JPS6049797B2 - 伸縮自在管 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は伸縮自在管に関するものて、その目的とすると
ころは円外管接合部の締付強度を低下させることなく、
気密性を向上させようとするものである。

従来の伸縮自在管では、内外部の接合部の気密性と締付
強度を向上させるため、締付ナット内部に締付リングを
介在させているが、この締付リングには軸方向に直線状
、もしくはクランク状の切溝が形成されており、溝巾が
全長に渡り同一のため、締付ナットの雄螺子部を外管の
雄螺子部に螺合して締付けても切溝が閉塞されることが
なく、また切溝の巾は内外管の接合部での締付強度を保
持するため、しめしろを必要とし、そのため切溝巾を細
くするには限界があり、この部分からの空気洩れが生じ
て接合部での気密性に難点があつた。

本発明は上記のような従来の欠点を解消したもので、以
下図面に従つてその構成を説明する。

図において、１は外管で、ラツバ状端部２を有し、端部
に近接した外周面には雄螺子部３を有している。４は内
管で、外管１内に摺動自在に嵌合され、気密性及び摺動
性向上のために外周面には２本の凸部５を設けている。

６は内管４の外周面に摺動自在に嵌合した締付リングで
、外管１と内管４とを任意の位置て固定するため軸方向
にノコギリ歯状の切溝７を有し、かつ端部をテーパー部
８としている。

上記切溝 はテーパー部８の側端部での溝巾ａが他端部
での溝巾をより大きく、ａ＞をの関係をなし、切溝７中
はａからをに至る間徐々に小さくなる構成にしてある。
９は溝、１０はこの溝９により軸方向の移動を阻止され
、締付リング６上に嵌合された締付ナットで、外管１に
設けた雄螺子部３と螺合する雄螺子部１１を有し、前記
締付リング６の溝９と嵌合する凸部１２’を有している
。

以上のような構成に於て、第１図に示すように外管１の
内部に内管４を嵌合し、可撓性を有する合成樹脂等によ
りなる締付リング６を介在させ、締付ナット１０の雄螺
子部１１を外管１の雄螺子部３に螺合して締めつけると
、締付ゝリング６のテーパー部８が外管１のラツパ状端
部２の内部へくさび状に嵌合し、内管４の外周面に圧接
し固定される。この時可撓性合成樹脂等の材質よりなる
締付リング６では、第２図の如く周方向にたわみを生じ
、ノコギリ歯状切溝７は、切溝巾が幾分細くなつた山部
と、この山部に対向した谷部の部分とて接合し、切溝が
閉塞圧接され、接合部外管からの空気はこの部分で流通
路が完全に阻止されて締付ナット１０との間て気密性が
保たれる。なおこのように締付リング６に設けた切溝７
は、ノコギリ歯状をなし、かつ切溝巾も徐々に細くなる
構成であるため、締付ナット１０の雄螺子部１１を外管
１の雄螺子部３に螺合して締つけても締付リング６は内
径方向へのたわみは生じるが、切溝と山部と谷部がお互
に接合するため、締付リング６の切溝７は軸線方向ての
ずれを起さず、より確実な接合が可能となる。従つて密
封性の向上を計ることができる。その上該締付リング６
のテーパ部８での切溝巾ａは他端の切溝巾ｂより大きい
ため、たとえその反対側で溝巾がなくなつても内管４を
締めつけるための締め代を有し、内管４の外径が小さく
なつても切）背７は空間を有しており、内外管の締付強
度の低下を来たさない。以上のように本発明の構造を有
する締付リングを採用することにより空気洩れの少ない
、締付強度の良好な伸縮自在管を得ることができ、その
効果はきわめて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における伸縮自在管の要部断
面図、第２図は内外管を接合固定し、締付ナットを取り
除いた状態を示す要部側面図、第３図は締付リングの側
面図である。 １・・・・・・外管、３・・・・・・雄螺子部、４・・
・・・・内管、６・・・・締付リング、７・・・・・切
溝、８・・・・・・テーパー部、１０・・・・・・締付
ナット、１１・・・・・・雌螺子部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 雄螺子部を有する外管と、この外管に摺動自在に嵌
   合される内管と、この内管の外周面に摺動自在に嵌合さ
   れる締付リングと、この締付リングに嵌合され、前記外
   管の雄螺子部に螺合する雄螺子部を有する締付ナットと
   からなり、上記締付リングには周面軸方向にノコギリ歯
   状の切溝を設けるとともに、軸方向の一端にテーパー部
   を形成し、このテーパー部側の端部切溝巾は他端部切溝
   巾より大きく、かつその間の切溝巾を除々に変化させた
   伸縮自在管。