
ヒドと平衡関係にある、(口)水、メタノールなどと複
雑な気液平衡を示す、←→尿素、アミド、アミン、活性
メチレンなどの活性水素と平衡的にメチロール付加物、
シッフ塩基を形成する、などが考えられるが推測の域を
出ない。 一方ホルムアルデヒドは粘膜刺激性など問題
があり、製品中への残存は社会的に許されない。
本発明者らはホルムアルデヒドをメチル化源として3
級アミンを製造する際に反応生成物と未反応又は過剰の
ホルムアルデヒドあるいはホルムアルデヒド誘導体(以
下、「ホルムアルデヒド類」と略称する)を分離する方
法に関して鋭意検討した結果、本発明に到達した。 ホ
ルムアルデヒドをメチル化源とした公知の3級アミンの
製造法では3級アミンを分離する際、試薬あるいは触媒
として用いた酸を中和する目J的、あるいは3級アミン
を分離する目的て大過剰の水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなどのアルカリ金属の水酸化物、あるいは炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩で
処理するのが一般的である。
これらの処理は前述の中門和および/または分離の機能
は十分に達成出来るがホルムアルデヒド除去を目的とし
たものでないため除去効果は十分なものではない。本発
明者らは無機アルカリを使用する代りに過剰のアンモニ
アで処理するとこの中和、分離、脱ホルムアルデヒドの
3つの機能を同時に満足することを見い出した。
すなわち、反応後の反応液に過剰のアンモニアガス又は
過剰のアンモニア水溶液を加え、系のPHを8以上に保
ちながら室温〜100゜Cの温度で15分〜8時間反応
させたあと、分離してくる3級アミンを分液で分離する
か、有機溶剤で抽出するなど通常の方法で生成物を単離
することで目的が達成出来る。
アンモニアの使用量は、過剰に存在するホルムアルデヒ
ド類の量、あるいは使用した酸の量によつて適宣選択す
ればよいが、系中に除去したいホルムアルデヒド類の当
量以上の遊離のアンモニアが存在し、同時に系のPHが
8以上になることが必要である。
アンモニアとの反応時間、反応温度は3級アミンの種類
、ホルムアルデヒド類の量によつて異なるが一般に高温
、長時間、好ましくは40〜80′C..斗′l′3吟
〜2時間がよい。
しかし3級アミンが加水分解を受け易い化合物の場合、
あるいはホルムアルデヒド類の存在量が少ない場合など
は室温付近で短時間反応せしめるだけで目的が達成出来
る場合もある。本発明で除去できるホルムアルデヒド類
は、ホルムアルデヒド、バラホルムアルデヒド、尿素の
メチロール体、アミドのメチロール体など可逆的にホル
ムアルデヒドを発生させうる形態の誘導体フが適用出来
得る。
誘導体の場合、例えば尿素のメチロール体あるいはアミ
ドのメチロール体からホルムアルデヒドを分解除去する
ことになるので、目的とする3級アミンに該官能基があ
る場合には目的の3級アミンの収率を向上させる効果を
もた−らす。このような官能基を有する3級アミンのメ
チロール体のうち特に環状アミン基を有する3級アミン
のメチロール体は、下式に示すごとく脱メチロール化し
、目的の3級アミンが収率よく得られる1ので、本発明
方法をより有効に適用できる。
本発明においてアンモニアとの反応に用いる、3級アミ
ン中に残存するホルムアルデヒドおよび/またはホルム
アルデヒド誘導体とは、主として、ホルムアルデヒドを
メチル化源に用いた通常の3及アミンの製造法で得られ
た反応液中に含まれるものをいう。反応液としては例え
ば、1級又は2級アミンと.ギ酸とホルムアルデヒドを
水および/またはアルコール中で、60℃〜還流温度で
3〜1満間反応させたもの、又は該アミン又は該アミン
の塩をホルムアルデヒドの存在下、パラジウムなどの触
媒の存在下にて水素で還元した反応液などがある。
これらの反応液を常圧または減圧濃縮などにより溶媒お
よびホルムアルデヒド類の一部を除去処理したものを本
発明法におけるアンモニアとの反応に使用することも出
来る。場合によつてはこれらの除去処理は本発明をさら
に有効なものにする。また、上記反応液から分離した3
級アミンの粗生成物中に含まれるホルムアルデヒドおよ
び/またはホルムアルデヒド誘導体を本発明方法におけ
るアンモニアとの反応に使用することも勿論可能である
本発明で3級アミンを製造する原料として使用できる1
級または2級アミンとしてはエチルアミン、ヘキシルア
ミン、ラウリルアミン等のアルキルアミン類、エチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカジアミン
等のアルキルジアミン類、シクロヘキシルアミン、1・
6◆11−トリアミノウンデカン等の側鎖アミン類、ベ
ンジルアミン、フェネチルアミン等のアラルキルアミン
類、ピペリジン、ピロリジン等の脂環式アミン類、α−
アミノーε一カプロラクタム等の1級アミンと同時にア
ミド基を有する多官能アミン類等、ホルムアルデヒドと
ギ酸またはホルムアルデヒドと水素で還元的的にメチル
化して3級アミンを製造でき得るアミンならば、いかな
るアミン類でもよい。
以下、実施例によつて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1還流管、温度計および攪拌器を装着した2′の
3つロフラスコに、α−アミノーε一カプロラクタム1
28.2g135%ホルマリン水溶液257.1g19
0%ギ酸水溶液255.2gおよび水200gの混合物
を仕込み、80℃で8時間反応した。
反応終了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を
28%アンモニア水溶液300gに溶解したのち80゜
Cで攪拌しながら1時間反応させた。反応終了後トリク
レン500m1で3回抽出した。トリクレン層を脱水し
たのち、トリクレンを減圧下に留去した。残留物を減圧
下にて蒸留し、Bpl26〜130℃/37T1mHg
の留分としてα−ジメチルアミノーε一カプロラクタム
128.6gを得た。収率は82.6%であつた。得ら
れたα−ジメチルアミノーε一カプロラクタムに含有さ
れるホルムアルデヒド量はシッフ試薬法(rホルムアル
デヒドョ井本稔他編集(1965年)P.4O9)で定
量したところ40ppm以下であつた。実施例2 還流管、温度計、滴下ロードおよび攪拌器を装着した1
′の4つロフラスコにα−アミノーεーカプロラクタム
128.2q188%ギ酸156.8qおよび水500
m1.を仕込み、100′Cにて攪拌した。
穏やかに還流する速度でバラホルムアルデヒド60ダを
含む水懸濁液172yを滴下した。滴下終了後3時間加
熱攪拌したのち減圧濃縮した。残留物を実施例1と同様
に28%アンモニア水溶液中で反応後、抽出し、減圧蒸
留処理してα−ジメチルアミノーε一カプロラクタム1
44.3yを得た。
収率は92.4%であつた。またホルムアルデヒド含有
量は10ppm以下であつた。
実施例3 SUS3041100T111.のオートクレーブに1
0%アンモニア水溶液10m1.およびα−ジメチルア
ミノーNE−メチロールーE−カプロラクタム5gを仕
込み、攪拌しながら60℃で2時間反応した。
反応終了後、トリクレン50nLL・で2回抽出したの
ち、トリクレン層を無水硫酸マグネシウムで脱水した。
トリクレンを減圧下で留去したのちに減圧蒸留し、12
6〜1300C/3WI1Hgの留分としてα−ジメチ
ルアミノーε一カプロラクタムを3.9y得た。
収率は93.1%であつた。また、ホルムアルデヒド含
有量は5ppm以下であつた。
実施例4 実施例2と同様の装置にバラホルムアルデヒド60f1
88%ギ酸156.8yおよび水300m1.を仕込み
100′Cにて攪拌した。
穏やかに還流する速度でヘキサメチレンジアミン58.
1yを含む水溶液200yを滴下した。
滴下終了後、3時間加熱攪拌したのち減圧下で濃縮した
。残留物に水100m1.を加えてからアンモニアガス
を吹き込み、60℃で1時間反応させた。反応終了後、
トリクレン500m1.で3回抽出した。
トリクレン層を脱水したのち、減圧下でトリクレンを留
去したのち、減圧蒸留しBpll3゜C/18wrmH
gの留分としてN−N−N″・N″−テトラメチル、ヘ
キサメチレンジアミン77.6yを得た。収率は90.
3%であつた。またホルムアルデヒド含有量は5ppm
以下であつた。
比較例1実施例1と同様にして冷却管、温度計および攪
拌機を装着した2′4ツロフラスコにα−アミノーε一
カプロラクタム128.2y135%ホルマリン水溶液
257.1y、90%ギ酸水溶液255.5y(モル比
:1.0/3.0/5.0)および水200yの混合物
を入れ、80゜Cで8時間加熱し反応を完結させた。
反応終了後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を
44.4%水酸化ナトリウム水溶液360qに溶解した
後、500mtのクロロホルムで3回抽出した。クロロ
ホルムを脱水後、クロロホルムを減圧下に留去した。残
留物を減圧下に蒸留し126〜1300C/3TIr!
RLHyの留分を集め、α−ジメチルアミノーε一カプ
ロラクタム123.1yを得た。α−アミノーε一カプ
ロラクタムからの収率は78.8%であつた。また、ホ
ルムアルデヒド含有量は1.22%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1級または2級アミンをホルムアルデヒドとギ酸、
    またはホルムアルデヒドと水素で還元的にメチル化して
    得た3級アミン中に残存するホルムアルデヒドおよび/
    又はホルムアルデヒド誘導体を塩基性条件下でアンモニ
    アと反応させることを特徴とする3級アミンの精製法。
JP5090479A 1979-04-26 1979-04-26 3級アミンの精製法 Expired JPS6050181B2 (ja)

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JPS59199655A (ja) * 1983-04-27 1984-11-12 Toyo Soda Mfg Co Ltd メチル化アミン化合物の製造方法
JPS60112742A (ja) * 1983-11-24 1985-06-19 Daicel Chem Ind Ltd 有機抽出剤の精製回収方法

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