JPS6049519B2 - おもちや車両 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はおもちや車両およびおもちや車両ゲームに関
するものである。

特に、この発明は、一方の走行路から他方の走行路にお
もちや車両を移して軌条上の他方の車両を追い越しでき
るよう遊戯者によりおもちや車両を個別に制御できるお
も壬ちや車両ゲームに関するものである。例えば周知の
゜゜スロットカー゛ゲームの様なおもちや車両ゲームの
人気の一層の増加に伴つてより真実的な作用に対する要
求が増大している。

このために例えばゲーム中の車両に流れる電流を変４え
るようにした速度制御装置を有した“゜スロットカー゛
型ゲームを提供する試みが従来行われた。真実性を一層
高めるために実際の走行路の変更に似せるよう軌条の一
方の側から他方の側に車両を交叉すべくこの様なゲーム
のスロットすなわち溝構造がまた設けられる。しかし、
車両は一定の予定された不変走行路に実際に制限される
。この様な従来提案された車両ゲームの遊戯価値は走行
速度の調節に制限されるので、軌条の案内溝の抑制なし
に一方の走行路から他方の走行路への車両の移動を操縦
者が制限てきるおもちや車両ゲームを提供する試みがな
された。

この様なゲームは例えば米国提許第３７９７４０４号に
示される型のフもので、軌条の側壁に沿つてバンパを選
択的に係合させることによつて車両を一方の走行路から
他方の走行路に押すようにバンパを作動するソレノイド
が用いられる。この様な型のゲームは特に低速度で車両
を一方の走行路から他方の走行路に動・かすことが確実
でなく、また車両を押すバンパの動きが実際的でないこ
とが確かである。車両を一方の走行路から他方の走行路
に動かすよう制御される車両を提供する別の試みは比較
的複雑なかじ取制御機構を有しており、軌条面の接”触
条片を介して供給される如きおもちや車両への電流供給
の切換に応答している。

この様なゲームは例えば米国特許第３７７４３■号およ
び第３８３７２８６号に記載されている。しかし、かじ
取機構の相対的な難かしさに加えて、電流の供給が遮断
されるときに車両の速度が落ちるので、車両が遅くなつ
て、行われるべく所要される真実性に影響が及ぼされる
。車両の電動機に供給される電流の極性の逆転に応答し
て車両のかじ取が制御される別のかじ取機構がおもちや
車両に設けられる。

この様なかじ取機構は例えば米国特許第３４５３９７０
号および第３８１３８１鰐に記載されており、電動機に
供給される電流を遮断する問題を除去しているので、速
度の低下は殆んどないが、摩耗して一定の注意を必要と
する多数の可動部材をこれらかじ取機構は有している。
ハンセンの米国特許第３４５３９ｍ号にては、車両の集
電子に電動機を接続する導電線はかじ取操作を助けるよ
う用いられ、従つて車両の使用中ゆるくなりやすい。別
の極性逆転装置が米国特許第３２３２００５号に示され
ており、このおもちや車両は軌条上にて作動されず、か
じ取制御は走行路を切換えるよう設けられていないので
車両の明らかに不規則な走行制御をなすようなつている
。スロットカー型の装置の制限を除くよう提案する別の
おもちや車両ゲームが米国特許第３２３９９５３号に示
されており、おもちや車両に設けられたソレノイドの作
動に応答し且つ遊戯者により遠隔制御される比較的複雑
なかじ取制御が設けられている。この発明の目的は、従
来提案されたおもちや車両ゲームの制限を解決するため
に、案内スロットや同様なもの）制限なしに一方の走行
路から他方の走行路に移ることができるおもちや車両を
提供することにある。

１この発明の別の目的は
、案内軌条に沿つて動くことができて遊戯者の制御のも
とに一方の走行路から他方の走行路に変わることができ
るようなつたおもちや車両を提供することにある。この
発明の他の目的は、個々の車両が一方の走行路から他方
の走行路に移動して互に追い越しできるよう遊戯者によ
り個別に制御できるおもちや車両ゲームを提供すること
にある。

この発明のまた別の目的は、軌条の一方または他方の走
行路の車両を走行するよう車両の電動機への電流の極性
に応答する比較的簡単な駆動変換装置を有したおもちや
車両を提供することにある。

この発明のまた他の目的は、車両の電動機に供給される
電流の極性に応答して２つの駆動後輪の一方または他方
を駆動できる比較的簡単な駆動変換装置を有したおもち
や車両を提供するこにある。

この発明の更に別の目的は改良されたおもちや車両ゲー
ムを提供することにある。

この発明の更に他の目的は構造が比較的簡単で取扱いに
対して丈夫な上述した特長のおもちや車両およびおもち
や車両ゲームを提供することにある。

この発明のまた更に別の目的は制御装置と同様に製造が
比較的簡単で経済的なおもちや車両およびおもちや車両
ゲームを提供することにある。

この発明の一形態に従えば、フレームと、フレームに取
付けられる車体と、一対の駆動輪を含む複数個の接地車
輪とを有するおもちや車両ゲームに用いられるおもちや
車両が提供される。駆動輪は横方向に隔つた垂直面内に
個々に回転すべくフレームに設けられ、可逆電動機がま
た車輪を選ｔ・駆動すべく設けられる。電動機の出力を
駆動輪に伝達するよう駆動変換装置がフレームに設けら
れる。この駆動変換装置は、駆動輪の一方または他方を
駆動するよう駆動電動機の回転方向に応答して第１，２
位置間に動くべくフレームに可動自在に取付けられた少
くとも１つの変換部材を有する。２つのおもちや車両は
、間に２つの車両走行路を形成する横方向に隔つた側壁
を有する無端状軌条に好適に用いられる。

車両は夫々の電動機により駆動される駆動車輪の一方ま
たは他方だけで作動されるときに、車両は側壁の１つと
係合するよう動いて側壁に沿つて案内される。車両の電
動機に供給される電力は車両用軌条の走行路に設けられ
た電気接触条片を介して提供される。この電力供給装置
は操縦者が車両の速度を個別に制御できると共に、車両
の電動機への電流の極性を個々に逆転して車両が走行路
を変えるよう構成されている。更に、車両には走行路変
更の際に側壁にぶつかる車両の衝撃を吸収し且つ車両の
前輪を所要の走行通路に向ける比較的簡単な衝撃吸収前
端装置が設けられる。この発明の上述の目的やその他の
目的と特長と利点は添付図面に関連して説明される図示
実施例に就いての発明の詳細な説明から明らかになろう
。

図面、先づ第１図を詳しく説明するに、この発明に従つ
て構成されたおもちや車両ゲーム１０は一対の横方向に
間隔を置いた直立した側壁１４，１６とこれら両側壁１
４，１６間に延びる路床すなわち路面１８とを有した無
端状のプラスチックの軌条１２を備えている。

路面１８は、複数個の車両が走行できる少くとも２つの
車両走行路２０，２２を形成するよう十分な幅をなして
いる。図示の実施例にて、おもちや車両ゲーム１０は、
後述するように集電子の構成を除いては実質５的に同じ
構成である遠隔制御される車両２４，２６を有する。ま
た、比較的一定の速度で軌条に沿つて走行する緩速車両
２８が設けられる。車両２４，２６は、車両の電動機へ
の電力供給を変えることによつて車両速度を変えるよう
に操″θ縦者ができる制御装置３０を介して操縦者によ
り個別に制御される。

制御装置３０はまた操縦者が各車両電動機に供給される
電流の極性を変えて、一方の走行路から他方の走行路に
操縦者により車両を切換えるようできる。他方、緩速車
両２８は一定の速度で軌条に沿つて走行し、操縦者によ
り操縦される車両２４，２６が走行しなければならない
軌条における障害物をなす。緩速車両２８の前輪は一方
の方向または他方の方向に傾くので、車輪の位置にもと
づいて内側か外側かのいづれかの走行路に緩速車両２８
が通常駆動されよう。この緩速車両２８は、車体内に収
納された蓄電池により作動されて適宜な構成の直接駆動
伝動機構を介して後輪に連結された電動機を有する。車
両２４は第２〜４図に詳しく図示される。図示される様
に、車両２４は適宜な構成のフレームすなわちシャーシ
３２と、フレーム３２に適宜な具合にスナップ止めされ
る取外し可能なプラスチックの車体３４とを有する。一
対の前輪３６は後述されるよう前端緩衝機構３８を介し
てフレーム３２に回転自在に支承され、後輪４０は第５
図に示される様にフレーム３２に回転自在に支承された
軸４２に個別に回転すべく回転可能に設けられている。
駆動輪である後輪４０の一方はスプライン４４または同
様なものにより軸４２に固着され、他方の後輪は軸４２
に自由に回転できるよう設けられている。また、両方の
後輪を軸４２に自由に回転するよう設けることができる
。いづれの構成にても後輪は個別に駆動されるようでき
る。各駆動輪４０は成形されたプラスチックや鋳物でつ
くられ、内側に一体につくられた平歯車４６を有してい
て回転力が各駆動輪４０に作用される。車両を駆動する
動力は適宜な具合にフレーム３２に取付けられた直流電
動機４８から作用され．る。

電動機４８は通常の直流構造のもので、通常の如く回転
子に連結された回転出力部材すなわち軸５０を有する。
第２図に示される実施例にて、出力駆動部材すなわち平
歯車５２は一緒に回転するよう軸５０に固着されている
。この歯車５２は、駆動輪４０を選択的に駆動するよう
歯車５２の回転方向（電動機４８に供給される電流の極
性にもとづく電動機４８の軸５０の回転方向）に応答す
る伝動機構５６に駆動連結されている。第２図および第
４〜６図に示される実施例に４て、伝動機構５６は下方
に延びる歯６０と中央カラー６２をもつたクラウン歯車
５８を有する。取付ピン６４はカラー６２を通つて延び
てフレーム３２に下端６６にて固着されており、従つて
クラウン歯車５８は取付ピン６４まわりに自由に回転で
きるよう設けられている。一対の平歯車７０，７２は、
クラウン歯車５８の回転軸心とほ＼゛直角に延びる軸心
まわりに回転すべくスリーブ６８に７回転可能に設けら
れている。これら歯車７０，７２は第４図に示されるよ
う互に角度をもつてクラウン歯車５８と噛合うよう配置
されている。この様な配置によつて、電動機４８が作動
されるときに、歯車５２と噛合うクラウン歯車５８は電
動機ク４８に供給される電流の極性にもとづいて第４，
６図に示されるように時計方向か反時計方向かのいづれ
に回転される。同時に、歯車７０，７２はクラウン歯車
５８によつて共に回転される。しかし、歯車７０，７２
が回転自在なスリーブ６８に７取付けられているので、
歯車５８，７０，７２間の噛合はクラウン歯車５８の回
転方向に従つて時計方向か反時計方向かにピン６４とカ
ラー６２まわりにスリーブ６８、従つて歯車７０，７２
を回転するようなす。従つて、第４図に示されるようノ
に、クラウン歯車５８が矢印Ｘにて示される時計方向に
回転されるときに、歯車７０，７２が時計方向にまた回
転されるので、歯車７０は第４図に示される車両の後輪
４０の歯車４６と噛合う。従つて、車両の右側の駆動輪
が駆動され、左側の駆動輪は回転が自由てある。第１図
に示されるおもちや車両ゲームにて、車両２４が外側走
行路にあつで電動機４８に供給される電流の極性にもと
づいて上述の如く右側の駆動輪４０に動力が作用される
ときに、第１図にて車両２６にてみられる如く車両２４
は外側走行路から内側走行路に動くようになる。

この様になるときに、車両２４の前端は軌条の内壁１６
に当り、右側駆動輪の引き続いての駆動にて軌条の内側
走行路２０の内壁１６に沿つて車両２４が走行するよう
なす。勿論、車両がもし比較的高速度で走れば、車両が
軌条のカーブの処にきたときに遠心力によつて外側走行
路に押しやられるようてきる。しかし、もし右側駆動輪
への駆動が維持され）ば、上述したように車両は再び内
側走行路に内側に動かされよう。他方、電動機４８に供
給される電流の極性が逆転されるときに、クラウン歯車
５８は第６図に矢印Ｙにより示される様に反時計方向に
回転される。

この様に回転されるときに、歯車７０，７２は反対方向
に駆動されて、スリーブ６８は歯車５８と同じ方向に回
転されるようなる。これは歯車７２を左側の駆動輪４０
（すなわち、第６図の上側の後輪４０）の歯車４６と噛
合せるので、この左側の駆動輪４０が駆動されて右側の
駆動輪は回ｂ転が自由になる。車両２４の左側の駆動輪
すなわち後輪４０がこの様に駆動されるときに、偏倚力
が車両２４に作用されて車両を右側に動かすようになる
。

従つて、第１図に点線で示される車両２４により図示１
される様に、車両２４が軌条１２の内側の走行路２０に
あつて電動機４８への電流の極性が変えられて左側の駆
動輪４０が駆動されるときに、車両２４は外側の走行路
２２へと右側に偏倚される。車両２４の前端が外壁１４
に当るときに、電動機Ｊ４８に供給される電流の極性が
再び反転されるまで、車両２４は外側の走行路２２の外
壁１４に沿つて走り続ける。これに関連して、歯車５２
，５８，７０，７２の配置のために電動機４８の歯車５
２の回転方向に関係なく車両が前方に推進されＣること
が注意される。この発明に従つたおもちや車両が第９，
１０図に示されており、電動機に供給される電流の極性
に従つておもちや車両の右手または左手の駆動車輪を選
択駆動する別の形の変換装置を有する。

この発明のこの実施例において、おもちや車両はフレー
ム３２と駆動電動機４８を有する。駆動電動機４８は、
左手または右手の車輪４０のいづれかを選択駆動するよ
う変換機構９４を介して連接されるべくウォーム歯車９
２が設けられた出力軸９０を有する。変換機構９４は可
動変換部材を有しているが、この場合に可能変換部材は
単一の平歯車９６てある。この歯車９６は軸９８に固着
されていて、軸９８は歯車９６の両側からフレーム３２
の直立フランジ１０２に形成された溝１００内に延びて
いる。この構成によつて、電動機４８に供給される電流
の極性にもとづいて、平歯車９６は第１０図に実線で示
される前方位置または第１０図に点線で示される溝１０
０の反対端の後方位置に動かされる。別の歯車１０４，
１０６は、電動機４８の出力部材９２すなわち軸９０の
回転方向にもとづいて歯車９６と選択係合されるべさ歯
車９６の両端位置にてフランジ１０２に回転可能に設け
られている。これら平車１０４，１０６：ま、車輪４０
の歯車４６と係合する歯車１１０に：偵１０８を介して
連結されている。この構成によつて駆動車輪４０は歯車
９６の位置と電動機４８の回転方向との関係なく前進方
向に常に駆動される。また、電動機４８の極性の制御に
よつて、操縦者は動力が作用される車両の後駆動輪を制
御できるので、先に説明した車両と同じ様な具合に一方
の走行路から他方の走行路に車両が位置を変えれるよう
に操縦者ができるよう第１図のゲームに車両を使用でき
る。第５図に示される車両の左車輪４０のために別の歯
車１１『がフレームに回転可能に設けられると共に歯車
１１０と左車輪４０の歯車４６との間に噛合係合される
ので、歯車１０６が駆動されるときに、左車輪４０が前
進方向に駆動されることが注意される。おもちや車両に
電流を供給するために、路面１８には各走行路２０，２
２毎に複数個の電気接触条片が設けられる。

この発明の図示の実施例では、各走行路２０，２２には
３本の接触条片Ａ，Ｂ，Ｃが設けられている。これら接
触条片Ａ，Ｂ，Ｃは導電性の金属材料でつくられて軌条
１２に埋込まれるので、接触条片Ａ，Ｂ，Ｃは軌条１２
の面とほＳ゛同じ高さで、一方の走行路から他方の走行
路への車両の移動を邪魔しない。電流は後述するようこ
れら接触条片Ａ，Ｂ，Ｃに供給され、予定位置のおもち
や車両のフレーム３２に取付けられた集電子によつて集
電される。各走行路の接触条片は互に対になつており、
例えば一方の走行路の接触条片Ａは他方の走行路のノ接
触条片Ａと電気的に接続され、接触条片Ｂも互に電気的
に接続され、接触条片Ｃも互に電気的に接続されている
。

接触条片Ｃは接地され、接触条片Ａ，Ｂは電流を別個に
供給して各車両への電流の極性を制御するよう設けられ
ており、従つて２５つの車両を同一走行路にて走行でき
、別個に制御できる。このために、集電子と車両は各車
両の接触条片の組の１つだけと協同するよう設けられる
。例えば、車両２４は接触条片Ｂから電流を得、車両２
６は接触条片Ａからだけ電流を得るよθうされる。第３
図に示される様に、車両２４には２つの集電子１１１，
１１２が設けられ、集電子１１２が接地用の接触条片Ｃ
と接触するよう設けられている。

同様に、第３Ａ図に示される車両２６には集電子１１２
，１１４が設けられ、集電子１１２は接地用の接触条片
Ｃと接触すべく車両２４の対応する集電子と同じ位置に
配置されている。これら集電子は当業者に周知の如く適
宜な具合に車両に取付けられ、各車両の電動機４８に周
知の如く電気的に接続されている。車両２４の集電子１
１１は車両が位置される走行路に関係なく接触条片Ｂと
接触係合するよう車両に取付けられている。第３図に示
される様に、この集電子１１１は車両２４のフレーム３
２の中央に配置されている。他方、車両２６の集電子１
１４は車体の中心線からすれて関連した集電子１１２と
隔つた関係に配置されている。この集電子１１４は車両
が走る走行路に関係なく接触条片Ａと接触係合するよう
配置される。この様な構成によつて、各操縦者は車両が
占める走行路に関係なく車両２４，２６の各個を制御す
るよう接触条片Ａ，Ｂに対する電流供給および極性を個
々に制御できる。第１図に示されるおもちや車両ゲーム
の制御装置３０が第７図に概略示される。この制御装置
３０は操縦者が車両２４，２６を個々に制御できる制御
器１２４，１２６を夫々有する。実際に、制御装置３０
は交流電源に接続できるプラグ１２８と変圧器１３０を
有する。電力は変圧器１３０から、制御器１２４，１２
６に電流を個別に供給す，べく図示の如く接続された２
つのダイオードを含む半波整流器１３２を介して供給さ
れる。各制御器１２４，１２６は握持装置として形成さ
れ、制御器における引き金として作動される可変抵抗器
１３４と単極双投スイッチ１３６とを有する。制ｊ御器
１２４からの電流はその可変抵抗器１３４を経て接触条
片Ｂに供給され、制御器１２６からの電流はその可変抵
抗器を介して接触条片Ａに供給される。可変抵抗器は、
車両の速度を変えるために各接触条片、従つて各車両に
供給される電流を３操縦者が変えれるように適宜な構成
につくることができる。おもちや車両に供給される電流
の極性はスイッチ１３６により個々に制御されるので、
各操縦者により制御される様に各車両に供給される電流
の４極性はスイッチ１３６が置かれている位置に従つて
変化する。

この様な構成により、各制御器１２４，１２６を用いる
各操縦者は軌条１２に沿つた自己の車両の速度を制御で
きると共に、車両に供給される電流の極性を変えること
によつて簡単に軌条における自己の車両の位置を変える
ことができる。上述した様に、各車両の電動機４８に供
給される電流の極性は２つの駆動後輪が駆動されること
を決め、これによつて車両が駆動される走行路を決める
ようなす。第１図に示される様に、車両２６で示される
如く外側走行路から内側走行路に車両を切換えるよう所
要されるときは、車両に供給される電流の極フ性は車両
の外側すなわち右側の車輪を駆動するよ選ばれ、これに
よつて車両を内側走行路へと左方に動かすようなす。

同様に車両を外側に動かすよう所要されるときは、車両
の電動機に供給される電流の極性を適宜選択することに
よつて車両の内７側すなわち左側の車輪が駆動されるの
で、車両は右方に向つて外側走行路へと動かされる。従
つて、操縦者は車両の速度と車両が走る走行路との両方
を完全に制御する。図示の実施例にて、一定の走行速度
の緩速車両゛２８が用いられるとき、障害物が軌条の外
側走行路に形成されて操縦者は軌条に沿つて連続走行さ
せるために通過しなければならない。

このことはゲームの或る段階の作動におけるゲームの間
に全操縦車が緩速車両を追越すようなすときのゲームの
遊戯度を強め、レースに勝つために熟練度と車両の制御
とを必要とするゲームに別の有効な要因をもたらす。上
述した様に、この発明のおもちや車両は緩衝前端部３８
を有する。

第３図に示される実施例にて、車両の前端部３８は車両
のフレーム３２にピボットピン１３２や同様なものにて
枢着された車両支持板１３０を有する。この支持板１３
０は、車両の前輪１３８が固着された軸１３６を回転可
能に支持する適宜な形のボス１３４を有する。支持板１
３０は中央の位置に保持されるので、プラスチックの支
持板１３０と一体につくられた舌片１４２を有するばね
機構１４０によつて車両を直線走行に通常向けている。
この舌片１４２はフレーム３２に形成された一対の柱す
なわち突部１４４の間に固持される。この様な構成によ
つて支持板１３０、従つて前輪１３８は中央位置に弾性
的に支持される。しかし、車両が走行路を変えて側？の
１つ（例えば第８図に示される外壁１４）に当たるとき
に、支持板１３０は衝撃に応答して枢動され、衝撃のシ
ョックはばね部材や舌片１４２によつて吸収されよう。
同時に、支持板１３０の枢動は前輪１３８を一緒に回し
て所要の走行路に沿つて車輪を向け、出来るだけ早く迅
速に軌条の接触条片と車両が整列するよう動くことを確
実にする。この発明での緩衝作用を助けるために、車両
のフレームから外方に突出するバンパ部材１４６が支持
板１３０に設けられるので、バンパ部材１４６は車両や
車両部分よりも前に軌条の側壁に係合する。第３Ａ図に
示される様に、舌片１４２は舌片の両側にて支持板１３
０につくられた溝１４８の間に形成される。

これら溝１４８は、支持板１３０が十分な間隔枢動され
た場合に突部１４４に係合する外縁１５０を有する。突
部１４４に対する溝１４８の外縁１５０との係合は予定
の最大位置を越える支持板１３０の枢動を制限する。こ
の発明の前端緩衝装置の別の実施例が第９，１０図に示
される。

この発明のこの実施例にて、前端緩衝装置は車両のフレ
ーム３２にピボットピン１６２または同様なものにより
枢着された板すなわち車輪支持部材１６０を有する。板
すなわち車輪支持部材１６０は、おもちや車両の前輪１
３８が取付けられる軸１６６を回転可能に支持する直立
ボス１６４を有する。支持部材１６０は、支持部材１６
０とフレーム３２の支柱１７０とに両端が掛けられたコ
イルばね１６８によつて通常中央位置に保持される。コ
イルばね１６８は支持部材１６０と車両の軸方向中心線
に沿つて位置されて支持部材１６０をその通常中心位置
に保持するようなす。この様な構成の前端部を有した車
両が．軌条１２の側壁に衝突したときに、支持部材１６
０は板１３０に就いて先に説明したと同じ様な具合に枢
動して、車輪を軌条の側壁と整列させて車両が走行する
走行路の接触条片と整列して車両を迅速に戻すことが確
実にする。好適には、この発明のこの実施例では、支持
部材１６０に許される枢動の大きさを制御するよう支持
部材１６０の後縁１７４と協同する停止面として働く第
９図に示される如き円弧状のリップすなわち停止面１７
２がフレーム３２に設けられる。従つて、遊戯者がおも
ちや車両の作動速度を完全に個別に制御でき、互に追い
越したり或は軌条に沿つて一定速度で走行する緩速車両
を追い越すために一方の走行路から他方の走行路に車両
が個々に移ることができる能力をもつたゲームに使用す
る比較的簡単な構成のおもちや車両が設けられることが
理解される。

これは複雑な多部品かじ取り装置やソレノイドバンパや
かじ取り装置なしに達成される。更に、これはおもちや
車両電動機に流れる電流の極性の簡単な変更によつて達
成され、車両電動機への電力の遮断の結果として走行路
変更がなされる従来提案された構成に起る附随的な速度
損失を除去する。この発明の図示の実施例を添附図面に
沿つて説明したが、この発明が図示実施例に制限される
ものでなく、この発明の範囲と精神を逸脱することなく
種々の変形と変更が当業者によりなし得ることが理解さ
れよう。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のおもちや車両が用いられるおもちや
車両ゲームの平面図、第２図は第１図のゲームに使用で
きるようなつたおもちや車両の縦断面図、第３図は第１
図に示されるおもちや車両の１つの底面図、第３Ａ図は
第１図のゲームに用いられる第２の車両の前端部の底面
図、第４図は車体を取除いた第２図に示されるおもちや
車両の平面図、第５図は第２図の５−５線に沿つた断面
図、第６図は車両の駆動変換の別の位置を示す第４図と
同様な平面図、第７図は第１図のおもちや車両ゲームに
使用される電気制御装置の電気回路ノ図、第８図は走行
路変換の際の軌条の側壁の１つへの車両の衝突を示す拡
大図、第９図はこの発明の別の実施例に従つたおもちや
車両の第４図と同様な平面図、第１０図は第９図に示さ
れるおもちや車両の縦側断面図てある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体、垂直面内に個々に回転すべく互いに横方向に
   隔たつた関係にて車体に設けられた選択的に駆動される
   一対の駆動車輪、車体内の可逆回転駆動電動機、回転す
   べく駆動電動機に連結される出力歯車、出力歯車の回転
   方向に応答して車両の前進方向に駆動車輪の一方または
   他方を選択駆動すべく出力歯車と駆動係合する車体内の
   歯車列、駆動されない自由な車輪を備えたおもちや車両
   において、歯車列は駆動車輪と夫々駆動係合および直接
   連結される第１，２駆動歯車と、出力歯車の回転方向に
   応答して第１，２の位置の間を動くべく車体に移動可能
   に取付けられた歯車とを有し、第１，２駆動歯車は第１
   ，２位置にて夫々該移動可能な歯車と選択的に作動係合
   すべく車体に設けられていて、従つて移動可能な歯車は
   該駆動輪の１つを該第１位置にて前進方向に選択駆動し
   て第２位置にては前進方向に該駆動車輪の他方を選択駆
   動し、駆動されない車輪が自由な車輪であることを特徴
   とするおもちや車両。 ２ 出力歯車がウォーム歯車で、移動可能な歯車は、ウ
   ォーム歯車と駆動係合し且つウォーム歯車の回転方向に
   応答して第１，２位置間を縦方向に滑動すべく車体に回
   転可能および滑動可能に設け？？範囲第１項記載のおも
   ちや車両。 ３ 歯車列は、第１，２駆動歯車と夫々駆動係合してい
   て平歯車がウォーム歯車の回転で第１または第２位置に
   動くときに平歯車と係合すべく夫々第１，２位置にあつ
   て夫々関連した駆動車輪を駆動する間隔を置いた歯車を
   有したことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のお
   もちや車両。 ４ 移動可能に設けられた歯車は、同時回転および第１
   ，２位置間を縦方向に滑動すべく車体に取付けられた平
   歯車で、出力歯車の回転にて平歯車を同時に回転すると
   共に出力歯車の回転方向にもとづいて第１，２位置の１
   つに向かつて平歯車を動かすように電動機の出力歯車と
   作動係合されることを特徴とする特許請求の範囲第１，
   ２，３項いずれか１項記載のおもちや車両。 ５ 出力歯車がウォーム歯車である特許請求の範囲第４
   項記載のおもちや車両。 ６ 直立した横方向に隔たつた側壁の組を有する案内軌
   条、フレームとフレームに取付けられた車体と横方向に
   隔たつた垂直面内にて個別に回転すべくフレームに取付
   けられた一対の駆動車輪を含む複数個の接地係合する車
   輪とフレームに取付けられた可逆電動機と車両の前進方
   向に該車輪を選択駆動するよう各駆動車輪に電動機を選
   択駆動連結すべくフレームに設けられた駆動伝動機構と
   を有する少なくとも１つの車両を備えたおもちや車両ゲ
   ームにおいて、駆動伝動機構は第１，２位置間に作動す
   べくフレームに移動可能に取付けられた少なくとも１つ
   の伝動部材と、駆動車輪と夫々直接係合する一対の直接
   駆動伝動歯車列とを有し、各伝動歯車列は車両の進退方
   向に駆動車輪の一方または他方を夫々駆動するよう駆動
   電動機の回転方向に応答して可動伝動部材により選択係
   合作動すべく夫々第１，２位置に設けられた１つの伝動
   部材を有すると共に前進方向に軌条に沿つて動くべく軌
   条の側壁の１つと案内係合するよう車両を押す偏倚力を
   車両に生じることを特徴としたおもちや車両ゲーム。 ７ 電動機は出力軸と出力歯車とを有し、移動可能に設
   けられた伝動部材は同時回転と第１，２位置間の長手方
   向の滑動とのためにフレームに取付けられた平歯車で、
   平歯車は出力歯車の回転が平歯車を同時に回転すると共
   に出力歯車の回転方向にもとづいて第１，２位置の１つ
   に向かつて平歯車を動かすように出力歯車と係合したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第６項記載のおもちや車
   両ゲーム。 ８ おもちや車両の駆動電動機に供給される電流の極性
   を選択的に逆転すべく電気回路が設けられたことを特徴
   とする特許請求の範囲第６，７項いずれか記載のおもち
   や車両ゲーム。 ９ 出力歯車がウォーム歯車であることを特徴とする特
   許請求の範囲第６，７，８項いずれか１項記載のおもち
   や車両ゲーム。