JPS6047139B2 - 磁気浮上車輌 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静止したレール装置と協働する磁石を有す
る磁気浮上車輌に関する。

磁気的吸引力により自由浮上的に保持され、案内され
る磁気浮上車輌においては、特に電力消費の点から車輌
側の磁石とそれに所属の静止のレール装置間の浮上自由
度もしくは間隔は約１０〜１５ＴＷＬの大きさでなけれ
ばならない。

車輌の所与の快適さに応じた浮上自由度を保持するこ
とは、制御技術上では少くも原理的には解決されたとみ
られるが、（ドイツ特許明細書ＤＴ一ＰＳ２１２７０４
７）、他面では特に磁石の概念及びその配列に関する問
題が残されている。

これに関しては、磁気浮上車輌を磁石からその弾性的な
配置により振動的に非結合すること、例えば磁石台及び
載置車体間における所謂（能動又は受動的な）２次弾性
体による（ドイツ特許公開公報ＤＴ一０５２３４２７３
４）解決法が用いられ得ることが分つている。これに関
連して別の文献として一磁気浮上車輌の円弧走行性の改
良の原理から一車輛の縦方向に順次配列された多数の単
独磁石から成る所謂磁石列の磁性部材をそれぞれその磁
力に平行に作用する弾性体を介して磁気浮上車輛に結合
されている装置もある。このように比較的短い構造長の
比較的多数の単独に弾性的に可動の磁石を有するこの装
置においては、当然所与の浮上自由度もしくはレールに
対する磁石のそれぞれの必要な間隔は本質的により容易
に保持される。さらに個々の磁石の通常の電流強度は自
ずと小さくなり、結果的に電力及び重量的に好ましい磁
石構成が得られる。もつとも前記の全ての装置では磁石
列に沿つて隣接の個々の磁石間の境界位置に、レール装
置に対しての突発的な間隔相違を配慮しなければならな
い。このような間隔相違は場合により磁気浮上車輛の動
的関係に好ましくない作用を及ぼし、したがつて車輛の
快適さを損うことになる。本発明は冒頭に述べた種類の
磁気浮上車輛において、磁石また磁石列間の境界位置に
おいてレールに対する磁石間隔の突発的な相異を除くこ
とを課題にしている。本発明の一形体によれば、それぞ
れの隣接する磁石もしくは担体の角度的に可動な連結手
段としての接手が、これらがそれらの縦中央面において
角度偏向を互いに行いうるように構成される。

必要な場合には接手についてさらにそれぞれの隣接する
磁石もしくは担体の回転の可能性、従つてその縦軸の回
りの角度偏向を互に与えることができる。これは、車輛
の両縦側の磁石が共通の担体に着座する場合特に有効で
ある。周知の磁石装置に較べて前記手段はレールと磁石
の間隔の公差を著しく減少させ、結果として磁．気浮上
車輛の動的関係の改善並びに磁石重量及び所要電力の減
少につながるだけでなく、浮上システムのより高い安定
性及び信頼性が達成される。

磁石又は担体の弾性が損われた場合その機能は自動的に
隣接する弾性体が引受ける。次に本発明の実施例を図を
基に説明する。

第１図において磁気浮上車輛１は、起き上つている強磁
性のレール２及び磁石３での磁力の吸引力を用いて自由
浮上的に保持及び案内される（このうち担持磁石だけを
示す）。

特に、第２図にお・いてそれぞれの磁石３には、磁気浮
上車輛１の底部１，１に弾性的に配置されている。担体
４（所謂磁気台）が取付けられている。ここで弾性体５
はその縦軸に対して横方向には固定的に形成されている
。にのことを担体４に枢着されそして底部１，１におい
て軸方向に変位可能なボルト５，１だけで表わす）。そ
れぞれ一方側は関連の担体４へそして他方側は底部１，
１に固定されたつる巻きばね５，２は弾性体５を表わす
。担体の弾性装置は、つる巻きばねに限定されず、例え
ば、実質上軸方向にだけ軟くなつているゴム等から成る
弾性的なばね要素でもよい。境界位置６において、レー
ル２に対して関連磁）石の好ましくない間隔相異につな
がるそれぞれの隣接する磁石３の横運動が互に補償され
、また弾性体５が故障した際にその機能を隣りへ引渡す
ために、担体４はさらにレール２に対してその運動が互
に調整されるように互に連結している。

つま・り、２つの担体４間のそれぞれには、担体即ち磁
石の角度偏向を互にその水平及ひ垂直の縦中央面で可能
にする角度運動を行う接手７を設ける。連結手段として
は、例えば十字自在接手で良いが、対応する作用を行う
弾性機構でもよい。図示の磁石３の外に、対向する車輛
縦側に着座した磁石が、図示の担体４に着座している限
り、それぞれ隣接する担体の回転を互に許容する手段を
追加的に講する。これに関しては例えば担体４が球状自
在接手により結合されるか又は図示の十字自在接手７の
場合もそれぞれ接手半分体を関連の担体に回転可能に配
置しても良い。最後に担体４間に、角度偏向の際に復帰
機構として作用する追加のばね要素も接続できる。当然
本発明は、担体４の結合部への適用に限定されない。

例えば担体も省略できそして磁石を直接弾性的に配置し
そして互いに結合させるようにもできる。また担体は、
それぞれの担体ごとに一列に磁石を配列するためにより
大きな構造長にして、この際磁石が担体ごとに個々に弾
性的に配列されるか又はさらに担体と同じ方法で弾性的
に配列しそして互に結合されるようにもできる。図示の
装置においては、接手７を設け得るように、担体４もし
くは磁石３には相対的に広い境界隙間を設ける。

【図面の簡単な説明】

第１図はレール装置と結合した磁気浮上車輛の一部の側
面図及び第２図は拡大スケールて磁石及び所属の担体装
置を有する第１図の磁気浮上車輛の底部だけの側面図を
示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一車輌に複数個の磁石手段が弾性的に取付けられて
   、静止したレール装置と協働するようになつた磁気浮上
   車輌において、個々に弾性的に取付けられたそれぞれの
   磁石手段３、４が、連結手段により順次列状に接続され
   ることにより、前記磁石手段のレール装置に対する運動
   が互に調整されることを特徴とする磁気浮上車輌。 ２ 前記連結手段が、前記磁石手段をその少くとも縦中
   央面において互に角度偏向させるように角度運動する継
   手であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   磁気浮上車輌。 ３ 連結手段が、それぞれ隣接する磁石手段を互に回転
   可能にする継手であることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の磁気浮上車輌。