JPS6044425B2 - ポリウレタン弾性繊維用油剤 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維用油剤

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JPS6044425B2
JPS6044425B2 JP1407882A JP1407882A JPS6044425B2 JP S6044425 B2 JPS6044425 B2 JP S6044425B2 JP 1407882 A JP1407882 A JP 1407882A JP 1407882 A JP1407882 A JP 1407882A JP S6044425 B2 JPS6044425 B2 JP S6044425B2
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oil
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silicone
weight
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康弘 小川
康男 村元
伸一 稲場
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Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
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Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸同志の膠着が少なく、摩擦抵抗が小さく、且
つ光による黄変の少ないポリウレタン弾性繊維を得るた
めの油剤に関するものである。
ポリウレタン弾性繊維は他の繊維にくらべて糸同志の粘
着性が大きく、一般の油剤を付与したのではボビン上で
糸同志が粘着し捲返し、カバリング、整経、編立等の工
程で、解舒不良による糸切れが多発する。又ポリウレタ
ン弾性繊維は伸長弾性率が小さいためガイドによる僅か
の抵抗で伸びやすいため、糸の摩擦抵抗は特に小さくし
なければならない。更にポリウレタン弾性繊維は、一般
に光の作用により黄変する欠点があるが、黄変の程度は
油剤の種類により著しく異なる。従来ポリウリタン弾性
繊維の粘着性と摩擦抵抗を小さくするために潤滑剤とし
てタルクを用いたり、鉱物油を主体として種々の高級ア
ルコールの脂肪酸エステル、芳香族カルボン酸エステル
、高級アルコール或いは高級脂肪酸のエチレンオキサイ
ド付加物、金属石けん、アルキレンオキサイド変性シリ
コン、モノアミン化合物等を配合した油剤が試みられて
いる。
しかし、これらの方法には十分な粘着防止効果を得られ
なかつたり、潤滑剤が紡糸或いは後次工程に於て白粉(
スカム)を生じ摩擦抵抗の原因となつたり、光により著
しい黄変を生する等のいずれかの欠点があり、満足でき
るポリウレタン弾性繊維は得られていない。例えば、特
公昭46−16312には溶融紡糸法によりポリウレタ
ン弾性フィラメントを製造するにあたり、有機モノアミ
ンを含む鉱物油を主体とする処理液を弾性フィラメント
の表面に付着させる方法が記載されている。しかしなが
らこの方法は、フィラメントの繊度が420デニール等
の太い場合には有効であるが、70デニール等の細いフ
ィラメントの場合には粘着防止効果が不十分なため、解
舒して使用する際にフィラメントが伸長され解舒不能或
いは糸斑等を生ずることが多い。
本発明者等は、上述のいずれの欠点もないポリウレタン
弾性繊維を得るべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到
達した。
即ち、本発明は一般式(1) (Rl,R2は炭素数1〜5のアルキル基、xは炭素数
1〜5のアルキレン基、又はR3−0−R4でR3,R
4は炭素数1〜4のアルキレン基を表わす)で示される
ジアミンの少なくとも一種を0.1〜10重量%とポリ
アルキレンオキサイドで変性されたシリコーン油の少な
くとも一種を0.5〜2唾量%含む鉱物油又はシリコー
ン油を主体とするポリウレタン弾性繊維用油剤に関する
ものである。
本発明のポリウレタン弾性繊維とは、公知のセグメント
ポリウレタン弾性体よりなるもので、乾式、湿式或いは
溶融紡糸によつて得られるものである。特に紡糸速度が
大きく紡糸ボビン上で粘着を生じ易い溶融紡糸では本発
明の油剤が有効である。本発明の配合油剤に用いるジア
ミンは、一般式(1)で表わされるもので、例えばジメ
チルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルア
ミン、ジーn−ブチルプロピルアミン、ジメチルアミノ
エチルアミン、エチルアミノエチルアミン、ジエチルア
ミノエチルアミン、ジーn−ブチルエチルアミン、ジメ
チルアミノエトキシプロピルアミン又は、一般式(■)
で表わされるもので例えばN−アミノエチルピペリジン
、N−アミノエチルー4−ピペコリン、N−アミノプロ
ピルピペリジン、N−アミノプロピルー2−ピペコリン
等を挙げることができるが、該ジアミンの配合量は油剤
全体の少なくとも0.1重量%、好ましくは0.1〜1
轍量%、特に好ましくは0.3〜5重量%である。
配合量がこれより少ない場合は、特に経時的な膠着防止
の効果が不十分となる。本発明に用いるジアミンは、小
量の添加で大きな粘着防止効果を発揮するのが特徴の一
つである。本発明に用いるポリアルキレンオキサイドで
変性されたシリコーン油としては、ポリエチレンオキサ
イド変性シリコーン、ポリプロピレンオキサイド変性シ
リコーン等があり、該変性シリコーンの配合量は、油剤
全体の0.5〜2鍾量%、好ましくは0.8〜15重量
%、特に好ましくは1〜1鍾量%の範囲である。
変性されたシリコーン油の配合量が0.5重量%未満で
は膠着防止効果不十分であるはかりでなく平滑性も劣る
。一方2鍾量%を越えると相溶性が低下し、しかも粘度
が増大するため均一付着が困難となる。フィラメント間
の滑りを良好ならしめるためには、3(代)の該変性シ
リコーンの粘度を10〜1000センチストークスとす
るのが適当である。本発明の配合油剤にはポリウレタン
弾性繊維の平滑性を向上させるため主成分として鉱物油
或いはシリコーン油を使用する。
鉱物油としては、フィラメントとのぬれ速度が十分に大
きく、付着させるときのフィラメントの張力変動をでき
るだけ少なくするために粘度功秒〜1008が好ましい
シリコーン油としては、ジメチルシリコーン、メチルフ
ェニルシリコーン等を用いることができるが、30℃の
粘度が5〜50センチストークスのものが好適である。
上記の鉱物油とシリコーン油は適宜配合してベースオイ
ルとして使用することができるが、この他にも適当な他
の成分を配合することがてきる。例えば1呼量%未満の
脂肪酸エステル、芳香族カルボン酸エステル、高級アル
コール等を配合してもよい。本発明の油剤をポリウレタ
ン弾性繊維に付着させる方法としては通常の方法を用い
ることができる。
例えば紡糸口金から吐出されたフィラメントが捲取られ
るまでの間にオイリングローラー或いは給油ノズルに接
触させる方法が用いられる。本発明の油剤をフィラメン
トに対し通常3〜20重量%、好ましくは5〜15重量
%付着させることにより糸同志の粘着を著しく減少し、
平滑性が得られるため捲返し、カバリング、整経、編立
などの後工程を円滑に実施することができる。また、本
発明の油剤を付着させたフィラメントは光による黄変が
減少するという効果も得られる。
本発明の油剤がポリウレタン弾性繊維の粘着防止、平滑
性向上、光による黄変防止に有効な原理は明らかではな
いが、本発明の油剤組成の各々の成分が相乗的に作用す
るものと推定され、1 ポリウレタン弾性繊維に対する
ぬれ性が良好でフィラメント表面に拡がりやすい。
2本発明に用いるジアミンは、鉱物油或いはシリコーン
油への溶解性が良好である。
3 また該ジアミンは、イソシアネート基との反応性の
大きい第1級アミノ基と、触媒効果を有する第3級アミ
ノ基を1分子中に有するため、フィラメント表面のイソ
シアネート基を素早く失活させる。
4変性シリコーンにより平滑性が改良される。
等の理由が考えられる。以下、実施例により本発明を詳
細に説明する。
実施例中〔%〕とあるのはすべて重量に基づくものであ
る。解舒係数 ボビンを送り出し速度50TrL/M
inで 捲取速度を変えて捲返した時、糸が
ボビンに捲付かずに、送り出される 最小の
捲取速度の時の糸のドラフト 率で解舒係数が小
さい程糸の粘着防 止効果が大きいことを示して
いる。
摩擦抵抗 フィラメントを10XK集束し、片端に
1f1の初荷重をつけ、フリーローラ を
介し1回交又して糸速2c!Rt/Minで巻取る間に
張力計で変動を記録 し、張力の最下値を摩擦
抵抗とし た。
従つて表中の値はグラムであ る。
この値の小さい程、フイラメン ト間の摩擦が
少ないことになる。耐光堅牢度JISL−0842の方
法に従い2時間の 光照射を行い、黄変の程度を
級付け した。黄変の認められない場合を5
級とし、黄褐色を1級とし、黄変の 程度
により5?帛こ分けた。実施例1 平均分子量2000のポリエチレンアジペート65部、
1,4−ブタンジオール7部と4,4″ージフェニルメ
タンジイソシアネート28部とを重合して得られたポリ
ウレタン弾性体を、スクリュー型押出機により2餡℃で
溶融し、直径1T1nのノズルから押出し500Tn/
Minの速度で巻取り、40デニールのモノフィラメン
トを得た。
巻取る直前にガイドノズル給油方式で油剤を約10%付
着させた。
油剤は粘度(レッドウッド秒度)(イ)秒の鉱物油に3
−ジメチルアミノプロピルアミン1%と、ポリエチレン
オキサイド変性シリコーン(30℃、100センチスト
ークス)を混合したものを用いた。変性シリコーンの含
有量と紡糸ボビン上のウレタン糸の5日間室温で放置し
た後の解舒係数および摩擦抵抗の関係を表1に示す。ま
た巻取速度200TrL/Minで巻返したときの操業
性を併せて示した。表1から変性シリコーンの量を増加
させると解舒係数、摩擦抵抗とも値が小となることが判
る。
変性シリコーンの量を20%以上にすると油剤が白濁し
、紡糸ボビン上でルーズフィラメントが発生した。実施
例2 実施例1と同じ条件で紡糸を行ない、油剤として粘度5
@の鉱物油にポリエチレンオキサイド変性シリコーン(
30℃、100センチストークス)5%と、3−ジメチ
ルアミノプロピルアミンを混合したものを用いた。
ジアミンの量を変えた結果を表2に示す。表2からジア
ミンの量が増す程解舒係数が小さくなり捲返しの操業性
が良好であつた。
耐光堅牢度は2−1は3〜4級であつたが、2−2〜2
一6はいずれも4〜5級であつた。実施例3 分子量1000のポリテトラメチレングリコール69.
4s1,4ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン6
.?、4,4ージフェニルメタンジイソシアネート24
.4から重合したポリウレタン弾性体をスクリュー型押
出機により205℃で溶融し、直径1.『のノズルから
押出し、500m/Minで巻取り4叶゛ニールのモノ
フィラメントを得た。
巻取る直前にガイドノズル給油により油剤を約10%付
着させた。油剤は粘度4醗の鉱物油にポリエチレンオキ
サイド変性シリコーン(30℃、100センチストーク
ス)3%にジアミン1%を配合したものを用いた。ジア
ミンの種類を変えて紡糸した結果を表3に示す。
実施例4 実施例3と同じ条件で紡糸を行ない、油剤として、30
℃の粘度が10センチストークスのジメチルポリシロキ
サンに、ジーn−ブチルアミノプロピルアミンおよびポ
リエチレンオキサイド変性シリコーン(30℃、100
センチストークス)を配合したものを用いた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉱物油又はシリコーン油を主体とする油剤に一般式
    ▲数式、化学式、表等があります▼( I )〔R_1、
    R_2は炭素数1〜5のアルキル基、Xは炭素数1〜5
    のアルキレン基又は、R_3−O−R_4でR_3、R
    _4は炭素数1〜4のアルキレン基を表わす〕及び/又
    は 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II)〔Yは炭素数
    5〜6で側鎖を含んでいてもよいアルキレン基又は炭素
    数4〜5のアルキルエーテル基を表わす〕で示されるジ
    アミンの少なくとも1種を0.1重量%以上とポリアル
    キレンオキサイドで変性されたシリコーン油の少なくと
    も1種を0.5〜20重量%配合せしめてなるポリウレ
    タン弾性繊維用油剤。 2 鉱物油を主体とする油剤が鉱物油を70重量%以上
    含有し、かつ粘度が40〜100レッドウッド秒である
    特許請求の範囲第1項記載の油剤。 3 シリコーン油を主体とする油剤が30℃の粘度5〜
    50センチストークである特許請求の範囲第1項記載の
    油剤。 4 シリコーン油がジメチルシリコーン及び/又はメチ
    ルフェニルシリコーンである特許請求の範囲第1項記載
    の油剤。 5 一般式( I )で示されるジアミンが¥3¥−ジメ
    チルアミノプロピルアミン、N,N−ジメチルアミノエ
    トキシプロピルアミンである特許請求の範囲第1項記載
    の油剤。 6 一般式(II)で示されるジアミンがN−アミノエチ
    ルピペリジ又はN−アミノプロピル−2−ピペコリンで
    ある特許請求の範囲第1項記載の油剤。 7 ポリアルキレンオキサイドがポリエチレンオキサイ
    ド又はポリプロピレンオキサイドである特許請求の範囲
    第1項記載の油剤。 8 変性されたシリコーン油が30℃の粘度100〜1
    000センチストークスである特許請求の範囲第1項記
    載の油剤。 9 鉱物油又はシリコーン油が75重量%以上である特
    許請求の範囲第1項記載の油剤。 10 ジアミンが0.1〜10重量%である特許請求の
    範囲第1項記載の油剤。 11 変性されたシリコーン油が0.8〜15重量%で
    ある特許請求の範囲第1項記載の油剤。
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JP2647963B2 (ja) * 1989-05-23 1997-08-27 花王株式会社 繊維のテカリ除去用組成物
JPH0949480A (ja) * 1995-08-08 1997-02-18 Mitsubishi Electric Corp モータ・減速装置組立体及び遊星減速形エンジンスタータ

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