JPS6049518B2 - おもちや車両軌条 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はおもちや車両ゲーム、特にこの様なゲームに
用いられる軌条に関するものである。

おもちや車両ゲームは、特に軌条面の導電体を介して車
両に供給される電力の助けにより無端軌条上，の小型の
おもちや車両を遠隔制御できる様なゲームが近年人気が
高まつている。この様なゲームの軌条は簡単な長円形や
、種々の異つた型のねじれやターンをもつた複雑な形状
とすることができる。予め組立てられた形の一体的な軌
条としてこ．の様なゲームの軌条を附与することは実用
的でないので、所要するようゲーム購入者により組立て
分解される複数個の軌条部材を製造者は設けている。こ
れは貯蔵および運搬に必要なスペースを小さくすると共
に、購入者における貯蔵の問題を低！減する。この様な
従来提案されたゲームの軌条部材は連続した路面を形成
するよう端と端を組合せるべく主につくられ、おもちや
車両の底部に設けられるブラシや集電子の連続した電気
接触を設けてい４る。

隣接軌条部材間の連続した電気接触の必要性は、軌条上
の車両の速度、或る場合には車両の方向、をも操縦者が
制御できる連続した電気回路を維持する連続接触をなす
ので、この様なゲームを十分作動すべく大いに重要であ
る。しかし、従来提案された軌条構造にては、一方の軌
条部材から他方の軌条部材への接触子または導電条片の
不整列があるために、必要な連続した電気接触が達成さ
れないので、隣接軌条部材の連結に困難がある。更に、
これら従来提案された軌条部材は、連結するようねじり
作用を加えると否とに拘わらず横方向の滑り構成により
形成されるべき軌条部材間の連結を必要としない。その
結果、小さな子供川こよる連結が非常に難かしいだけで
なく、組立または分解操作中に互に固定した関係に隣接
軌条部材を保持すべく用いられる連結突起やタブがしば
しば破損してしまう。また、この様な軌条部材にては、
接触条片端部は隣接軌条部材間を端部連結・関係に連結
されるべく通常簡単に曲げられている。軌条部材の連結
を完成するために軌条部材の必要な横方向の滑りと共に
、接触条片端部のこの様な関係はしばしば軌条端部にお
ける導電条片端部の曲げや破損の原因となり、全軌条部
材の使用”を不適当にする。従つて、この発明の目的は
隣接軌条部材に対して容易に連結分離できるおもちや車
両ゲームの軌条部材を提供することにある。

この発明の別の目的は簡単な長手方向の滑動をもつて隣
接の軌条部材と連結できるようになつたおもちや車両軌
条を提供することにある。

この発明の他の目的は隣接軌条部材の接触条片間の積極
的な接触を確実にするおもちや車両軌条を提供すること
にある。

この発明のまた別の目的は構造および製造が比較的簡単
なおもちや車両軌条を提供することにある。

この発明のまた他の目的は使用に対して丈夫で製造が経
済的な上述した特長のおもちや車両軌条を提供すること
にある。

この発明の図示実施例に従えば、おもちや車両の軌条は
隣接の軌条部材を整列した連結に簡単な長手方向の滑動
により連結できるようになつたおもちや車両の軌条が提
供され、従つて各軌条部材の導電性の条片は隣接軌条部
材の対応する導電性の条片と整列して積極的な電気接触
をなす。

各軌条部材は周知の化学的組成の成形プラスチックの様
な不導電性の材料で形成された台部から成り、両端部に
は複数個の長手方向に延びる突部と形成されたくぼみと
を有する。突部とくぼみは大体相対応する形状をなして
おり、簡単な滑動により合致した関係に連結されるべく
軌条の長手方向に延びている。複数個の導電条片が軌条
部材に設けられ、各軌．条部材の両端の突部とくぼみ間
に夫々延びている。

導電条片は連結される隣接軌条の対応する導電条片の端
部を連結すべく両端に夫々関連した突部とくぼみが設け
られている。くぼみと突部の少くとも１つは隣接の軌条
部材にくぼみからの突部一の長手方向の動きに抵抗すべ
く形成された協同する止め構造を有している。更に、各
接触条片の少くとも１つは軌条部材が連結されるときに
隣接の軌条部材の接触条片の端部を拭うばね接触子を形
成するよう曲げ゛られている。この発明の上述および他
の目的と特長と利点は添付図面に沿つての図示の実施例
に就いての発明の詳細な説明から明らかになろう。

いま、図面、先づ第１図を参照するに、図示のおもちや
車両軌条部材１０は例えば米国特許願第７４７４４１号
および７４７４４？明細書に記載される様なおもちや車
両競走ゲームに用いられるようできる。

軌条部材１０は、おもちや車両が走行できるよう側壁２
０，２２により区画された２つの隣接する走行路１２，
１４を有する。上述の米国特許出願のおもちや車両競走
ゲームにては、おもちや車両は軌条に沿つて走行するよ
うつくられ、操縦者の指示によつて車両を一方の走行路
から他方の走行路に移すようかじ取りできる遠隔制御装
置が設けられている。このかじ取りは、おもちや車両が
軌条に沿つて走行するときにおもちや車両の電動機に供
給される電流の極性の制御によつて行われる。この電流
は、軌条自体に埋込まれ且つ電源に電気的に接続された
複数個の導電条片すなわち接触条片を介して供給される
。おもちや車両の電動機に供給すべくおもちや車両の底
部の集電子によつて電流が拾い上げられる。従つて、こ
の様なゲームにおいては、各軌条部材の接触条片が軌条
全長に亘つて隣接の軌条部材の接触条片と連続した電気
接続をなすことが必要で、従つて電気供給回路はおもち
や車両への電流の一定な供給が行われることを確実にす
るよう連続していて途切れることがない。この発明の図
示実施例において、各走行路１２，１４には３つの導電
性の金属条片Ａ，Ｂ，Ｃが夫々設けられる。

先の米国特許願明細書に記載される様に、両走行路１２
，１４の金属条片Ａ，Ｂはゲームの２つのおもちや車両
への電流の制御と供給とをなすべく互に夫々連結され、
他方金属条片Ｃは電気的に接地される。これら金属条片
Ａ，Ｂ，Ｃは軌条部材１０の台部１８の頂面に形成され
た縦方向に延びる溝１６内に受けられる薄い金属条片か
ら成る。これら台部１８はプラスチックの様な不導電性
の材料でつくられる。溝１６は軌条部材１０をつくる成
形工程中に台部１８に形成され、第２図の逆さにした図
に示される様に軌条部材１０の下面に形成される支持部
すなわち補強ボス部２４の中に台部１８の頂面から下に
延びている。

補強ボス部２４は薄い金属条片Ａ，Ｂ，Ｃを垂直位置に
保持するように働く。溝１６から金属条片Ａ，Ｂ，Ｃが
夫々垂直方向に抜けるのを防止するために、金属条片Ａ
，Ｂ，Ｃは図面に符号２６で示される様に切られて横方
向に曲げられているので、金属条片Ａ，Ｂ，Ｃを垂直方
向に引張つても、金属条片Ａ，Ｂ，Ｃの屈曲部が軌条部
材１０の台部１８の底部に当つて金属条片Ａ，Ｂ，Ｃの
垂直方向の引張を阻止する。この発明に従えば、軌条部
材１０の台部１８は、端部３０に終つているほＳＸさび
形の複数個の突部２８を有する。更に、台部１８は隣接
の軌条部材１０のくさび形の突部を受けるよう形成され
た対応するくぼみ３２を有する。第１図に示される様に
、この発明の推奨実施例にては、３つの冫突部２８は３
つのくぼみ３２と共に軌条部材１０の両端に夫々設けら
れている。各くぼみ３２と突部２８の組は軌条部材１０
に埋込まれた接触金属条片Ａ，Ｂ，Ｃの１つと関連して
いるが、必要ならば金属条片に関連しないで複数個の突
部とくぼ７みとを軌条部材に設けることができる。また
、軌条部材の一端には突部だけを、他方の端にはくぼみ
だけを設けるようにすることもできる。突部２８とくぼ
み３２は大体対応する長手方向すなわち縦方向に延びる
面３４（第３ａ）を有しつており、関連する金属条片が
一緒に延びている。

更に、突部２８とくぼみ３２は金属条片の端部３８，４
０を夫々受けるよう相対するポケットすなわち肩部３６
を有する。これらポケット３６は縦方向の面３４の縦方
向にずれた段部４２を形成しており、組立てられた状態
においてこれらポケット３６のフランジ部４２ａが第３
ｃ図に示される様に互に縦方向に整列されるようなつて
いる。くぼみ３２内に設けられた金属条片の端部３８は
平らで、従つてその一方の側面３８ａがくぼみ３２に露
われている。金属条片の他方の端部にては、金属条片の
反対側の側面４０ａ（くぼみ２８の側面３４に対向する
側の金属条片の側面）が露われている。金属条片のこの
部分すなわち側面４０ａ部分は曲げられていて第３ａ〜
第３ｃ図に示されるようにばね接触部分を形成している
。また、この部分は隣接軌条部材１０の関連したくぼみ
３２の肩部３６のフランジ部４２ａを受けるよう屈曲部
すなわち溝部４４が設けられている。この発明の軌条部
材を組合せるために、突部２８は隣接軌条部材１０の対
応するくぼみ３２と整列されて両軌条部材が互に縦方向
に動かされ、従つて突部２８がくぼみ３２内に入る。こ
の様に行われるときに突部２８とくぼみ３２の傾斜面４
６，４８が互に沿つて滑つて、突部２８がくぼみ３２内
に入つて金属条片の端部４０の折曲部５０を隣接軌条部
材１０の関連した金属条片の面３８ａと係合するよう押
すときに突部２８が僅がに横方向に押される。この縦方
向の滑り移動は金属条片の折曲部５０が相手の金属条片
をぬぐつて両者の間の良好な電気的接続を確実にするよ
うなす。突部２８が対応するくぼみ３４内に十分入れら
れたとき、すなわち隣接軌条部材の端部５２，５４が互
に係合するとき、突部２８の金属条片の折曲部５０は隣
接の軌条部材のくぼみ３２の金属条片に対して曲けられ
て両者間の良好な電気的接続を確実にするようなす。金
属条片の溝部４４へのフランジ部４２ａの受入れと共に
突部２８とくぼみ３２のポケットすなわち肩部３６のた
めに、軌条部材の取外しに対して軌条相互に弾性的な抵
抗．が作用して軌条部材の取外しが所要されるまで軌条
部材の所要位置にしつかり保持する。しかし、隣接軌条
部材の縦方向の取外しに対してしつかり抵抗するために
、突部と対応するくぼみの少くとも一方に止めを設ける
ことができるようなすこと・が意図される。この発明の
図示実施例にて、くぼみ３２の１つの案内壁４６に半円
形ボスの形の拡大部すなわち止め５６が設けられる。こ
の止め５６は関連した突部２８の壁４８の対応する半円
形溝５８に受けられるようなつている。突部２８や台部
１８がつくられているプラスチック材料の弾性のために
、突部２８は止め５６を越えてくぼみ３２内に容易に入
れられ、止め５６と溝５８が係合したときに縦方向外向
きの動きに対する大きな抵抗が生じられる。しかし、こ
の抵抗は軌条部材を手で引離すよう引張ることにより容
易に打負かされる。この止めの目的はゲームが用いられ
るときの軌条部材の不慮の縦方向の動きを阻止するこｌ
とにある。突部２８に受けられた金属条片の折曲部４０
ａは第１，４，５図に示される様に金属条片の他の部分
の高さよりも低くなつている。

折曲部４０ａの大部分は関連した突部２８の上面４９と
ほＳ゛同−じ高さをなす寸法をなしており、折曲部４０
ａの低い部分から台部１８の上面近くにて金属条片の最
大高さまで傾斜した変化部５０を有する。この様な具合
に金属条片の折曲部４０ａを形成し且つ上面４９が台部
１８の上面より下にあるよ゛うに突部２８を形成するこ
とによつて、接触条片すなわち金属条片の端部は対応す
るくぼみ３２内の金属条片の上に突出して軌条部材が不
揃いになることのないようにしている。すなわち、第５
図に示される様に、軌条部材が置かれる表面の凸凹や、
軌条部材または同様なもの）傾斜部分に沿つた軌条部材
間の角付のために、一対の連結された軌条部材の突部３
８と折曲部４０ａの上面が位置する面が互に角度が付け
られてしまう。金属条片の折曲部４０ａが金属条片の他
の部分と同じ高さにあると、折曲部４０ａが突部３８よ
り突き出て第５図の矢印×方向の軌条部材に沿つたおも
ちや車両の走行に対する障害を形成してしまう。これは
軌条部材の下縁における枢支点５２によつて突部２８に
おける端部４０がくぼみ３８内の端部３８最外端よりも
突出するために起る。しかし、上述した様な具合に折曲
部４０ａと突部２８の高さを低くすることによつて隣接
軌条部材の金属条片間の滑らかな変化が設けられる。第
５図にて、軌条部材はその連結部にて上方に傾斜してい
て実際に点５２にて下縁まわりに枢動しているが、しか
し代りにこの点にて軌条部材が下方に枢動すれば、くぼ
み３２の深さが第４図に示されるように突部２８の高さ
よりも深いので突部２８は対応するくぼみ３２において
下方に延び、従つて滑らかな変化が再び設けられる。

金属条片の連結部分は互にぬぐうようなし、両者間の良
好な電気的接続を確実にする。突部２８と金属条片端部
の形状は軌条部材相互の締付けを許し、この締付けは止
め５６と溝５８によつて助けられる。従つて、所要の迅
速で簡単な連結と隣接金属条片間の確実な電気的接続は
各軌条部材間の不都合な横方向の滑りなく行われると共
に、軌条部材相互の不必要なねじりがなくされる。更に
、金属条片の接触端部は関連したポケット内にて保護さ
れて軌条部材の組立ての際に生じる曲げや損傷の恐れが
ない。これは、金属条片端部に何もなく露出していて組
立てのときに金属条片端部が損傷される恐れのある従来
の構成の軌条と対照的で区別されるものである。この発
明の図示の実施例が添付図面に沿つて説明されたが、こ
の発明がこれに制限されるものでなく、この発明の範囲
および精神を逸脱することなく種々の変形および変更が
当業者によりなし得るものであることが理解されるべき
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に従つて構成された軌条部材の斜視図
で図示簡略化のために軌条は幅に比較して長さが相当短
かく描かれているが軌条部材の長さと幅と形状は適宜に
できるものであり、第２図は第１図の軌条部材の底面部
分図、第３ａ図乃至３ｃ図は一方の軌条部材を他方に連
結する順序を示す図、第４図は第３ｃ図の４−４線に沿
つた断面図、第５図は２つの隣接軌条部材間の連結部に
おける側断面図てある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連結された軌条を形成するよう同様な軌条部材と一
   緒に用いられ、両端を有する不導電性の材料で形成され
   た台部と、車両が走る軌条面とを有したおもちや車両軌
   条において、軌条部材の一端は長手方向に延びる複数個
   のほゞくさび形の突部を有し、これら突部は軌条面の表
   面の下の平面に位置する上面を有し、軌条部材の他端は
   軌条面に形成された複数個のほゞくさび形のくぼみを有
   し、これらのくぼみの各々は軌条面側で開いていて且つ
   くぼみ端からの突部の長手方向の挿入にて隣接の軌条部
   材の突部を受けるべく軌条部材の該他端にて端が開いて
   おり、該くぼみと突部は、軌条面の上に障害物を形成す
   ることなく、連結される軌条部材が隣接端部まわりに互
   に枢動できるように隣接軌条部材のくぼみからの突部の
   長手方向の離脱に抵抗すべく協同する形状をなしたこと
   を特徴とするおもちや車両軌条。 ２ 各くぼみは台部と、突部の高さよりも深くなつた軌
   条面および台部間の深さとを有し、各突部は関連したく
   ぼみの台部の上にあつて、且つ台部から隔つた底面を有
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のおも
   ちや車両軌条。 ３ 協同する形状は止めと少くとも１つの該くぼみに形
   成された協同する溝と対応するよう配置された突部とか
   ら成ることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のお
   もちや車両軌条。 ４ くさび形のくぼみと突部は関連した端部にほゞ垂直
   に設けられたほゞ対応すべく長手方向に延びる垂直案内
   面と垂直に延びる案内面に対して角度をもつたほゞ対応
   する傾斜垂直案内面とを有し、垂直に延びる案内面は隣
   接軌条部材が連結されるときに互に並んで置かれるよう
   になつたことを特徴とする特許請求の範囲第１乃至第３
   項いづれか１項記載のおもちや車両軌条。 ５ 軌条部材の両端の突部およびくぼびの１つと夫々関
   連し且つ該両端間に延びる台部に複数個の導電条片が設
   けられ、これら導電条片は関連したくぼみと突部の垂直
   に延びる案内面に隣接して夫々両端が設けられ、端部の
   １つは平らで、他方の端部はばね接触部を形成するよう
   曲げられていて、突部がくぼみに挿入されるときに隣接
   軌条部材の対応する条片と関連した導電条片が係合する
   ようになつたことを特徴とする特許請求の範囲第４項記
   載のおもちや車両軌条。 ６ 導電条片の平端部はくぼみ内に位置され、折曲端部
   は突部に設けられたことを特徴とする特許請求の範囲第
   ５項記載のおもちや車両軌条。 ７ 垂直に延びる各垂直案内面は自由端と自由端に形成
   されたフランジとを有し、台部の導電条片の長手方向の
   動きを防止するように軌条部材に向つて後方に開き且つ
   関連した導電条片端部の自由端を受けるべくポケットが
   形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第４，５，
   ６項いづれか１項記載のおもちや車両軌条。 ８ 台部の導電条片の垂直な動きを防止すべく台部と導
   電条片に協同する形状部分が設けられたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１乃至７項いづれか１項記載のおも
   ちや車両軌条。 ９ 導電条片の端部は関連した突部の頂部とほゞ同一高
   さにつくられ、夫々突部と関連した台部の連結部近くに
   テーパ付傾斜部を有して、軌条面と突部の下頂面間の導
   電条片に露出した変化部分を形成して、これによつて連
   結された軌条部材が相互に枢動されるときに軌条部材間
   に実質的に連続した導電条片の形成を確実にするような
   つたことを特徴とする特許請求の範囲第１乃至８項いづ
   れか１項記載のおもちや車両軌条。