JPS6045647B2 - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents

塩化ビニル系重合体の製造方法

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JPS6045647B2
JPS6045647B2 JP7304578A JP7304578A JPS6045647B2 JP S6045647 B2 JPS6045647 B2 JP S6045647B2 JP 7304578 A JP7304578 A JP 7304578A JP 7304578 A JP7304578 A JP 7304578A JP S6045647 B2 JPS6045647 B2 JP S6045647B2
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JP
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vinyl chloride
chloride polymer
polyglycerin
polymer
fatty acid
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JP7304578A
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和彦 栗本
博信 坂口
源治 野茎
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はすぐれた流動性を有する塩化ビニル系重合
体の製造方法に関するものである。
従来、塩化ビニル系重合体は、塩化ビニルもしくはこ
れを主体とする単量体混合物を、懸濁剤、重合開始剤等
を含む水性媒体中で懸濁重合させ、ついで脱水、乾燥す
ることにより製造されている。
しかしながら、このようにして得られた粉末状塩化ビ
ニル系重合体または塩化ビニルを主体とする共重合体は
乾燥工程あるいは空気輸送中に静電気を帯び、流動性が
劣るようになるため取出し時にその一部が乾燥機内ある
いはパイプ中に閉塞するという不利があり、また該粉末
が静電気を帯びるとそのかさ比重が著しく低下し、たと
えば容積法で計量した場合重量基準による計量誤差が生
じ、これは温度、湿度の低い冬期においてはさらに大き
くなるという欠点があつた。
本発明は上記したような従来塩化ビニル系重合体が有
する欠点を除去した塩化ビニル系重合体の製造方法を提
供しようとするものであつて、これは塩化ビニルもしく
は塩化ビニルを主体とする単量体混合物を水性媒体中で
懸濁重合して得られる塩化ビニル系重合体スラリーにポ
リグリセリン脂肪酸エステルを0.001〜2』重量%
添加することを特徴とするもである。
これを説明すると、本発明者らは静電気を帯ひること
なく良好な流動性を有する塩化ビニル系重合体を製造す
る方法について鋭意研究を重ねた結果、これには塩化ビ
ニルもしくは塩化ビニルを主体とする単量体混合物を懸
濁剤、重合開始剤等を含む水性媒体中て懸濁重合して得
られる塩化ビニル系重合体スラリーにポリグリセリン脂
肪酸エステルを添加することが有効であることを見出し
、事実このようにして得られた塩化ビニル系重合体は乾
燥工程あるいは空気輸送中などに静電気を帯びることが
少なく、きわめて良好な流動性を有し、また熱安定性に
もすぐれた塩化ビニル系重合体を容易に得ることができ
るということを確認し・て本発明を完成したものてある
本発明において使用されるポリグリセリン脂肪酸エス
テルは、たとえば一般式〔式中、Al,A2およびA3
は水素原子または炭素原子数2〜22の脂肪酸基(Rv
− ここにRは飽和もしくは不飽和の一価炭化水素基)
から選択される基であり、このAl,NおよびA3の少
なくとも1個は脂肪酸基、nは2〜10の整数である〕
で示されるものである。
このようなポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、具
体的にはポリグリセリンカプロン酸エステル、ポリグリ
セリンカプリル酸エステル、ポリグリセリンカプリン酸
酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリ
グリセリンミリスチン酸エステル、ポリグリセリンパル
ミチン酸エステル、ポリグリセリンミリスチン酸エステ
ル、ポリグリセリンパルミチン酸エステル、ポリグリセ
リンステアリン酸エステル、ポリグリセリンアラキン酸
エステル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグ
リセリンリノール酸エステル等が例示されるが、このポ
リグリセリン脂肪酸エステルは、上記に具体的に例示し
たものに限定されるものではなく、前記した一般式を満
足するものであればいかなるものも使用することができ
る。しかし、これらの中ではとくに前記一般式中のnが
2または3であり、炭素原子数が8〜20の脂肪酸と.
のモノー、ジーまたはトリエステルが好ましい。このポ
リグリセリン脂肪酸エステルの使用量は脱水、乾燥して
最終的に得られる生成塩化ビニル系重合体に対し0.0
01〜2.0重量%、好ましくは0.005〜1.0重
量%の範囲とすることがよい。これ!は該使用量が上記
範囲未満であると、良好な流動性を有する塩化ビニル系
重合体を得ることが困難となり、反面上記範囲を越える
とこれらが重合器あるいはかくはん機等に付着してスケ
ール発生の原因となり、また最終的に得られる塩化ビニ
ル系く重合体にそのまま異物として含有され、さらに重
合体が湿潤性の大きなものになるという不利をもたらす
。本発明の方法は上述したポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを使用する以外は通常の懸濁重合とほぼ同様に行えば
よく、ここに使用される懸濁剤としては、部分けん化ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
、ナトリウムカルボキシメチルセルロースなどのセルロ
ース誘導体、アクリル酸系共重合体、無水マレイン酸系
共重合体等が、また重合開始剤としてはラウロイルパー
オキサイド、Tert−ブチルパーオキシピバレ)一ト
、ジー1s0ープロピルパーオキシジカーボネート、ア
セチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、A,
a″−アゾビスー1s0−ブチロニトリル、A,a″−
アゾビスジメチルバレロニトリル等がそれぞれ例示され
、これら懸濁剤および重合、・開始剤の使用量は従来公
知におけると同様でよい。
本発明方法におけるポリグリセリン脂肪酸エステルの添
加は、重合終了後脱水前のスラリーに対してなされる。
該ポリグリセリン脂肪酸エステルの添加方法はそれをそ
のまま重合系中に直接添加してもよく、また水またはト
ルエンもしくはアセトン等の有機溶剤に溶解あるいは分
散させたのち、これを単に添加するか、スプレー法を採
用して添加してもよい。この発明の方法は、塩化ビニル
単独重合のみならず塩化ビニルを主体とするビニル系単
量体混合物の共重合にも適用することができ、この塩化
ビニルと共重合しうる単量体としては各種のビニルエス
テル、ビニルエーテル、アクリル酸またはメタクリル酸
およびこれらのエステル、マレイン酸またはフマル酸お
よびこれらの無水物ならびにエステル、芳香族系ビニル
化合物、ハロゲン化ビニリデン、塩化ビニル以外のハロ
ゲン化ビニル、エチレン、プロピレンなどのオレフィン
等があげられる。
つぎに本発明の実施例をあげるが、各例中部とあるのは
すべて重量部を示したものであり、また各例中における
物性は下記のような方法て測定したものである。
(1)流動性:JISK672lのかさ比重測定に準じ
、 120mtの重合体粉末をかさ比重測定
器の漏斗に入れてからダンパーを引 き抜い
て該粉末を落下させ、この時 の重合体粉末の全
量が落下するに要 する時間を測定し、その結果
を秒て 示し、これを流動性とした。
(2)かさ比重:JISK672lに規定の方法に準じ
て測 定し、g/Ccをもつて示し、これ
をかさ比重とした。
(3)熱安定性:塩化ビニル系重合体粉末1叩重量
部に、ジブチルすずジラウレート 3重量
部を添加して均一に混合し たち、厚さ1TW
Lのシートにロール 加工し、ついてこれを温
度190゜C熱ふんい気中に保持して黒化する
まての時間(分)をもつて示し、 これを熱
安定性とした。
実施例1 ステンレス製重合器に塩化ビニル単量体100部、水1
(支)部、部分けん化ポリビニルアルコール0.1部、
水溶性メチルセルロース0.03部およびジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート0.025部を仕込み、温
度57Cで重合を行い、重合器内圧が5.5k9/DG
に達した時に未反応の塩化ビニル単量体を回収し、塩化
ビニル系重合体スラリーを得た。
つぎに上記て得た重合体スラリーに、最終生成塩化ビニ
ル重合体に対して下記の第1表に示すような量となるジ
グリセリンステアリン酸モノエステルを水に分散させ、
添加混合したのち脱水し、ついで温度50゜Cで3時間
乾燥し粉末状の塩化ビニル重合体を得た。
この重合体粉末および上記と同様にして得られたジグリ
セリンステアリン酸モノエステルを全く添加しないで得
た重合体粉末を相対湿度30%、温度25゜Cの室内に
24時間放置したもの、および前記と同様の条件の室内
に24時間放置後の塩化ビニル重合体を金属製容器に入
れ、振とう機を用いて3分間または5分間振とうしたも
のについてそれぞれ流動性およびかさ比重を前述した方
法により測定したところ、下記の第1表に示すような結
果が得られた。実施例2 実施例1と同様に重合を行つて得た塩化ビニル重合体ス
ラリーに、最終生成塩化ビニル重合体に対して0.0踵
量%となる量の下記の第2表に示すような種類のジグリ
セリン脂肪酸モノエステルを添加混合し、これらを実施
例1と同様に脱水、乾燥し粉末状の塩化ビニル重合体を
得た。
つぎに、上記で得た塩化ビニル重合体を実施例1と同様
に処理し、それぞれについて流動性、かさ比重および熱
安定性を調べたところ下記の第2表に示すような結果が
得られた。
実施例3 塩化ビニルと下記の第3表に示すような単量件とを実施
例1とほぼ同様にして重合させて得た世重合体スラリー
に、最終生成共重合体に対して0.03重量%となる量
のジグリセリンオレイン酸ノエステルを添加し、以下実
施例1と同様に処理し、それぞれにつき流動性、かさ比
重および熱安定性を測定したところ、下記の第3表に示
すような結果が得られた。
実施例4 実施例1と同様にして得た重合体スラリーに、重合度が
3,4または5のポリグリセリンと力フロン酸とのモノ
エステルまたはジエステルを最終生成重合体に対して0
.05重量%添加し、以下実施例1と同様に処理し、そ
れぞれの流動性、かさ比重を測定したところ、下記の第
4表に示すような結果が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニルもしくは塩化ビニルを主体とする単量体
    混合物を水性媒体中で懸濁重合して得られる塩化ビニル
    系重合体スラリーにポリグリセリン脂肪酸エステルを0
    .001〜2.0重量%添加することを特徴とする塩化
    ビニル系重合体の製造方法。
JP7304578A 1978-06-16 1978-06-16 塩化ビニル系重合体の製造方法 Expired JPS6045647B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585536U (ja) * 1991-06-27 1993-11-19 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 微動割り出し機構付き割り出しテーブル

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DE10124547A1 (de) * 2001-05-19 2002-11-28 Clariant Gmbh Verwendung von Estern des Polyglycerins und deren alkoxylierten und anionischen Derivaten als Emulgatoren in der Emulsionspolymerisation
DE10211801B4 (de) 2002-03-16 2004-09-30 Clariant Gmbh Kosmetische und pharmazeutische Zubereitungen enthaltend einen oxalkylierten Polyglycerinester
DE10342870A1 (de) 2003-09-15 2005-05-12 Clariant Gmbh Flüssige Zusammensetzungen enthaltend oxalkylierte Polyglycerinester

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