JPS6045794B2 - 吸引式スラグ除去器の冷却水排除方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スラグ吸引除去器の安全操業を行うめの冷却
水排除方法に関するものてある。

従来吸引式スラグ除去器のサクションヘッド中心部に水
を噴射して、スラグを急冷固化する装置において、異常
事態発生時ウォータージャケット（ウォーターボックス
）内に冷却水が閉込められた状態となり、水蒸気爆発に
よる重大災害を引き起こす危険があつた。

本発明は、これ等の欠点を除去する為に、ウォータージ
ャケット内の水を瞬時に吸引系路内に排出すると共に、
空気等の気体と置換し、ウォータージャケット内に圧力
を持たせて外圧に対抗させながら冷却を行い、サクショ
ンヘッドに溶損を防ぐと共に、水蒸気爆発を防ぎ更に吸
引中風量を、極小することを特徴とする吸引式スラグ除
去器の冷却水排除方法てある。

以下、本発明を従来装置の問題点とともに、図によつて
更に説明する。

第１図は従来の吸引式スラグ除去器におけるサクション
ヘッドの拡大図であり、溶融金属収容容器１内の溶融金
属２上に浮遊するスラグ３はサクションヘッド４にて吸
引されて除去されるもので、冷却水はサクションヘッド
４のウォーターボックス１２に給水管７から供給され、
該ボックス下部からサクションヘッド中心部に送り込ま
れることにより、吸引され上昇中のスラグと接触し瞬時
にスラグを粒状化させるものである。

このような装置において、第２図に示すようなスラグ吸
引作業の異常発生時、あるいは他の原因による吸引力の
一定値を下回る低下時には多量の水分と高熱スラグ又は
溶融金属との接触による爆発現象を防止するため、第２
図において緊急遮断弁８及ひ噴出口遮断ストッパー１３
を作動させ冷却水のサクションヘッド中心部への送り込
みを停止する構造となつている。しかしこの安全装置に
おいても次のような欠点を有する。即ち緊急遮断弁８、
噴出孔遮断ストッパー１３を作動させた後ウォータボッ
クス１２内に少量であつても冷却水が残留することは避
けられない。この残留水は時間の経過とｊ共に噴出孔遮
断諏ストッパー１３の間隙からサクションヘッド中心部
に浸入し、前述のごとく危険な状態となる。特に機械的
、電気的故障によりサクションヘッド４をスラグ面から
速やかに退避できない時などその危険性は大きなものが
ある。７ 本発明はこれらの問題解決を計つてなされた
ものである。

第３図は、本発明の一実施例の構成を示す図て、耐火物
を内張りした溶融金属収容容器１に収容された溶融金属
２の表面附近に浮上した溶融スラグ３を吸引するサクシ
ョンヘッド４に連通したスラグ分離器５を介し、真空発
生装置６により、溶融スラグを吸引除去すると共に、サ
クションヘッド４内に吸引した溶融スラグ３に水を噴射
し合わてサクションヘッド４を冷却する為のウォーター
ボックス１２内へ水を供給する水管７と、緊急遮断弁８
を有する構成になる装置に、さらにウォーターボックス
１２内に高圧気体を送り込む高圧気体配管９と供給管開
放弁１６、ウォーターボックス１２とスラグ分離器５と
を連通させた排気管１４と排気管開放弁１７とを備えた
もので、スラグ分離器５には、負圧時閉塞して、圧力上
昇時開口する安全弁１５を有している。

第４図は、第３図の主要部拡大断面図であつて、正常吸
引作業時の状況を示しており、ウオーターホツクス１２
の中に、高圧気体配管９と接合されたリング状高圧気体
枕管１０を配し、該枕管１０はウォーターボックス１２
に開口する高圧気体吐出孔１１を有しており、ウォータ
ーボックス１２の水を噴霧状にしてサクションヘッド内
に送り込む事を可能ならしめている。

第５図は、第４図と同様の主要部拡大断面図てあつて、
異常発生の状況を示している。

図に示すように、オペレーターミスや、機械的故障によ
り、サクションヘッド４が溶融スラグ３又は、溶融金属
２に接した場合、冷却水噴出孔が、溶融物により閉塞さ
れるか、又は閉塞が予想された時、噴出孔遮断ストッパ
ー１３を作用させると共に水路を形成している緊急遮断
弁８を作動させる。この時供給管開放弁１６及び排気管
開放弁１７は夫々常時開放にしてあり、従つてウォータ
ーボックス１２の内部に高圧気体が充満すると同時に該
気体は排気管開放弁１７から排出されるのて同時に残留
冷却水も直ちに排除されるものてある。又通常作業時供
給管開放弁１６及ひ排気管開放弁１７を常時開放にして
高圧気体を送り込むとサクションヘッド４のスラグ吸引
効果が減殺される場合は通常作業時に供給管開放弁１６
、排気管開放弁１７を閉としておき、異常発生時、噴出
孔遮断ストッパー１３、緊急遮断弁８を作用させると同
時に、これらと連動させて、両開放弁１６，１７を開と
してウォーターボックス１２中の水に高圧気体配管９よ
り高圧気体を送り込み、即自動的にウォーターボックス
１２内の圧力を急上昇させ排気管１４と連通したスラグ
分離器５へ冷却水を吸引排出させるものてある。これら
の方法によりウォーターボックス１２の冷却水が排出さ
れた後に於ても、高圧気体による冷却とウオーターボツ
フクス１２の内圧保持がなされるので、仮に、長時間溶
融金属２の中にサクションヘッド４が没して溶損したと
しても水蒸気爆発などの大事故に至ることを防止てきる
。 以上説明したように、本発明は、ウォーターボック
ス１２に、高圧気体の吸入孔及び排出孔を開口させ、異
常時に、ウォーターボックス内の冷却水を瞬時吸引系路
内に圧送し、且つ噴出口遮断ストッパー１３と、緊急遮
断弁８に連動させた供給管、排気管開放弁１６，１７を
設けたことにより、通常吸引作業時の吸引周量を減する
ことを可能ならしめ、省エネルギーに対応し、サクショ
ンヘッドの排水により水蒸気爆発などの事故を未然に防
ぐものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の吸引式スラグ除去器におけるサクショ
ンヘッドの拡大図てあり、第２図は第１図に示す装置に
よる異常発生時の説明図である。 第３図は、本発明の一実施例てある吸収装置全体説明図
であり、第４図は、第３図の要部拡大断面図ｃ であ
つて、正常吸引作業時の状況を示し、第５図は、第４図
と同様の要部拡大断面図てであつて、異常発生時の状況
を示す。 １・・・・・・溶融金属容器、２・・・・・
・溶融金属、３・・・・・溶融スラグ、４・・・・・・
サクションヘッド、５・・・・・・ス３ ラグ分離器
、６・・・・・・真空発生装置、７・・・・・・給水管
、８・・・・・・緊急遮断弁、９・・・・・・高圧気体
配管、１０・・・・・・高圧気体枕管、１１・・・・・
・高圧気体吐出孔、１２・・・・ウォーターボックス、
１３・・・・・・噴出孔遮断ストッパー、１４・・・・
・・排気管、１５・・・・・・安全４ｒ弁、１６・・・
・・供給管開放弁、１７・・・・・・排気管開放弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸引式スラグ除去器のサクションヘッドに於て、異
   常作業発生により密閉されたウォーターボックス内の残
   留冷却水を高圧気体により強制排除することを特徴とす
   る吸引式スラグ除去器の冷却水排除方法。