JPS6044582B2 - 冷蔵庫等の断熱箱体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷蔵庫等の断熱箱体において、箱体の断熱性能
を向上せしめた構造に関するものである。

従来の冷蔵庫等の断熱箱体においては、冷蔵庫等の外箱
、内箱の間隙部に現場一体発泡による発泡ポリウレタン
等の断熱材を充填していた。

また断熱箱体の内箱には、冷却器を配設するための溝が
設けられ、外箱には圧縮機を収納し易くするための溝等
が設けられていた。すなわち、従来の断熱箱体において
は、第１図に示すごとく外箱１、内箱２の間隙部に発泡
ポリウレタン等の断熱材３が一体に充填され、外箱１に
は圧縮機４を収納し易くむるために溝ＩＡが設けられ、
内側２には冷却器を配設するため或は温度感知部品等を
収納するために溝２Ａ等が形成されていたが、かかる構
造でま、部分的に断熱壁厚が少なくなり、断熱性能を阻
害していた。本発明は上記欠点に鑑みなされたものであ
り、以下本発明の一実施例につき第２図により説明する
。

１は外箱、２は内箱、３は前記外箱１と内箱２の間隙部
に一体に充填された発泡ポリウレタン等の断熱材ＩＡ、
２Ａはそれぞれ前述と同目的のために設けられた溝、５
Ａ、５Ｂはそれぞれ溝１Ａ、２Ａ部分、すなわち断熱性
能の悪い部分に配設したプラスチック等の可撓性を有す
る袋であり、この袋５Ａ、５Ｂ内には、トリクロロフル
オロメタルあるいはジクロロジフルオロメタン等の熱伝
導率の低いガスを充満するとともに、これらのガスの対
流を防止するためにガラスウールあるいは発泡ポリウレ
タン等のチップ材を充填している。

Ｉ かかる袋５Ａ、５Ｂは発泡ポリウレタン等の断熱材
３を現場一体発泡により充填する前に、溝１Ａ、２Ａに
位置する外箱１、内箱２の間隙部にあらかじめ配設し、
その後一体発泡を行いポリウレタン等の断熱材３と袋５
Ａ、５Ｂが一体に密着す門る様にして設ければよい。

かかる構造によれば、発泡ポリウレタンの熱伝導率が、
Ｏ、０ｌ６ｋｃａｌ／ｍ、ｈｒ、。

ｃに対し、ガス体の熱伝導率に近い値が得られ、例えば
トリクロロフルオロメタンを採用した時、０．００８ｋ
ｃａｆ／Ｍ．ｈｒ．Ｏｃが得られた。なお、上述袋１Ａ
，２Ａを配設する部分は、断熱性能の向上を図りたい位
置であつてもよいことは明らかである。

本発明は以上説明した如く、部分的に断熱性能が悪い部
分あるいは部分的に断熱性能を向上せしめる部分に、ト
リクロロフルオロメタン等の熱伝導率の低いガス及びガ
ラスウール、発泡ポリウレタン等のチップ材を充満した
プラスチック等の袋を配設するとともに、発泡ポリウレ
タン等の断熱材を一体に充填することによつて、チップ
材によりガスの対流が防止されるため断熱箱体の断熱効
果の向上が図れ、また袋の採用によりポリウレタン等の
断熱材を一体に充填した時、ある程度自由に袋が変形し
得ることから外箱あるいは内箱に完全に密接させること
ができ、断熱効果向上に優れている等、大なる効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷蔵庫の断熱箱体の断面図、第２図は本
発明の一実施例における冷蔵庫の断熱箱体の断面図であ
る。 １・・・・・・外箱、１Ａ，２Ａ・・・・・・溝、２・
・・・・・内箱、３・・・・・・断熱材、５Ａ，５Ｂ・
・・・・・袋。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外箱と内箱の間隙において断熱性能の悪い部分ある
   いは断熱性能を向上せしめる部分に、熱伝導率の低いガ
   スおよびガスの対流を防止するためのチップ材を充満し
   てなるプラスチック等の可撓性を有する袋を配設すると
   ともに、発泡ポリウレタン等の断熱材を一体に充填して
   なる冷蔵庫等の断熱箱体。 ２ 熱伝導率の低いガスとして、トリクロロフルオロメ
   タルあるいはジクロロジフルオロメタンを用いて特許請
   求の範囲第１項記載の冷蔵庫等の断熱箱体。 ３ チップ材として、ガラスウールあるいは発泡ポリウ
   レタンを用いてなる特許請求の範囲第１項記載の冷蔵庫
   等の断熱箱体。