JPS604478Y2 - 器筐内格納型便器付洗面化粧台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は器筐内格納型便器付洗面化粧台に関し、更に詳し
くは上面に洗面槽及び該洗面槽を開閉自在に被覆する蓋
を設けた洗面台内に便器を取付けて用便時には台枠から
引出して使用し、不使用時には台枠内に押込み格納し得
るように威して洗面化粧台とトイレを単一ユニット化し
て屋内のスペースを広く利用できるようにすると共に洗
面、用便、化粧の一連の動作を単一ユニットで行に得る
ように威し使用に便利ならしめることを考案の目的とす
るものである。

以下添付図面にて本案を詳説すれば、第１図は本案の基
本構成図を示し、Ａは洗面化粧台本体で、上面に洗面槽
を形成した洗面台１と該洗面台の上面に取付けた開閉自
在なＭ２とから戒る。

洗面台１の内部には、便器を設置して用便に際しては洗
面台から引出し使用し、不使用時は洗面台内に格納保持
するように威している。

例えば、第２図に示すように便器３を一体的に載支する
支持台４の後部（図中左端部）を洗面台１内に形成した
格納部５内に枢軸６によって上下方向回動自在に枢着す
ることによって支持台４と一体に上下方向回動可能とな
し、第２図に示すように支持台４の台脚４′が接床した
状態即ち便器３が水平になった状態を用便使用状態とし
て、又枢軸６を中心に上向き回動させて便器３、支持台
４の重心が枢軸６より格納部５内奥側に位置した状態を
格納状態としている。

而して該便器３を格納、引出しする為の機構は、格納部
５内の便器格納動作の邪魔にならない位置例えば便器３
の一側に近接した位置に操作杆７を枢軸８によって前記
便器３と同じく上下方向回動自在に枢着し、当該操作杆
７と前記支持台４を連杆９及び枢軸を用いて枢着連結し
て枢軸８を中心とする操作杆７の上下方向回動操作によ
って便器３の格納、引出し操作を行うように威している
。

支持台４の台脚４′は中程の連接部４″において折畳み
可能となし、便器格納時は折畳まれて完全に格納部５内
に収納し得るようにしている。

又、操作杆７による手動操作式に代えて電動又は油圧式
等の自動操作機構を取付けても良く、更に便器格納、引
出し操作機構の一部と洗面台１の前面に設けた扉１０の
開閉動作を機械的若しくは電気的に連動可納に連結して
扉の開放に僅かに遅れて便器が引出され扉の閉止に先行
して便器格納動作が行われるように構成しても良い。

尚、本案では便器格納完了時において当該便器内を洗浄
するものであるが、洗面化粧台Ａをよりコンパクトにす
る為に第２図に示すように、フラッシュバルブ１１を格
納部５内に設けている。

当該第２図において１４は洗浄ノズル、１５は水栓、１
６は洗面槽、１７はフラッシュバルブ操作用のスイッチ
を示し、その取付は位置はフラッシュバルブの設置位置
に応じて、洗面台の前面又は側面の所定位置とする。

１８は便器３に連通連結された排水誘導管を示し、後続
する排水トラップ１９内に出入可能に嵌挿されている。

２０は洗面槽１６に連通連結した洗面、手洗水用の排水
管を示し、図示の如く直接器外へ突出させるか又は上記
排水トラップ１９に連通連結させてもよい。

又、当然のことながら上記水栓１５、フラッシュバルブ
１１には給水用水道水の配管（図示せず）が連結されて
いる。

次に洗面槽１６を被覆する蓋２は、洗面台１の上面に開
閉自在に取付けられ、その下面には周縁部を除き鏡１２
を取付は洗面台１上面との接合部、或は相当する洗面台
の上面にバッキング１３を設ける。

具体的形状、構造例としては、洗面台１を第１図に示す
ように両側及び後壁を前縁より幾分高くした場合、蓋２
の後端部を枢軸又はヒンジによって枢着し、該Ｍ２は両
側壁間に嵌合されその前端に形成した折曲片２′が洗面
台１の上面前端に載支されるように構成する。

この場合、洗面台１の上面に設けた水栓１５も無理なく
蓋２にて被覆できるが、蓋の下面に設けた鏡１２を普通
背丈の大人の顔を簡単に写す為には当該蓋を所定の傾斜
量に保持しなければならず、その一方法として第１図に
示すように洗面化粧台Ａを壁面２１から幾分離して設置
し蓋２を壁面２１に立て掛ける方法があるが、この場合
、蓋２の接壁部が傷つき易いばかりでなく、壁面からの
離隔距離の決定が面倒である等の欠点がある為に、本案
では蓋２の下面に当接して該蓋２を所望傾斜角に保持す
べく、ストッパー２２を両側壁内側面に対向させて設け
ても或は第４図に示すように蓋２の両側端面の枢軸２３
より後方位置に突起２４を設け、他方洗面台１の両側壁
内側面には枢軸２３を中心とする円弧状のガイド溝２５
を形成七、該溝に嵌入した突起２４を溝端で当り止めす
ることによって、蓋２を所定傾斜角度に保持するように
構成してもよい。

熱論、洗面台１の上面径部寄りに杆体等を設けて該杆体
等によって蓋２を立て掛は状に支持しても良い。

尚、洗面台１の格納部５内はトイレットペーパー等の保
管を行い得るように考慮する。

例えば扉１０の内面に、ペーパーホルダー若しくは肘掛
は兼用のペーパーホルダー等を付設する。

以上のように成る本案の洗面化粧台は、洗面台１内に便
器３を格納、引出し使用可能に設置し、しかも洗面、化
粧時に必要とされる鏡１２を洗面槽１６を被覆する蓋２
の下面に設け、更に該蓋２を洗面、化粧時においてのみ
起立させるようになしたので、洗面化粧台自体を極めて
コンパクトにすることができ、外側に所望の色彩、模様
を施せば室内の雰囲気にマツチしたインテリア設計が行
える。

又使用に際しては洗面、化粧、用便の一連の動作を単一
ユニットを用いて同じ場所で行えるので極めて便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す洗面化粧台の開蓋状態を
示す斜視図、第２図は洗面台の内部構造を示す一部断面
とした簡略側面図、第３図は蓋の傾斜保持構造を示す斜
視図、第４図は同じく簡略側面図である。 Ａ・・・・・・洗面化粧台、１・・・・・・洗面、２・
・・・・・蓋、３・・・・・・便器、４・・・・・・支
持台、５・・・・・・格納部、６・・・・・・枢軸、７
・・・・・・操作杆、８・・・・・・枢軸、９・・・・
・・連杆、１０・・・・・・ＪＲｌｌｌ・・・・・・フ
ラッシュバルブ、１２・・・・・・鏡、１３・・・・・
・バッキング、１４・・・・・・洗浄ノズル、１５・・
・・・・水栓、１６・・・・・・洗面槽、１７・・・・
・・スイッチ、１８・・・・・・排水誘導管、１９・・
・・・・排水トラップ、２０・・・・・・排水管、２１
・・・・・・壁面、２２・・・・・・ストッパー、２３
・・・・・・枢軸、２４・・・・・・突起、２５・・・
・・・ガイド溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に、蓋にて開閉自在に被覆される洗面槽を設けた洗
   面台内に用便時は引出して使用し、不使用時は格納可能
   とした便器を枢着等の適宜手段にて取付けると共に便器
   洗浄用のフラッシュバルブを内設して威る器筐内格納型
   便器付洗面化粧台。