JPS604746B2 - 釉薬模様を有する凹凸塗装板の製造方法 - Google Patents

釉薬模様を有する凹凸塗装板の製造方法

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JPS604746B2
JPS604746B2 JP8743579A JP8743579A JPS604746B2 JP S604746 B2 JPS604746 B2 JP S604746B2 JP 8743579 A JP8743579 A JP 8743579A JP 8743579 A JP8743579 A JP 8743579A JP S604746 B2 JPS604746 B2 JP S604746B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は模様塗装を施した表面が凹凸の建築用板材の製
造法に関する。
更に詳しくは、建築用板材表面上に袖薬模様に酷似した
立体的あるいは多彩色等の模様層を形成し且つ該板材表
面を凹凸形状とし、建材としての適用が容易で実装性の
すぐれた装飾板材を製造する方法に関する。従来、建築
の内外装仕上げ方法の1つとしてタイル貼りがあるが、
材料費及び施工に関する人件費が高価でありまた施工に
は熟練と共に長期間を要する等の問題があった。
これに代るものとして、近年、凹凸あるいは多彩色等の
模様を有する合成樹脂シートが床材、壁装材及び天井材
などとして内装に多用されている。これ等のシートは布
、紙等の基材上に塩化ビニルプラスチゾルを塗布し、機
械的ェンボス、化学的ェンボスもしくは印刷等により凹
凸模様、多彩色模様を適宜形成し、加熱硬化したもので
あるが、使用上下記の欠点を有する。‘1} 壁、天井
等の高所の貼付は梯子又は作業台上で行わなければなら
ず作業が困難である。
‘21 貼付後シートの端部、継ぎ目より剥離、浮き上
り等を起すことがある。
更にゆがみ、シワ等を生ずることなく均一に貼付するこ
とが困難である。すなわちこのように貼付に熟練を要し
、特殊作業によってのみ施工可能である。一方、上記の
欠点を除去するために、建築物内部の主要資材である合
板にあらかじめ立体多彩色模様を施しておくことが検討
されてきた。
その一つとしてあらかじめシートを貼付した合板を建築
資材として使用することが出来るが、この方法はシ−ト
の製造と貼付の2工程を必要とし工程が複雑になるとい
う欠点を有している。更に、上記シートの製法において
基村として合板を使用する他は同様にして化粧合板を製
造する方法も検討されているが、模様層が異常発泡を起
し、美しい立体あるいは多彩色等の模様面を得ることが
出来なかった。尚、この異常発泡は猿付け時の温度によ
り木材の気孔中の空気が膨張し放出されることにより、
又は木材成分及び合板処理用の樹脂もしくは薬剤が加熱
により気化又は分解して放出されることによりおこると
考えられる。本発明は上記の問題を解決ないいま改良し
、建築用材面に凹凸加工を施し且つ塗装によって紬薬模
様状の塗膜を形成し、もって極めて立体性に富む建築用
材を提供することを目的とする。
即ち本発明は、凹凸を有する基材上に表面張力が35ダ
イン/c双(2000)以上の水系塗料を塗布し、該塗
膜が未乾燥の間に上記水系塗料中の媒体に対する溶解度
が2の重量%2000)以上の有機溶剤を主体とする媒
体を用いた表面張力が10〜30ダイン/伽(20℃)
の溶剤型塗料を塗り重ね、しかる後に塗膜を乾燥させる
ことを特徴とする紬薬模様を有する凹凸塗装板の製造方
法に関する。本発明の方法によれば、塗り重ねられた各
々の液状塗膜の表面張力の差及び各塗腰相互間の媒体あ
るいはさらに塗膜形成成分などの相漆作用等に基づいて
種々の紬薬状模様あるいはさらに変化に富んだ模様等各
々趣が異った多様的な模様が得られ、基村の立体的凹凸
形状と相まって極めて立体感及び優美性のある塗装板が
得られる。
これは本発明方法にて用いられる特徴的な塗料の相互作
用が、基材の凹部及び凸部射面において特に複雑な塗料
の動きにより影響をうけ、平滑面で行ったものに比較し
て極めて美しい独自の風合し、をもつ仕上りを外観を呈
する様になるからである。又、本発明において凹凸加工
された基村表面に対する各塗料の塗布方向を適宜一定角
度に定めることにより、凹凸形状と立体的純薬模様とが
よくマッチした美装性の高い塗装板を製造することがで
きる。前記水系塗料は通常使用される水浴性樹脂塗料、
ヒドロゾル及びェマルジョン塗料等である。これらの塗
料に含まれる媒体は水乃至は多少の水綾性有機溶剤を含
む水溶液であり塗料の表面張力は35ダイン/肌以上で
あることが必要である。表面張力が35ダイン/肌より
小さくなると溶剤型塗料との相互作用による模様の形成
が不充分になる。尚、水系塗料の表面張力の上限は特に
限定されないが、水溶I性樹脂塗料は〜般に若干の有機
溶剤を含有し、また水分散型塗料は−般に界面活性剤を
含有して塗料を安定化しており表面張力には自づから限
度がある。上記水瀞性樹脂塗料に用いられる塗膜形成樹
脂は常用されるもの、例えば水溶性のセルロース誘導体
、ポリピニルアルコール、メラミンーポリェステル樹脂
系、フェノールーポリェステル樹脂系、メラミンーアク
リル樹脂系などが、また水分散型塗料の場合は、スチレ
ンーブタジェン樹脂系、スチレンーアクリル樹脂系、ア
クリル樹脂系、アミン硬化型ェポキシ樹脂系など挙げら
れる。
さらに両者の併用型としてェポキシーメラミン樹脂系な
ども使用できる。これ等の水系塗料の媒体は水又は水と
若干の水落性有機溶剤の混合物である。該有機溶剤の量
は塗料の表面張力が前記の大きさを保つ限度内で加える
ことが出来るが、具体的には水に対する溶解度(20q
C)が2の重量%以上のものを水に対し7の重量%以下
、より好適には4の重量%以下の添加量で最大水にとけ
る量を使用することが好ましい。これらの有機溶剤とし
てはメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
′レアノレコーノレ、secーブチルア/レコー′レ、
terーブチルアルコール、nープロピルアルコール等
の低級アルコール類、ヂェチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコ一ルモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーナル等のエーテルアル
コール類、ヂェチレングリコールヂェチルェーテル、ジ
オキサン、酢酸ヂェチレングリコールモノェチルェーテ
ル等のエーテル類、酢酸メチル、セルソルブアセテート
類のェステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メト
キシメチルベンタノン等のケトン類などが挙げられる。
水系塗料の着色成分としては通常の有機系及び無機系の
着色顔料、及び水溶性の各種染料を用いることができる
またこの二成分の反応により発色する反応性染料の一方
の成分を水系塗料に加え、他方を前記溶剤型塗料に加え
ると、水系塗料及び溶剤型塗料の少なくとも一方を部分
的な模様状に塗布した場合、両者の塗り重ねられた部分
のみが発色し変化に富んだ意匠効果が容易に得られる。
該反応性染料としては例えばカップリング成分(下債剤
)とジアゾ成分(顕色剤)の反応により水に不落のアゾ
顔料を形成するアゾィック染料が挙げられる。該下薄剤
としては、8ーナフトール、ナフトールAS、ナフトー
ルAS一〇、ナフトールAS−OL、ナフトールAS一
RL、ナフトールAS一PH、ナフトールAS一E、ナ
フトールAS一BS、ナフトールAS一TR、ナフトー
ルAS−B○、ナフトールAS一SW、ナフトールAS
一GR、ナフトールAS−LB、ナフトールAS−BT
、ナフトールAS−G、ナフトールAS−SG、ナフタ
リン以外の多環芳香族のオキシカルボン酸アニリド、及
びそれらに準ずる効果を有する譲導体などが挙げられる
これらの下濃剤はアルカリ性で水に可溶であり水系塗料
に添加することができる。また該顔色剤としてはファー
ストレッドBベース、フアーストレツドKBベース、フ
アーストレツドRLベース、フアーストレツドGベース
、フアーストレツド30Lベース、フアーストレツドR
Cベース、フアーストスカーレツトGベース、フアース
トスカーレツトGGベース、フアーストスカーレツトR
ベース、フアーストオレンジGCベース、フアーストフ
ルーBBベース、バリアミンフルーBベース、フアース
トガーネツトGBCベース、フアーストボルドーOPベ
ース等をジアゾ化したジアゾニウム塩が挙げられる。こ
れ等の下債剤又は顔色剤を水系塗料あるいは溶剤型塗料
中に0.1〜3の重量%加えることが出来る。
尚この場合水系塗料中の反応性染料成分の量と溶剤型塗
料中の反応成分の量は当モル程度に調整することが好ま
しい。さらに上記水系塗料には通常用いられる添加成分
、例えば体質顔料、流動調整剤等を適当量添加すること
ができる。水系塗料の固形分濃度は適用する塗装方法に
応じて10〜8の重量%の間好ましくは20〜5の重量
%の間で調整することができる。
尚、上記水系塗料のうちェマルジョン塗料は比較的多量
の界面活性剤を含有し表面張力が小さく、また耐水性、
耐シンナー性が劣るなどの点で水溶性樹脂塗料及びミク
ロゾル塗料に較べて劣っている。
前記の溶剤型塗料は水溶性有機溶剤を媒体乃至はその主
成分とし塗料の表面張力が10〜30ダィン/仇のもの
である。
表面張力がこの範囲外になれば水系塗料との適正な相互
作用が得られず所期の模様が形成し得なくなる。該溶剤
型塗料に用いられる塗膜形成樹脂は一般に液状塗料に使
用されるもので、かつ水溶性有機溶剤に溶解する樹脂系
が使用できる。
具体的には前記の水系塗料の塗腰形成樹脂として例示し
たものが挙げられる。これらの塗膜形成樹脂は前記の水
系塗料の塗膜に対して密着性の良好なものを使用する。
これは両塗膜形成樹脂を塗り重ねて塗膜間で白濁しない
もの、及びゴバン目テープ試験で塗膜間の顕著な剥離を
起さないものを容易に試験し判定することが出来る。特
に同種の樹脂系の組合せ乃至は相溶性の良好な樹脂系の
組合せが好適である。また水溶性有機溶剤は水に対する
溶解度(20℃)が2の重量%以上のもので具体的には
前述した溶剤が用いられ得る。
溶解度が2の重量%より小さくなれば良好な模様形成効
果が得られなくなったり、表面ゲルを起したりして不適
である。尚、溶剤中には水及び他の有機溶剤を5の重量
%程度まで含ませることができる。また表面張力、顔料
の分散性等の調整のために界面活性剤を加えることがで
きる。さらに、該溶剤型塗料中には必要に応じて着色成
分として通常の有機系及び無機系の着色顔料、各種染料
等を添加する。
該染料として前記下贋剤又は顔色剤を添加して前述の特
殊な効果を得るともできる。また、鱗片状のアルミニウ
ム顔料又は雲母顔料を使用すれば独特な模様が形成され
る。該鱗片状顔料の添加量は塗料中に1〜3の重量%程
度が好ましい。また他の着色成分は塗料中に2の重量%
以下の添加量が好ましく、塗装後水系塗膜の色が透過し
得る程度の着色により良好な意匠効果が得られる。さら
に必要により体質顔料等の添加剤を加えてもよい。該溶
剤型塗料の固形分濃度は0.5〜3の重量%程度が好ま
しい。
尚、上記の水系塗料及び溶剤型塗料は共に柚薬模様状の
外観を得るためには体質顔料や相互に相溶性のない樹脂
等塗膜の透明性を低下する成分の使用は避けることが好
ましい。本発明で使用される凹凸を有する基材とは、成
形時に凹凸を付与した凹凸基村(例えばパターンスレー
ト、線状、タイル状あるいは波状の凹凸を有するプラス
チック等)、表面に機械的あるいは化学的に凹凸を施し
た基材(例えばェンポス合板、化学的な発泡による凹凸
面を有する基材等)、あるいは表面に骨材等を含有する
吹付材を吹付けて凹凸を付与した基材等、表面に凹凸が
あるものを全て含むものである。この基材上の凹凸は、
凹凸の高低差が100ム以上好ましくは約500山〜2
物肋程度のものである。これ等の基材は、本発明による
塗装に先だち、通常の表面処理やカラーベースコートあ
るいはさらに印刷を施したものであってもよい。上記の
如き凹凸を有する基材表面上に全面又は部分的に前記水
系塗料を塗布する。
この塗布は基材表面の凹凸のため実際上はスプレー塗装
、エアーレススプレー塗装、シャワーコート、フローコ
ート、ロール(スポンジロール)コート等の方法による
。尚部分的な塗装の場合はカラーベースコート乃至は印
刷等が予め施された基材を使用することが好ましい。該
水系塗料はウェット膜厚が50〜500仏程度の塗布量
が好ましい。塗布量がこの範囲より少なくなれば模様の
形成が不充分になり、逆に多くなれば均質に塗装するこ
とや、また塗膜を均質に乾燥することが困難になる。続
いて該水系塗膜が未乾燥の間に前記溶剤型塗料を水系塗
膜上に全面又は部分的に塗り重ねる。
溶剤型塗料の塗布にはスプレー(エアー又はエアーレス
)塗装による全面塗装乃至はスパッタ一塗装による散布
塗布等が利用できる。通常のスプレー塗装においては空
気圧3〜5k9/の程度であり、又、スパッタ一塗装に
おいては、空気圧は1〜2k9/の程度が好ましい。溶
剤型塗料の塗布量は形成される模様によって自由に調整
することが出来るが極度に少ない場合は模様の形成が不
足し、逆に極度に多い場合は一度形成された模様が崩れ
る等の欠点が生じる。特に、5〜80gr′〆程度の塗
布量が好ましい。上記水系塗料と溶剤型塗料の組合せは
表面張力の差がioダイン/肌以上、さらには25ダイ
ン/肌以上の組合せが好ましく、また溶剤型塗料は1回
の塗布で模様が形成された後さらに同色又は異色の塗料
を1回から数回塗り重ねて模様をさらに変化させること
も出来る。
また、水系塗料及び溶剤型塗料の塗装は下記の如き塗装
方法の組合せにより各々独特の模様を形成することがで
きる。
【1} 水系塗料をスプレーガンでスパッタ一塗装(ば
らつき塗装)により部分的な模様状に塗装し、着色顔料
、染料、鱗片状顔料及び反応性染料(但し下溶剤及び頭
色剤の一方は水系塗料中に含ませる)の一種以上を含む
溶剤型塗料を全面に均質に塗布する。
この方法により水系塗料塗膜の輪郭部分は水系塗膜の色
がほとんどそのまま表われ、また中央部分は着色顔料、
染料、鱗片状顔料及び反応性染料等の色が浮き上った模
様が得られる。また、溶剤型塗膜のみの部分は着色顔料
及び染料の色は現われるが鱗片状顔料(特に雲母粉)及
び反応性染料はほとんど乃至は全く目立たず基材表面の
色が現われる。従って、この方法でタイル貼り状の模様
を形成する際に目地の色は予め基板上に施しておくこと
ができる。【2)水系塗料を全面又は模様状に塗布し、
溶剤型塗料を好みに応じて大小さまざまの大きさに調整
してスパッタ−塗装することにより微細な散点模様から
水玉模様まで変化に富んだ模様が得られる。
尚、この模様は乾燥塗膜上に異色塗料をスパッタ−塗装
して得られる模様とは全く異質のものである。‘3’水
系塗料を狭い幅の線状又は小さな点状の塗り残しもし〈
は泡を形成しながら塗布し、この上に溶剤型塗料を全面
に塗布すれば水系塗膜の中に溶剤型塗料の独特な油滴状
の点在乃至は島状の模様が得られる。
この場合、着色に反応性染料を利用すればより高度の意
匠効果が得られる。尚、この泡の形成のため水系塗料に
適量の起泡剤又は発泡助剤たとえばポリアクリル酸塩(
アンモニウム、ナトリウム塩等)、ポリエチレンオキサ
ィド、ポバールを混入しておき塗装時に発泡させるとい
う方法をとることができる。
この水系塗料を基材上に塗布し発泡せしめた後に、表面
張力の小さい必要ならば消泡剤を添加して表面張力をよ
り低下させた溶剤型塗料を塗布する。水系塗膜の発泡部
位は表面張力の小さい溶剤型塗料が溶解して表面張力が
低下し脱泡して広がろうとする。脱泡した部分は色と濃
度の異つた干割れ模様又は発泡の小さな場合に魚の目模
様となる。勿論上記{1ー〜【3’の方法は適宜組合せ
て適用することもできる。
形成された水系塗料及び溶剤型塗料の塗膜を次に乾燥成
膜させる。
乾燥は通常の熱風乾燥炉、赤外線乾燥炉等の使用が好ま
しく、要すればセッティング、予熱等を行なっ後に加熱
乾燥する。以上の方法により形成された模様にさらに高
光沢の紬薬状の外観を付与し、表面の耐摩耗性を向上す
るためにクリアー塗料乃至はカラークリアー塗料を塗り
重ねることが出来る。談(カラー)クリアー塗料の塗布
は上記の溶剤型塗料の最終の塗布工程として下層塗膜を
乾燥せずに塗布することも出来るが、先に形成した模様
を変化させずに塗布することは困難であり、また(カラ
ー)クリアー層の厚みが部分的に不均質になり易いため
、(カラ−)クリアー塗料の表面張力を塗面張力とほぼ
同一に調整する等の注意が必要である。一方、塗膜をセ
ッティング、予熱乃至は加熱乾燥等により少なくとも流
動性の無い状態以上に乾燥した場合はこの塗膜を極度に
膨潤乃至は再溶解しない(カラー)クリアー塗料であれ
ば使用することが出来る。尚、模様塗膜層と((カラー
)クリアー層の密着性を充分ならしめるためには両塗膜
を構成する樹脂を相互に親和性乃至は相溶性の良好な組
合せにすることが好ましい。談(カラー)クリアー塗料
は公知のものが使用出来、例えば不飽和アクリル樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂等のラジカル重合する無溶剤樹
脂液、アミノァルキド樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹
脂、アクリル樹脂等の有機溶剤溶液、ニトロセルロース
系ラッカー、ビニル樹脂系ラッカー、アクリル樹脂系ラ
ッカー、アクリル樹脂系ラッカー;アクリル系重合体、
酢酸ビニル系重合体、ェポキシ樹脂等のェマルジョン;
アクリルメラミン樹脂、アルキドメラミン樹脂、ェポキ
シ樹脂等の水溶液からなるクリアー塗料及びこれを顔料
、染料等で着色したカラークリアー塗料等が挙げられる
(カラー)クリアー塗料はスプレー塗装、フローコート
等により塗布することが出来、塗膜は常温乃至は加熱あ
るいは紫外線、遠赤外線等の放射線照射により完全に乾
燥させる。
以下、実施例により本発明を説明する。
尚、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」をも
って示す。以下の実施例及び比較例において使用される
水系塗料、溶剤型塗料及び(カラー)クリアー塗料は次
に示す組成で常法により調製されたものである。
水系塗料 oMI ・ポリビニルアルコール(ケン化度86.5〜89.0
、重合度1000以下:固形分100%)3碇部・水
70・青色易分散顔
料(フタロシアニンブルー、水、オレィン酸エーテル;
固形分40%) 2・ナフトールAS
I.5固形分 31%表面張力 50ダイ
ン/即 oM2 ・ェポキシェマルジョン(ビスフヱノール型ェポキシ樹
脂<ェポキシ当量342>、水、ノニオン系界面活性剤
;固形分70%) 10碇部・ポリアミド樹脂(活性
水素当量42;固形分100%)
12・水(ェポキシヱマルジョン中の媒体)
30.青色易分散顔料(フタロシアニンフルー・水、
オレィン酸エーテル;固形分40%)0.5・ナフトー
ルAS I.5固形分 7
3%表面張力 40ダイン/抑 oM3 ・ポリビニルアルコール(ケン化度86.5〜89.0
、重合度1000以下;固形分100%)2碇郡・メチ
ルアルコール 15・水
65・青色易分散顔料フタロ
シアニンフルー、水、オレイン酸エーテル;固形分40
%) 0.5・ナフトールAS
I.5・ジアルキルスルホコハク酸ェステル金
属塩0.5固形分 21% 表面張力 25ダイン/抑 溶剤型塗料 oYI ・ポリピニルアルコール(ケン化度86.5〜89重合
度1000以下) 3部・イソプ
プロピルアルコール 15・メチルアルコー
ル 35・水
45・フアーストブル−BBベースのジ
アゾニウム塩 1・ジァルキルスルホコハク
酸ェステル金属塩○‐1固形分 4% 表面張力 25ダイン/肌 oY2 ・メチルアルコール 10碇都・パ
ール顔料Ti−100RB 5固形
分 4.8%表面張力 23ダイン/伽 oY3 ・メチルアルコール 10礎部・E
MレツドY−3 0.5固形
分 0.5%表面張力 20ダイン/肌 oY4 ・メチルフルコール 10礎部・フ
アーストレツドFGベースのジアゾニウム塩
1固形分 0.99% 表面張力 20ダイン/c別 oY5 ・ジオキサン 10碇都・フ
アーストレツドFGベースのジアゾニウム塩
1固形分 0.99% 表面張力 36ダイン/抑 oY6 ・メチルアルコール 10の都・ジ
ァルキルスルコハク酸ェステル金属塩 0.5.フアー
ストレツドFGベースのジアゾニウム塩 1
固形分 0.99%表面張力 8ダイン/肌 oY7 ・Y4中のメタノールの代りにn−ブタノール(溶解度
(20℃)8重量%)を使用した組成物固形分 0.9
9% 表面張力 22ダイン/肌 (カラー)クリアー塗料 oTI ・アクリルェマルジョン(TG4000:固形分50%
) 7碇部・水(ェ
マルジョン中の媒体も含む) 45・ブチルセ。
ソルブ 20(固形分 35%
)oT2 ・ポリエステルポリオール樹脂ワニス(OH価74;固
形分50%) 10の部・TDi系
ポリィソシアネート樹脂ワニス(NCO%7.5:固形
分50%) 55・トルェン(ワニス
中の媒体に含まれる) 25・酢酸エチル(ワニス中の
媒体に含まれる)45.5・メチルィソプチルケトン(
ワニス中の媒体に含まれる) 7(
固形分 50%) 実施例 1 基村として凹凸差約5〜IQ肋の波状凹凸を有する成形
石膏ボードを用いた。
先ずM2塗料をスプレーにて全面塗布する。20℃で3
0秒間置く。
Y2塗料をスプレーにて10夕/枕の量だけ全面塗布す
る。次にYI塗料をスパッタ一塗装(スプレー時の空気
圧2k9/洲)にて10タ′あの量だけ全面に塗布する
。20qoで30分間置いた後、8000で10分間乾
燥させる。
最後にT2塗料をスプレーにて80多′あの量だけ全面
塗布する。20℃で3雌ふ間置いた後、80qCで30
分間乾燥させる。
実施例 2 基材としてハードボードを用いる。
予めこのハードボードの表面に白のアクリルウレタンベ
ースコートを塗装しておき、先ずその表面をェンボスに
より凹凸加工する(凹凸差約1〜5伽、タイル状模様)
。次にMI塗料をスプレーにて全面塗布する。20℃で
10秒間置く。
Y笹塗料をスパッタ一塗装(スプレー時の空気圧lk9
/地)にて10タ′あの量だけ全面に塗布する。次にY
I塗料を前記同様スパッタ一塗装にて10夕/肘の量だ
け全面塗布する。20℃で24時間置く。
最後にT2塗料をスプレーにて50〜80夕/あの量だ
け全面塗布する。20午○で3び分間置いた後、800
0で30分間乾燥させる。
比較例 1基材として抽象柄ラミネートプリント合板を
用いる。
M3塗料をロールコーターにて50夕/淋の量だけ全面
平滑に塗布する。20℃で10秒間置く。
YI塗料をスパッタ一塗装にて10夕/あの量だけ全面
塗布する。20qoで30分間置いた後、8ぴCで1の
片間乾燥させる。
最後にTI塗料をスプレーにて50タ′での量だけ全面
塗布する。20qoで30分間置いた後、80qoで1
0分間乾燥させる。
以上の結果、本発明方法の実施例1及び2により得られ
た塗装板は各々独特の色模様を有し水系塗料と溶剤型塗
料との混和により陶器の紬薬仕上面に極めて良く似た深
みのある外観を有しこれが表面の凹凸立体形状と良くマ
ッチし極めて濠難であった。
一方、本発明以外の方法の比較例1により得られた塗装
板は平坦且つ単調で深みのないプリント模様の様な外観
となった。実施例 3 基材としてハードボードを用い、予め空色のアクリルウ
レタンベースコートを塗装しておき、先ずその表面をェ
ンボスにより凹凸加工する。
(凹凸差約2〜6側のタイル状模様)第1番目にM2塗
料をスプレーにて50夕/枕の量だけ全面に塗布する。
2000で1の砂間放置後、第2番目にY4塗料をスパ
ッタ一にて10夕/あの量だけ全面塗布する。
2000で30分間放置し、80q0で10分間乾燥さ
せた後、実施例1と同様にして、TI塗料を塗布乾燥さ
せた。
Y4塗料をM2塗料塗膜上にスパッタ−状塗布した際、
Y4塗料はゆるやかに広がり、中心部は淡く円周部は濃
い状態に発色し、広がった円周同志が重なってM2塗料
の青色と薄然一体となり、純薬の帯状のにじみ出しのよ
うに見え、濃い赤色に発色した帯状以外の発色の淡い部
分は段階的に赤色から青色に色調が変わり、得られた塗
膜は柚薬仕上面に極めて良く似た深みのある外観を有し
、これが表面の凹凸立体形状と良くマッチし、極めて優
雅であった。比較例 2 第2番目‘こ塗布する塗料としてY4塗料に代えてY5
塗料を使用する以外は実施例3と同様にして塗装した。
Y5塗料をMを塗料塗膜上にスパッタ一状塗布した際、
Y5塗料は実施例3の如くに広がることはなく、水玉模
様状になり、得られた塗膜は、紫色のぼんやりした水玉
模様が得られるだけで、柚薬仕上面の如き深みのある外
観は得られなかった。比較例 3第2番目に塗布する塗
料としてY4塗料に代えてY6塗料を使用する以外は実
施例3と同様にして塗装した。
Y6塗料をM2塗料塗膜上にスパッタ一状塗布した際、
Y笹室料は瞬時に全面に広がり、均一に全面塗装したも
のとあまり変らず、得られた塗膜は全体がうすし、紫色
に発色し、塗り重ねによる色模様効果が得られなかった
比較例 4 第2番目に塗布する塗料としてY4塗料に代えてM2中
の媒体に対する溶解度が低いn−ブタノールを媒体とし
たY7塗料を使用する以外は実施例3と同様にして塗装
した。
Y万塗料をM2塗料塗膜上にスパッタ−状塗布した際Y
力塗料はM2塗料塗膜上になじまず細い帯状に縮んだよ
うになり、発色もせず、得られた塗膜は、Mを塗料塗膜
の青色一色で、変化のない平凡な塗装外観であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 凹凸を有する基材表面に表面張力が35ダイン/c
    m(20℃)以上の水系塗料を塗布し、該塗膜が未乾燥
    の間に上記水系塗料中の媒体に対する溶解度が20重量
    %(20℃)以上の有機溶剤を主体とする媒体を用いた
    表面張力が10〜30ダイン/cm(20℃)の溶剤型
    塗料をスプレー塗装により塗り重ね、しかる後に塗膜を
    乾燥させることを特徴とする釉薬模様を有する凹凸塗装
    板の製造方法。 2 上記溶剤型塗料が鱗片状顔料を1〜30重量%含む
    ことを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の釉薬
    模様を有する凹凸塗装板の製造方法。 3 上記水系塗料が反応性染料の下漬剤及び顕色剤のう
    ち一方を、また溶剤型塗料が他方を各々0.1〜30重
    量%含むことを特徴とする、特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載の釉薬模様を有する凹凸塗装板の製造方法
    。 4 上記水系塗料を狭い幅の線状又は小さな点状の塗り
    残しもしくは泡を形成しながら塗布することを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の
    釉薬模様を有する凹凸塗装板の製造方法。 5 上記水系塗料が塗装時に発泡するものであることを
    特徴とする、特許請求の範囲第4項に記載の釉薬模様を
    有する凹凸塗装板の製造方法。
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