JP3015083U - 収納トイレ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンルームマンション、ホテル等のトイレ、
バス室のスペースを広くすることができると共に節水す
ることができる収納トイレを提供することにある。 【構成】 トイレ、バス室における壁面の下部に洋式便
器１３が納まる大きさの凹部１４を設け、洋式便器１３
を床面１２と凹部１４の間で起伏回動するよう配置し、
用便時は床面１２上に洋式便器を設置すると共に、使用
しないときは、該便器１３を引き起して凹部１４内に収
納することにより、トイレ、バス室のスペースを広くす
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えばワンルームマンション、ホテル等のトイレ、バス室に使用 する収納トイレに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、ワンルームマンション、ホテル等においては、スペースの有効利用を 図るため、図７に示すように、同一室内にバス１と洗面台２及び洋式便器３を設 置したトイレ、バス室が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記トイレ、バス室は、できるだけ小さなスペースにバス１と洗面 台２及び洋式便器３を収納しようとするため、バス１を除くスペースにおいては 洋式便器３が場所をとることになり、この洋式便器３がスペースを狭くし、移動 の邪魔になると共に節水の点にも問題があった。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、洋式便器を壁面に設けた凹部内に収納することに より、トイレ、バス室内の有効スペースを広くすることができると共に、節水に よる省力化を具備した収納トイレを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するため、第１の考案は、壁面に洋式便所を収納する 凹部を設け、床面と上記凹部の間に洋式便器を起伏回動自在となるよう配置し、 洋式便器を床面に配置した状態から引き起して凹部内に収納できるようにした構 成を採用したものである。

【０００６】 同じく第２の考案は、壁面に洋式便所を収納する凹部を設け、この凹部内に納 まる洋式便器を凹部内から床面上に引き出せるよう移動自在に配置した構成を採 用したものである。

【０００７】

【作用】

（第１の考案） 壁面の凹部内に洋式便器を収納することにより、室内への便器の突出がなくな り、室内スペースを広くすることができると共に、用便時には凹部内の便器を下 方に回動させて床面上に設置すればよい。

【０００８】 （第２の考案） 壁面の凹部内に洋式便器を収納することにより、室内への便器の突出がなくな り、室内スペースを広くすると共に、用便時には凹部内の便器を床面上に引き出 せばよい。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面の図１乃至図６に基づいて説明する。

【００１０】 図１乃至図３に示す第１の実施例において、ワンルームマンション、ホテル等 のトイレ、バス室の壁面１１で床面１２に近い下部の位置に洋式便器１３が横向 きの状態で納まる高さと深さを有する凹部１４を設け、この凹部１４の開口する 前面側で下端部の位置に該凹部１４の前面開口を閉鎖できる大きさの蓋板１５を ヒンジ機構１６で取り付け、ヒンジ機構１６の枢軸１７を支点に該蓋板１５を起 伏回動自在とし、この蓋板１５の表面側に洋式便器１３が設置固定されている。

【００１１】 上記蓋板１５は、図１のように、伏倒させたとき床面１２上に重なり、洋式便 所１３がトイレ、バス室内に位置し、用便可能な状態になる。

【００１２】 また、図２のように、蓋板１５を起こして凹部１４の開口部分を閉鎖すると、 洋式便器１３は凹部１４内に収納され、トイレ、バス室内への突出部分がなくな り、スペースを広くすることができる。

【００１３】 前記洋式便器１３の排水口と凹部１４内の下部に設けた排水管１８とを蛇腹式 の排水管１９で接続し、洋式便器１３の起伏動が支障なく行なえるようにしてい る。

【００１４】 また、図示省略したが、洋式便器１３に対する給水設備は凹部内に収納し、該 便器とは蛇腹式の配管を用いて接続すると共に、引き起こした蓋板１５を壁部１ １に固定化するには、係脱自在とする係止金具を使用すればよい。 尚、図示を省略したが、洋式便器１３の一端に枢軸１７を設け、便器自体をテ コ状に回動自在とすることもできる。 便器がテコ状に回動するため、排出時に水平状から垂直状に回動させば、少量 の洗浄水で便器を洗浄することができるので節水効果を揚げることができる。

【００１５】 この考案の第１の実施例は上記のような構成であり、洋式便器１３を使用しな いときは、図２及び図３に実線で示すように、蓋板１５を起こして該便器１３を 凹部１４内に収納し、用便時は、図１及び図３に一点鎖線の如く、蓋板１５を伏 倒させて洋式便器１３をトイレ、バス室の床面１２上に設置すればよい。

【００１６】 次に、図４乃至図６に示す第２の実施例は、洋式便器１３をスライドさせて出 し入れする方式であり、トイレ、バス室の壁面１１で下部の位置に、洋式便器１ ３が納まる大きさの凹部１４ａを設け、この凹部１４ａの底部に設けたガイド機 構２１によって凹部１４ａ内から床面１２上に引き出すことができる可動台２２ 上に洋式便器１３が設置固定されている。

【００１７】 上記洋式便器１３の排水口は凹部１４ａ内の下部に設けた排水管２３に蛇腹式 の排水管２４で接続され、洋式便器１３の出し入れに支障を与えないようにして いる。

【００１８】 この第２の実施例においても、洋式便器１３と凹部内に設けた給水設備を蛇腹 式の配管によって接続する。

【００１９】 第２の実施例は上記のような構成であり、洋式便器１３を使用しないときは、 図５及び図６に実線で示すように、凹部１４ａ内に該便器１３を押し込んで収納 しておけばよく、トイレ、バス室内へ便器１３が突出しないのでスペースを広く することができる。

【００２０】 また、用便時には、図４及び図６に一点鎖線で示すように、凹部１４ａ内から トイレ、バス室の床面１２上に洋式便器１３を引き出すようにすればよい。 尚、凹部１４、１４ａは、図示実施例では壁面１１に設けたものを示したが図 ６、図７の洗面台２の下部空所に便器１３を収納する様にしても、本案と同一の 効果を得るものである。

【００２１】

【考案の効果】

以上のように、この考案によると、洋式便器を床面に設置した状態と壁面に設 けた凹部内に収納した状態に変化させることができるようにしたので、便器を使 用しないとき、凹部内に収納することにより、トイレ、バス室のスペースを広く することができると共に節水効果を有するものである。

【提出日】平成７年２月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えばワンルームマンション、ホテル等のトイレ、バス室に使用 する収納トイレに関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、ワンルームマンション、ホテル等においては、スペースの有効利用を 図るため、図７に示すように、同一室内にバス１と洗面台２及び洋式便器３を設 置したトイレ、バス室が採用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記トイレ、バス室は、できるだけ小さなスペースにバス１と洗面 台２及び洋式便器３を収納しようとするため、バス１を除くスペースにおいては 洋式便器３が場所をとることになり、この洋式便器３がスペースを狭くし、移動 の邪魔になると共に節水の点にも問題があった。

【０００４】 そこで、この考案の課題は、洋式便器を壁面に設けた凹部内に収納することに より、トイレ、バス室内の有効スペースを広くすることができると共に、節水に よる省力化を具備した収納トイレを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するため、第１の考案は、壁面に洋式便器を収納する 凹部を設け、床面と上記凹部の間に洋式便器を起伏回動自在となるよう配置し、 洋式便器を床面に配置した状態から引き起して凹部内に収納できるようにした構 成を採用したものである。

【０００６】 同じく第２の考案は、壁面に洋式便器を収納する凹部を設け、この凹部内に納 まる洋式便器を凹部内から床面上に引き出せるよう移動自在に配置した構成を採 用したものである。

【０００７】 同じく第３の考案は、洗面台の下部空所に洋式便器を収納し、この空所から洋 式便器を回動自在又は移動自在に引き出せるよう配置した構成を採用したもので ある。

【０００８】

【作用】

（第１の考案） 壁面の凹部内に洋式便器を収納することにより、室内への便器の突出がなくな り、室内スペースを広くすることができると共に、用便時には凹部内の便器を下 方に回動させて床面上に設置すればよい。

【０００９】 （第２の考案） 壁面の凹部内に洋式便器を収納することにより、室内への便器の突出がなくな り、室内スペースを広くすると共に、用便時には凹部内の便器を床面上に引き出 せばよい。

【００１０】 （第３の考案） 洗面台の下部空所に洋式便器を収納することにより、室内への便器の突出がな くなり、室内スペースを広くすると共に、用便時には凹部内の便器を床面上に引 き出せばよい。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面の図１乃至図６に基づいて説明する。

【００１２】 図１乃至図３に示す第１の実施例において、ワンルームマンション、ホテル等 のトイレ、バス室の壁面１１で床面１２に近い下部の位置に洋式便器１３が横向 きの状態で納まる高さと深さを有する凹部１４を設け、この凹部１４の開口する 前面側で下端部の位置に該凹部１４の前面開口を閉鎖できる大きさの蓋板１５を ヒンジ機構１６で取り付け、ヒンジ機構１６の枢軸１７を支点に該蓋板１５を起 伏回動自在とし、この蓋板１５の表面側に洋式便器１３が設置固定されている。

【００１３】 上記蓋板１５は、図１のように、伏倒させたとき床面１２上に重なり、洋式便 所１３がトイレ、バス室内に位置し、用便可能な状態になる。

【００１４】 また、図２のように、蓋板１５を起こして凹部１４の開口部分を閉鎖すると、 洋式便器１３は凹部１４内に収納され、トイレ、バス室内への突出部分がなくな り、スペースを広くすることができる。

【００１５】 前記洋式便器１３の排水口と凹部１４内の下部に設けた排水管１８とを蛇腹式 の排水管１９で接続し、洋式便器１３の起伏動が支障なく行なえるようにしてい る。

【００１６】 また、図示省略したが、洋式便器１３に対する給水設備は凹部内に収納し、該 便器とは蛇腹式の配管を用いて接続すると共に、引き起こした蓋板１５を壁部１ １に固定化するには、係脱自在とする係止金具を使用すればよい。 尚、図示を省略したが、洋式便器１３の一端に枢軸１７を設け、便器自体をテ コ状に回動自在とすることもできる。 便器がテコ状に回動するため、排出時に水平状から垂直状に回動させば、少量 の洗浄水で便器を洗浄することができるので節水効果を揚げることができる。

【００１７】 この考案の第１の実施例は上記のような構成であり、洋式便器１３を使用しな いときは、図２及び図３に実線で示すように、蓋板１５を起こして該便器１３を 凹部１４内に収納し、用便時は、図１及び図３に一点鎖線の如く、蓋板１５を伏 倒させて洋式便器１３をトイレ、バス室の床面１２上に設置すればよい。

【００１８】 次に、図４乃至図６に示す第２の実施例は、洋式便器１３をスライドさせて出 し入れする方式であり、トイレ、バス室の壁面１１で下部の位置に、洋式便器１ ３が納まる大きさの凹部１４ａを設け、この凹部１４ａの底部に設けたガイド機 構２１によって凹部１４ａ内から床面１２上に引き出すことができる可動台２２ 上に洋式便器１３が設置固定されている。

【００１９】 上記洋式便器１３の排水口は凹部１４ａ内の下部に設けた排水管２３に蛇腹式 の排水管２４で接続され、洋式便器１３の出し入れに支障を与えないようにして いる。

【００２０】 この第２の実施例においても、洋式便器１３と凹部内に設けた給水設備を蛇腹 式の配管によって接続する。

【００２１】 第２の実施例は上記のような構成であり、洋式便器１３を使用しないときは、 図５及び図６に実線で示すように、凹部１４ａ内に該便器１３を押し込んで収納 しておけばよく、トイレ、バス室内へ便器１３が突出しないのでスペースを広く することができる。

【００２２】 また、用便時には、図４及び図６に一点鎖線で示すように、凹部１４ａ内から トイレ、バス室の床面１２上に洋式便器１３を引き出すようにすればよい。 尚、凹部１４、１４ａは、図示実施例では壁面１１に設けたものを示したが第 ３の実施例として 図６、図７の洗面台２の下部空所に便器１３を収納する様にし ても、本案と同一の効果を得るものである。

【００２３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によると、洋式便器を床面に設置した状態と壁面に設 けた凹部内に収納した状態に変化させることができるようにしたので、便器を使 用しないとき、凹部内に収納することにより、トイレ、バス室のスペースを広く することができると共に節水効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る収納トイレの第１の実施例を示
す便器使用状態の縦断断面図である。

【図２】同上の便器収納状態を示す縦断断面図である。

【図３】便器収納状態を示す横断平面図である。

【図４】第２の実施例を示す便器使用状態の縦断面図で
ある。

【図５】同上の便器収納状態を示す縦断面図である。

【図６】便器収納状態を示す横断面図である。

【図７】従来のトイレ、バス室の平面図である。

【符号の説明】

１１ 壁面 １２ 床面 １３ 洋式便器 １４，１４ａ 凹部 １５ 蓋板 １６ ヒンジ機構 １９，２４ 排水管 ２１ ガイド機構 ２２ 可動台

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年２月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 収納トイレ

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る収納トイレの第１の実施例を示
す便器使用状態の縦断断面図である。

【図２】同上の便器収納状態を示す縦断断面図である。

【図３】便器収納状態を示す横断平面図である。

【図４】第２の実施例を示す便器使用状態の縦断面図で
ある。

【図５】同上の便器収納状態を示す縦断面図である。

【図６】便器収納状態を示す横断面図である。

【図７】従来のトイレ、バス室の平面図である。

【符号の説明】 １１ 壁面 １２ 床面 １３ 洋式便器 １４，１４ａ 凹部 １５ 蓋板 １６ ヒンジ機構 １９，２４ 排水管 ２１ ガイド機構 ２２ 可動台

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に洋式便所を収納する凹部を設け、
   床面と上記凹部の間に洋式便器を起伏回動自在となるよ
   う配置し、洋式便器を床面に配置した状態から引き起し
   て凹部内に収納できるようにしたことを特徴とする収納
   トイレ。
2. 【請求項２】 壁面に洋式便所を収納する凹部を設け、
   この凹部内に納まる洋式便器を凹部内から床面上に引き
   出せるよう移動自在に配置したことを特徴とする収納ト
   イレ。